困った誘惑
引き続き「お小遣い稼ぎ」の話。在江蘇中、異常に高い数々の仕入れ値を適正にするのに頭を痛めていて。一体どんな風にこういう取引が行われるんだろうか?と考えていました。まあ、つまりは、リアルな交渉現場を見たいな~(好奇心)と思っていた私に。その誘惑が(!)************************************会社で工場内に置く鉄製の大きい整理棚を買う話があって。滅多に買うものではないし、粗悪品を買って、棚が崩れて大怪我しても困る。また、経験の少ない若い中国人従業員達では、良し悪しを判断しにくいだろうと。竹山さん(常駐上司)・日本からの出張者・私の3人で何軒かを見に行く事にしました。3社、見にいきましたが。その内の1社は、メーカーではなく卸屋。間に入って販売しているだけで。カタログを見ながら、サイズや強度を確認。丁度、倉庫にモノがあったのでそれも見せてもらって。値段を聞くと、1500元/セット。(約22,000円)こんな棚なんて、中国でどのくらいするのかなんて全然分からないけど、一応メモ。試しに値切ったら、「う~ん…1200元(約18,000円)」と即答。*中国では大体何でもネゴしろ乗せてますので、取り敢えず値切らないと損です。もう一度値切ったら、「これ以上は数を買ってもらわないと」結局1200元以下は10セットくらい買わないと無理、と。それを竹山さんと日本からの出張者に伝えると。二人が「モノはしっかりしてるし…あとは他所と比較して…」と相談し始めたので、私はボーッと棚を見たりウロウロしていました。「翻訳小姐…(通訳さん…)」と後ろから呼ばれ。振り向くと店主のオッチャン。「何?」「(小声)あんたに200元(約3000円)やる。 これ成立させてくれ」(・・)・・・(!)これって!?・・・どうしよう・・・(ドキドキ)・・・(考)・・・「・・・好(--)」(わかった)と、答えた私。スッピン(←ここポイント。大陸の女性は滅多に化粧してないから)で、会社の制服を来て、ミュール(所謂サンダル)姿でしたから。恐らく中国人通訳と思ったのでしょう。車で次の棚メーカーへ行く間、こんな話、ホントにあるんや。200元か…もうちょっとくれ、って言えば良かったかな?(爆)…それにしてももし、もらったら、どうしよう!?小遣いにするか…?いや、しかし…(~~)・・・(悩)・・・暫しの葛藤の末、取り敢えず成り行きを見守る事に。(好奇心優先)***********************************3社の棚を見終わって、翌日。会社で。外出中に何度も電話があったらしい。メモを見て。・・・昨日のオッチャン(汗)そしたら、また電話が。「小姐、どうなった!?」「あ~今まだ検討中。結論出てない」「そうか…頼 ん だ よ」「分かった(--)」オッチャン…(--)本気やな・・・(汗)結局、その後に安くて、いいのが見つかったのでオッチャンの所はナシになりました。「駄目だったよ・・・」と一応、落胆した声で電話したら。「そうか・・・」とオッチャン。************************************・・・というような事がありました。こんなに露骨なのは、これ一回だけですけど。何気なく誘われるんだな、と思いました(~~)私にとっては200元は、約3000円と給与から言っても比率は小さく、あってもなくても惜しくない金額。それと良心が私を許さず 決定前に、竹山さんに報告していました。しかし月給が800~3000元(12,000円~45000円)の従業員達。感覚も日本人とは違う。200元を目の前にチラつかせられた時その誘惑に耐えられる子は極めて少ないだろうと考えています。***************************************金額が大きかったらどうかな~とも考えたけどやっぱり謂れのない金は貰えないな…「良心の呵責」があるのと、大事な「信用」を失いたくない。自己満足かもしれませんがそれでいいと思ってます。…あれ?(汗)こんな事を真剣に悩む自体が、既に問題??感覚がオカシクなってきているのかも(汗) ←よろしくお願いします。(別窓) ←こちらも(別窓) ←出来れば、これも~(別窓)