知らないと損する!医療費節約術
はなまるマーケット(2006/6/26放送)「知らないと損する!医療費節約術」より 厚生労働省の調査によると、国民1人当たりの年間医療費(2003年)は、24万7,100円!この医療費は、政府が進める医療制度改革でさらに負担増加。 今年10月から、現役並みの所得のある70歳以上の方々の自己負担額が2割から3割に引き上げられる。そして70歳未満の方も治療が高額になった際の自己負担限度額が引き上げられるなど、負担が重くのしかかる。 医者代!薬代!ちょっとしたことで倍以上払っているかも。。。 同じ病気で同じ診療を受けた2人の支払額に5倍以上もの開きが!その差はどこからくるのか? 医療費をムダに払っていませんか?今日のとくまるは、知らないと損する医療費の節約術をご紹介。病院にいく前に、支払う前に、知っておきたい正しい医療費のこと大公開。☆*☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆*☆ 同じ治療で医療費に差が!一体ナゼ? 同じ病気で、同じ診療を受けて・・・その差5倍以上! 例えば風邪をひいたとか、すりむいたとか、軽い症状なのに大きな医療機関にかかってしまったという場合に特定療養費というものを払わないといけない。初めて診察を受けた時に、私たちは初診料を支払います。この初診料は、どこの医療機関でも一緒だが、ベッドの数が200床以上の病院では、初診料の他に特定療養費という特別な料金がプラスされる。診療所⇒ベッド数 19床以下/初診料810円病 院⇒ベッド数199床以下/初診料810円大病院⇒ベッド数200床以上/初診料810円 + 特定療養費(1,000~5,000円) 特定療養費というものがなぜあるのでしょうか? かかりつけ医を持っていただこうということで作られた制度比較的軽症の方の場合は、診療所等にかかっていただいて、大きな検査等が必要であれば紹介状を持って病院にいくという形のためにできた制度。紹介状がある場合、もしくは緊急の場合は、特定療養費がかからないということになっている。特定療養費というのは、各医療機関の自由設定。少ない所では1,000円から多い所では5,000円くらいの金額で設定されている。とはいうものの、我々の医療費は、健康保険により自己負担は原則3割で済むはずですが・・・ 特定療養費に保険はきくのか? 特定療養費というものに保険はきかない。全額患者の自己負担。うっかりさんは、大きな病院なら安心と大学病院へ。すると保険のきかない特定療養費の5,000円が余計にかかる。 一方、しっかりさんは、一般的なベッドが200を超えない小さな病院で受診したため、特定療養費を払わないで済んだというわけ。 もし高度な医療が必要になった場合は、診療所や小さな病院で紹介状を書いてもらって、大きな病院へいけば、特定療養費はかかりません。医療機関の規模で変わる特定療養費を差し引いても、しっかりさんとうっかりさんの払った額には、まだ1,000円以上の差があります。この差は一体どこから出てくるのでしょう? 問題になるのは診療を受けた時間。通常の診療時間内に受診された場合と、時間外と呼ばれるものでは診療費に差が出てくる。 例えば初診料の場合「診療時間外の診療費は割高!」 初診療(8~18時が診療時間の場合) 診療日⇒ ~ 8時(時間外)1065円 8時~18時(時間内) 810円18時~22時(時間外)1065円22時~ 6時(深夜) 2250円休日⇒ 6時~22時(休日) 1560円22時~ 6時(深夜) 2250円今回しっかりさんとうっかりさんがそれぞれ病院に到着したのはたった5分の差!しっかりさんは22時からの深夜加算を知っていたために時間を気にしながら病院へ 深夜加算になる22時前に受け付けを済ませて診察を受けることが出来ました。一方、うっかりさんは時間を気にせず病院へ。その結果たった5分の差ではありますが、うっかりさんは深夜加算分も支払うことになった。 ☆*☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆*☆薬代が半額に!ジェネリック医薬品 薬代を節約できるポイント。キーワードは、『ジェネリック医薬品』 後発医薬品のことをジェネリック医薬品という。薬というのは、はじめ莫大な開発費をかけて作られるので、特許で守られていて独占的に販売されているんですが、特許が切れた後に同じ成分・同じ効き目の薬で製造販売されるのが後発医薬品つまりジェネリック医薬品。 「ジェネリック医薬品」同じ成分・同じ効き目で安い薬 最大のメリットは開発費が抑えられているので値段が安いということ。平均で半額、安いものでは8割ぐらい安くなる。長期にわたって飲み続ける高血圧治療の薬の場合、ジェネリック医薬品を使うしっかりさんは、従来の薬を使い続けるうっかりさんに比べて、薬代は4分の1以下、年間で7670円も安くなる。 自分が使っている薬が、ジェネリック医薬品に変えられるかどうかお医者さまに相談してみましょう。または、処方箋にジェネリックに変更可能とチェックされていれば、調剤薬局で薬剤師に相談してみるとよい。 薬代をさらに安くする!お得なテクニック 薬代を節約するにはまだまだ方法があった。ジェネリック医薬品を知ったうっかりさんは、しっかりさんと同じ病院で全く同じジェネリック医薬品を処方してもらうことに。しかし、それでもうっかりさんは1カ月あたり1,100円支払額が多かったのです。この差はどこからくるのか? 薬をもらうにしてもかかるのは薬代だけではない!医療機関で薬をもらうためには、薬代の他に、診察料、処方料、調剤料などがかかる。 毎日飲み続けているいつものお薬であれば、例えば2週間に1度診察をしてもらわれているお薬をお医者さんに相談して、1カ月分出してもらうことで薬剤料以外の費用を2分の1にすることが出来る。高血圧治療薬をうっかりさんは2週間に1度、しっかりさんは1カ月に1度まとめて処方してもらっているため1カ月で1,100円1年で13,200円の差が出てきたというわけ。まとめて処方でこんなにお得!1カ月で1,100円1年で13,200円の差が!! しっかりさん:1カ月に1回処方⇒自己負担額 3,320円 うっかりさん:2週間に1回処方⇒自己負担額 4,420円 まとめて処方ナゼお得? 1カ月(4週間)に1回処方で1カ月あたり ・薬剤料 4週間分 ・診察料・処方料・調剤料など 1回分 2週間に1回処方で1カ月あたり ・薬剤料 4週間分 ・診察料・処方料・調剤料など 2回分 薬をまとめて出してくれとお願いできるのか? お医者さんに相談するのがいちばんいい。症状が安定していて2週間に1度でなくて4週間に1度の診察でもいいという場合であれば4週間出していただける可能性がある。※薬によっては「まとめて処方」ができないケースもある。 詳しくはお医者さんに相談する。 ☆*☆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━☆*☆医療費が払戻される!お得な制度とは? 厚生労働省調べで 申請すれば払戻されたはずだった医療費!!(半年分の金額) 68億円 6年前に手術で入院したという主婦のAさん 頚椎椎間板ヘルニアで1カ月ほど入院、50万円くらい支払った。Aさんの場合、50万円のうち40万円は戻ってきたはずなのに、申請されなかったから戻ってこなかった。高額療養費という制度がある。医療機関に支払った自己負担額のうち、ある一定額を超えた金額は払い戻されますよという制度。 1カ月に支払う医療費の自分で払う負担額の限度は決められている。1カ月に支払う自己負担限度額 7万2,300円+(総医療費-24万1,000円)×1%(月収56万未満の場合) この限度額を超えた金額は、後から払い戻される。計算するとAさんの場合、自己負担限度額は85,776円になり、窓口で払った500,000円の差414,224円は払い戻す事ができる。 ただし!自己申告制になっているので、自分で必ず手続きをして申告しないと払戻はされない。 さらに! 2年で時効になってしまう!申請するのに必要な書類は? 支払ったという領収書が必要。領収書がなくなってしまった場合は? 支払証明書などを医療機関で発行してくれる場合がある。かかった医療機関で相談する。いくらぐらい払ったらこれに該当する? 入院の場合、1カ月の支払いが10万円を超えてくると、これに該当する可能性がある。申請先は持っている保険証に書いてある『保険者』先まで連絡。☆社会保険等の健康保険の場合:各社会保険事務所または会社等の健康保険組合 ☆国民健康保険組合の場合:各市町村区の国民健康保険課 ■別館 ■ 普通の日記 ■ 興味津々 ■ ネットでおこづかい? ■ 40代主婦の事件簿