中国事務所閉鎖の仕事
ここ数年話題の中国撤退の流れ。私の知り合いの会社もついに閉鎖を決断し、手続きを依頼してきました。私が間に入り、現地の閉鎖実務代行会社に依頼し手続きを進めました。資本金も少なく最近は売り上げも殆どなかったから、お金的な処理はややこしくないのですが、何せ時間がかかりました。流れとしては、閉鎖申請をすると新聞に公告を出して3か月経って何の異議も届出がなければ具体的に開始。手続きする役所は国税、地税、工商局、商務局、銀行・・・くらいか。勿論、財務資料は会計事務所が作成すると。(結構な手数料発生)役所に意味不明のイチャモンを数々つけられながら書類のやり直しを複数回。閉鎖実務担当者が途中で退職してしまい彼のサインが要所要所で必要なので頭を下げて署名協力してもらったり。(辞めたから知らん、となかなか来てくれない)重要書類は日本の法人代表のサインがいるので都度、私が「この書類はこんな内容で、ここにサインをお願いします・・・」とword原稿を送りサインしてもらって原本を国際宅配で現地へ送る。・・・を複数回。(疲)そしていよいよ!最後の会計報告が出ました。そして、それを承認したという書類に署名がほしいと。「これで最後です!」とクライアントにword原稿を送りサインを頼みました。書類は2ページ。サインは2ページ目のみ。クライアントはサインした紙を中国へ送りました。しかし・・・「1枚目と2枚目の紙の色が違う。やり直し」と言われたと。ええ~~~~どゆこと??現地の説明はこう。クライアントが2ページの書類のうち、サインが必要な2枚目だけを送ってきたと。そして実務者は1枚目を事務所でプリントし、2枚目の日本から送られてきたサイン入り紙とホチキスで留め、提出。ここで分かった。中国のコピー用紙って漂白ホワイトなんです。蛍光白、みたいな。しかし日本のコピー用紙は微妙にクリーム色が多いじゃないですか。1ページ目と2ページ目、確かに色味は違うんですよね・・・。そして役所の担当者が「1枚目と2枚目の紙の色が違うじゃないか」と。「こんなのダメだ、2枚とも同じ色の紙で出せ」と。やり直しと。・・・アホか(笑)内容には全く問題ないじゃないですか、白は白じゃないですか、色味は違っても。しかし、お役所の言う事ですからいくらアホみたいなイチャモンをつけられても反抗しても勝てないですからね、(私は役所に反抗して始末書を書かされた過去がある)さっさという事聞いた方がいいんですよ。仕方ないのでクライアントに事情を説明して再度1枚目をプリントアウトしたものを送ってもらう電話を切った、まさに、まさにその時・・・!現地から連絡。「別の担当者が出てきて、問題ないと受理され閉鎖証明が下りました!」はい、チャンチャン♪みたいな事がありました。実に手続き開始から2年2か月かかりました。一体、何やねん、これは^^;;長すぎるやろ。嫌がらせやろ。まあしかしクライアントも、文句はなく感謝だけで終わったので良かったです。相変わらず、ややこしい国ですね、中国は。*お知らせ*中国語レッスンをお受けします。ピンインから発音、会話レッスンなど初心者歓迎です。1回1時間でマンツーマン、又はグループレッスンも歓迎。SKYPEでも、大阪なら喫茶店などで対面レッスンも可能です。初回は無料体験でレベルチェックや目標確認とレッスン方針紹介です。ご興味のある方は、コメント欄へどうぞ。中国台湾キャリア約30年、日中通訳兼現役商社ウーマンがお教えします。是非是非♪