ピアノ譜をオーケストラ(エレクトーン譜)にアレンジ
エレクトーンのアレンジでは、耳コピやスコアからの再現が主流になっていますが、プレイヤーさんから頂いたアドバイスの中に、“ピアノ譜からオーケストラにアレンジするのを想定しつつエレクトーン譜にする”というものがありました。その時の生徒は、もうスコアからエレクトーン譜にするのは7曲くらい経験済みで中2でした。結局、その年は本人が「ピアノ譜だけでオーケストラの楽器に置き換えていくのはまだ無理」というので、ピアノ譜をプロがオーケストラ譜にしたものを見比べて勉強しながらアレンジするということになり、ピアノ譜そのものからのオリジナルにはなかったのですが、“ピアノ譜をオーケストラアレンジにする”ことがどういうことか学べた1年になりました。選んだ曲は、ドビュッシーの「喜びの島」です。ドビュッシー:喜びの島 〔全音〕ムソルグスキー:組曲≪展覧会の絵≫ ラヴェル:夜のガスパール/ドビュッシー:喜びの島レッスンは、まずピアノ譜を弾いてみる。(こんな難しい曲なので、まともには弾けないけれど)オーケストラ譜とオーケストラ録音CD(これは、かなりレアモノで、プレイヤーの先生の私物をお借りしました)で、どんな楽器に置き換えられているか、その理由を考えながら考察し、自分が今後アレンジするときの知識として得ていく。というような内容で進めていきました。単に、スコアからエレクトーン譜に書き下ろすより、1歩進んだ勉強をするのに有効な勉強法だったと思います。このアレンジで必要になってくる知識・管弦楽の各楽器の特有の奏法・音域・効果的な使い方(管弦楽法)・ピアノの特有の奏法管弦楽の各楽器を知るために、この本を使いました。スコア・リーディングを始める前に~ピアノからオーケストラまで~ 〔ドレミ楽譜出版〕ちなみに、この時、ピアノ譜からのオリジナルでするとしたら、ラフマニノフの「音の絵」を勧められていました。ラフマニノフ:練習曲集「音の絵」(絵画的練習曲集)ラフマニノフ:ピアノ協奏曲第4番/パガニーニ狂詩曲 練習曲集≪音の絵≫作品39から結局、やらずじまいになってしまいましたが…。ピアノ曲の小品なら、もう少し気軽に短時間でできるので、興味があれば是非やってみてください。オーケストラアレンジの勉強になります。(^-^)