生徒の個性別レッスンアドバイス★3・学習傾向別レッスンアドバイス
この記事は、ピアノ指導者であり、コーチである林がご紹介する「生徒の個性別レッスンアドバイス」シリーズの第三回目です。総合目次はコチラです。生徒の思考・行動別、対人関係の取り方別、に続きまして、今回は「学習傾向別」のレッスンアドバイスをご紹介いたします。これらは、学校のお勉強の仕方とも関連がありますので、ぜひおうちの方に、お勉強の取り組み方を詳しく聞いてみることをお勧めします。3・学習傾向別レッスンアドバイス競い合うのが好きな生徒……同じレベルの子か、ちょっと先をやっている子を意識させる。その子だけにこっそり、他の子の進度を教える(チラ見せ)。自分のペースでやるのが好きな生徒……ほかの子と比べない。その子の中の成長を意識させる。頑張りを「見える化」させ、自分だけ見られるように。できるものを繰り返すのが好きな生徒……新曲を与えるときには、ある程度レッスンで弾けるようにしてあげる。終わった曲を時々復習させる。難しいものを克服するのが好きな生徒……コンクール等に挑戦させる。高い目標を掲げさせる。ほめられると伸びる生徒……毎回ちょっとしたがんばりや、できたところをほめてあげる。親御さんにもあまり叱らないようお願いする。怒られると伸びる生徒……上に向けたフィードバックを意識する。誰かと一緒にやりたい生徒……同じ学年の子の取り組みを意識させたり、前後の子とちょっとでも触れ合う時間を作って、成果を披露できるようにする。一人でやりたい生徒……周りの子の話をしないようにする。お母様にもお友だちと比べないようお願いする。人に教えるのが好きな生徒……今日習ったことをご家庭でご家族に教えさせる。イベントの際生徒の世話係を任せる。人に教わるのが好きな生徒……教え好きの生徒と、ときどき一緒にレッスンしてみる。人の進み具合が気になる生徒……競争で燃えるタイプなので、皆勤賞とか、教材が今までの生徒の中で一番早く終わったとか、何かで1番になれる機会を作る(今いる生徒と比べると角が立つ場合は、過去の生徒と比べるといいかも)。人の進み具合が気にならない生徒……のんびり屋のことが多い。ペースを尊重しつつ、ときどきはっぱをかける。コーチングには「優位感覚」という言葉があります。その人がもっとも、物事を取り入れやすい感覚のことです。これらを学習に活用することもできます。「優位感覚」については、以前ブログでもご紹介したほか、昨年配布の無料レポートでも書きました。いずれ新シリーズとして連載をしたいと思っています。書きたいことがたくさんあってうれしい悲鳴これにて「強み」に関するシリーズはいったん終了です。次回からは「どうする? こんな困ったちゃん」と題して、場面別、生徒の個性別のレッスンアドバイスを掲載いたします。