NY記【第二日目・2 メトロポリタン美術館 印象派絵画】
≪ニューヨーク記★2013年10月≫この記事は、NY記の第八回目です。NY記★総合目次はコチラNY記【第二日目・2 メトロポリタン美術館 印象派絵画】(2013年10月6日)前回からの続きです。迷いに迷った、初めてのメトロポリタン美術館(通称メット)。先ほどの教訓を生かして……今度は、細かい部屋番号の書かれた案内図を持って、再チャレンジします。19世紀-20世紀初期ヨーロッパ絵画・彫刻のゾーンへ突入!★19世紀-20世紀初期ヨーロッパ絵画2階 展示室800-830 (つまり30室あるということ!)★詳しい案内図といっても、どの部屋にどの絵があると書いてあるわけではないので、とりあえず、上から順に回ることにしました。ここからは、写真のオンパレードでお楽しみください^^そして私ごときの知識で絵の解説をするのはおこがましいので、美術検定の公式テキスト等から、絵や画家についての情報を引用いたします。まず、印象主義より少し前になりますが……写実主義といわれるミレーの一枚。『秋、積みわら』 ミレー★ミレー……写実主義とは、空想の物語ではなく、現実のあるがままを描く絵画を主張した人たち。ミレーは、当時のフランス国民の大半を占めた農民たちの、生活や姿に主題を見出した画家。代表作に「種まく人」「晩鐘」など。 ---美術検定公式テキスト 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 より要約こんな感じの小さなお部屋に、絵が10点前後飾られています。次から、印象派の作品たちです。『朝、曇りの日、ルーアン』 ピサロHaystacks, Morning, Eragny ピサロ『ポントワーズの公開庭園』 ピサロ『ルーアンの古市場』 ピサロ★ピサロ……デンマーク国籍のユダヤ人。ミレーに影響を受けた画家。晩年はエラニーに移り住み、農民画家となる。その一方で、農閑期の冬にはパリに滞在、ビルの窓から大通りを俯瞰して描き出した連作を創作する。 ---印象派の絵画はなぜおもしろいのか 井出洋一郎著 中経の文庫 より要約お次は……印象派の『顔』モネです。『積みわら 冬の効果』 モネ『エトルタの断崖』 モネ『睡蓮の池』 モネ『ポプラ 四本の樹』 モネ正子コーチが、この日一番印象に残った絵だそうです^^★モネ……十九世紀後半のフランスに登場。ルノワール、ピサロ、ドガなどともに「印象派」の画家と呼ばれる。アトリエでの仕事に反発し、戸外にイーゼルを立てて制作に励む。モネの描いた「印象・日の出」が風景ではなく印象しか描いていないと酷評されたことから、彼らは「印象派」と呼ばれるようになる。 ---美術検定公式テキスト 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 より要約●積み藁について……収穫した麦穂を、脱穀する前に枯らしながら山にして保存しておくためのもの。山が小さいと盗まれてしまうので、遠くから見張れるように高さが5,6メートルにもなる巨大なものもある。モネは1888年ごろ近くの畑の積み藁に着目し、定点観測のように時間を変えて同じモティーフを描く「連作」を試みた。 ---印象派の絵画はなぜおもしろいのか 井出洋一郎著 中経の文庫 より要約モネの積み藁、大好きです。そして、同じくらい好きなのが、ルノワール!『草原にて』 ルノワール『Still Life with Peaches and Grapes』 ルノワール『浜辺にて』 ルノワール『カトゥルスメンデスの子供たち』 ルノワール★ルノワール……印象派の巨匠。戸外で集う人々の幸福な情景を、溶けあうような色彩で描く ---美術検定公式テキスト 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 よりルノワールは、戸外で集う人々や、柔らかい色彩の裸婦や少女たちで有名(プーシキン美術館のサマリー夫人の肖像とか)ですが、のちに印象派を脱却します。お次は、風景画一筋のシスレーです。『ヴィルヌーヴ・ラ・ガレンヌの橋』 シスレー★シスレー……自然を素直に見つめた画家。 ---美術検定公式テキスト 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 より●一生をパリ近郊のセーヌ川、ロワン川風景に捧げた画家人物画がほとんどなく、800点以上のすべてが写生の風景画。 ---印象派の絵画はなぜおもしろいのか 井出洋一郎著 中経の文庫 より要約以前から、印象派の中ではルノワールが好きでしたが、最近はシスレーが素朴で好きです。見ていると、なぜか心が落ち着くんです。もっと見たい~ 横浜近辺では、ブリジストン美術館かポーラ美術館。そのうち、日帰りで箱根に行くか!最後はドガです。『ダンサー』 ドガ『ダンス教室』 ドガ『バレエ教室』 ドガメットには、このほかにも、ドガの絵がたくさんありました。彫刻もありました。ドガの彫刻★ドガ……ドガの鋭いまなざしは、自然よりも都会で生きる人々に向けられ、その一瞬の思いがけない姿を見事に描きだしている ---美術検定公式テキスト 西洋・日本美術史の基本 美術出版社 よりざっとご紹介していきましたが、いかがだったでしょうか?光の揺れを見事に表現して、私たちを幸せな気持ちにしてくれる印象派の絵画。機会がありましたら、ぜひ皆様も、本物をご覧あれ!次は、ポスト印象派と呼ばれる、ゴーギャン、ゴッホ、セザンヌなど、そして、世紀末~20世紀初頭に活躍した、クリムト、ピカソなどをご紹介していきます。次は 第二日目・3 メトロポリタン美術館 ポスト印象派の絵画