「レ・ミゼラブル」
やや、冗長には感じたものの、なかなかの良作だった。 友人にオペラのDVDをお借りしていたお陰もあるかもしれないが ミュージカルの良さを少し分かったような気がした。 当然ながら歌の巧い人ばかりで、ラッセル・クロウもやや音程が怪しいものの太い低音は聴き応えがあった。 物語には、やはり、古典にありがちな都合の良い偶然が多かったが 基本、恐らく、キリスト教の「原罪」がベースにあるのだろうが 「善悪の彼岸」をテーマにしているように思った。 そこに、フランス王政復古後の学生による革命を絡めていたので 厚みが増していたように思う。 きっと、日本の学生運動もあんな雰囲気だったんだろうと思った。