花粉症シーズン到来 進化するグッズ(1)
はなまるマーケット(2月7日放送)とくまる より花粉症シーズン到来 進化するグッズ(1)今年もいよいよ始まった花粉症シーズン。「東急ハンズ新宿店」の店頭でも、もはや主役は花粉症対策グッズ。たくさんの種類のものが出ています。今年の傾向は、花粉を通さないというのは基本でよりデザイン性・機能に優れたものが増えているそうだ。フィルターを使用した鼻せん。「ノーズマスクピット」花粉を吸い込まずに楽に呼吸ができるが、つけても目立たない。花柄のデザインマスクもある。ウェットフィルターで、とらえた花粉をしっかり閉じ込めるという高性能マスクも大人気。花粉症対策グッズも、どんどん進化している。■楽天「マスク」で検索■「マスク」売れ筋ランキング◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆花粉シーズン到来!今年は?(気象予報士:森朗さん)全国的に見ると、先月から飛んでいるところもあるが関東や東京でも「今週中にでもスギ花粉が大量に飛び始める!」と 予想されている。実はスギ花粉は、去年一昨年と少なかった。ところが去年の夏が日照時間が長くてスギの成長が良かったということで、今年は 東日本・北日本では、去年の1.5倍から3倍くらい飛びそうだとか…過去3年間の中では、今年は非常につらいシーズンになりそうだ。「私は花粉症じゃないから関係ない」と思っている人も要注意!花粉症は、これまでに症状がなかった方に、ある年突然発症することもある。年齢もお子さんから40~50代の方まで幅広く発症する 可能性がある。花粉に接すると人によっては抗体ができ、それが体内に蓄積されていく。そしてその人の許容範囲内を超えると、花粉に過剰反応しくしゃみや鼻づまりなどの症状が現れるようになる。これが花粉症。花粉をあびればあびる程、花粉症を発症するリスクは高くなる。ですので、花粉の量が多いと予想される今年は、新たに発症する方もいるので十分な注意が必要。花粉避3原則は「吸わない・あびない・持ち込まない」これが重要。花粉の飛んでいる量に注目するとドンドンと飛んでいる。ほとんど多くなっているというのが原因。現在日本では、5人に1人が花粉症だと言われている。まだまだスギの花粉が増えていくとなると、スギ花粉症の人もどんどん増えていくと考えられる。◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆花粉症で苦しむ人を減らすための様々な試みもされている。東京で驚きの花粉症対策とは?東京都のホームページでは、花粉情報が公開されているが、1日単位の予報とは違って、なんと1時間後との花粉状況が公開されて いる。2月1日から東京都で始まったより詳細な花粉情報の公開。都内を420ブロックに分け地域ごとの状況も分かるようになっている。 花粉症対策に活用してほしいということですが、ここまでするにはわけがある。実は東京都では、3.5人に1人が花粉症というほど、花粉症に苦しんでいる人が多いそうだ。「日の出試験林」では花粉症で悩む人にはうれしい画期的な取り組みが行われている。花粉症対策の最新の取り組みの現場は、 杉の木の茂る山の中。従来のスギの雄花には、1花あたり30万個もの花粉があり、これが飛散して花粉症を引き起こしてきました。新しいスギには雄花がありません。東京都では、今花粉を最も飛散させる樹齢30年以上のスギを伐採し、この花粉の少ないスギの苗木と植え替えるという花粉の少ない 森作りを進めている。今全国的にあるスギの木が、花粉の少ないスギになれば…これならいずれ花粉症も、ぐ~んと緩和されるに違いありません。でもその成果がでるのは、ちょっと先のお話。◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆くわしく知りたい!花粉症の検査とは?現在花粉症に悩んでいる人はどうすればいいのでしょうか?自分が花粉症らしいといって済ましている人もいるが、できれば適切な治療を受けるために病院で診断を受けるほうがよい。実は赤荻アナウンサーも、花粉症だとは言いつつも病院に行ったことはなかったそうだ。では、花粉症の検査とは一体どんなことをするのか?まずは問診を受け、続いて鼻の粘膜のチェック。最近では専用の内視鏡を使い、自分の鼻の中を見ながら受診することもできる。赤荻アナウンサーの場合は、粘膜が赤くはれていたがさらにひどくなると、空気の通り道がほとんどふさがってしまうこともある。他にも、鼻水を採取する検査、アレルギーの原因物質を調べる血清抗体検査、抗原エキスで皮膚の反応を調べる皮膚テストなどがあった。さて、気になる赤荻アナウンサーの結果は?鼻の症状もあって、目のかゆみも非常にある、そして皮膚の反応もかなり強い反応が出ている。鼻粘膜の状態からいっても 重症のスギ花粉症と診断された。◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆花粉症は、くしゃみ・鼻水・鼻づまりなどの程度により、軽症から最重症まで4段階に分けられる。 病院で診断を受ければ、症状に応じた適切な治療、投薬が受けられる。(「2005年版鼻アレルギー診療ガイドライン」ライフ・サイエンス)軽症 くしゃみ(1日の平均発作回数) 1~5回鼻水(1日の平均鼻かみ回数) 1~5回 鼻づまり 口呼吸はないが鼻づまりしている中等症 くしゃみ(1日の平均発作回数)6~10回 鼻水(1日の平均鼻かみ回数)6~10回 鼻づまり 鼻づまりがあり口呼吸がときどきある 重症 くしゃみ(1日の平均発作回数)11~20回鼻水(1日の平均鼻かみ回数)11~20回 鼻づまり 鼻づまりが強く口呼吸がかなりある 最重症 くしゃみ(1日の平均発作回数)21回以上鼻水(1日の平均鼻かみ回数)21回以上 鼻づまり 1日中、完全につまっている すでに花粉の飛散が今シーズンには間にあわないがある治療法がある。それは「減感作療法」と言う。濃度の薄い花粉エキスを少量ずつ注射し、身体を花粉に慣らしていくことで症状を軽くするという方法。 ただし、2~3年の間、定期的に通院しなければならないなど、治療の負担も大きかったが、ここにきて朗報があった。通院せずに自宅で行える、舌下減感作療法という治療法が注目されている。口の中に花粉エキスを徐々に入れていく方法で、舌下の部分にエキスをしみ込ませていく方法。 現在注射法と同じ位の効果が考えられていて、まだ保険適用外だが 近い将来一般的な治療法になっていくと期待されている。痛い思いをしなくてもよいのでいい方法だが 今年は間に合わない。季節中だと鼻から目から入ってくる花粉と口の中に入れた花粉、どっちを抑制に働いて、どっちを症状を出すか、体の中で混乱する。ですから全く花粉のない10月から始める治療法。味は、甘にが。子供にも今やっていることがある。今年の10月から飲んで、来シーズンには効くかも知れない。人それぞれ症状というのは違う?くしゃみ・鼻水が重い人、それから鼻づまりが重い人…ですからできれば耳鼻科へ行って専門的な検査を受け適切な治療を受けてほしい。検査の治療の料金は高い?だいたい初診で来て、検査をしてお薬をもらって、9000円程度。そして減感作療法自身は、1回 1,000円だが、舌下減感作療法は現在まだ保険で適用されていない。そのためにワンシーズン1万5千円ぐらいしてしまう。実際に今、厚生労働省とか東京都で研究をしているので、どうにかして保険適用にしていきたいと進めている最中。普通の風邪と花粉症の症状に違いは?くしゃみ・鼻水・鼻づまりは花粉症でもよくある。実際に風邪だと、鼻水はどんどん変化してくる。 ネバネバとサラサラも変化してくるが、花粉症の場合は最初っから最後まで鼻水の色は透明か白。そういったところが違うのと、目はなかなか風邪ではかゆくならない。目がかゆくなったなと思ったら花粉症かなと思ったほうがいいかも…◆━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━◆番組に届いたFAXに先生が回答Q:花粉症は治るのか?基本的にスギに対してアレルギーがあるという根本は治すことができない。これは遺伝子にのってきている。ただ体が慣れていって先ほどの減感作療法のような治療でほとんど症状が出なくなるという方はいる。もう1つ、スギ花粉というのは日本にしかほとんどない。海外に行ったり沖縄に移住すると、スギ花粉症としてはなくなる。Q:症状が出る前から薬を飲んだ方が良い?確かに症状が出てからお薬を飲むというのが風邪でも一般的。しかし花粉症は絶対こっからやってくる!と分かっている。なので前もって飲むと症状をブロックできる。先回りしてブロックというような形を考えればよい。そうすると、症状が出にくくなり、症状が悪化することが少なくなる。Q:花粉症は遺伝する?花粉症というのは、スギが嫌いだという体質が遺伝する。