キレイに治す乳がん
「キレイに治す乳がん」宣言!山崎多賀子著私ががん宣告を受けたとき、髪の毛が抜けることが恐怖でした。放射線治療もどうなるのか。。先のことがわからないから不安や恐怖を感じると本書に書いてありましたが、まったくそのとおりでした。ある日突然、「あなたはガンです」と言われるわけですから。その前の瞬間までガンではなかったのに。。。不安と恐怖の毎日でした。この本が出版されたのは、私が手術をした後でしたので、手術前に手にすることは不可能でしたが、もしこの本があれば、あんなに怖い闇の中にいなくても良かったと思います。手術が終わった後でしたが、新聞で紹介されていたので、購入し、まず、脱毛の様子を見ました。『そうなんだ。。髪の毛はこの様に少なくなっていくんだ。』わかることは安心だと実感しました。そして、ウィッグをつけた写真。『かわいいやん』『おしゃれを楽しんだらいいんだね。』こうして、私は山崎さんの本を読みながら、勇気付けられました。病気のことについても、知りたいこと、知らなければいけないことが詳しく載せてありました。しかも医学学書的な無機質な冷たいと感じる説明ではなく、人が話している言葉で書いてあります。人の温かさを感じます。この温かさが不安を和らげてくれます。読む方の気持ちが一緒についてくるのでしょうね告知から手術までは、それだけでも大変なのですが、手術方法を決めなければいけません。お医者さんはたいてい温存手術を勧めます。温存したいと思うのは当たり前です。でも、乳房があまり変形しない温存と乳房の形が変形してしまう温存があるので、要注意です。変形してしまい、放射線治療を受けると、その後の再建が難しくなります。温存か、全摘かで再建が違ってくる事を、もっと多くの人が知る必要があると思います。私の場合は、再建を考えていて、放射線治療を受けないですむように、全摘を選択しました。ただし、全摘でも、手術後、医師から放射線治療が必要だと言われれば、断ってはいけないよ。と形成外科の先生に念を押されました。★私はこの本を新聞のコラムで知りました。超早期で発見されたのは私と同じでした。でも、そのコラムには、超早期がんで、抗がん剤治療を受けたと書いてありました。私は、びっくり仰天!!私も抗がん剤治療をすべきだったんじゃないか。有名な方が、超早期で抗がん剤治療なんだから。。すごく不安でした。早速、本を購入し、確かめると手術後の病理検査で、非浸潤性(がんが乳管内にとどまっている。取り除けばほぼ完治)か浸潤性(がんが乳管の外に出ている)かの違いでした。 実は、 「新聞記事って、説明不足で困ります。もっと、注意して 書いてほしい」 という投書をすると、声の欄に載ることになりました。「非浸潤性」と「浸潤性」とでは、治療方法がまったく違ってきます。私も、手術後の病理検査で「浸潤性」だった場合は、抗がん剤治療になると医師から話されていました。マンモグラフィー検査を受けましょう。0期非浸潤性で発見されれば、基本的に再発もないし遠隔転移もありません。私はそのラッキーな人間の一人です。超早期のがんは、自己診断では見つけることができません。私は、普通の乳がん検診(触診・超音波)では異常が無かったのですから。30才を過ぎたら、マンモグラフィーを受けてください。マンモグラフィーを毎年受けていると、前と違うホンの些細な変化も医師が見つけてくれます。比較できるとそれだけ診断が早いそうです。何度も書きますが、あのときに、もしマンモグラフィー検査を受けていなかったら、今も、確実に、がんだと知らずに仕事し、生活していたでしょう。日本では、乳がん検診をする人が、20%しかいないと聞きます。マンモグラフィーがない国だってあるのに、この先端技術を利用しないのはもったいないです。マンモグラフィーを受けましょう。ラッキーな私からのお勧めです。