ネコ伝染性腹膜炎
お腹が膨らみ、死ぬこともある怖い病気です。この病気はコロナウィルス系のウィルスによるものです。1.猫腸コロナウィルス2.猫伝染性腹膜炎ウィルス口や鼻から感染しますが、弱いウィルスで、1に感染しているときは、あまり病気は起こしません。健康な猫なら便で排出し、やがてはなくなります。1のウィルスを持ってて、猫エイズや白血病ウィルスの感染、あるいはストレスで免疫が弱っているときに、2のネコ伝染性腹膜炎を起こします。(これがやっかい。。)ネコ伝染性腹膜炎はドライタイプ(乾性型)とウェットタイプ(湿性型)があり、75%はウェットタイプです。ウェットとドライでは症状が異なります。ネコ伝染性腹膜炎の症状■ウェットタイプ1.はっきりした症状がでます。2.お腹に水がたまり膨らむ。3.胸に水がたまり呼吸困難になる。4.食欲、元気がなくなり体重が減る。■ドライタイプ1.症状がわかりにくい。2.目がにごったり、出血したりする。3.神経に異常が出るため、うまく歩けなくなる(麻痺)。4.慢性的は発熱、食欲減退、体重減少など。症状は急に出たり、軽く症状が出て、数週間後から数ヶ月かけて徐々に進行したりと、様々です。いずれにしても、予後は悪く、決定的な治療法もないため(内科的な治療が主)死んでしまうことが多いです。■予防法ワクチンはないので、地道に予防することが必要です。1.ウィルスを持っている猫との接触を避ける。2.猫同士のケンカを避ける。3.避妊・去勢手術をする。4.白血病ウィルスなどと混在すると、 もっと予後が悪くなるので、 4種のワクチンを定期的に接種する。とにかく、かからないためには室内での飼育が一番です。何か少しでも似た症状がある場合は、早く病院へ連れて行ってあげてください。