優位感覚に応じた環境づくり
タイプ分け・優位感覚の話題を続けて書いていましたが、ちょうどクライアントさんと生徒のお母様の両方から、優位感覚に応じた環境作りの情報をいただきましたので、ご紹介します。ピアノの位置で集中力が変わる?最近、ピアノの買い替えをされたクライアントさん。この方はコーチングの勉強もされているので、日ごろから優位感覚を意識して生徒さんに接していらっしゃいます。お教室の生徒さんに「目をよく使う」視覚優位の子が多いので、ピアノを買い替えた際、置く位置をあれこれ試してみたそうです。ポイントは、弾いているとき、余計なものが目に入らない位置!待っている生徒さんからも、レッスンしている様子が見えない位置! だそうです。なぜかというと、視覚優位の子は、目の前に何か動くものがあったり、気になるものが視界に入ったりすると、気が散ってしまうから。小さいお子さんなら、なおさらです。ピアノのレッスン中でも、弾いている位置から待っているお母さんが見えたり、本棚などが見えたり、窓の外が見えたりすると、気がそれてしまいます。また、この先生の場合は、待っている生徒さんも、待っている間に先生が目に入り、あれこれ話しかけてくることも多かったとか。そのため、ピアノの位置を変えただけでなく、待っている生徒さんが使うテーブルの位置を低くして、レッスンしている先生が目に入らないようにしたそうです。うん、素晴らしい工夫です。うちの教室でも、子どもの目を引くおもちゃ類(レッスンで使う)はなるべく目に触れない位置に置くようにしたり、ピアノの横の窓はいつもカーテンを引いておいたりしています。ピアノ反対の位置に本のコーナーとぬいぐるみのコーナーがあるので、逆に待っている間はそちらに目が釘付けになり、レッスンを邪魔しに来ることはありません。みなさんも、視覚優位や小さな生徒さんが多い方は、試してみてはいかがでしょう?視覚優位の子が、宿題を忘れないためには?次は、わが教室のお話です。視覚優位の生徒さんが、ワークブックの宿題を忘れてしまったときのことです。「あ~、やろうと思っていたのに、つい忘れちゃうんだよね~」お子さんの一言を聞いていたお母様が言いました。「うちではいつも、塾の宿題なんかを忘れないように、まとめて籠に入れてるので、今度からワークブックも入れるようにしますね」お母さんの言葉で、私もひらめきました。視覚優位の子は、見えているところにあると忘れないんだ!ピアノの練習を忘れてしまう子には、レッスンから帰ったら、すぐに楽譜をレッスンバッグから出して、ピアノのところに置くようにすればいいのかも!そういえば昔、息子に歯磨きの習慣をつけさせたくて、ご飯を食べ終わったらすぐに磨こうね、と声掛けしていたのですが、なかなか習慣にならなかった時、育児サークルの先生が言ってました。「カードに歯ブラシと歯磨き粉とコップの絵を描いて(写真でもよい)、食後にそれを見せるといいですよ」言われたとおりにやってみたら、効果てきめんでした!公演で遊んでいてなかなか帰りたがらない時にも、家の絵や帰ったらすること(ビデオとかアイスを食べるとか)の絵を見せると、すぐに切り替えられました。息子は視覚優位ではないのですが、視覚かそうでないかに関わらず、小さい子には、この方法は有効だということですね。応用して、食事の後にピアノのカードを見せるという作戦はどうでしょう。食事の後というより、幼稚園や学校から帰ってきたら「今日やること」のリストを絵カードにして、ホワイトボードや冷蔵庫に貼り付けて、流れを見えるようにしておくといいかもしれないです。視覚優位の特徴の一つに、終わりが見えないと取り組みづらい、というものがありますので、流れをパッと見えるようにしておくことは、かなりいいと思います目に見えるところ作戦!カードで誘導作戦!どうぞお試しあれ。今日の1曲(第八回)「ピアノを習っているお子さんに聞かせたい★クラシック曲のリスト」よりモーツァルト2台ピアノのためのソナタ(第一楽章)のだめカンタービレの初期テレビドラマでも使われていました。「1小節で間違えるな~」ってやつですね。(2小節だったか?)聴いているとスカッとします。弾いてるとどこを弾いているのかわからなくなりますが;2台ピアノは楽しいです。数年前まで、2台ピアノに取り組むグループに所属してステージに出たりしていたのですが、今はやめてしまいました。連弾サークルでも、いずれ2台ピアノに挑戦したいです(その前にもう一台ピアノを買わないと;)ピアノ教室では、木曜日の夕方に来られるお子様を募集しています。詳しくはコチラをご覧ください。残りあと1名です!体験レッスンを受けてくださった方全員に、林の手作りの小冊子「母子の楽しいコーチング1」(タイプ分けと優位感覚含む)をプレゼント。ご入会が決まった方には、「母子の楽しいコーチング2」をプレゼントしています。また、ご入会された方の中で、希望者には、タイプ分けと優位感覚のテストを行い、分析の上、お子さんとのより良い接し方をまとめたアドバイスシートをさしあげています。(あまり小さいお子さんですとはっきりした結果が出ないこともあります。テストの結果が反映されやすいのは、小2以上が目安です)