「女性を悩ます足の病気『下肢静脈瘤』」(2)
「女性を悩ます足の病気『下肢静脈瘤』続き下肢静脈瘤の悪化を防ぐ「弾性ストッキング」下肢静脈瘤は、放っておくと足のコブがひどくなったり、皮膚炎や潰瘍に進行する場合もあります。進行を防ぐにはどうすればいいでしょうか?下肢静脈瘤の悪化を防ぐには、『弾性ストッキング』がおすすめ。弾力性のあるストッキング=弾性ストッキングとは、足に適切な圧力をかけるストッキング。足首部分に最も圧力がかかり、上のほうにいくに従い圧力が弱くなるような構造になっています。これを履くことによって下肢の静脈の血行が非常によくなる作用がある。すでに下肢静脈瘤になっている人にとっては、その症状を (足のむくみ、だるさなど)を楽にする効果がある。弾性ストッキングは、病院などで処方してもらう医療用の他に、一般に薬局で買えるタイプもあります。 しかもその種類は、かなり豊富。★小田急百貨店新宿店健康プラザ内薬局コーナー弾性ストッキングは、主に4種類。ひざ下までのタイプ、ももまでのタイプ、パンストタイプ、そして男性でも履けるハイソックスタイプ。ちなみにこちらで販売されている弾性ストッキングは、一足2,000円~4,000円ぐらいのものまで。■楽天「弾性ストッキング」で検索■楽天「下肢静脈瘤」で検索 弾性ストッキングは、締め付けられないのか?かなり締め付けられることになるけれども、表面の静脈は締め付けで完全に止まってしまう。 足の真ん中のところに本管の静脈がありそちらの方から血液は全部戻るので大丈夫。ものすごく硬いので、買う時に薬局で履き方を教えてもらったり、お医者様から買う場合はお医者様から履き方の指導もありる。下肢静脈瘤になってしまった方はそれ以上進行しないために履くにはとてもよい。予防するにもとてもよいが、一度なってしまった下肢静脈瘤をこの弾性ストッキングで治すことはできません。治すためには、以下の表のものがあります。=「下肢静脈瘤」の治療 =「硬化療法」静脈をかためる。日帰り。保険診療・約5,000円 「小手術+硬化療法」 静脈をしぼってかためる。 日帰りまたは入院(1泊) 保険診療・約1万円~2万円 「ストリッピング手術」 静脈を抜き取る。 日帰りまたは入院(2~3泊) 保険診療・約5万円~10万円 「レーザー手術」静脈を焼いてつぶす。日帰り。自費診療・約30万円 硬化療法とは、静脈の中に注射で硬化剤を入れて、そして血管の中をかためてしまう治療法。小手術というのは その逆流している部分の血管を小切開を入れてそこだけしばってしまうというものを追加したもの。小手術のものだと日帰りでもでき、保険診療なので割り合いとお手軽なお値段でできる。ストリッピング手術は、静脈瘤になっていて関連している静脈を引き抜いて取ってしまうという手術。部分的になくなる。静脈にはネットワークがあるので、一部、静脈瘤になっているところを取ってもほかの所から静脈は戻ってくる。本管のほうはちゃんと残っているので大丈夫。最近、痛くなくて日帰りで簡単!というのがレーザー手術。1998年くらいから出てきている治療法。カテーテルを血管の中に細い管を入れていって、そこからレーザーをあてて焼いていくというもの。痛くなくて日帰りだが、自費診療なので高くなる。◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆下肢静脈瘤予防法下肢静脈瘤の予防のポイントは、ふくらはぎにある。ふくらはぎの筋肉を上手に動かすことで下肢静脈瘤は予防できる。なぜ、ふくらはぎ?そもそも重力の影響で、足には日頃から血液がたまりやすく、静脈にはいつも負担がかかっている。ふくらはぎの筋肉はポンプの役割を果たしている。その筋肉をうまく動かすと足の血液が上手に心臓のほうに戻っていくので下肢静脈瘤の予防になる。では、ふくらはぎの筋肉を上手に動かすには?歩くことでもふくらはぎの筋肉は使われるが、だらだらと歩いているだけでは有効に使われません。『ウォーキング』の時のように 地面をしっかり蹴って歩くことが大切。しかし、もっとお手軽な方法がこちら…なんとつま先を動かすだけでもいいんです!座ったままで足を伸ばし、つま先を自分のほうに向けるように、曲げたり伸ばしたりすることでふくらはぎの筋肉が収縮。血液が心臓に 戻りやすくなる。このつま先運動は、1日3回(午前、午後、夜)1回5分ずつ行うと良い。ふくらはぎの働きで、足の静脈の血液が心臓に戻りやすくなり、下肢静脈瘤の予防につながります。静脈の中に溜まっている血液(=老廃物)を早く心臓のほうに上げてしまう、ということで何回も 繰り返してやるとよい。