生活保護関係ニュース 毎日新聞「7割が申請至らず~」というニュースも
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/wadai/news/20061026ddm012040030000c.html ↑毎日新聞のmsnニュースです。記事の見出しは「生活保護:7割が申請至らず 事前相談で門前払い--会計検査院調査」というもので、昨年6月に国会から社会保障費の地域間格差の検査を要請された会計検査院が、生活保護費などを調査した結果と、日本弁護士連合会が6,7月に行った無料電話相談の結果、生活保護行政に詳しい弁護士の談と厚生労働省の見解を合わせて記事にしたものだ。ニュース・ソースとしての報告書の名前は明記されていないが、ここまで書いてあれば、HPなどで公開されたときに調べやすい。会計検査院の調査、ということは、例の朝日の記事「生活保護費5億円 ムダ払い」の元も同じ調査の可能性がある。私は、当初、平成17年度の決算監査がもとなのかなと思っていたのだが・・ そして、毎日の記事では、会計検査院の調査結果の数字を 相談から保護開始に至った比率(全国平均28%、最低北九州市14.6%、最高千葉市69.7%)、相談から申請に至った比率(全国平均30.6%、最低北九州市15.8%、最高千葉市71.1%)、申請して保護開始になった比率(平均91%、最低熊本県73.8%)の比較を行い、「相談にとどめて申請させない門前払いの実態をしめしている」という生活保護行政に詳しい弁護士の談話を紹介し、生活保護行政の姿勢が問われそうだというまとめを行っている。 しかし、その上でも厚生労働省の「相談者はさまざまな要因で生活に困っており、児童給付などほかの制度を使っている可能性もある。この数字だけで門前払いとは言えない」という見解も紹介している。 さらに、「「生活ぎりぎり」 保護求め悲痛--北九州市」という小見出しで、実際の相談者と市の保護課の声、「生活保護見直し、検討会が最終報告」という小見出しで、全国知事会と全国市長会の「新たなセーフティネット検討会」(座長、木村陽子・地方財政審議会委員)が25日に発表した最終報告書についても合わせて紹介している。小見出しの記事一つ一つが署名記事であることも好感がもてる。 こういう記事だと、社会保障制度やセーフティネットのあり方等について議論の土台にできると思った。ブロガーのみなさん、朝日より毎日の方が生活保護関係のニュースはちゃんとしたものが読めますよ~~読売も朝日よりきちんとしている印象があったのですけど~~msnニュースの詳しい内容は、上記URLでご覧下さい。