末は活動家?
題名のニュアンスが、若い人には通じないかもしれません。その昔「学生運動」というのがありました。これに深く関わる人は「活動家」といわれていました。いまや死後となってしまった学生運動ですが、私はその尻尾の方の世代で、短期間ですが大分のめりこんでいたことがあります。学生運動にもいろいろな側面がありますが、わたしは「目立つこと」が好きでした。選挙宣伝カーのウグイス嬢の経験もあるし、ハンドマイクをもって、キャンパスでアジった(←これも分かる人にしか分からない業界用語かな)こともあります。そして、なにより、デモが好きなのでした。仕事をもってからはとにかく忙しいので、10年以上前のメーデー参加が最後のデモになりますが・・この日、歩行者天国のベンチにすわって、息子にアイスをたべさせていたら、デモが来たのです。そこはちょうど町一番の繁華街で、しょっちゅうデモなど署名だのをやっている場所なので、普段は「なんかやってるな」程度で大して気にもとめないのですが、このデモの主訴は「公立保育園民営化反対と、保育の充実」でした。そして、現役の保育士さんと思しき女性がプラカードをもって歩いてくるではないですか!思い切り手をふって、応援するとともに、息子にまでふらせてしまいました。その母の様子を見てでしょうか?文字好きがその原因でしょうか?、息子は「自分もプラカードをもって歩きたい」というのです。(デモ隊には子供も10名ぐらい混ざっていました)私は、顔見知りの保育士さんがいたら、プラカードを貸してもらおうと思って「ついていってみようか、プラカード貸してもらえるかもしれないよ」と提案し、少しデモ隊といっしょに歩きました。あいにく、知り合いの顔はなく、プラカードを持たせてもらえないことにがっかりした息子は泣き出してしまいました。息子よ、来年のメーデーにはいっしょに参加するかい?