「タイムトラベラー」
珍しく和書です。読んでいないわけではないのですが、ブログには書き忘れてしまうので。ずーっと昔、NHKでやっていた「少年ドラマシリーズ」ってご存知でしょうか?’72~’83年にかけて放送されていたそうです。そこで’72に放送されたのが「タイムトラベラー」。筒井康孝原作「時をかける少女」と言えば知っている方がぐっと増えるでしょう。映画にもなりましたからね~。アニメにもなっていたかしら・原作を読んだのがそれより後で5年生くらいだったかと思います。ドラマで見たのはもっと子供だったんですねぇ。「少年ドラマシリーズ」で評判がよく続編を望まれ、原作にない続編も「続タイムトラベラー」としてドラマになりました。この「少年ドラマシリーズ」が大好きでずいぶん見ていたと思いますが’83年までやっていたとは...そのなかでも印象的だった「タイムトラベラー」。その映像は当時のテープが高価だったため上書きされ残っていないそうです。今回読んだのはそのシナリオを本にしたものです。 ★タイムトラベラー / 石山 透 、原作 筒井康隆話は中3の芳山和子が理科室の掃除当番の時に偶然薬品の入ったフラスコを割ってしまい、そのことでタイムトラベルができる力を得ることになる。同級生の少年は700年後の未来からやってきたケン・ソゴル。和子はタイムリープすることでさまざまな体験をすることに。タイムトラベラーにはルールがあって、そのルールは、未来に何が起こるか知っていても歴史を変えてしまうようなことはしてはいけない。悪いことが起こると知っていても知らせることもできない。変えようとすれば時間の重み(?)に押しつぶされてしまうだろう。ケンが自分の世界に帰ってしまう時にはみんなの記憶からケンの記憶を消してしまう。和子からもすっかりケンの記憶はなくなってしまう。和子の記憶からケンの事が消えてしまう終わり方が切ない終わり方で、続編が望まれたのかもしれませんね。なんだかあんまり懐かしくて、私が昔にタイムスリップしてしまいそう~