仲間つくり教室-「新成人を祝う会」
大阪養護教育振興会の青年教室の仲間つくり教室(知的障害者対象)に参加させていただきました。今日は、全クラスが一堂に会し「新成人を祝う会」です。今年の新成人は3名でした。おめでとうございます。成人の日を迎えることができただけでも、親は感激してしまいます。次男は健康面にとても恵まれていましたが、そうではなかった人のご両親は、どんなにつらかったことか、そして今、どんなによろこんでおられることか。。。と想像しています。想像はしてみるものの、絶対にわからないのだということを知っています。就学前母子通所施設に次男と通っていたころに、風のように消えていった母子。だぶん二度と会うことはないのです。 先生の講話のあと、色紙に「今年の目標」を書きこみました。鉛筆で下書きの上にサインペンで清書していきました。次男は迷わず書いて行ったので、言葉をかけて導いてやることはありませんでした。もっとも、目標自体は、毎年同じような言葉になってしまいますので、記憶していたのかもしれません。それでも、次男には充分過ぎる「今年の目標」でした。色紙に余白があったので、今年の干支の「ヘビ」を書いてみたらどうかな。。と言ってやると、次男はタタタタッと前に行きました。色鉛筆やサインペンが壇上に用意してあったのと、色紙を、膝の上ではなくて、安定した場所に置いて描きたかったのでしょう。次男が席に帰ってくると、色紙はこんなになっていました。次男の自画像は、マジシャンのマギー審司のように耳が「でっかくなっちゃった」けど、いいじゃん、いいじゃん。次男くん、ササッと描いてニコニコして見せてくれて、本当に穏やかで関わりやすい人に育ってくれてありがたいです。先生が上手に会場を盛り上げてくださって、受講生の何人かは、「はい!」、「はい!」、「はい!」と元気よく手を上げて自分の「今年の目標」を発表していました。マイクを向けられて、インタビューされると、みんな晴れがましいような気持ちになって、きっと今年の目標がよりシッカリと気持ちに刻まれたと思います。手を上げて発表するなんてとてもできない次男であっても、同じ場所に居て、同じ雰囲気を呼吸して、気持ちが高揚するのだと思います。こういうことは、家庭や職場では補うことができません。教育は、エンタテイメントなのだと思います。こういう場所を用意していただいて、ありがとうございます。幸運です。「仕事をがんばります。」「挨拶をきちんとします。」「お母さんのお手伝いをします。」「親孝行をします。」「ダイエットをして体重を減らします。」といろいろな「今年の目標」がありました。「阪神大震災」「東日本大震災」に負けず復興に頑張ります。というのもあって、日頃からお家でそういう話題があがっているのだろうなぁ。。。と思いました。新成人のお祝いなので、受講生は、お弁当をいただきました。ありがとうございました。もちろん、親のお弁当はないので、私は学校の体育館を出て近くのスーパーマーケットまでひとっ走り。受講生がいただいたお弁当は、とてもきれいで美味しいのですが、体育館が冷えていてちょっとつらいのでした。もちろんストーブを何台かしつらえてくださっているのですが、体育館は広いですからね。私に暖かいお弁当、次男にちょうど揚げたてのフライドチキンと焼き立ての明太子フランスパンを購入して会場に走って戻りました。途中で、学校の外にある自動販売機で暖かい飲み物を買って休憩している受講生達を見かけました。この人達は、わざわざ「知的障害者です。」と言わなければ、フツーの人で通る範疇の人達だと思いますたぶん一般就職でしょう。「知的障害者」という言葉の範囲はとても広いです。会場に戻ると、次男はすでにいただいたお弁当を食べてしまって、お弁当の容器をきちんと所定の場所に片づけて、きちんと自分の座席に座っていました。次男は、上手にお味噌汁を作って、上手に洗濯物を干すことができるのですが、寒くても、次男は知らない人と一緒にストーブで暖をとることができません。「知的障害者」という言葉の範囲はとても広いです。次男に、暖かいフライドチキンと明太子フランスパンを渡すと、とってもうれしそうでした。寒い時は、お腹の中から温めるといいですよね。(^_^)v1:00から恒例のマジックショーの公演でした。「仲間つくり教室」の先生も新人マジシャンとして公演に参加されました。お見事でした。ビックリでした。マジシャンの方々は、元教員の皆さんです。現役のころに、「仲間つくり教室」の受講生を小学校や中学校で指導してくださり、また、ここで再会されています。人の出会い、つながりは天の采配なのだと思います。楽しいマジックをありがとうございました。今年もきっと良い年になってほしいです。