[カテゴリ未分類]の記事一覧 | 初めの一歩

をんな紋

先日、まぁちゃんのお友達からお下がりのお洋服を頂きました。その背中のタグに書いてあったお友達のお名前を見て、いきなりペンを持ってきたまぁちゃん。『このお洋服を着ると、○○ちゃんになってしまう。まぁちゃんのお名前を書かないと着ない！』うーん、４歳にして自分有り・・・・。いいこと、いいこと！そういえば、もうかれこれ十年前、結婚届を出す前と出した後で戸籍謄本を取りました。それを見て、なんとも言えない気持ちになったことを思い出しました。何だか今までの自分が消えてしまったような、不思議な消失感。それから数年間は、会社の書類や公的な物からどんどん消えていく自分の名前と共に、自分が消えて行ってしまいそうで・・・・。白無垢やウエディングドレスの白色はあなたの色に染まりますって意味だと言うけれど、私自身はどこに行ってしまうの？そんな気持ちでいっぱいになり、自分自身を痛めつけた日々。今思えば、私があなたの色に染まるのではなく、あなたを私色に染めるのでもなく。それぞれが、それぞれの色を足されることにより、より自分の色に深みと輝きを増せば良かっただけの事。○○という苗字は便宜上の物、『Ｙ』という名前で勝負すれば良いだけの事。今の時代、だれもその苗字に対して評価するのではなく、『私』個人の力量を、魅力を評価するんだもの。そう思っていた時に出遭った、玉岡かおる氏の『をんな紋』という本。をんな紋女紋とは、女性が継いでいく紋の事。http://omiyakamon.co.jp/onna-mon/03-1.html『私』という存在は、ご先祖様なしにはありえないこと。『私』という個性は、その大部分が祖母や母を中心に躾けられ育まれてきたもの。そういう『私』のルーツを纏いつつ、『私自身』で『私の人生』を生き抜いていくために。『私』というものを表現する『をんな紋』が欲しい。そう思っていた時に出遭った、お友達の雪月花さん。和の暮らしを提唱されている彼女に、『をんな紋』の印を作っていただきました。（素敵な印をありがとうございました。）これからは、『私』の物にはこの印を押して使う事にしよう。手帖にも、書籍にも、手紙にも・・・・、何でもこの印を押しています。この印を押すたびに、『○○家』にこだわっていた自分が消えて、自分自身になっていく気がします。「まぁちゃんのお名前を書いた～！」と、自分自身で勝負する事に対してはお師匠様のまぁちゃんの声！そういえばお友達にも、「Ｙさん」と名前で読んでいただける方が増えてきました。自分という存在を「Ｙさん」という固有の名前で呼ばれる・・・、相手という存在を「○○さん」という固有の名前で呼ぶ事が出来る・・・。そんな人でありたいな。「悪霊は背後から忍び寄る。背中の紋はその守りである。」守りを背負って暮らしたいものです。

「真心」の風

私という殻の中に存在する核を見つけるために・・・・。冬場のお台所は格好のおこもり場。私の中に住むその核（魂）のイメージは、例えていうならば昔ＴＶでやっていたドクター・スランプというアニメに出てくる「アラレちゃん」なのです・・・・。http://www.toei-anim.co.jp/tv/arale/外見はご想像にお任せいたしますが、内面に潜む魂（以後アラレちゃん）は、自由奔放で、行動力、好奇心旺盛、常に動き回っているゴムマリのような人です。と、ここまで書いて文章にして見ると・・・・、あれ？誰かに似ているような・・・・。あ、まぁちゃんにそっくり！彼女の場合は誰が見ても、外見とその表面に現れている性格は、「トトロのメイちゃん」や「アルプスの少女のハイジ」です。しかし、その奥に隠れてまだ見えない「魂ちゃん」は、どんな人なのかしら・・・？と興味しんしんで観察しているのですが、表面のキャラクターがあまりにも強烈なためまだまだ見つける事ができません。で、私の「アラレちゃん」に話を戻すと、彼女の好奇心旺盛な性格は、ただいま『核探し』にご執心なのです。梅干で例えるならば・・・・。（台所にこもっているのでどうしても食材に例えがち）梅の実の食べて美味しい部分（個人的には紀州梅などのお茶受けになるような梅干が希望なのですが）が、今表面に現れている私。種の部分が、アラレちゃん。そしてその奥の、「仁」の部分を知りたい私達。実も種も、仁の部分も全て梅。同じように全て私なのだけど・・・。実も種も、仁も全てを貴めたい。そんな願いを持っているから。ついついお台所の片手間タイムに、禅語や禅問答を選んでしまうのかもしれません。一日一語。『核』の部分に流し込む。実を通し、種を通し、仁に届くときには、輝きも清らかさも少しだけかもしれないけれど・・・・。貴い、尊い宝石の砂粒を、一粒一粒溜め込んで・・・・・。人生の水晶階段を、水晶やメノウや玉色の宝石でいっぱいに満たされた私が登る。うわー！想像しただけでも美しい。美しい事を想像できるのは、今日も心に余裕があるから、『相送当門友脩竹　為君葉葉起清風』（相送って門にあたれば、竹やぶあり。君が為葉葉清風を起こす）「真心」という清らかな風を吹かせよう。日常の出会いと別れにも、一期一会の真心を込めたいものです。道元禅師は「光陰は矢よりも迅かなり、身命は露よりも脆し、いずれの善巧方便ありてか過ぎにし一日を再び還し得たる。」と言いました。過ぎた一日は戻らず、また明日という一日があるとは限らないのです。（「ふっと心が軽くなり禅の言葉」永井政之監修　より）今日という日に合えた事を大事に大事に、真心こめて「今日」に向きあう。心に「真心」という宝石を流し込むために・・・・。キラキラの雫は、心に届くかしら。

planting　harvesting

暮らしのあちこちにアロマを使うようになって、子供が薫に敏感になった。出汁を丁寧にとる様になって、子供の味覚が敏感になった。天然の素材を身につけるようになって、子供が触覚に敏感になった。綺麗と感じる色、優しい色、心を落ち着かせてくれるような色を、家の中に入れるようにしたら、子供が色に敏感になった。言葉を一つ一つ吟味して喋るように心がけたら、子供が言葉に敏感になった。手紙を手書きで書いていたら、子供が文字に敏感になった。今までマンション暮らしでは出来ないと、勝手に思いこんでいた生ゴミの堆肥化。始めて見たら、子供が食べ物や環境に敏感になった。そうか、こうやって子供の心に暮らしを植えつけていくんだ。○○しなさい！○○のようになって欲しい！という自分の欲求を相手にぶつけるのではなく、自分が自ら変わる事で、周りに影響を与えて、周りも変化して行く。自分も幸せ、相手も押し付けられたわけではないから幸せ。あ！では、自分が良い影響を与えられるような変化を心がけなくては、周りにも悪い影響を与えてしまう！生き方、暮らし方は、ぼーっとしていたり、与えられるのを待っているだけでは、良いものにはならない。しっかり考えて、自分で作る。私の暮らしは、私だけのもの。plantling　植えつける美味しいと言う感覚、気持ちいいと感じる心、素材の肌触りや感触、食べ方、声の大きさ、人に接する態度、いい薫、不快な匂い、明かりに対するセンス、空間の心地よさ、それらは全て幼児期に形成される。大人達にとっては当たり前のような生活は、子供達の何でも吸い取るセンスの土壌に植えつけられる。harvesting生活の一つ一つの小さな出来事は、社会生活の一つ一つの出来事と、全く同じである。生活の一つ一つの出来事に対するあなたの解決法は、あなたの仕事のやり方と全く同じ質である。そう考えれば、自分を実らせる方法は、普段の生活をより豊にしようという工夫の中にある。全ての事により良いセンスを持って当たろう。それがやがては結実する。（「good　looking　life」津田晴美著より）feelではなく、sense。気づく、探知する、読みとるといった、いわば集中力を伴うもの。感じ方は、私の基準となっていく。素直な心で、いい感じの生活を心がけ、工夫を凝らして豊な生活を創り出していく喜び。これはすなわち、良い人生を創り出していく喜び。良い人生を後世にバトンタッチして行く事ができる喜び。喜びと幸せは、すぐ目の前にたーくさん！今日は、この色と形のないものを、どのように形作り、どのような色に染めましょうか？ワクワク、ドキドキ。新しい朝は、退屈と無縁。

他人の役に立つことをする

今日から新学期が始まりました。新しい週、新しい学期、新しい季節・・・・。新しいという言葉に相応しく、なんだか空気までもがキラキラして見えます。そして、今日は午前中からお友達の所でおしゃべりタイム。子育ての事、自分のあり方、人との関わり方などなど、新しい学期のスタートを切るのに相応しい時間を共に過ごすことが出来ました。素敵な時間を過ごす事ができると、心の充足感が違います。ましてやスタートライン・・・・。良き友、良き時です。さぁ、新学期！まずは魔女魔女学校の始業式。朝一人の時間を『禅』で始め、夏の疲れと夏休みボケの頭と体に喝をいれます。八月は自分の中で再生の月と決めていたせいか、予定もそう入らず自分のペースで暮らしていたのですが、九月に入って新学期になってから、あっという間に予定表が埋まりつつあります。スケジュールが空白になる事に罪悪感と恐怖感を覚え、無理にでも「何か」を捜し求めて入れていた時には「予定がない日」なんて考えられなかったんですが、再生した私はチョット違う。私の暮らしの基盤を元に、暮らし方、感じ方、考え方を整えるようにしたら、無理なく楽しく過ごせる上に、適度にスケジュールも埋まっていく。埋める事に躍起になっていた時には「埋める事」がとっても大変だったのに、今は難なく好きな事で埋まって行く・・・・。目線が変わるってこういう事なのかなぁ・・・・。新学期早々新たな発見で、ますますこの学期の過ごし方が楽しみになりました。さーて、原則探し・・・・。自分を知るために。自分の足りない事を知るために。自分の中の『真髄』を知るために。9月は、まずは原則固め。人生の後半を生きるために、絶対に譲れない原則を固めてみる。間違ったら、書き直せばいい。分からなかったら、学べばいい。私の中に今在る基準にプラスして、諸先輩方の良き点をいただきながら、『佑啓憲法』を作ってみる。さぁ、どんなものができるかなぁ。「他人の役に立つことをする」日本の伝統的な庭園には、現代のデザインに必要なさまざまな要素がすでに様式として確立されています。その一つに、水の流れがあります。滝のように流したり、石を置く事で流れに変化をつけたり、橋を渡して流れを上から見ることができるようにしたり。それは、都市や駅や町並み、ショッピング通り、店内の展示なでで人の動きを考えるときの要素と根本的に同じです。人がどのように行動するのか、何によってその行為が変わるのか・・・これはまさしく日本庭園の様式にある「流れ」です。スムーズに流れる事もあれば、何かにぶつかって別の方向に流れたり、澱んでそこにとどまったり・・・・住まいについても、その間取り、部屋の中の家具の配置による人の動線、住まいの中での空気の流れ、みな同じなのです。「流れ」というキーワードで、様々なものを見直してみるとき、他人の役に立つことが、自分が生かされていくことだということに改めて思いいたります。何かにこだわってしまうことで、流れを悪くしたり、違った方向に向けてしまうこともあります。が、それ以上に、全く無意識のうちにこうした流れを妨げる行為がなされてしまう事が多いようです。あたかも日本庭園の「流れ」の役石のように、流れの中に、自分の立場、人の立場を見つけることができます。自分がどのような立場をとっているかを知り、その関わりにおける人の立場を理解する事ができれば、全ての人が美しくいられます。自分の立場はその時々によって違います。あるときは仕事上の立場、あるときは家庭内での立場、住む場所における立場、社会とかかわりを持つ者としての立場、日本人として、地球上の生物として・・・・他人もまた同じように立場を持っています。親と子、先生と生徒、客と店員、会社と社員、それぞれの人間としては対等ではありますが、互いに立場は違います。それぞれの立場を理解して対応するのが、相手も自分も共に美しく生きる方法です。尊敬や謙譲の言葉遣いの源もそこにあり、気配りの必要性もそこに生じます。互いの立場が変われば、それなりの別の対応が生じます。常に自分を主張し、流れを妨げる必要はないのです。他人の役に立つ生きかたは、自分自身が穏やかに、美しく生きるという事なのです。（「もっと素敵な良質生活」　加藤　ゑみ子著　より）いろいろな立場を持ついろいろな人・・・・。たくさんの人と共にこの社会に生きる以上、相手の立場を尊重し、他人のお役に立つ人になれたら最高！まずは自分の立場と分をわきまえて、行動して見ましょ。輝く光になりたいな。

言霊の力

最近、いままでだったら本当に気にもしなかったような事や物にも、大きな力（魂）がやどっているんだと実感することがよくあります。その中でもより大きい力を感じるのは、言葉や音・・・・。不快な言葉や音は心身にずっしりと重く感じ、心のあちらこちらにしこりのような嫌な物を作り出す気がします。反対に心地よい音や言葉は、心にしっくり染み渡ってくる感じがしますし、全身全霊が綺麗に洗い流されてリフレッシュされてる気がします。今年は、お年始からブログにもたくさんの素敵な言葉を頂戴しました。年明け早々清められた思いです。本当に有難いことです。私自身も、そんな素敵な言葉や音を周囲の方々にプレゼントする事を心がけて、一日を過ごさねばと思っています。「声音」「笑顔」「言葉選び」・・・・。廻りまわって自分自身にも帰ってくるものですから、明日の私がご機嫌で過ごすためにも、心の中にしっかり刻んで、明日からの日課にしなくては！素敵な一日が待っていますように。

明けましておめでとうございます

新年あけましておめでとうございます。今年のfleur　jourは、教室活動に力を入れて、お花をお部屋に飾る楽しみを少しでも多くの方々と分け合うことができたらよいなと思っております。今年最初の教室は、１／１９（金）のお昼から小郡のhook-tailさんで開催するhttp://www.hook-tail.com/予定です。「はるをまつ」をテーマに、チューリップを使っての作品作りを、皆さんとのんびり楽しみたいと思っています。終了後は、美味しいお茶を頂きながらおしゃべりの時間も楽しめればなと願っております。皆様のご参加お待ちしております。（参加ご希望の方は、私書箱までメールをお願いします。追ってこちらからご連絡させていただきます。）☆彡　今年の抱負　☆彡今年も家族揃って何事もなく、穏やかな新年を迎えることができました。年齢を重ねていくと共に、「無事に」「息災で」新しい年を家族で迎えられる事の喜び度合いも増してきているように感じます。「涙もろく」、「感動しやすく」、小さなさもない事に「喜び」を感じる心を持つことができるようになり、少しずつではありますが「穏やかで優しい」自分を保てる時間が長くなってきつつあることも、嬉しい事です。今年の抱負は「日々是好日、自分を楽しむ」を掲げて、自分の暮らし、生き様、言動、妻、母、主婦、私など、いろいろな観点からの自分をとことん楽しむつもりです。「口角」上げて笑顔を作り、心を亡くさない事を心がけ、私が今この瞬間にここに存在する意味を考えながら日々を楽しみ、今年の年末には目標とする女性にちょっぴりでも近づいていられると良いなと思っています。そして、少しでも誰かのお役に立てる人になることができればと願っています。どうぞこの新しき年も、素敵な一年でありますように。

思いっきり羽伸ばし・・・。

先週からの体調不良が今週は本格的に絶不調なってしましい、久しぶりに体を芯から休める事を日々の課題に据えて生活しました。その間お友達に助けて頂いたり、優しい言葉のお見舞いを頂いたり、かかりつけの病院の先生や看護士さん達に元気を分けていただいたりして、なんとか持ち直しかかっています。この際、思いっきり羽を伸ばして(笑)、3○年全力疾走してきた体にじっくり感謝して、丁寧な暮らしを見直してみようと思っています。自分自身にも、家族にも、また仕事にも、大切に大切に「時」を過ごし「丁寧」を心がけて、その結果何かを醸し出し形にできるような暮らしをして行くことを自分自身に心がける事にしました。それが、お客様の心に喜びを運ぶ事のできる作品に繋がっていってくれれば、もっと嬉しいなぁ。私達の工房は、今年は「お客様の真心を形にするお手伝い」をモットーに作品つくりをしてきたのですが、来年はそれに「お客様の心に喜びを運ぶお手伝い」ができる作品つくりをプラスして作成していきたいと思っています。体が休暇を求めてから、「働く」ということを見つめなおすことができました。（感謝）「働く」は人が動くという事です。「動く」は力＋重で形声され、重い物に力を加えて動かすという意味を表します。つまり、人が重い物に力を加えて動かす事が働くということなのですね。重いもの・・・・重量のあるもの、気の重いもの、負担の重いもの、大変なもの、大切なもの・・・いろいろな物があります。でもどんな物や事柄にも、臆せず、真心を込めて、丁寧に、力を加えて動かし、どんな時でもその先に喜びがあるような「働き」をしていきたいと改めて思いました。そして願わくば、人様の喜びに繋がる動きをして働く事ができれば、もっと素敵だなぁ。どうぞ、「祈り働け」の精神で、明日はもう少し働けますように。