槍は綿棒に
2009/09/29 mar.まちづくりの仲間から数日前にメールでお誘いが入り、6月に屋敷墓地を見せて戴いた、南北朝時代からこの辺りにお住まいだというY家をお訪ねしました。この前は外からだけでしたが、今日はお家の中のものを見せて戴く。ご当主は別の所に住んでおり、今は母上が1人でお住まいのようです。この方が、何ともはやおおらかな方で、「自分は関心無くて、何にも分からないので、どうぞ見てってください」と次々いろんなものを出して見せてくれる。一昨日講演をして戴いたばかりの伊藤先生や、地域の学芸員の方もいらして、真っ黒になった厨子を開けたり、3幅組の曼荼羅を見せて戴いたり・・・何ともおかしいというか、唖然としてしまったのは、長押に掛けられた室町時代のものだという槍。少々短いとは思ったけど、そんな古いものはあまり見たこと無かったので、そんなものかと思ってたのですが、「あれはね、戦時中に主人が、柄を切って綿棒にしてしまったんですよ」何ともおおらかというか、屈託のないご一家です。