メゾン4畳半@銀座エルメス
2007/04/23 lunedi3週間ほど前、友達と久し振りに電話で話した時のこと、「Fさんがね~、銀座エルメスのギャラリーで面白いことやってるわよ」 「え~っ、エルメスなんて入ったことないわよ。 買う気もないし(買えないって!)」「大丈夫よ、エレベーター乗って8階に行けばいいんだから」地下鉄降りて、エルメスのビルに近づくにつれ、何だかドキドキしてきた。向かい側から見ると、出来たばかりの時はもっとギラギラしていたように思うのに、今見ると、隣のブランドビルに比べて、ガラスブロックが積み上げられた姿が、なんかシックに見える。ビルの天辺には、こんなものがいた。今まで何にも気が付かなかったけど、いったい何の旗を持っているのだろう。国旗ではなさそうだし、片方がエルメスの旗だとしても、もう一方は?これまで自分には縁のないところと思っていたので、前を通っても気付かなかったというか、ビルそのものもよく見たことはなかった。ビルが2つあることに気が付いて、きっと裏側のエレベーターで8階に行くのだと思ったら、「あちらの正面からお入り下さい」 「え~っ」またドキドキ。入り口には黒服のガードマンが立ってる。何か怪しまれて訊かれる前に 「あの~、8階のギャラリーに行きたいんですけど」「あちらの馬のレリーフの後ろにあるエレベーターをお使いください」そのレリーフに辿り着くには、時計やら、ネッカチーフやらのショウケースの間を、通り抜けなくてはならない。虜にされそうなもの達を敢えて無視し、店員さん達と極力目が合わないように、よろけて、ショーケースを壊さないように気を付けながら、やっと辿り着き、近頃珍しくゆっくり動くエレベーターで8階に上がった。そして8階にあったものは・・・誰もいなかったら、大笑いするところ。脇に置いてある絵は勿論ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」「この中に入って、どうぞ写真を撮って下さい」じょ、じょ、じょ、冗談じゃない!でも、居合わせたオバサングループは撮影会をやってました。この漆喰の中に嵌め込んだアコヤ貝は、お客さん達で貼ったそうだ。まだ、仕上げが残っており、週末などに来れば、作業させてくれるらしい。この催し物は、勿論これがメインではない。でもこれがFさんの作品だそうで、さすがお茶目なおまけといったところ。メゾン4畳半実はこのギャラリーの中で、4畳半規模の3つの家が建設中。友達は茶室と言っていたが、そんな気取った物ではなく、食べて寝て、友を呼べる最小限の住まいを、Fさんの指導の元、エルメスのスタッフが作る。信州の原っぱで、みんなで杉板を焼いている楽しそうな映像も流されている。工程によって、時には、来館者も工事に参加出来るという楽しい企画。あと1週間ぐらいで完成し、その後6月まで展示されるというので、また行ってみたい。それより、私用に、1つ欲しいんだけど・・・