因果を超越する道ー2-1
因果を超越する道2因縁を自分で切る法悟りのない禁欲は難行苦行になる。釈尊に性的欲望について注意された弟子があった。その弟子は一物があるから欲望が起きるのであると思って、その一物を斬ってしまった。そのためにその弟子は死んでしまった。そのためにその弟子は死んでしまったのであるが、欲望は心にあって肉体にはないのであるから、心をそのままにして肉体だけを苦しめてみてもそれで欲望がなくなることはない。この簡単な原理がどうしてわからなかったのかふしぎでならないが昔の人達は欲望の源は肉体にあると考えた。だから、煩悩執着をなくせよ、といわれると肉体の力を弱くすればいいと考えて断食や滝行等荒行をするようになったのである。肉体をいくら苦しめてみても心が悟らなければ煩悩執着はなくならない。比叡山や高野山の麓に遊郭があったのは、難業苦行をしても性的欲望をなくすることの出来なかった僧達が、ストレスにまで高まった性的欲望を開放し発散するための場所であった。高僧達によって代々守られてきた神聖な修行の道場であると見られてきた比叡山や高野山も、裏側から見れば欲望は肉体にあると思って悪戦苦闘の挙句に欲望を持ったままで死んでいった数え切れないほどの僧達の死屍累々の山だといえる。正法誌N040号1981年 12月号より抜粋【目次】(「BOOK」データベースより)序章 大丈夫、なんとかなるわよ/第1章 あなたをわかってくれる人はいる/第2章 人は人と交わり、生きていく/第3章 人は憎む人とも会わなければならない/第4章 親子の縁は切れないが、捨てることはできる/第5章 我慢し続けることは美徳ではない/第6章 何事も原因があって結果がある/第7章 自分の欲といかに折り合うか/第8章 すべての人に生老病死は訪れる/第9章 この世で一番生きやすい方法あなたが生きている理由価格:1,365円(税込、送料別)