利用者負担請求書
次男が、半月分の「利用者負担請求書」を持ち帰った。デイサービスの利用も初体験なので「ほ~~、どれどれ」と見入る。次男は月曜日のみの利用なので、2回利用した金額としては、予想した金額と同じだった。4回ならこの2倍というわけだ。うむ、これなら次男に払っていけると思う。ただ、作業所などで勤務して、1ヶ月の収入が10,000円前後を得ている障害者に当てはめて計算すると、ニュース等で言われている通りに、利用者負担が収入を上回る。親は、子ども達を働かせていただくためにお金を払わねばならない。障害の重い我が子を家に閉じ込めたり、虐待してしまう親を作り出してしまう”自立支援法”ではないのだろうか。親は強くありたい。そうあるべきだとは思う。が、そうあり得る親ばかりではない。いろいろな面で恵まれている私でさえ、いつも気力、体力が充実しているわけではない。日本政府は、障害者本人に”障害になったのは自己責任”と言っているのだろうか。私達の子は、自動車を暴走させて事故を起こしたり、薬物を乱用して障害者になったのではない。その親たち、少なくとも私は、何か特別に他の人がしないことをしたわけではない。障害があろうとなかろうとわが子を育て、教育するのは親の責務だと思うので拍手はいらない。発展途上国では、障害児・者への国からの援助はまったくないのだから、少しでもあるだけありがたく思うべきだという人もあるが、日本という国を、発展途上国だと思う人はいないだろう。国連の常任理事国になりたいと運動しているくらいの国なのだから。よその国に本当に現地の人々のためになるのか判らない方法(現地の有力者や仲介人のフトコロに入っている方が多いのではないか、あるいは、特定の会社への受注を増やしているのではないか)でお金をばら撒くよりも、天下りお役人の受け皿団体に多額のお金をつかうよりも、自国民の療育、健康、教育にお金を使うべきでしょう。国民から血を絞るようにしてお金を徴収するまえに、しなければならないことがあるでしょう。