日々雑感・・・「物欲」
歳をとって物欲があまり湧かなくなった。昨日は朝練の後、二か所にちょっと気になった車を見に行き、一つはパンフレットまでもらってきたのだが、もういいやという気分になっている。無理をしなくても買えるのだが、今ので十分と思う。面倒なのだ。夫婦二人になったら、いろいろしんどいし、マンションにでも移ろうか・・・これも考えていた。こちらは、多少は無理をすることになるが、できない話ではない。が、いや、今のところが一番いいよ、という結論になっている。まあ、人生の残り時間が少なくはなってきているのだから、新しいもので余分なストレスを背負いたくないと思うのだ。「歳をとっても青年らしいとは私には無意味に思える」と小林秀雄が書いていた。昔から、あの持って回った文章は好かないが、この一文だけは完全に共感できる。もちろん、その時代から20歳近く平均寿命が延びた今、60代は老人ではないだろう。政府だって、何とか老人は70歳以上にして、生産年齢を引き上げ、GDPの減少を抑え、社会保障費の増加も抑えようと、いろいろな伏線を張っている。数か月前に「日本老人学会」だかなんだかが、高齢者の定義を70歳に変えようとして話題になった。それも伏線の一つだろう。唯一の例外が弓についての物欲。今の弓は競技用としてはほぼ最低のスペックだというし、左で射つことはもう大丈夫なので、来年あたりは次の弓、サイトも左用のものがほしい。レンズピープも試してみたいし、矢もカーボン1じゃちょっと・・・という気になっている。