術後創部感染症【腰椎術後創部膿瘍】
腰部脊柱管狭窄症及び椎間板ヘルニア腰椎開窓術・髄核摘出手術後に術後創部感染症【腰椎手術後創部膿瘍】に罹り 【病巣掻爬術】を経験しました。体験談を書いています【この症状は100人が手術を受けて1人が発症するかどうかと言われるほどまれな症状です。稀な症状ゆえに記録しました。】 平成21年10月20日(腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア)術後42日体外露出液症状が現れるまでの自覚症状。1, 手術痕のかさぶたが大きくなり手術痕周辺の腫れがあり手で押さえると皮下にぷよぷよと水が溜まったような感触があった。2, 手術痕から右側に針が当たったような一瞬の痛みが時々あった。3, 術後42日を経過したにも関わらず創部の瘡蓋は湿り剥がれない。4, 創部に下着が擦ると痛い。と言うような症状が何日も前からがあった。トイレに腰かけると液体が手術跡から腰を伝い足にまで流れでた。最初は水洗の水がかかったのかと思ったが手で触ってみると液がべっとり付いた。下着2枚に6センチ角位濡れ、足にも液が垂れていた。白い下着には蜜柑色を薄くしたようなものでした。手術跡が自分では見えないため不安でデジカメで撮影してみました。 平成21年10月26日(腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア)術後47日目血液検査の結果 CRPの軽度の上昇の説明・参考資料体内になんらかの炎症が起こると,血液の中にC多糖体に反応して結合するタンパク質があらわれてきます。これをCRPといいますこれは急性反応性物質ともいわれます。CPRは肺炎球菌が持っているC多糖体という物質のことです。CRPは体のどこかに炎症や組織破壊が発生した際、血液中で増加するタンパクで、肝臓にて生産されます。正常な血液中にはほとんど存在しないため、炎症や組織破壊の有無を診断する指標としてこの血液検査が用いられます。体内に炎症が起こると,CRPは24時間以内に急増し,2~3日後に減少します。この特性が炎症の早期発見に有効な検査と知られています。CRPは特定の疾患を診断することはできないものの,病気の活動性,重症度,経過を判断するのに役立つパラメータといえます。上昇する疾患リウマチ熱、悪性腫瘍(転移型)、肝膿傷、関節リウマチ、細菌感染症、多発性動脈炎、胆石症、胆嚢炎、肺結核。最初は疼痛や違和感などの自覚的症状が唯一の症状であることが多くまさに、これらの症状が現れていました。正常な血液中にはほとんど存在しないため下限値は0で上限値0,3mg/dl 今回の検査ではCRPの値が0,36mg/dlと上限値を超えたままです。平成21年10月26日 (腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア)術後47日目退院後の定期検査日で術後創部感染症(腰椎手術創部膿瘍)に罹患していることが判明発生原因として手術は清潔な部屋で滅菌状態で行われますが、人間の皮膚に存在する常在菌や空気中の細菌によって感染症を生じる場合もあります。高齢者や糖尿病、腎不全の合併症・肥満、低栄養状態、喫煙習慣の患者さんは術後に感染が生じる確率が高くなります。 手術をした創部に細菌感染が起こっており膿を含んだ浸出液が貯溜し、さらに深部まで感染が広がる場合があります。感染が深部にまで広がり、沈静化しなければ髄膜炎になることもあります。また、菌が全身に回ると(敗血症)生命に関わる状態になります。また、壊死した組織からは毒性の物質が発生するため、心不全・腎不全などを引き起こすこともあります。感染治療のため腰椎手術創部を切開,掻破、洗浄、細菌や菌が感染した組織を切除し洗い流すことにより、感染の沈静化と創部の治療をします。 今回、手術をして創部をきれいに洗い流し縫合しても感染が沈静化しない場合、再手術が必要になると医師から説明を受けた後。外来のベッドにうつ伏せになり病巣掻爬術を施す。局部麻酔を打ち手術が始まった。膿瘍部を切開しメスが入った途端大量の血液混じりの液が飛び散った。感染した組織を切除しガーゼで何度もこすり大量の消毒液を吹き付け洗浄し縫合する。外来手術で時間が経過すると局部麻酔も薄れ痛みがわかるようになります。縫合の時にはかなりの痛みを強いられました。多くの外来患者を待たせながら1時間程で終了しました。院内薬局で抗生剤オーグメンチン錠250 ・ 375mg3錠毎食後服用 7日分を受け取る。抗生剤長期投与の始まりです。平成21年12月3日(腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア)の手術後85日目局部より液体が出ため慌てふためき主治医に診療してもらおうとしたがこの日は外来の診察日ではないとの事で、予約を取るために受け付けに行ったところ代わりの医師が診察してくれた。明日の予約が確定。平成21年12月4日 (腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア)手術後86日目術後創部感染症(腰椎手術創部膿腫瘍・病巣掻爬術)による2回目の手術、外来で局部麻酔を打ち切開手術膿瘍部分を擦り上げ大量の消毒液で洗浄し縫合する。抗生剤オーグメンチン錠250 ・ 375mg3錠 毎食後服用 7日分投与 平成21年12月8日(腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア)手術後90日目ガーゼ交換平成21年12月11日 (腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア)手術後93日目 前回の手術後わずか7日目に3回目の(腰椎手術創部膿瘍・病巣掻爬術)手術外来で受診するも触診により局部に液の滞留があったため3回目の外来切開手術、局部麻酔を打ち切開し手術膿瘍部分を擦り上げ大量の消毒液で洗浄し縫合する。抗生剤 クラビット500mgカプセル・朝食後1錠服用 7日分投与抗生剤クラビットカプセルこのカプセルは驚くほど大きい。平成21年12月14日 (腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア)手術後96日目 血液検査の結果炎症値も0,36Hと少し高く・レントゲン撮影 触診により局部に液の滞留があった。平成21年12月15日 (腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア)手術後97日目 触診により局部に液の滞留があった。ガーゼ交換治療後入院をし手術を施し徹底的に治療を行う事を進められる。今年最後の手術日である12月23日に入院決定。平成21年12月18日 (腰部脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア)手術後100日目外来治療ガーゼ交換 クラビット錠(500mg)5日分投与