【四】7年ぶりの中国朋友
知り合いが語った中国朋友との出会いの状況・・・・・・・私が「まだ着いてない、あと10分くらい」って言った後、切符売り場が底冷えする場所だったので待合室に行こうか行くまいかと思っていた時にポンポン後ろから肩を叩かれて振り向いたら、2人いて。一人はプロレスラーみたいなごつい体に角刈りの30歳くらいの兄ちゃんともう一人、小さくて目つきの鋭い同じ30歳くらいの人。え、もしや、この人達??(汗)警戒しながら様子を伺っていると小さい方の人が「XXXさんですか?あ~、私すこし日本語出来ます、陳と申します」って言うから、「あ、迎えの人だ!通訳さんか」と思い「ニーハオニーハオ!^^」握手。安堵しながら「今から、どう行きますか?」と聞いたら陳さんは「・・・・・・^▽^」笑顔のまま何か言おうとしても出ず指差しで、「あっち、あっち」と示したものだからえ?今日、この通訳さんなの?これじゃあ無理だよな~思って英語で「今から、どう行きますか?」と言い換えても全然反応できないみたいで。わざわざ来たのに・・・激しい失望感で車に乗って無言の30分・・・どっちがアコさんの友達が分からんがいずれにせよ初対面の中国人。プロレスラーは180以上あって角刈りでガニ股やしちょっとこれは・・・(色々、想像)俺、大丈夫か??(脂汗)身の危険も感じ始めた頃、大きな工場に到着。そこに「遅くなってすみません!」爽やかに通訳さんが登場。その通訳さんが物腰柔らかく日本語も相当上手で、知り合いは一気に安心したそうな。そして改めて自己紹介をしてプロレスラーが社長だと分かり(つまり私の朋友)うぇええええ~~~~!!!とビックリ。朋友はジャンパーを着てポケットに手を入れながら、のっしのっしとガニ股で歩くそうなんだけど、現場を紹介する時や従業員の仕事ぶりを見る時の目は真剣で生産ラインは全て全自動で、20ラインほど。従業員数は約120人ほど。従業員は皆、作業に集中しており工場の中もゴミ一つ落ちていない綺麗な工場で知り合いの中国工場のイメージがガラッと変わったと。昼食には日本料理屋に連れて行ってもらいプロレスラー社長が日本酒を五合くらい熱燗で飲むのを見て、これもまたすげ~~~~(汗)と思ったそうです^^;・・・・・・・・・・私が朋友の工場に行き来していたのは2004年ごろ。朋友は山東省出身で、江蘇の台湾企業に就職後、江蘇で独立。その時は工場団地の一角で、従業員は20人くらい、ラインも5ラインくらい。北の人らしく背が高くて大らかでした。(当時は、そんなに太ってなかった)夏なんかはクーラーがない従業員が夜寝られるように事務所に寝泊りできるようにしてあげたりある商品が、なかなか量産にならず迷惑かけていた時他の会社は「もう支払ってくれ!」とギャンギャンわめいていた時に「まだかな~?」と電話で淡々と確認するくらいで性格が素直だし、商売としても付き合いやすい人だな~と思っていたので、今回も「彼なら紹介しても良いかも」と思って連絡したんですが。やっぱり、大きくなる器の子だったんだなと思うと嬉しかったです。・・・・・肝心の紹介の結果なのですが知り合いいわく、価格が合わないので無理だ~との事。本来なら何度も細かく詰めて最終価格を出すのが中国式なので、一回で結論を出すのはアレなのですが。知り合いは、こんな高いと交渉しても無理、と結論を出したので、私としては日本式だな~と思いつつ、これも日中間のギャップだと。私が間に入る義理もなかったので今回は成立しませんでした。私は「業界が違うので、あなたの製品レベルが高すぎるのかもしれない、また日本のお客を紹介するからね!」とメールをし朋友は「残念だけど、また次ね!次はアコさんも来てよ!」と返信をしてきました。まあ、こんな風に電話とメールだけで7年ぶりに中国朋友との交流が再開したわけですが。楽しかったですね。ビジネスって勿論、お金やモノを挟んでの事ですけれども相手を信用できるかってのが大前提で。中国は個人と個人のつながりを重視しますからね日本のように会社の規模が大きければいい、という判断ではないですから。私が知る限りでは、中国では大手との付き合いの方が、従業員が「お前が社長か??」と思うほど偉そうだし、担当者が多すぎて誰が責任者かワカランし、挙句の果てには支払いは納入後半年とか「やってられるか!!」と思うとんでも条件要求されたり、つきあいきれん事が多々ありますからね。ホント、大手ほど話にならん会社が多い印象です、私の経験上。そういう意味では中国では小さくても発展の可能性は大いにあって、面白いな、とあらためて思いますね。だからこその朋友が30代で120人の工場の社長なんだろうし。日本の知り合いは、朋友の工場が本当に良かったので自分の知り合いにも宣伝してくれているそうです。知り合いにも何か響いたんでしょうかね。あれ?あまり笑えるじゃなかったですね・・・^^;まだカンが戻ってませんね。ともあれ久々に書きたいなと思えて良かったです。やっぱり楽しいのがいいですね。また何かできれば、書きますね。ではでは!