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[袋売りパンあれこれ] カテゴリの記事

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  ヨンミー４(神戸屋)

  　９月以来の４ヶ月ぶりの更新。　ブログをほっちらかしているなぁと、ずっと気にしていた。　最近はもっぱら、ＳＮＳの方でリアルな話題をリアルな人とやりとりしているので、ここでのブログのように、コメント０をずらっと並べる無反応な世界、壁に向かってモノを言う世界は、なにか健康的でないような気がして、つい書かずほっちらかしてしまう。リア充などというネットスラングを知って、ますますこれでいいのだと安心していた。　しかし、ＳＮＳであれこれ書いても、やっぱりそれは、交流のための「書く」であって、書くための「書く」ではない。特定の読み手を意識して、なによりまず誤解を招かないことに注意して書くのは面倒だ。濃くなりすぎてドン引きされないように心掛けるのも面倒だ。ＳＮＳでは充実しないものが私の中にはある。　対象を自由に選び、引きこまれた深度まで踏み込んで無責任に見極めて、表現にこだわりおのが記憶を飾る。そういう場所が欲しい。それができるのはここだ。　なぜ、そんなにまで、サンミーにこだわるのか。　わからない。もう説明できない。　こういうことは、リアルでは通用しないかもしれないが、ここなら「あり」だ。　だから、またまた、突然の「ヨンミー」のレポートなのである。　　チョコ、ケーキ生地　　クリーム、みかんジャム　　４つの味(四味)のデニッシュ　第一弾とあるから、いくつか続くのだろう。「第一弾」と書かれてある位置から、続くのはヨンミーではなく、都道府県特産物とのコラボだ。今回は、和歌山県の温州みかん。サンミー的チョコとみかんの相性のよさは、過去に実績がある。第一弾でコケるわけにはいかないという、実に手堅い戦略である。そして、そのとおり、手堅くおいしかった。

  2014.01.13

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  生キャラメルサンミー(神戸屋)

  　ヤマザキのふんわり食パンでスイートキャラメルというのが売られていた。するとこちらサンミーでも生キャラメルだ。キャラメルにもシーズンがあるのだろうか。　　　聞いた話によると(映画だったかな)、チョコレートは原料を牛耳っている組織によって、完全に末端価格が操作されているそうな。同じようにキャラメルも、キャラメルペーストの製造元によって、市場でのキャラメル流通量が一社の動向に依存してしまっているのかもしれない。ほぼ独占状態にある製造元が、決算だから在庫をさばいておこうと決めたら、キャラメルソースが安くたくさん、二次加工に用いるメーカーへと流れて、最終的に小売店の店頭にはキャラメルテイストの商品が多種登場する、といった具合に。　　　もしそうだとしたら何なんだ、といわれても別に何ということもないんだが、ひとつ言えることは、キャラメルにシーズン性はあるのか、もしあるとすればそれはどういうメカニズムから発生するのか、という疑問について考えることは、他の類似する問題を考える際の思考トレーニングになりはしないだろうか。たとえばロボットに感情は生まれるか、もし生まれるとすればそれはどういうメカニズムから発生するのか、というような問題と取り組む場合に、いくぶんとっつき易くさせてくれるかもしれない。　　濃厚なクリーム(キャラメル風味)　　　チョコ、ケーキ生地の　３つの味(三味)が楽しめるデニッシュ　キャラメル系では「塩キャラメルサンミー」というのが2011年6月に販売されていた。当ブログのレポートはこちら。私にしては珍しく良い評価である。　　今回は「塩」ではなく「生」。まだ夏の暑さも残る9月。常温袋売りのパンで「生」とは首を傾げたくなるが、「生キャラメル」の「風味」だから、セーフなのである。「生」の「キャラメル風味」ではなくて。大人向けの味を狙ってますと言いたいのではなかろうか。　　塩キャラメルのときほどもペーストにボリュームがない。さて、それを補うクオリティがあるか、北海道産生クリームがただのイメージでないことが明らかか。そこに意識をむけて味わってみた。　　うーん、キャラメル味はあってるんだけど。クオリティよりボリュームの方がいいかな。というか、ボリュームもクオリティのうちだ。　次のキャラメルサンミー、たとえばミルクキャラメルサンミーでもいい、それはズシリと重いことを期待する。

  2013.09.04

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  ロールちゃん レアチーズいちごジャム入り(ヤマザキ)

  　毎年この時期、車で富士山へいく道中で、地方限定ロールちゃんを探すのがパターンだった。しかし今回は、地方限定のフレーバーがない。このところ地方限定は以前より減ったような気がする。地方限定はやめてほしいと以前書いた覚えもあるし、望ましい傾向だ。楽しみなフレーバーの存在をしっても、地域外のファンはただ指をくわえることしかできないのは残念である。またそれが、全国規模の山崎パンの、ナショナルブランドのロールちゃんの、販売スタイルだと受け入れ難いだけになおさら。　期間限定品は、大阪では万代かライフでよく買えた。ところが、この両スーパーとも、少なくとも私の生活圏においては、期間限定品の取り扱いが減った感じがある。このレアチーズも、いく度か売場をチェックしたけど、売られていなかった。　まだ未購入だったこのレアチーズ探しが、今回のミッション。静岡・山梨では、だいたいマックスバリューで買えることが多い。そして、今回も富士吉田市のマックスバリューで買えた。　ベーシックなテイストである。「暑い夏でもぺろりと食べられる」とある。あまりに暑苦しいと、喉の通りが悪くなると自認しているのだろうか。たしかにロールちゃんのスポンジは乾燥肌で、クリームは甘くボテっとしている。　チーズ感は希薄で、味わいに特別な癖はない。たしかに食べやすいロールちゃんだった。ぺろりと食べてしまい、旅行中のことだからもう数日は過ぎた。あのときの味は……と思いだそうとしても、これといってよみがえってこない。こういうロールちゃんは、レポートの書きにくいロールちゃんである。

  2013.07.29

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  黒糖＆ぬちまーすサンミー(神戸屋)

  　しばらく、ほっちらかしだった。　ほっておいても、誰も近況を尋ねてくれたりしないから、ますます気が遠のいて書かずにいると、次の書きだしが重くなる。　そう、理科の授業で習った最大静止摩擦力と同じ。物ごと、動きだすはじめが一番抵抗が大きいのだ。滞りがちなブログもしかり。　私はそういう状況でいつも、サンミーとロールちゃんのレポートに手助けしてもらっている。　今回も遅いレポートながら、７月の新作サンミー「黒糖＆ぬちまーすサンミー」をゲットしたので、このレポートをきっかけに、日々書いて考えて、また考えて書く人を目指そう。こく深めるまろやかな塩味　伯方の塩とか、ヨーロッパのロレーヌ地方の岩塩とか、塩の産地をアピールする商品をときどき見るが、ごく僅かに含まれるだけの塩の差に、味わいやこだわりを持てる人がどれだけいるのだろう。　ごく僅かな量の、共通してだいたい同じ味をしているとしか思えない塩に。　自宅の料理用として、使うならまだ分かる。一度買ったら、いつまでもあるから、よい物を買おう、という考えもあろう。でもそれは、ブランド塩を日常的に使っているのだぞ、と使用が継続される点が大切で、そこに満足がある。つまり塩の自慢は、販売側の自己満足にはなっても、購入者のメリットにはなりえないのではないか？　塩漬けの何かとか、塩が命の食品ならともかく、甘い系の食べ物で塩自慢はいかがなものか。　というようなことはさておき、黒糖サンミーとして、普通においしかった。

  2013.07.17

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  ロールちゃん チョコバナナ(ヤマザキ)

  　ついにゴールデンコンビの登場だ。チョコとバナナ。相性の良さは、梅干しとおにぎりぐらいに認知されている。しかも、重たい甘さで攻めるヤマザキの得意とするテイストだ。これで売り上げが低迷したら、ロールちゃんの沽券にかかわる。　いや、ちょっとまてよ。　もしかしたら、ロールちゃんは試されているのかもしれない。　ゆるゆるライクなキャラをいっぱいつくって盛りたてているのに、クマモンみたいなダレダレなキャラが騒がれて、ロールちゃんは絶滅危惧種のレッテルを貼られそうだ。取り扱い店舗は伸び悩み、ラインナップは初代からいっこう発展していない。そろそろ見切りをつけた方がいいんじゃないかとの声が、上層部からちらほら。　そこでロール一族の存続を賭けて、満を持して出してきたのがチョコバナナ。　少々の赤字覚悟で、チョコとバナナのダブルテイスト。クリームはスペシャル、スポンジもスペシャル。デコレーションケーキなみのインパクトで、スイーツコーナーに陣取る。　さて、売上はどうなるか。そして、それを大きく左右する味は。　(……と勝手に想像して……)　今までのスペシャルロールちゃんとはガツンと違う。今までのスペシャルロールちゃんは、よくもわるくもベーシックのホイップクリームのアレンジだったが、このチョコバナナは、バナナクリームの味が強烈で、ロールちゃんらしくない味をしている。なんとも子どもっぽい味だ。バナナクリームとはこういうものだと思うが、ロールちゃん購入者は、まるごとバナナの本物志向をときには浮気して味わっているだけに、納得しないだろう。ストライクゾーンの広いロールちゃんファンも、一回目はともかくリピートまでする者は限られると思う。　リリーフのロールちゃんが、控えで待っていることに望みをつなごう。

  2013.05.02

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  サンミー(神戸屋 セブンイレブンPB)

  　これまでずっと期間限定のサンミーばかりを取り上げてきた。定番のサンミーを取り上げたことはなかった。一度は取り上げておくべきかなと思っていたが、意外なかたちでノーマルテイストのサンミーを取り上げることになった。　このサンミーは、セブンイレブンで販売中である。　最近のコンビニの菓子パン棚には、統一された包装のパンが並んでいる。これがスーパーだったら、メーカーごとの特色あるナショナルブランドの袋が並ぶのであるが、コンビニはそれを望んでいないようだ。　商品の魅力を十二分に伝えんと描いた訴求力あるせっかくの、過去の実績に基づいて練りに練られたパッケージは使われず、揃って無個性な地味な袋に入れられてしまっている。　コンビニがこのようにプライベートブランドに注力しているのは、なにもパンに限らず、ビールなどもそうで、これが昨今の流通の傾向なのだそうだ。そして販売力があるためか、スーパーよりも安い値段がついていたりもする。安いのはパッケージを簡素にしたからですよ、といった感じで。パンの中にクリームをサンドし上からケーキ生地と線描きチョコをトッピング。３つの味(三味 サンミ)が楽しめるデニッシュ菓子パンです。　サンミーはサンミーだが、少しスリムで、少し軽い気がするのは、やはり気のせいだろうか。カロリーを調べたら分かるかとみれば 487kcal。今の定番と同じだ。5年ほど前は 522Kcalだったので、どこかで一度モデルチェンジしている。小麦の価格高騰があったからスリム化は仕方ないとしても、なにかこのあたりを突っ込んでいくと、メーカーの苦慮がみえてきそうだ。　量販バイヤーの無理難題に押され、販売価格と卸値をともに引き下げられ、その一方で原料価格は高騰し、板挟みで製造コスト低減を余儀なくされる。良質の原料は省かれ、食べものとは言えない油分や糖質や薬品で、表示してきた数値だけは帳尻をあわして、モデルチェンジを繰り返す。　しかし、そうして手塩にかけて守らないと、商品棚では生き残れない。　コンビニの棚で、スーパーの棚で、悪質なものが良質なものを駆逐していく。　サンミーがこれまで通り愛されるサンミーであり続けるためには、メーカー、販売店、購入客の、３つの身(サンミー)が、商品価値をよく理解し、それが誤魔化されることなく継続されるように守っていかなければならない。

  2013.04.26

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  石臼挽き抹茶サンミー(神戸屋)

  　大豆をすったきな粉は、グラム単価がその原料である大豆とそう変わらないのに、抹茶はお茶っ葉とは全然違う。いくら玉露が高いと言っても、グラム単価では抹茶とは比較にならない。なぜなのか。　石臼挽き。回しているのは人の手か。　冒頭で疑問を並べられて、その下で調査と考察と結論が展開されると期待したかもしれないが、わからないものは、わからないのである。　万代の南住吉店で一月ほど前に買った。レポートが遅れているので、今は店頭にあるかないか。それも、わからない。　なに？　無責任すぎないかって？　うーん……それもわからない。祇園辻利の石臼挽き抹茶使用のクリームを包み、抹茶のケーキ生地をのせました。季節のサンミーで抹茶本来の味をご堪能ください。　　この時期、神戸屋が抹茶シリーズに力を入れていることは、菓子パン好きには周知の事実だ。辻利というブランドを強調しなくても、神戸屋の抹茶シリーズにはもうそれ自身にネームバリューがあると思う。　くわえて、新年からのサンミーをみていて思うのは、商品開発が手堅くなったなと感じられること。　こういった期待は、味を引き立て、満足感の高いひと味を上乗せしている。　お粗末なケーキよりずっとお得でおいしいスイーツ、そのサンミーの魅力がここに詰まっている。

  2013.04.23

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  マンゴーサンミー(神戸屋)

  　１月末に購入したもので、もう売られていない。購入場所は天王寺の北、フレッシュ夕陽丘店。ナンメガシリーズは、ファミリーマートの専売かと思っていたが、そうじゃなかった。　ナンメガシリーズは、リスナーの欲張りに応えすぎて、やたら盛り込みすぎて味に切れのない失敗作を重ねていた印象がある。しかし今回は、一目でその方針転回が見て取れる。フルーツのクリームでワンテイスト、マンゴーサンミーときた。　正統派も正統派。これは筋金入りのサンミーファンがうなる展開だ。ラジオを聴いていなかったけど、商品開発はどういうプロセスだったのだろうか、気になるところである。アルフォンソマンゴークリームとマンゴーダイズを包み、ケーキ生地とチョコをトッピング。　　さて、お味の方は。　もう３か月もすぎたから忘れた、とは書けない。ここは記憶の埃をかき集めてでも……と無理するまでもなく、これは一段突出してイケる味だったことだけは、はっきりと覚えている。チョコとマンゴーで、あまあまの塊だが、それぞれの甘さにも幅と奥行きがあり、２つが重なって、立体的で濃密な味わいを創っていた。　「ご褒美」と冠するにふさわしい逸品である。再販を期す。

  2013.04.20

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  いちごヨンミー(神戸屋)

  　サンミーの新作に久しぶりに出会った。私の売り場チェックが疎かになっていたのもあるけど、商品開発も一時停滞していたような気がする。そして手にしたのは、これまた久しぶりのヨンミー。まわる、まわるよ、時代はまわる、というフレーズが脳裏に浮かぶ。前のは何のヨンミーだったっけなぁ、もうどうでもいいやと思いつつ、今度のヨンミーを写真に撮り、ブログにこうして記事をＵＰしている私は、いったい何がしたいのだろう。熊本県産とよのかいちごを使用したジャム、クリームを包み、いちご風味のケーキ生地とチョコレートをトッピングした４つの味(四味)が楽しめるデニッシュです。　　サンミーは、ジャム系とクリーム系に分かれると、分類学者を気取って書いた覚えがある。ジャムとクリームを併せ持つ本品の登場で、分類体系は崩れてしまったか？　否。これは、サンミーではなくヨンミーだ。だからこそのヨンミーだ。　サンミーヨンミー界では、ジャムとクリームなら、クリームの方が強い。子どものお菓子によくある、あのイチゴ味の香りがつんとくる。期待通りだ。これでこそスペシャルテイストだ。　また一月ごと新作に、めぐり会えることに期待。

  2013.01.19

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  ロールちゃん いちご(ヤマザキ)

  　ウェブサイトでみた写真は、スポンジのベースまでピンクだったのに、店頭の実物はシロールと同じ普通色だった。そういえば去年のいちごは、スポンジに色がついていたけど、くすんだ色で見栄えが悪かった。色をつけてスペシャル感をＵＰさせるか。ぱっと見の印象のよさを取るか。どちらにするかで、見た目を重視して、計画変更したのだろうか。　５年を経て、まだ完成していない感のある、いちご。ベーシックだからこそ、こだわりたい。その想いがここらに表れていると勝手に想像しておこう。　スポンジに柄がつくのは、ホイップクリーム＆ザクザクチョコと、他になにかあっただろうか。あのときもそうだったが、スポンジに水玉がのっても味は普通である。見た目を味わいたい。袋に入れたまま水玉模様を隠してかぶりつくのは勿体ない。皿にのせて、ちびりちびりとフォークで削りとりながら、ゆっくりいただきたい。クリームも濃い味で、そんな食べ方にちょうどあっていると思う。

  2013.01.11

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  ロールちゃん ザクザクチョコ(ヤマザキ)

  　久しぶりのロールちゃんレポートになる。　サンミーの方は最近、新作をみなくなった。ロールちゃんはどうかというと、よく分からない。再販はパスしていたし、地方限定は手に入らないし。何が漏れているか不明。ひとつ漏れが確かなのはティラミス味。写真だけはあるけど、味を忘れてしまったので、もう書けない。　さて、今回のロールちゃんは、ちょっと特別である。　デイリーヤマザキ限定発売で、サイズの短いロールちゃん。値段は120円。味はザクザクチョコのひとつ。パッケージのロールちゃんは、耳をピロピロ笛のように折りたたんでいる。　いざ実食。　見た目で想像のつくように、大体はクロールちゃんである。クロールちゃんはホイップクリームもチョコだが、こちらはクリーム。その変わり、チョコチップがプツプツと混じっている。コリっとくる。ザクザクというほどもザクザク入っていないけど、どこにあったか分からない、というほど少なくもない。　クロールちゃんのチョコホイップはボケた味なので、こちらの方がチョコ度は高いと思う。悪くない。悪くないけど、普段から安いスーパー(大阪圏では例えばmandaiとか)でクロールちゃんを買えば\138なので、ハーフサイズで\120のこれは、リピートしようとは思わない。　すでにファンの人は買わないけど、そうでない人は買うだろう。これでファンを増やして、市場を大きくして、イケてるロールちゃんを産みだしてほしい。

  2012.11.28

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  いちごサンミー(神戸屋)

  　日々のblogの隙間を埋めるつもりではじめたサンミーとロールちゃんの新製品レポートが、このblogの主をなしている。企業活動が継続され、商品が売れ続け、新製品が投入され続けることで、本blogも凍結をまぬがれている。思わぬところから、力をもらっている。　2010年の1月は、とちおとめいちごサンミー。　2011年の1月は、いちごサンミー。　一年はいちごから始まる。さて今年の味は。いちご果肉入りクリームを包んだサンミーです。　　買ってすぐに食べず、冷蔵庫に入れておいた。そして三日ほど寝かしておいたら、デニッシュ系パンが乾燥気味になって、食べたらイチゴどころではなくパンがマズかった。サンミーのパンはもっとおいしいはず、とすぐにわかるぐらい味が落ちていた。　というわけで、これでは評価できない。レポーターとして失格なのである。　しかし、この失敗で気付いたことがある。　サンミーは、チョコとスペシャルな味付けばかりに着目してしまうが、実は土台となっているデニッシュのパンが、おいしさの一番の貢献者なのではないだろうかと。

  2012.01.19

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  ロールちゃん いちご(ヤマザキ)

  　この時期、いちごが売れるのだろう。菓子メーカーがこぞって、いちご味を出している。何年間にもおよぶ販売データから、この時期はイチゴ、この時期はヨーグルト、この時期はマロン、この時期はミルクやチーズと、売れる味が決まっていて、もう揺るがないのだろう。他所と違うことをしてやろうとすれば、売上減のしっぺ返しを食らうだけで。　データが世の中を硬直化させる。　しかし、ただのイチゴと侮るなかれ。しっかりブラッシュアップされている。スポンジとクリームの両方がイチゴDNAを持つダブルの系統。過去にいちごはあったが、ジャムでお茶を濁した程度のものだった。　ダブルと断っていないのがひそかに嬉しい。今後スペシャル・ロールは、ダブルがデフォルトだと期待しておこう。　サイトの写真は、スポンジの色が鮮やか。いちごと言うよりピーチか桜のよう。実際はくすんでいる。こういう写真こそ「写真はイメージです」と断るべきだ。　と、そんなどうでもいいことはさておき、いざ実食。　さすがダブル。いちごの味が濃い。まず、あのアポロチョコのいちご味を彷彿とさせる菓子系の捏造いちごの香りがする。後を追ってジャム系のいちご味がする。　大人向けではないが、それなりに満足度があり、完成度高い。いちごは、これで決まりかな。毎年このいちごロールちゃんに出会うことになる予感。

  2012.01.17

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  北海道練乳サンミー(神戸屋)

  　あらかたのサンミーの、ペースト・ジャムは、チョコレートと合わせられて、そして、チョコレートに負けていた。今回は、練乳。濃密な練乳は、ちょっとやそっとでは、揉み消されな強い味を持っていそうである。　チョコレートと練乳の味の対決、その軍配はどちらに。　それとも両者は、味の潰しあい対決するのではなく、みごとな協調で、新しい味わいを提供してくれるのか。デニッシュ生地に北海道産の練乳を使用したクリームを包み、ケーキ生地とチョコレートをトッピングしました。　　真ん中のクリームが、サンミーにしては、厚ぼったく柔らかい。原材料をみると「れん乳フラワーペースト」と、いつも通りの「サンミーの味の素」を使った作りであることに変わりないものの、このペーストは、いつもと少し違う。　味と香りの凝縮されたペーストを、生地に練りこむでもなく、ストレートに使って、濃密濃厚な味を出してきたサンミーである。そういうサンミーが、今回取り込んだ味は「練乳」。練乳は、もともと濃密濃厚なもの。練乳を、さらに濃縮させるのは、さすがに濃すぎたのか、コチコチの密なままではなくて、クリーミィなのである。それでも、じゅうぶんに濃密。　珍しく、チョコレートが負けている。　ここまで甘いと罪である。　サンミーはいつもちょっぴり禁断の味。

  2011.12.13

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  ロールちゃん ダブルチーズ(ヤマザキ)

  　ダブルは、生地とクリームの両方にチーズの味をもたせたということ。シングルのチーズなら、昨年7月にレアチーズが販売されていた。そのレポートはこちら。　パッケージは、ぱっとみ、ホイップクリームと似ている。キャラが白と黄色で描かれている点が同じだから。周りの黒の水玉が、大きな違いだ。黒が使われているから、大人の味を連想させる。　ところで、大人の味とは、どういうものだろう。甘さ自体を、うま味にしていないことだと思う。具体的にいえば、砂糖はおいしさの脇役であること。甘さ以外にその商品の訴える味がちゃんと在ること。イチゴジャムでいえば、原材料の表記順で、いちごが最初、次が砂糖の並びなら、大人の味のイチゴジャム。砂糖、いちごの順番なら、子供の味のイチゴジャム。　さて、黒をまとうこのダブルチーズは、大人の味であるか。いざ実食　ダブルになって、味もダブルの厚みが出ている。　あいまいな記憶を辿ると、レアチーズは爽やか系の味だったような。ダブルチーズは、それに比べると、濃厚系の味だと言える。とはいえ、菓子ジャンルにおいて、本物のチーズと、チーズ風味は、はっきり別物と捉えておかなければいけない。本物の濃厚なチーズに似た味わいを期待しないように。　というわけで、チーズの風味を前面に出している点で、これは大人の味と評価できる。「紅茶」「ラムレーズン」「ダブルチーズ」で、大人のロールちゃん名作3姉妹(?)と称えよう。　ホイップクリームと並んでおいてあると、明らかに限定ロールはなよなよとしている。生地とクリームの両方をスペシャルにして、定番ロールと同じ価格設定にしている厳しさが、その脆弱な断面に現われている。　無理もないが、限定シリーズは、ぜひともこのダブルであってほしい。

  2011.11.30

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  ショコラサンミー(神戸屋)

  　先月はアーモンドサンミーが再販されて、ひと月分あいた。11月に入って、新作「ショコラサンミー」が登場した。さつまいも、アーモンド、ショコラと無難な味が続いて、このところ堅実なサンミーだなぁと私は思っている。　ところで、ショコラとは何だろうか。調べてみると、チョコレートは英語で、chocolate、フランス語だと、chocolat。chocolat でショコラと発音する。つまりは、チョコレートのこと。チョコレートサンミー。　以前、ザ・チョコミーというのがあった。比べてみると、チョコミーは表面の生地にチョコレートが練りこんであるのに対し、ショコラサンミーの生地は風味だけなのか、チョコ色が混じっていない。フランス菓子の繊細さで仕上げました、ということか。濃厚チョコクリームを包みチョコ風味のケーキ生地をかぶせたサンミーです。　　ウドンには七味と思っていたところに、一味を持ってこられて、試してみればその味の切れ味に、これもまたイケるなぁと。そんな感じで、このチョコ尽くしのサンミーも、味わいがピントくっきりで、イチミーなのである。そうそう、ショコラはいいとしてもサンミーは違う。ヨンミーを出しているのだから、ここは「ショコライチミー」とすべきではあるまいか。

  2011.11.23

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  ロールちゃん ホイップクリーム＆ザクザクチョコ(ヤマザキ)

  　ロールちゃんの日というのが認定されている。毎月11日がそうで、ロールちゃんの長い耳を、11の形に見立ててこじつけたものである。○○の日というのはよく聞くが、これは公式(?)には、日本記念日協会に登録申請することで、認められる。登録料は、1件73,500円で、更新料は必要ないみたい。ただし、ロールちゃんのように、毎月11日となると年間12回あるので、225,000円となる。　傍から見ていると、はなから明らかに独り決めなことをしているんだから、もう割り切って、どこまでも独自に提唱していればいいじゃないかと突っ込みたくなるが、まぁ、宣伝と販促に活かせると、企業側がまずもって、日本記念日協会を認定したわけだから、第三者の口のはさむ余地はない。　モンドセレクション金賞受賞のように、やがて実態が知れて、受賞していることが逆にマイナスイメージと見られるような制度にならなければよいが。　で、11月11日に、どんな記念日があるのかと見れば、・豚饅の日　なぜ11？と由来をみれば、豚の鼻の穴が11の形だからと。　ロールちゃんがこれといい勝負しているところに脱力。・鏡の日　なぜ11？と由来をみれば、11は左右対称で鏡文字だからと。　11は形になぞらえてのものが多いようだ。・ 鮭の日　11月11日は、鮭の日。これはなぜかと見れば、ひとひねりあって面白かった。　さて、なぜでしょう？　答えは末尾に。　ヒント：川を遡っていく姿を11に見立てたもの、ではない。　　　　　サケを知らなくても、ここに書いたことだけから分かること。　2011年11月11日を記念して、特別ロールちゃんが販売された。販売期間は11月1日～11日の11日間だけという短命ロールちゃんである。　取扱店が限られているようで、入手しにくいかもしれない。私はディリーヤマザキで見つけた。価格は\210。通常ロールちゃんは\168だから、価格も特別なのである。　チョコをザクザクとクリームのなかに埋め込んだという点が、コスト高なのはわかるが、この程度のトッピングの違いで42円の価格差は、チョコチップメロンパンも普通のメロンパンもその他なんちゃら味のメロンパンも、スーパー玉出のワゴンにテンコ盛りにされ、十把一絡げ一袋\49均一で売られるところの、ヤマザキパンらしくない。　ノーマルのホイップよりリッチなクリームだったらしいが、ザクザクチョコのインパクトに隠されて、違いが分かりにくかった。　でも、お祭りロールちゃんだから、そんな野暮なことは言わないでおこう。　毎年、11月11日に、特別ロールが出るようになれば楽しい。　次は、2111年だとしたら、それは寂しいことだ。鮭の日は、鮭という漢字の「圭」を「十一,十一」と見て。

  2011.11.09

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  ロールちゃん 秋の収穫祭(ヤマザキ)

  　ロールちゃん 秋の収穫祭は、久しぶりの大傑作である。期間限定もむべなるかなと納得させられるだけのサービスに溢れている。　まずスポンジがカボチャ風味である。そしてクリームがスイートポテトである。色つきのスポンジに色つきのクリーム。これだけで、限定を楽しむ商品として及第である。に留まらず、栗のつぶを入れたというダメ押しが加わった。凝らせる限りのスペシャリティを与え、いつも通りの均一価格は当然まもられている。ファンなら、この嬉しさに、食べずして満足を得らるるだろう。　それにしても「秋の収穫祭」。こういう実体のない名は、ロール一族にかつてなかった。この名からして異端ぶりが明らかである。ちなみにキャラ名は秋ロールちゃん。　栗のつぶが期待以上に入っていて驚かされた。どうせ粉末に毛が生えたぐらいだろう、と期待が低すぎたのかもしれない。食べてみれば、ちゃんとひと口ごとに、つぶが、つぶつぶ。コスト的に骨身を削る仕様ではないか。それを思うと、落ち着いて味わっていられない。悲しい性である。　スポンジへの、風味と香りづけの塩梅のよさは、そつがない。そう感じるのは、私がふんわり食パン好きだからであろう。いま、ふんわり食パンで「スイートポテト」が期間限定で販売されている。焼かずレンチンもせず何もつけずに、ちぎって食べるお手軽さが、あまりにお手軽に過ぎて、間食を増やしてしまい、こやつ困りものなのである。　かぼちゃ、栗、ポテト、いずれのティストも、飽きさせない程度に甘さのバリエーションをこさえているのみで、秋の味覚を楽しむという点からは遠いものの、製パンにおけるトッピングの味わいとは、そもこのようなもの。むしろどの個性も際立たないことによってまとまりがでて、全体でひとつの味となっている点は、絶妙である。　ラムレーズンに勝るメモリアルなロールちゃんである。　ロール村の名誉村民に推薦してあげたい。

  2011.09.23

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  鹿児島県産さつま金時のさつまいもサンミー(神戸屋)

  　今回のサンミーは、パッケージデザインが、サンミーのベーシック・テンプレートに基づいたそれではなく、同時発売された「日本全国うまいもん巡り」シリーズで共通したものとなっている。　いつもの調子でサンミーを探していると、見過ごしてしまうほど、ぱっと見、サンミーに見えない。袋の真ん中にサンミーと大きく入るのが、サンミーのなじみの顔である。それがない。文字が多く、サンミーの4文字も小さい。いうなれば、日立ポンプのない通天閣、電光掲示板のない丸ビル、グリコ看板のない道頓堀川のようなもので、あるべきものが欠けた時の喪失感は、失われて明らかになる。　日本旅行とのコラボ。　旅行会社とはまた妙なコラボである。なんらかの食品関係とのコラボなら普通。しかし、考えてみれば、菓子パンのトッピングとなるネタすべて、神戸屋の工場で生産しているわけじゃないだろうから、ほとんどの菓子パンは、そのネタを専門とする他社との共同で作られているはず。菓子パンであればコラボ。コラボを表に出すか出さないか、それだけのことではあるまいか。　こう考えると、日本旅行という畑違いな企業とのコラボの方が、販売戦略としてずっと面白いではないか。鹿児島県産「さつま金時」を使用した香ばしいさつまいもクリームを包み、チョコとケーキ生地を掛けました。　　んが、このおっちゃんは知らないなぁ。(ＴＶを見ないから当然だけど)　それに、このシリーズ、ちょっと待てよ、である。　神戸屋サイトで、この日本全国うまいもん巡りシリーズをチェックした。・青森県産りんごの紅玉りんごパイ・淡路島産牛乳のミルクホイップサンド・愛媛県産甘夏みかんの甘夏フランス・鹿児島県産さつま金時のさつまいもサンミー・茨城県栗の焼きモンブラン・茨城県産紅あずまのさつまいもあんぱん　青森のリンゴ、淡路島の牛乳、愛媛の甘夏みかん、と皆が周知の特産品ばかり。コラボしてまで取り上げたフレーバーが、こんなありきたりのチョイスとは。　販売する神戸屋としては無難でいいけど、企画を売りにしている旅行会社の方が、看板倒れで、イメージ大きくマイナスになっている。　「鹿児島県名物　白熊アイス風サンミー」とか「熊本名物　辛子蓮根サンミー」とかなら納得。白熊アイスはいいけど、辛子蓮根は売れんやろうなぁ。　さて、お味は。　フレーバーの選択から窺えるとおり、無難に売りたいという気持ちが、ベースにあるのか、味も落ち着いたもので、さつまいもの香りたち、味もしっとり。　これは大人系のサンミー。下手な洋菓子より、よほど美味しく、値段は３分の１の、いけてるサンミーだ。コラボはどうでもいいけど、このサンミーは悪くない。

  2011.09.02

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  パインサンミー(神戸屋)

  　サンミーとロールちゃん、２種類のおっかけをするだけで、結構いそがしいのである。　パインサンミーは8月の新商品。　パインとチョコ、バナナとチョコ、このジョイントは、屋台の定番菓子と同じである。サンミーはそういう領域にもすんなりと入っていける肌をもっている。いや、むしろ、そういう領域から生まれたのかもしれない。　私は食べたことないが「お祭りサンミー チョコバナナ味」というサンミーがかつてあったようだ。今回のパインサンミー、「お祭りサンミー チョコパイン味」とネーミングしてあったとしても、なんら不思議ではない。そうしなかったのは、まだ原発が問題を抱えたままの状態であるから、意味もなく「お祭り」という言葉を用いることが憚られたのであろう、と根拠もなく勝手に推測する。デニッシュ生地にパインクリームを包み、パイン風味ケーキ生地とチョコレートをトッピングしました。　駄菓子系の香り、お祭りの味、子供用はみがきの甘い刺激。　これはいかにも、サンミーのフルーツ・クリーム系の味。　……といってわかるのはサンミー通だけか。　サンミー目はまず、フルーツ科とその他科に大別される。その他科が、たいていおいしい。その他科の味にしておけば無難なのに、フルーツも取り上げないといけないのは、子供のウケを考えてのことか。大人の味だけではダメなのだろう。　フルーツ科は、ジャム属とクリーム属にわかれる。ジャム属がおいしくないというわけではないが、ジャム属だと平凡なデニッシュパンになりがちで、おもしろくない。クリーム属の方が、味を楽しめるという点で評価できる。ただし、その味は、間違いなく駄菓子系のフルーツ味である。　ということで、このパインサンミーは、菓子パン門 デニュッシュ綱 サンミー目 フルーツ科 クリーム属 パイン種 の典型的といえる納得の味わいであった。

  2011.08.08

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  ロールちゃんサンフルーツ新甘夏(ヤマザキ)

  　サンフルーツは東海限定。伊賀近辺のマックスバリューで買った。　東日本と東海、遠方のロールちゃん２種が買えたのは、どちらも富士登山のおかげである。　6,7月の限定だったから、今はもう売っていない。8,9月は、以前売られていたマイヤーレモンになった。２つは似ているが、もちろん異なる。　ホイップにジャム混ぜ込みは、これまでもいくつかあったが、印象に残っているものは少ない。味も見た目もホイップとたいして変わらないから、記憶に残らないのだ。そんな中で、このサンフルーツは、一口食べて『おいしい！』と思った。さっぱり爽やか、夏向きで、これは傑作だと思った。　マイヤーレモンはどうだったかなと、以前の記事を見たら、ホイップクリームと変わらないといって、コテンパンに叩いていた。　どちらもＪＡ三重南紀との企画商品で、見るからにこの２つは、味やバランスが似通っていそうである。なのに、私の評価は両極端である。食べた時の気分の結果、だとは思いたくない。サンフルーツは甘酸っぱさが前面に出ていて、はっきり、おいしかった。　サンフルーツは、マイヤーレモンのときよりも、ジャムを景気よく混ぜたのかもしれない。私が撮った断面の写真をみる限りでは、そう見える。とすれば今度のマイヤーレモンもジャムが増量されたか？　もし、そうならカロリーが高くなっているはず。しかし、調べてみたところ、どちらも514kcalと同じだった。　サンフルーツとマイヤーレモン、２つを並べて食べてみたいが、それは叶わない。とりあえず、今のマイヤーレモンをもう一度食べてみたい。東海で入手する機会があるだろうか。　サンフルーツとマイヤーレモン、似て異なる２つの味。どこまで似て、どこまで異なるのか、気になる。

  2011.08.06

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  ぶどうサンミー(神戸屋)

  　包括協定シリーズは、ファミリーマートだけでしか買えない。買い逃してしまいやすいシリーズである。運よく立ち寄ったファミリーマートで発見した。　意外かもしれないが、大阪はぶどうの特産地なのである。私が見かけるシーンを紹介すると――　二上山の山裾にぶどう畑がたくさんある。ぶどうはビニールハウスで栽培するから、雪渓があるかのように、白い斜面が広がっている。飛鳥ワインという地ワインも販売されている。　南大阪にある大阪狭山市では、収穫時期になると、地元産ぶどうを産直販売しはじめる。典型的なニュータウンといえる大野台の街角に、大野ブドウと書かれたのぼりが立つ。大野ブドウは、大切に育てられたことが一目でわかる大きな房のデラウェアである。　また、大阪狭山市から河内長野市へと続く天野街道は、ぶどうや桃など、果樹の畑の間をゆく風光明媚な道で、ウォーカーやジョガーに親しまれている。　大阪で栽培されている品種は主にデラウェアで、いわゆる種なしブドウである。ぶどうの収穫高で、大阪は全国7位だが、デラウェアに絞れば全国3位なんだとか。　と書けば、お国自慢しているように聞こえるかもしれないが、ぶどうの栽培は、水はけのよい乾燥地で、やせた地が適しているのだとか。肥沃な土地がないから、仕方なしにブドウを作っている、とも言える。つまり、自慢にならない。　地元だから、よく食べるか、と問われれば、私はNOで、とくにデラウェアは、ちまちましすぎていて好みではない。　巨峰なら大好き。瀬戸ジャイアンツという品種もすばらしい。贅沢でイヤなやっちゃ、なのである。まぁ、嗜好品だから、いいでしょう。大阪府産ぶどう入りのジャムを包み、ぶどう風味のビスケット生地とチョコをかけた、３つの味(三味)が味わえるデニッシュです。　ジャム系サンミー。サンミーにしては、真ん中にたっぷりだ。　しかし、このジャムの透明度は、味がおよそ想像通りであることを、同時に透かして見せてもいる。　カリンやバラのジャムなど、通常そのままでは食べないものでも、ジャムになっている。おそらく毒でなければ、どんなものでもジャムになるのだろう。どれだけジャムに適しているかは、持ち味次第か。砂糖の甘さを伝えるだけの、ただの隙間材料となるか、あるいは、持ち味を活かして、ひとくせある風味を添えられるか。　ベリー系や柑橘系のジャムは多いが、ぶどう系は少ない。おそらく不向きなのだろう。そこをあえて作った妙味こそ、お祭り的菓子パン「サンミー」の'らしい'味なのだと思う。

  2011.08.05

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  ロールちゃん山ぶどうゼリー(ヤマザキ)

  　富士宮市のマックスバリューで買った。　東日本というから、もっと東北よりかと思っていただけに、売り場で見つけた時は嬉しかった。　山ぶどう味は珍しい。　山ぶどうの度合いが、ゼリーの色程度であろうことは想像に難くないが、この山ぶどうとは一体なんであろうか。　Wikiを調べてみると、山ぶどうは、日本固有の野生種だとか。粒が小さく、種が大きい。取れる果汁が少ない。山奥にあって採取しにくい。酸味が強い。あまりよい特長を備えているとは言い難い。　Wikiでこういう情報も見た。世界では、生産されたブドウのおよそ1割が生食用で、8割が醸造用、残りがその他の加工用とされる。これに対して、日本では、生産されるブドウのおよそ8割が生食用で、1割が醸造用、残りがその他の加工用とされている。　外国では、ブドウとはまともに食えたものじゃない、というイメージがあるのかも。ブドウを生食でおいしく食べる習慣のある日本で、ちょっと生では難しいとされている山ぶどう。日本固有だと自慢しても、諸外国のどこも見向きもしてくれない？　山ぶどうは岩手県が生産量の7割を占め、ワイン、ジュース、ジャム、アイスクリーム、ソフトクリーム、フルーツソース、酢、ゼリーなどに加工されているのだとか。　食べて一番に思ったのは、『これ、ファンタグレープ味や』　これが山ブドウの味なら、ファンタグレープは、山ブドウ果汁100%ジュースとして立派に通用するぞ。　……と、被災地岩手を応援しようというコンセプトの商品に、そんな野暮なこと言っちゃいけないか。　ブドウという味は、おそらくデリケートな味なんだろう。　本当にブドウの風味を再現してあれば、それを見抜けない私は、きっと、何だこれ、ブドウの味がしないぞ、と文句をいっていたろう。ファンタグレープの味だと、このように文句をいっている。　どうあれ私は文句をいうだけの人間だったということだ。　こういうのはいけない。　すみませんでした。反省。

  2011.08.04

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  高原牛乳サンミー バニラミルク味(神戸屋)

  　「バニラミルク味」とサブタイトル付の商品名は、サンミーシリーズでは珍しい。　「淡路島牛乳クリームサンミー」とか、今までは、少々頭でっかちな名前になっても、「サンミー」は常に最後で、重量級三脚さながらに、こだわりの現れともとれる長ったらしい名前を支えてきたのに。　しかし、牛乳とミルクは一緒だし、よく読むと読むほどにわからない味である。　高原牛乳は、今月のシリーズ名。牛乳の産地は、蒜山と飛騨の２つあるから、高原牛乳と冠されている。アイスクリームでバニラといえば、普通はミルクベースのこと。だから、この長い名前を整理すると、「高原牛乳シリーズ　バニラサンミー」となる。　味はひとつになってしまった。蒜山高原産の牛乳を使用したクリームを包み、バニラ風味のケーキ生地をかぶせたサンミーです。　断面をみると、真ん中のペーストが、いつもの板ガムっぽくない。食べてみると、濃縮したクリーム味で、全体ではデニッシュのクリームパンといった味わい。　「かぶせた」というバニラはあまり感じられなかった。中のペースト・被せ生地・チョコ線の３つで、被せ生地の味が主張することは、まずないので、これはいつもどおり。　ということで、ややこしい名前に反して、味わいはシンプル。クリームサンミーってところ。以前あった、リッチミルクサンミーより、ずっとリッチな味だと思う。しかし、クリームにボリューム感がないのは、これがサンミーのバランスとわかっていても、なにか物足りない。クリームのまわりにあいている隙間が、その思いを助長する。

  2011.07.12

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  ロールちゃんバナナヨーグルト風味(ヤマザキ)

  　いま、ロールちゃんは６種類ある。定番のホイップとチョコ。期間限定のバナナヨーグルト風味。地域限定の、山ぶどうゼリー・サンフルーツ・岡山県産清水白桃クリーム。　たしか、ヤマザキに関してこんなニュースが流れていた。　いつしか増えてしまった品目数。震災支援を期に、商品を見直して、品目を減らし、効率化につとめるとか。　それなのに、ロールちゃんで６種類とは。嬉しいけど。　嬉しいけど、地域限定は、買えないから、残念だ。　それと、今週あたりから、10円ほど値上がりしたようだ。今まで高くても168円だったが、ある売り場では180円という値がついていた。春のニュースで、小麦粉の値上がりにより、全商品が底上げ的に5%程度の値上げになると報じられていた。　生産の効率化につとめていなければ、もっと高くなったのかもしれない。　バナナヨーグルト風味。さっそく入手した。　バナナジャムは稀だと思うが、どんなものだろう。食べてみると、バナナよりもヨーグルトの爽やかな味が、まず感じられて、夏向き、という印象。クリームの口あたりがとても軽い。　ホイップ＋ジャムは、かつていろいろあった。でも、このバナナヨーグルト風味は、それらトッピング系ルールちゃんとは違う。純生ロールをよしとする高級志向から遠ざかっているけど、この爽やかさ、軽さ、さっぱり感は、主張がはっきりしていてよい。梅雨明けにふさわしい味だ。期間限定フレーバーの楽しみは、こうあってほしい。　リピートしよう。　山ぶどうゼリーは、東日本。　東日本は買えそうにないけど、先日、「白いコロネ　山ぶどうゼリー入りホイップ」というのを、大阪のスーパーで見かけた。このホイップは、もしかしたら、ロールちゃんのあれと同じでは？　買って食べてみた。これも夏味。それに、ゼリーの食感が独特だ。(断面は、ちぎってみたもの。かぶったものではないよ)　変わり種としてはいいけど、頻繁に食べたいとは思わない。そのせいか、売れ残り処分で半額(\39)になっていた。　しかし、このホイップクリームが、ロールちゃん山ぶどうゼリーと同じものだとしたら、ロールちゃん山ぶどうゼリーは常温でもかまわない、ということになる。白いコロネ　山ぶどうゼリー入りホイップは、常温のパンだから。　２つのクリーム、同じなのか、微妙に違うのか、気になるところだ。

  2011.07.06

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  塩キャラメルサンミー(神戸屋)

  　月初めに新作を出す神戸屋が、先月に続いて６月も、ＮＥＷサンミーを出してきた。　「塩キャラメルサンミー」。　少しおとなしめのパッケージだ。イラストがひとつもなく、色遣いも落ち着いている。　仁丹、ラムネ、ガム。お菓子が限られていた時代。キャラメルといえば「森永ミルクキャラメル」。(ちょっと古いか)　そんな連想はとうに風化して……、　キャラメルひとつを宝石のように売る店が百貨店で幅をきかせて……、　またそういう連想もすでに褪せて……、　もはやキャラメルは、抹茶・チョコ・練乳などと同じ、和洋菓子で扱われるフレーバーのひとつとして定着しているか。デニッシュ生地に、コクのある塩キャラメル風味のクリームを包みました。　カットしてみると、中のキャラメル風味クリームが分厚い。サンミーのDNAとは、ちょっと違うぞ。最初に持ったときの重量感は、このペーストのせいか。　食べてみると、さすがにこれだけ厚みあるキャラメル風味クリーム調(?)ペーストだけのことはあって、濃厚なキャラメル味がする。昔ながらのキャラメル味だ。懐かしいあの味。　チョコとデニッシュが、引き立て役になっていて、キャラメル・メインの味が楽しめる。それに塩が、強すぎず弱すぎず効いている。　いろんな味がデニュッシュの中でまじわって、豊かな味を作っている。複数の味わいを束ねて『いかが？』と問うサンミーの本領発揮で、完成度高い逸品だと思う。食べる前から、これは無難だなと思っていたけど、想像以上においしい味だった。　最初に書いたように、キャラメルは定番フレーバーのひとつ。その割に、これまでのサンミーになかったのは意外だ。　意外になかったといえば、アーモンドを思い出す。あれもおいしかった。どちらもハズさない味がみえているのに、なぜ長く手を出さなかったのだろう。もしかしたらサンミー開発陣は、手堅いヒットよりも、空振りかホームランかの勝負が好きなのかもしれない。

  2011.06.02

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  ロールちゃんプリン風味(ヤマザキ)

  　プリン風味は、いまだけの期間限定。２年前に関西限定として販売されたフレーバーらしい。　黄みを帯びたホイップクリームはカスタート味で、その中にカラメルが入っている。このカラメルはプリンの底にあるソースと同じで、甘さと香りの濃縮されたあの味がした。プリン風味とはつまりカラメル風味。　ロールちゃんは甘いものだが、その中でも甘めのロールちゃんといえよう。　ふんふん、悪くないな。甘い以外に特徴は？と食べていたら、　半分の つもりがペロリ２／３　　　　台紙がしめす 食べ過ぎ違反◆　ところで、ロールちゃんと並んでよく売られている、ヤマザキの要冷蔵デザートといえば、まるごとバナナ。　同価格帯で、スポンジケーキとホイップクリームという構成も同じ。　発売時期はロールちゃんが2007年。まるごとバナナは、なんと1992年。　19年間に及ぶロングセラー商品だった。ロールちゃんはまだまだひよっこ。　しかし、まるごとバナナの長寿記録を脅かすのは、ロールちゃんだ。　この先どちらが長くまで残るだろうか。　私の予想は、クリームのなかにバナナを入れた「ロールちゃんバナナ」というのが定番になってバトルは終結。めでたく両者とも生き残る。

  2011.05.16

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  北海道チーズケーキサンミー(神戸屋)

  　神戸屋の５月は「北海道」がテーマ。　北海道といえば、私は一番にタラバガニ、二番目はウニ、三番目はサーモン・イクラの親子丼、と海鮮ずくめ。　タラバガニサンミー、ウニサンミー、サーモンイクラサンミーが実現するのはまだまだ先だろうか。　タラバガニ。　ちくわパンというのがあるから、タラバガニ風味の練物をのせたサンミーなら作ろうと思えば作れるはずだ。さすがにチョコは合いそうにないから、マヨネーズの線引きで。　ウニ。　食の錬金術で「プリンと醤油でウニになる」というのは有名だ。かつて「焼きプリンサンミー」というのがあったらしいから、あと一歩。チョコの線引きを、醤油味煮こごりの線引きに変えるだけ。　サーモンイクラサンミー。　これは難しいなぁ。可能性は、くら寿司とのコラボとか。そのうち回転寿司屋のレーンで回ってくるのを楽しみに待つとしよう。　と、幻の北海道海鮮サンミーシリーズはさておき、北海道チーズケーキサンミー。　変なものをいろいろ想像したおかげで、チョコとチーズという一風変わった組み合わせに、なんの抵抗も感じないぞ。　それに、去年の４月「Ｑ・Ｂ・Ｂチーズサンミー」が販売されている。チョコとチーズは実績ありなのだ。北海道産チーズ入りクリームを包み、チーズ風味のケーキ生地をかぶせました。チーズケーキのような味わいをイメージしたサンミーです。　チョコ味にかき消されることなく、チーズの味と香りがする。それもクセのないもので、強すぎず弱すぎず、よい塩梅である。　「北海道チーズケーキ」に期待をかけすぎると落胆させられるが、それは菓子パン全般にいえること。コーラ飴やカレーせんべい、菓子は、騙されて味わうもの。おいしく騙してくれたら万歳。でなくとも、楽しく面白く騙してくれたら拍手。

  2011.05.14

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  ロールちゃん抹茶＆小倉(ヤマザキ)

  　ロールちゃん抹茶＆小倉は、３月からの期間限定フレーバである。いつものごとく、しばらくはお目にかかれなかった。私の生活圏である大阪では、最初の一週間はサークルＫ系コンビニでのみ販売されていて、中旬にさしかかった頃に、ようやく一般のスーパーにも並ぶようになったようだ。　とはいえ、いつもながらこの出足の悪さはなんなんだ、実にけしからん、と文句のひとつ、ここで書こうかという気にはならない。　以下の日本経済新聞社の記事は、ヤマザキファンとしては実に嬉しいことだから。山崎製パンは13日、被災者向けに食パンや菓子パンなどの無償提供を始めた。西日本の工場で生産した商品を中心に計48万個を送る。　ヤマザキのような大手が動いてくれるというのは実に心強い。ヤマザキが総力をあげてパンを送り込んだら、被災地がパンで埋まってしまうんじゃないかと心配になるぐらいだ。　春のパンまつりが一時中止されたが、その理由は景品だった皿を被災地へ送るためだとか。　さて、３月もなかば過ぎたころ、待望の「ロールちゃん抹茶＆小倉」を手に入れた。　スポンジが抹茶色、クリームは白というタイプ。　昨年の初夏、平城京遷都の企画商品「ロールちゃん大和茶クリーム」のときと、逆のパターンだ。　食べてみると、スポンジ部分からほのかに抹茶風味が漂ってくる。悪くない。クリームに色だけがついていた大和茶よりも格段の進歩だ。　ヤマザキは、ふんわり食パンシリーズで、パン生地に味をつける技術の腕を上げたのではなかろうか。この冬に、ふんわり食パンでチョコレートやいちごなどの味が期間限定で販売された。どちらもふんわり食パンのなかではいまひとつな味だったが、こちらの抹茶スポンジはなかなかに美味しい。そのうち「ふんわり食パン・抹茶」が販売されることを希望する。　小倉のテイストも効果的。ボリュームで攻めるヤマザキらしからぬ、上品な仕上がりだ。北海道小豆というのもこだわりで、これでホイップと同じ値段というのだから、かなりお買い得だといえる。　ところで、写真内の宣伝文(ロールちゃんサイトから拝借した)に「自家製つぶあん」と書いてあるけど、いままで餡子はすべて社外調達だったのかと、逆に意外な気がした。薄皮つぶあんパンをはじめ、あれほど大量の餡子のお得意さんは他にないはず。そこが自社で調達できる体制を整えたというのは、餡子メーカーにとって大事件だ。そういえばＢｉｇシュークリームにも自家製カスタードクリーム使用と書いてあった。　餡子にカスタード。主要なパンネタが自在になると、どうなるだろう？　薄皮つぶあんパンと薄皮クリームパンが１個増量で６個入りとなるセールが頻繁におこなわれるだろう、というのが私の予想だ。（この程度のちんけな予想しかできない私なのであった）

  2011.03.29

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  宇治茶サンミー(神戸屋)

  　３月に入って神戸屋は、宇治茶で押してきた。宇治茶メロンパン、宇治茶蒸しパン、宇治茶黒糖あんぱんと、緑色のパッケージがズラリとパンコーナーワゴンに並ぶ様は、なかなかインパクトがあった。それら新商品のなかに「宇治茶サンミー」を発見。　いちごサンミー以来、新作をみなかったサンミーが、パッケージからして斬新な姿で参上。透明ビニール越しにチョコの縞模様をみせるのがいつものサンミー。ところが今回の宇治茶サンミーは、全面プリントで表から実物が見えない。　チョコではなく、チョコと抹茶でもなく、「宇治茶」がウリなのだ。それだけ今回は抹茶のクオリティにこだわったということだろう。濃厚な宇治茶使用のクリームを包んだ、季節のサンミーバラエティ。宇治茶入りのケーキ生地をかぶせて焼き上げました。　京都府加茂町三宅茶園の宇治茶を使用とのことで、茶園の当主の写真が載せてある。関西という広い販売エリアながら、産直野菜のようなＰＲなのである。　今回は、抹茶が主役でチョコは脇役。それでチョコの線書きは軽めなのかとパッケージの写真をみて思ったが、袋から出してみると、チョコは写真以上に太くのっていた。いいね。少ないより嬉しい。　ケーキ生地が抹茶色。中のペーストも抹茶色。　いつもながら、中心のペーストは得体のしれない色と固さでおさまっている。でもこいつがサンミーの味のコアなのだ。何でできているのだろうと、原材料をみても「緑茶味フラワーペースト」とだけ書かれてあり、結局なんなのか分らない。だいたいサンミーの原材料には「抹茶味ビスケット」とか「乳等を主要原料とする食品」などというのもあり、原材料といえないものがズラリと並ぶ。キャリーオーバーの拡張的解釈は、製造過程の複雑な菓子パンでは仕方ないのであろう。　まぁ、主食のように毎日食べるものではないから、少々怪しげなものが混じっていたとしても気にすることはない。気にせずにおいしく食べるほうがよい。　で、お味。　100円前後で売られている菓子パンが、本格的に抹茶の味を追求したところで、所詮この程度であろう、というレベルは超えている。つねに濃密な味を出してくるケーニヒスクローネの抹茶洋菓子の味わいの足元にはおよんでいて、腰ぐらいまで登っているかもしれない。　期待以上に濃厚な抹茶味。パッケージに書かれてある「濃厚な宇治茶使用のクリーム」の「濃厚」が「宇治茶」にかかるのか、それとも「クリーム」にかかるのか、「美しい日本の私」と同様に物議をかもす心配はしなくてもよさそうで、ここは「濃厚な(抹茶味の)クリーム」と解釈できる。宇治茶が濃厚かどうかは煎れ方次第。　ということでこの宇治茶サンミー、サンミーらしいまとまりで、満足感あり。他の抹茶味も食べてみたくなった。

  2011.03.01

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  朝からさっくり食パン(神戸屋)

  　近所にドラッグストアができた。最寄のスーパーより近く、営業時間は夜1時間長い。薬は日常要らないけど、昨今のロードサイド型ドラッグストアはパン・牛乳という食品も販売していて、それらは安いとありがたい。　そして実際、安いのだ。　ヤマザキの湯捏ね食パン\88、低脂肪乳1L\98、という安さで、これだけならスーパーの底値と同じ。さらに30円引きのシールの貼られたものがだいたいいつも陳列されているのだ。つまり食パン\58、低脂肪乳1L\68。一番近い店が一番安いのだ。それにこの両商品は、品質も嫌いなタイプではない。　薬の並んだガラスケース越しに、白衣の店員へ、パンと牛乳だけをハイと出すのはいささか抵抗あるが、薬局のくせに、ポテトチップスやドーナツ菓子など、マーガリンやショートニングたっぷりのトランス脂肪酸をほいほい売っているそちらもそちらだと内心思いつつ、買い物している。　さて、食パン。　食パンは菓子パンと違って、最後の調理工程というものが存在する。つまり、菓子パンは買ってのちは「かぶりつくだけ」なのに対し、食パンは「トーストしてバターを塗る」という最終工程が消費者側にまかされている。　調理方法として、トースト・レンジでチン・フライパンで焼く・そのまま。　トッピングとして、バター・マーガリン・スプレッド(ピーナッツやチョコなどいろいろ)・ジャム・シナモン・シュガー・きな粉・あんこ・生クリーム・卵(フレンチトースト)・チーズ・そのまま・などなど、ハンバーグやフライなどおかず系まで入れると、食パンの食べ方は無数にあるといえる。　で、なにが言いたいかというと、食パンはこの最終工程次第で「安かろう不味かろう」がくつがえりもするということ。　ホテル食パンに代表されるリッチな味は、だいたいトーストしてバターを塗って食べれば美味しいが、粒あんマーガリンを塗ってレンジでチンするのなら、大手製パン会社が特売用に作っている100円クラスの方が勝ったりする。まぁ、高く品質のよいものは守備範囲も広く総じて美味しいのだが、安いものでも食べ方次第では美味しくなると思う。　ということで、食パン。　ひとつのブランドにこだわらず、お買得ならなんでも買って、あれこれ試して食べているうち、姿は食パンながら随分と個性の強い食パンも中にはあった。たとえばヤマザキのふんわり食パン。ノーマル・ヨーグルト・メープル・黒糖・ミルクティー・チョコレート。このシリーズはほとんど菓子パンに近い。そのままストレートに食べられる。ミルクティー・メープル・ヨーグルトは特におすすめ。ホイップクリームを巻いたらロールケーキだし、ノーマルでイチゴジャムとアンコ巻いたらいちご大福。　そして、もうひとつ紹介する個性的な食パン、それがタイトルの「朝からさっくり食パン(神戸屋)」である。　写真は２枚入りだが半斤サイズのもある。　おすすめは半斤サイズの４枚切り。分厚いから。　「クロワッサン風のさっくりした風味豊かな食パンです。　　そのままかトーストしてお召し上がりください。」　と袋に書かれてあるとおり、もっともベーシックに、トーストしてバターがおいしい。　デニッシュ系のパラパラとした食感。生地の空間にこもる香り。パンの甘さとバターの塩分のまじった味。この食パン、なかなかの傑作だと思う。

  2011.02.23

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  いちごサンミー(神戸屋)

  　11月に新作サンミーのラッシュがあったせいか、12月は静かだった。そして年明けに「いちごサンミー」が登場。待ってました。　再販ではなく似て異なるフレーバーを出してくるサンミー・シリーズだけに、今年も挑戦の成果が楽しみです。果肉入りのいちごクリームを包み、いちご味のチップ入りのケーキ生地をかぶせたサンミーです。　このところのパッケージの文句を読む限り、なにとなにとで３つか、ということにこだわらなくなった気がする。　袋をあけると、ぷーんと香りが広がった。その香りは、フルーティなものではなく、駄菓子的な匂いで、小学生のころの記憶に通じる匂いでもあった。あの頃は自然な香りよりも人工的な香りに魅せられていた。その匂いを嗅ぐと、それを食べずにはいられなくなる。お菓子メーカーの策略にはまっていたのだろう。その反応回路はまだ残っていて、このサンミーの袋を開けたときに、何十年ぶりかに蘇って働いた。　こういう不自然極まりない香りを強烈に放っている食べ物が、気にするほどではないにせよ、健康的な食生活にプラスにならないと、もう小学生ではない見識でわかっても、一度は味わってみないと気持ちがおさまらないところへ、すでに誘い込まれていた。　いつぞやは、こんな子供歯磨きの色と香りのクリームなんぞと、似たような作りのサンミーをこきおろしたこともあったような気がするけど、体が甘いものを欲していたのだろうか、んー……、おいしい。　そのときの気分や体調で、同じような食べ物の評価がこう変わるようでは、グルメレポーター失格だ。もっと芯のぶれないところで味わう必要あり。　でも、もしかしたら、ちょっとの違いが大違いで、この「いちごサンミー」は従来の類似商品とは一線を画す味なのかもしれない。もう一つ食べてみないと。

  2011.01.15

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  ロールちゃんいちご(ヤマザキ)

  　ロールちゃんいちごは1月からの期間限定販売。濃厚ミルククリームは、２年前のこの時期の人気商品だったそうだ。ロールちゃんは２年ごとに同一フレーバーの再販が行われる、という法則があるとかないとか。　新年からロールちゃん売り場に注目していた（というか年中注目している）けど、元旦からの数日は、年明け１２月末までの限定販売だった濃厚ミルクがまだ売られていて、いちごはしばらくおあずけだった。ロールちゃんは、こういう期間限定の切り替えが結構アバウトなようだ。　いちごは、ホイップクリーム＋α系である。　私の好みは、スポンジが色からして違うもの。次にクリームが色からして違うもの。この両方があわされば、鬼に金棒ならぬ、ロールちゃんに半額シールである。　ジャムの味がきいていて、断面でみる以上にいちご味がする。色だけは赤いストロベリークリームってのもありがちだから、これは良心的な作りだといえる。大人好みというか。ロールちゃんを好んで購入する年齢層は案外と高いのかも。　……ということは、スポンジやクリームが色付きでなきゃヤダーといっている私は子供だってことか。　（´・ω・｀）ショボン

  2011.01.14

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  ロールちゃん濃厚ミルククリーム(ヤマザキ)

  　ロールちゃん濃厚ミルククリームは、２年前のこの時期の人気商品だったそうだ。ロールちゃんは２年ごとに同一フレーバーの再販が行われる、という法則があるとかないとか。　11月からの期間限定品。レポートは12月にずれこんだけど、買ったのは秋のわくわくキャンペーンシールがまだ貼ってある頃、11月入ってまもなくの頃だった。　ロールちゃん携帯ストラップは、４通応募して２通が当選した。これは幸運だった。それで味をしめて、秋のわくわくキャンペーンは８通ぐらい応募した。去年も８通ぐらい応募した。倍率の高いのは当たらないだろうと、賞品数の一番多いお菓子セット希望にしたが、１通も当たらなかった。\400の切手代でお菓子セットが買えたじゃないかと後悔した。それで今年は、希望をディズニーランドのパスポート賞にした。　山崎パン全体のキャンペ－ンだから、当選数が多くても競争率が厳しいのだろう。まだ一通も当選通知は来ていない。そう簡単には当たるまい。　さて、中身に移ろう。　濃厚ミルククリームは、定番のホイップクリームの「クリーム違い」だ。　練乳が入っているので、より甘くなっている。甘さが表に出て、味に張りが出た分、まろやかさが失われた気がする。違いを極端に言えば、ホイップクリームはもっさりした甘さ、濃厚ミルククリームはぎすぎすした甘さ、かな。どちらも誉め言葉でないのは上質クリームとは言えないからで、これは価格からして当然である。　どちらが好みか？　ミルクロールちゃんは白黒はっきりさせたいタイプだそうだから、はっきり書こう。私は、この濃厚ミルククリームよりは、定番のホイップクリームの方が好きだ。　でも期間限定だから「いまだけモ～」のことばに誘われて、あればこちらを買ってしまうだろう。

  2010.12.02

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  スイーツサンミーＤＸ(神戸屋)

  　「スイーツサンミーＤＸ」は、FM-OSAKAの番組「なんMEGA！」と神戸屋のコラボで生まれた、関西のファミリーマート限定発売の特別企画サンミーである。　この企画は2年前の年末から続いていて、「ティラミー」「チョコミー」と商品化されてきた。去年の「チョコミー」は私も味わった。３つの味にこだわらず、チョコオンリーで固めたチョコミーは、名前通りすでにサンミーではなく、サンミーの形をしたチョコマーブルデニッシュにすぎなかったが、\105という安さとは思えないリッチな味わいで、美味しかった。　サンミー全体の宣伝になるからか、「なんMEGA！」シリーズはコストパフォーマンスの高いお得なサンミーが期待できる。　そして今年の企画商品がこの「スイーツサンミーＤＸ」。モンブラン・スイートポテト・アップルパイ人気のスイーツの味わいをイメージしたサンミーです。　　　　　　　　３種のクリームスイートポテト風　×　モンブラン風　×　アップルパイ風　上の写真を撮って、食べて、そして写真の撮り方を誤ったことに気づいた。３種のクリームは、サヤエンドウの豆のように、長手方向に順に３つ並んで入っていたのだ。上の写真だと、アップルパイ風クリームの断面しか写せていない。　ということで、後日２つ目を買いに行って、カット方向を変えて写した。　綺麗にカットするために包丁を研ぎなおしたりと、苦労したわりにあんまりパッとせん見栄えだなぁ。まぁいいか。断面をみてもそそられないのは、サンミー全種に共通していえることだ。　左がアップルパイ、真ん中がスイートポテト、右がマロンだ。　『そういうことか』　そういうこと。　ひとつの味が1/3で３種つながってるだけ。秋の味覚のミックスタルトにかぶりつくような感じを想像していた人は、ふくらんでいた期待が、かばんの底に埋もれていたメロンパンのように、ぺちゃんこに押しつぶされてしまったことだろう。　少なくとも「スイートポテト風　×　モンブラン風　×　アップルパイ風」の掛け算記号は異議あり。ここは足し算記号にすべきだろう。　アップルパイ風は――　前のりんごサンミーと似ている。りんごをさらに煮詰まてパイ風。しかし私には、りんごサンミー同様、チョコと喧嘩しているように感じられるのは同じ。　スイートポテト風は――　具は少量だけど、これできっちりスイートポテトの味がする。３種のなかで一番主張が強い。３種の実際の並びが、パッケージの表記順と違うのは、もしかしたら土壇場で入れ替えたからではないかと勘ぐってみたり。しかし、これを真中にもってきたのは正解だと思う。　いつかこの味単体の「スイートポテトサンミー」に出会いたいものだ。　モンブラン風は――　スイートポテトほどインパクトがないので、やや弱く感じる。よく言えば上品、といいたいところだが、この質と量のマロンペーストで上品とはお世辞にも言えない。もとよりお世辞なんか言わないけど。　栗だけで作るホンモノの栗きんとんは、高価で上品な味である。しかし、鳴門金時が大半の栗きんとんの方が、お菓子として楽しめる味だと思う。スイートポテトの隣に配されたモンブランはちょっと分が悪かったかな。　さえないアップルパイを外して、スイ－トポテトとモンブランを残し、ふたつをミックスして「栗きんとんサンミー」というのもいいかもしれない。いつか出会いたいものだ。　いつものサンミーより大きさがひとまわり小さい気がするけど、これは３種のペーストを詰め込むのに製造手間がかかったせいかな。　というわけで、１個で３種のサンミーの味わいが楽しめるサンミー。欲張りすぎて、まとまりがなくなった感じ。まぁ、この「なんMEGA！」サンミーは、お祭り気分で楽しむサンミーだから、とやかく言わず(もう、さんざん言うた？(^^;)、そういうものとして味わっておこう。

  2010.11.19

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  和歌山みかんクリームサンミー(神戸屋)

  　「和歌山みかんクリームサンミー」は、少し前の「淡路島牛乳クリームサンミー」の和歌山県版だ。関西地区のファミリーマート限定販売のサンミーである。ファミリーマートのページ「和歌山県とファミリーマートの地域活性化のための「包括的連携協定」締結記念　～“包括協定締結記念フェア”を開催！～」にて、紹介されていた。昭和45年発売以来、関西で根強い人気を誇る神戸屋のＮＢ商品「サンミー」を和歌山県産みかんクリームで仕立てました。　ファミリーマートはこれから次々と、全国の都道府県と包括協定を結んで、その都度、土地の名産品を練りこんだサンミーを出してくる計画なんだろうか、と期待してしまうが、過去にあった四国や九州の県との記念商品のなかにサンミーは含まれてなかった。サンミーという商品は関西中心の商品のようだから、関西の府県と協定が結ばれた場合にだけ、企画品の発売が期待できるのかな。　しかしそれだと、サンミーはＮＢ(ナショナルブランド)じゃなくＬＢ(ローカルブランド)じゃないのかとツッコミたくなるが、それはさておき「みかんクリームサンミー」。和歌山県産のみかんを使用したクリームを包みチョコとみかん風味のビスケット生地をかけた３つの味(三味)が味わえるデニッシュです。　みかんだと普通はジャム(マーマレード)なのにクリームという点に、まずはムムム、珍しい。　しかし、ミカンとチョコは実績がないわけではない。ミカン＆チョコで思い浮かぶものはひとつといっても過言ではない。そう、ロッテのJAFFYだ。胚芽ビスケットの片面にオレンジジャムを載せてチョコレートでコーティングしたもの。もりあがりに格子状の模様が印象的だった。　と書く私も商品名までは覚えてなくて、先ほど検索でつきとめた次第である。しかし、あの味は忘れがたい。ひとかじりすれば、舌の上でチョコの甘味と柑橘の酸味が弾け合う、他にない味、独特の味わい。おいしさというシンプルな尺度では測れない、また別の満足感があのビスケットには詰まっていた。　残念なことにJAFFYは平成4年で販売終了していた。　あの名作ですら市場に生き残れなかったミカンとチョコ。実績は少なく、まして成功例となると……。ミカンとチョコのハーモニーは、菓子匠にとって禁断の領域だ。　そこにサンミーが、それも、みかんクリームというこれまた意表を突くアイテムを引っさげて出してきたのだ。　まず、味はどうあれ、ミカンでサンミーを作らねばならなくなったサンミー開発陣が、そのチャレンジを乗り切ったことに拍手を送りたい。　そして食べてみると、このみかんクリームとチョコは意外にしっくり溶け合っていて、サンミーらしい濃密でエネルギッシュな甘さを滴らせていた。先月発売されていたジャム系の「りんごサンミー」よりもずっと傑作だ。　この商品の販路も販売期間も、超限定されているのが惜しい。みかんとチョコの味わいには、まだまだ人跡未踏の領域がある。今回のサンミーのチャレンジで培ったノウハウをベースにして、いつか神戸屋が出してくれるだろう。チョコとみかんのハーモニーが楽しめる菓子パンを。それはロッテのJAFFYビスケットと同じく、一般受けしないかもしれないが癖になる味で、他にない味ゆえに、一部の人を虜にして記憶に残る商品になるだろう。余談：先日の「紀文みかんマラソン」の朝、私はこの「和歌山みかんクリームサンミー」を買って、スタート前にこれを食べて10km走りました。力強く走り通せたのは、もちろんです。o(^-^)o

  2010.11.17

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  りんごサンミー・ホワイトサンミー(神戸屋)

  　りんごサンミーは９月の新商品である。　他社からもリンゴ系の菓子パンがいくつか売り出されていた。リンゴの収穫期は８～１１月で、９月・１０月あたりがピークである。リンゴはこの時期に旬の味となるのであるが、その年に収穫されたリンゴがさっそくジャムなどになって使われているなどということは、おそらくありえない。リンゴそのものですら年中あるのに、ましてやジャムなのであるから。　年中いつでも変わらない条件でリンゴフレーバーの菓子パンを出してこれるのに、この時期に、さも採れたリンゴでさっそく作ってみました、みたいな顔をして並んでいるのは、リンゴに人々の関心の向いている今が、一番売れるからなのだろう。スーパーに入ってすぐの平台にズラっと並ぶリンゴが、リンゴ関連商品すべての広告塔だ。果肉入りのりんごジャムを包んでりんご風味のケーキ生地をかぶせチョコの線描きで仕上げたサンミー。　ジャムとチョコは相性がよいとは思えない。ジャムもチョコもどちらも菓子パンの伝統的テイストだが、これを単純に抱き合わせても魅力的な味のハーモニーは生まれない。黒蜜ときな粉のように、２つを単純に合わせるだけで好い味を生むものもある。ややＢ級の感が否めないものの、粒あんとマーガリンも捨てがたい。しかし、ジャムとチョコはそうではない。　水と油が混じり合わないところへ、何かひとつ加えることで二つは混じり合う場合がある。乳化である。代表的な例であるマヨネーズは、酢とオイルに卵黄を加わえることでマヨネーズとなる。　サンミーという商品のコンセプトは、この乳化と同じで、３つの味が三位一体となって絶妙な味を醸し出すケースを追求し、それを世に知らしめるところにあるのではなかったか。少なくともサンミーという名で、いろいろな味を出してくる限り、私はそう解釈する。　さて、このりんごサンミー、リンゴジャムとチョコを単純に合わせただけで、２つの味が分離したままである。これにあと一つの味を足して、絶妙なひとつの味に転化させるのがサンミーの本領。これでは、なにか仕事をし忘れていないか？と問いたくなる。　このところ甘口のサンミーに辛口のコメントが続いている。でもそれは、次々と新しい味を出してくるサンミーへの期待の大きさの現れである。　１０月に入って見かけたのがこのホワイトサンミーである。　パッケージには白い玉模様がふわりふわり。雪？　１２月の装いである。登場するのが２ヵ月早いのでは？というのが第一印象だ。ホワイトチョコ味クリームを包みケーキ生地をかけてフォンダンの線描きで仕上げたサンミー。　なんと、チョコの線描きがない。　りんごサンミーのところで書いた、私の期待するサンミーの３つの味のハーモニーという点では、このサンミーは０点だ。フォンダンとは砂糖だから味はシンプルである。ホワイトチョコ味のみ。つまり、２つの味すら乗せていない。　しかし、私はこのサンミーに期待する。　というのも、チョコの線描きはどうも味を画一的にしすぎる。しかし、チョコの線描きこそサンミーのトレードマークであったろうから、外すわけにはいかなかった。それを線描きまでに留めることで、チョコを思い切って外したのだ。　これから、線描きの材料はチョコでなくてもよくなった。これは、サンミーの可能性を大きく飛躍させるに違いない。このサンミーが、決して異端なサンミーに終わることなく、新境地を拓いた画期的なサンミーと位置づけられるようになる、そういう今後のサンミーに期待する。　と、それはそれとして、このサンミー、普通の菓子パンとしてどうか？と訊かれれば、これはこれでなかなかにおいしいと思う。　やや甘すぎるものの、サンミーを食べて甘いというのは、カレーを食べて辛いといい、梅干しを食べて酸っぱいというのと同じで、味覚評価のあてがうところを誤っていると言える。しかし、フォンダンの線が消え入りそうに薄いのは、作り手もべったり描いてはやや甘すぎると思ったからではないかと思ったりもする。　ホワイトチョコ味クリームとは、想像するのに随分まわりくどい感じがするが、食べてみると、なるほどホワイトチョコ味クリームなのである。断面をみると例の板ガム程度の厚さしかないネタなのに、デニッシュと合わさると味は不思議と膨らんで、食べ応え十分の納得の満足感を与えてくれる。ただしカロリーも510kcalと結構高いけど。

  2010.10.14

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  ロールちゃんスイートポテト(ヤマザキ)

  　９月からの限定版は、スイートポテトとつぶつぶりんごである。　つぶつぶりんごは関東限定だから入手は難しい。東海限定なら、伊賀あたりのマックスバリューで手に入るようだから、まだ入手の望みは持てるが、関東となると絶望だ。　マイヤーレモンのとき、ホイップクリームに自分でジャムを塗り足せばいいと言った。同じようにつぶつぶりんごもホイップクリームベースだから、自分で模造品をつくることができる。アップルパイからりんごと取り出し、角切りにして埋め込めば、近いものが出来るかもしれない。あるいは自分でりんごを煮込んでもいい。　そういうことをしだすと、ホイップクリームさえあれば、自分で色んなバリエーションを楽しめて、もう地域限定や期間限定の入手にこだわらなくなるだろう。自分でアレンジする方が、おそらくよりリッチな仕上がりになるだろうし。しかし、その路線の行き着くところは、スポンジもクリームもこだわり素材の自前のものとなって、果てはホームメイドのロールケーキ作りということになりそうだ。　すでに、ロールちゃんを買うよりもスイスロールと生クリームを買う方がお得なのでは、と考えている自分がいる……。　手に入らないものはあっさりあきらめるとしよう。　スイートポテトは期間限定なので、全国で手に入る。　またこちらはクリームにさつまいもの味が付いているから、ホイップクリームに何をかを付け加えて模造するということが簡単に出来ない。そういう点で、スイートポテトが手の届かない地方の限定でなくてよかった。　一口で「おぉ～、なんというストレートな味！」。　スイートポテトの味と香りが口の中に充満。　断面の見た目は頼りなさそうだけど、食べてみるとどうしてどうして、これはロールちゃんファミリーのなかでも、テーマとなった味わいが強く前面に出ている個性的なロールちゃんだ。　限定のお値打ち感とあいまって、見かけたら買ってしまいそうだ。買ったらぺろりと食べてしまいそうだ。　いかん、いかん。秋冬のマラソンシーズンに向けて、身体を絞っていかなくてはいけない時期なのに。ロールちゃんスイートポテトの虜にならないよう、さつまいもを買ってきて、ご飯に入れて炊いたり、あれこれのおかずにしたりして、味に飽きてしまうように努めようかな。

  2010.09.10

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  淡路島牛乳クリームサンミー(神戸屋)

  　淡路島牛乳クリームサンミーを、サンミーコレクションさんの掲示板で知った。ファミリーマート限定販売だそうで、情報を貰わなかったら買い逃すところだった。サンミーコレクションさんと情報提供者様には感謝である。　「兵庫県と株式会社ファミリーマートの連携と協力に関する協定」締結記念　～兵庫県産の食材を使用した全８種類を発売！～という企画から、このサンミーが生まれたようである。兵庫県のマスコットキャラ「はばタン」が入って、商品名と原材料で淡路島牛乳をＰＲしている。\105という値段も印刷されてある。　ノーマルのサンミーがスーパーで通常価格だと\128ぐらいしていたと思うが、このスペシャルサンミーは、コンビニで\105だ。締結記念のお祝い価格なのだろう。淡路島牛乳を使用したクリームを包み、チョコと、ビスケット生地をかけた３つの味(三味)が味わえるデニッシュです。　少し前にリッチミルクというのを販売していたが、あの路線の味わいが予想される。でも、リッチミルクの味は忘れてしまった。サンミーはフレーバーによる味の差があまりないと私は感じている。大ハズレもないかわり、大アタリもないというか。　サンミーにしては中心部のクリームが多めに入っている。いつもはデニッシュ生地のどの隙間に入っているのか、目を凝らして探さないといけないほど薄っぺらに入っているのに、これは一目瞭然。コンビニで\105円でこの気前の良さは◎(二重丸)。お買い得なサンミーといえよう。　ところで、こないだローソンストア100に寄ったら、バナナサンミーが売られていた。ロングセラーなのか在庫処分なのか、しばらく見つめて考え込んでしまった。　ローソンストア100はコンビニにしては珍しく見切りで値下げ販売をする。もともと安いのに、これに巡り合うとラッキーである。20円引と50円引があり、サンミーに50円引が貼られてあれば、55円で買える。ローソンストア100は、サンミーを底値で買える可能性の、最も高い売り場ではないかと思う。

  2010.08.25

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  アーモンドサンミー(神戸屋)

  　８月の新作サンミーはアーモンドだ。　サンミーコレクションさんを調べたら、少なくともここでは過去の販売実績がなかった。アーモンドサンミーなんて、富良野メロンなんてものにトライするぐらいなら、とうの昔に何べんも販売していてよさそうなものである。それが、もしかして初？　チョコとカスタードに＋アーモンド。食べる前から、その安定した味わいが期待できる。　アーモンドといえば江崎グリコのアーモンドチョコレート。まだお菓子の種類がそう多くない頃の贅沢なお菓子だった。チョコとアーモンドを一緒に噛み砕いて食べてこそ、アーモンドチョコレートの味わいが楽しめるのに、一粒で長く食べていたいから、飴のように舐めていたっけ。チョコが溶けてアーモンドだけが残って、それをずっと舐めていると皮がしわしわになって、最後にぽろっと割れて。そのときはもう甘味が抜けてやや苦いだけ。そんな食べ方はおいしくないのに、次の一粒もそんな食べ方をして。　江崎グリコは今もアーモンドのお菓子に力を入れていて、こちら「アーモンドのおはなし」で、アーモンドのいろいろについて知ることができた。　食べてみると、予想通り、味のバランスがよい。　中央のペーストがピーナッツクランチ風になっていて、そこがピーナッツの代わりにアーモンドになっている……と書いたけど、アーモンドのクランチが入っているのではなかった。　パッケージ表に「フレーク入りアーモンドクリームを使ったサンミーです。」と書かれてある。フレーク[flake]というのは、「薄く切った（押しつぶした）もの」という意味。コーンフレークが一番に思い浮かぶが、ツナフレークや鮭フレークなどもフレーク。で、当然このフレークはアーモンドフレークか、と思ったのだが、違った。裏の原材料をみると「コーンフレーク入りアーモンドフィリング」とある。　「フレーク入り」と曖昧に書いたのは、これをアーモンドと思わせたいからだと勘繰られても仕方ないだろう。　薬で「プラセボ」効果というのがある。薬効成分ゼロの薬でも、効くと思って飲めば、その心理効果で効き目があらわれたりするのだとか。　それと同じで、アーモンドではないフレークでもアーモンドフレークだと思って食べることにより、いっそうアーモンドの風味が好く味わえる、ということは言えるかもしれない。ただ『なんだコーンか』と知ってしまうと、魅力半減で通常の味わいも損なわれる、かもしれない。(なら、バラすなよって? ^^;　バラすというか、裏に書いてあるし...)　味はいいのだが、相変わらず、パッケージの宣伝の仕方に難癖つけたくなる神戸屋サンミーである。　いや、ほんと、おししいのはおいしい。ズドンと入るボディブローのような甘さ、ケーニヒスクローネばりの密な質感、これは菓子パンではなくケーキのそれで、スイートデニッシュと名乗るケーキ寄りの商品のなかでも、サンミー・シリーズは群を抜いてその路線を極めていると思う。

  2010.08.16

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  ロールちゃんマイヤーレモン(ヤマザキ)

  　ロールちゃんマイヤーレモンは東海限定である。それをゲットできたのは、富士登山に行ったからで、私は２つのミッションを無事に遂行して満足の帰阪を果たした。　１つのミッションは３年来の宿願であった。非常に難易度の高いミッションであった。それがなんであるかはここでは触れないが、当ブログを遡って読めばわかるだろう。そして、もう１つのミッションは、もちろん東海限定のロールちゃんマイヤーレモンを購入することであった。このミッションも簡単ではなかった。　東海地方に行ったからといって、ロールちゃんのマイヤーレモンが簡単に買えるわけではないのだ。ロールちゃんはどこのスーパーでも売られているわけではなく、また、どこのデイリーヤマザキで買えるというわけではない。さらに、ホイップクリームならともかく、期間限定や地域限定のフレーバーであれば入手の難易度はいっそう高くなる。　ロールちゃんファンには常識のことだ。　静岡県内のとあるデイリーヤマザキに立ち寄ったとき、マイヤーレモンが売られていたのに巡りあった。これは本当にラッキーだった。というのも、数週間後、南アルプスへ登山に行ったとき、別地域のデイリーヤマザキやスーパーを数件のぞいたが、このときはマイヤーレモンに巡りあえなかったからだ。　マイヤーレモンというのは、レモンの品種名である。　もっとも普通のレモン、ややラグビーボール型をしたあのレモンはユーレカという品種で、それにマンダリンオレンジをかけあわせたものが、マイヤーレモンだそうだ。形は丸くなり皮が薄く味は酸味がまろやかになって香りがよいという特長をもつとか。　また生産者にもメリットがあるそうだ。酸味のレモンは食害に遭いにくく、シート覆いの手間がかからず、収穫時期が長いなど。　みかんであれば甘さを求められる。水を吸わせないように傾斜地で栽培し、なおかつ地面をシートで覆うという苦労を強いられる。酸っぱさが本分であるレモンなら、そういう苦心がない。　三重県南紀地方がこのマイヤーレモンの生産に乗り出して、土地の名産にしようとここ数年来、力を入れている。　それで、ロールちゃんのパッケージに「ＪＡ三重南紀推薦商品」と書かれてある。　ロールちゃんオフィシャルサイトの紹介文は「ソフトなスポンジにホイップクリームと三重県南紀産レモンのペースト入りクリームを巻き込んだ甘ずっぱいロールちゃんです」というもの。　で、食べてみると、レモンのペーストの味があまり感じられない。目で見てもクリームの真ん中に細く一筋入っているだけ。これだけで全体が甘ずっぱくなる？　だいたい、パンにおけるフルーツのフレーバーというものには期待できない。　トマトは野菜か果実か、という疑問が大きく取りあげられていたときがあった。この結論は「一般社会での分類は野菜、学術的には果実」である。学術的には、種のまわりを実が取り囲んでいるのはすべて果実なのだそうだ。なんと茄子も胡瓜も果実。　果実とは、つまり植物の種族繁栄の策である。「美味しい実を食べさせてあげるから、種を遠くへ運んでください」という植物から動物への依頼なのだ。動物は種ごと実を食べて、吐き出すか消化されずに排泄するかで、「宛先：なるべく広く遠く」というその配送を請け負う。　よって果実のうま味は、腕の立つシュフが錬金術的につくりあげたフレンチの絶妙ソースなんかとは違って、動物の本能に直接的に訴えかけてくるものなのである。フルーツの持つみずみずしさや香り、それを食品工場の攪拌機で作れるとは思えない。　パンやクリームのなかに練りこまれたフルーツのうま味を期待する方が間違いである。　というわけで、ホイップクリームと大差ない味わいだった。個人的にはレモンペーストをもっとたっぷり混ぜ込んでほしかった。それでおいしくなるかどうかはともかく。　『マイヤーレモン、買えないけど食べてみたい……』という人は、ホイップクリームを買ってきて、柑橘系か杏のジャムをクリームの脇にすぅーと一筋ぬってみよう。おそらくそれでマイヤーレモンに近い味になると思う。

  2010.08.13

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  ロールちゃんレアチーズミックスベリージャム入り(ヤマザキ)

  　6月末にロールちゃんのオフィシャルサイトをみて、7/1に新商品が発売されることを知った。　・レアチーズ(ミックスベリージャム入り)　【期間限定】　・蒜山ジャージー牛乳入りクリーム　　　【中四国限定】　・マイヤーレモン　　　　　　　　　　　　　　【東海限定】の３種類である。どれも魅力的だが、残念ながら大阪で買えるのはレアチーズのみ。７月は富士山へ登りにいくので、マイヤーレモンは近く入手できるだろう。蒜山もなんとかしたい。中国地方とはどこだっけ？　調べてみると、鳥取県・島根県・岡山県・広島県・山口県の5県。秋になれば走りにいくだろうけど、そのときでも売られているかどうか。　で、７月に入ってから、レアチーズを入手しようと、あちこちの売場をまめにチェックしていたのだが、いっこうお目にかかれない。『レアチーズのレアとは「稀」の意味だったのか』と嘆きたくなった。そして一週間も過ぎての今日になって、はじめて売り場に並んでいるのに出会った。売られていたのはライフで、嬉しいことに\138の特売だった。ちなみに私が普段買うロールちゃんはコノミヤで\158の50円引きシールが貼られたものである。(約100円のスイーツ!)　レアチーズは確か去年も販売されていた。私がロールちゃんという商品の存在に気づいた頃だ。パッケージキャラがカメラを構えているわけは一人旅が好きな娘だから。でも、私はキャラには関心がない。いま、定番のホイップとチョコで各国の衣装バージョンが売られているけど、あれも関心なし。価格が絶対的に安く、かつ、値段のわりに美味しいという点。ロールちゃんには、その中身のみに惹かれているのである。でも、携帯ストラップは応募するつもり。(^^;　さて、レアチーズのお味はどうだろうか？　と、食べる前にウエストを測っておこう。13.7cm。カロリー506kcal。　食べてみると、ふわっと軽い口当たり。さすが夏向けに作られただけのことはある。ミックスベリージャムはほとんど香りが僅かに感じられる程度にしか混ぜられていない。チーズのにおいを癖のない程度に中和させるような目的で入れられているのだと思う。それで味はチーズ、香りはベリー系と味覚を分担しあって、案配がよろしい。　レアチーズ、爽やかでいい。気に入った。期間限定の終わりは八月末かな。それまでは、レアチーズがあればレアチーズを買うだろう。　最後に一点、このレアチーズ。スポンジがちょっともろいような気がする。どうも割れやすく粉が出やすい。売り場で荒っぽく扱わないように注意してあげたい。

  2010.07.07

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  バナナサンミー(神戸屋)

  　サンミーの新商品は２ヶ月ぶりだ。「バナナサンミー」　神戸屋の打ち出したテーマは「スパイシーVSトロピカルフェア」で、バナナサンミーはトロピカル陣営の商品である。"VS"は売上高勝負か。勝敗の結果発表があると思えないが。　菓子パンコーナーの陳列棚を見渡してみれば、他社のバナナ味のパンがいくつか目についた。７月といえばバナナなのか。年中でまわっているバナナであるが、旬があるのだろうかとWikiで調べてみたが書かれていなかった。常夏の国のものだから、常に収穫できるのかも。　バショウ科とあったから、多くのハイカーが憧れる尾瀬の水芭蕉と同じ科なのかと、ちょっと変な気がしたが、水芭蕉を調べてみると、こちらはサトイモ科。名前の由来は葉が芭蕉に似ているから、だそうだ。そりゃそうだよなぁ、尾瀬とバナナは、ノルウェイと豚まんぐらいの隔たりがあるよなぁ。　さて、このバナナサンミー。数年来のサンミー情報を入手できる唯一無二の貴重なサイト「サンミーコレクション」を見ると、バナナ味のサンミーは既に「バナナヨンミー」としての販売実績があった。(このサイトには大変お世話になってますm(_ _)m)　バナナヨンミーのパッケージを見ると、４味の説明にはしっていて、サプリメントにありがちな固さを感じる。今回のパッケージはトロピカルで装っていて菓子パンらしい。味の方はどうだろうか。「デニッシュ生地にバナナクリームを包み、バナナ風味のケーキ生地とチョコレートをトッピングしました。」　生地とクリームのＷで味をのせるのは毎度のパターン。２重で押さないと、チョコ味にもみ消されてしまうのだ。　食べてみると、う～ん……。　バナナは、微妙な香りのみが本物のバナナの成分をもつ箇所で、全体としては重量感のある密な甘さでもって、バナナらしさをつくろっている。ヤマザキの人気商品「まるごとバナナ」をはじめてとして要冷蔵のケーキ系では、バナナをストレートに活かした商品が作れるのに、常温系でのバナナはこんなところに落ち着くのが関の山で、ここ数十年進歩していないように思われる。そんなわけで、なんとなくレトロな味わいだった。　チョコとバナナ、甘さが足されて、ずどんとくる重い甘さである。それに子供歯ミガキ的香りをつけてある。こういう作りではオリジナルを下回る。バナナチップを砕いてそれをクルミパンのように混ぜ込んだとか、これまでと違う切り口のフルーツ系サンミーの登場に期待したい。

  2010.07.03

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  ロールちゃん大和茶クリーム(ヤマザキ)

  　大和茶クリームは関西限定である。　関西限定と記されているが、実際の販売箇所はさらに限定されていて、どうやらＪＲの駅ナカショップでのみ売られているらしい。環状線の大阪・京橋・天王寺の構内にあるハート・インとかで。　なぜこんな限定的な販路の商品開発を行ったのだろう。　ウィキペディアの情報によると、大和茶とは「奈良県大和高原を中心とする地域で生産される日本茶のひとつ」だそうだ。少し北にあがると宇治茶の産地になる。知名度では宇治茶の方が上なのに、大和茶を採用したこともセールス的に変化球である。　ネットでサーチ。そして突き止めた。　「ＪＲ・奈良」とくれば、そう、「平城遷都1300年祭」。このイベントに便乗しての企画商品だった。　情報源はコチラの奈良デスティネーションキャンペーン。　これに対抗馬があるのも判明。近鉄と「茶良里(ＳＡＲＡＲＩ)」。こちらの大和茶ロールケーキは１本\1,300と正統派だ。「大和茶々丸」がおいしそう。　さて、お味は――。　スポンジはホイップクリームと同じで、クリームだけでお茶のテイストを付けている。そのお茶の味もあまりかぐわしいとは言い難い。お茶の味をつけた分、クリームがやや粉っぽくなっている気がする。先の濃厚ミルクティーのクオリティと比較したら、この大和茶とのジョイントは、お茶を濁しただけのように思えてならない。夏場に平城京で持ち歩かれることを考慮して、常温で持ちの良いクリームにしたというなら納得である。　それと、なんとなく全体的にちょっとスリムだ。ロールちゃんは値段が\168で統一されているかわりに、フレーバー毎のコスト差を、微妙に太さを変えることで調整しているように思われる。(今度から測ってみよう)

  2010.06.16

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  ロールちゃん濃厚ミルクティー(ヤマザキ)

  　濃厚ミルクティーは期間限定である。　食べるのは今回で３本目になる。最初は試写会の会場で食べた。２回目はランニング中に立ち寄ったコンビニ「ディリーヤマザキ」で買って食べた。この時はＬＳＤトレーニング中で疲労していたが、走りながらロールちゃんにかぶりついて、ポパイのホウレンソウのように、パワーが補充されるのを体感できた。食べたものが実際に吸収されてエネルギーになるのに1時間半ほど要すると、マラソン情報誌ランナーズに書かれてあったから、生理学的にはおかしいのだろうけど、メンタル面で即効性のある力になったことは確かだ。　町のところどころにディリーヤマザキがあり、そこでは２４時間ロールちゃんを買うことができる。\168でこれだけのボリューム、これだけのクオリティのものを買える。思えばすごいことである。今の時代に感謝したい。　百均で売られているマレーシア産の200g入りのビスケット、スーパーで売られている500g入りスパゲティ100円、藤高製菓の５個入大福餅、100円ローソンの野菜＆フルーツ100%……、いつでも買える抜きん出たお値打ち品は、それが売られているというだけで、世の中を少し明るくしてくれる。ロールちゃんもそのひとつだ。　さて、今回の「濃厚ミルクティー」。　スポンジケーキがそれらしい色である。よく見るとスポンジの間に黒い粒がある。紅茶の粉末だ。10円単位で値段差のつけられている薄皮パンシリーズと違い、どんな味でも均一の値になるロールちゃんだから、手の込んだ工程はそれだけでお得度ＵＰだ。　スポンジの紅茶テイストは、良い香りを出している。　「濃厚」は味をさすものであるが、味はそれほどではない。なので「濃厚ミルクティー」より「馥郁ミルクティー」の方が、当商品特性を正確に伝える名だと思う。というか、クリームは普通で、クリームを巻いているからミルクティーというのは、いささか大雑把である。ここはストレートに「紅茶」のロールちゃんでよいと思う。　紅茶メロンパンとか、紅茶味のパンをこれまでいくつも商品開発してきたであろうヤマザキの余裕が、なかなかにＧｏｏｄなこのスポンジに感じられる。お茶の粉砕々なんぞお茶の子さいさい。そんな感じなのである。　しかし、デリケートな紅茶でこれを出してこれるのなら、チョコクリームを一度ブラッシュアップしてほしいと私は願う。あれ定番なんだから。

  2010.06.13

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  富良野メロンサンミー(神戸屋)

  　５月のサンミーは、北海道フェアのひとつ、「富良野メロンサンミー」だ。　メロンといえば夕張で、富良野はラベンダーというのが通念であるのに、富良野メロンなのは、まさか財政破綻した夕張ではイメージが悪いとか。夕張、富良野とも北海道のほぼ中央部に近寄ってある。　「富良野メロンピューレを使ったメロンクリームのサンミーです」　中心部にピューレのクリーム、表面はメロン味ビスケット。　メロンは好みではないが、こんなパンの味になってしまえば、元の果実の味わいとは別の話だろう。ただし、パッケージに載せられたメロンのカットにあまりそそられないから、サンミーレポーターでなければ買っていない。　さてお味は ――　メロンの味は、きつめの香料が鼻につく、子供はみがき風なメロン味だった。まぁ、お菓子のフルーツ味は大方こういうもので、マンゴー・ピーチ・バナナとおしなべて似たり寄ったり、なにもこの富良野メロンサンミーに限ったことではない。「メロンが夕張産でないことを訝ったが、食べてみると富良野のメロンもなかなかいい味をしているな」とか論じるレベルでないことだけは確かだ。　『ノーマルのサンミーでええゎ』　ノーマルのサンミーがいかに無駄なく整った味であるか、それをよく伝えてくれているメロンサンミーであると思う。

  2010.05.10

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  ロールちゃん ラムレーズン(ヤマザキ)

  　期間限定で「ラムレーズン」が発売された。サイトでは３月からと記されていたのに、しばらく店頭で見かけなかったのは、生産が遅れたのか、それともたまたま私の行く先になかっただけなのか。　で、初めてラムレーズンを食べたのはもう３月も終わりに近い頃だった。　いままで色んなフレーバーが出てきたが、このラムレーズンは、なかでも個性の強い味だと思う。　スポンジの色からして大きく異なるチョコクリーム味でさえ、どこかホイップクリーム味と共通するロールちゃん特有のもっさり感 ―― おそらくはスポンジの甘さとクリームの甘さが掛け合わされて、ひつこい甘さになってしまうところ ―― があるのに、ラムレーズンにはそれがない。クリームのラムレーズン味が際だっていて、クリームが「主」となり、スポンジが「従」となる関係になっているからだろう。　美味しいロールケーキは、スポンジ・クリームとも各々が単体でも美味しく、かつ合わさって一層美味しい、という厳しい条件をクリアしないといけない。また、私は加えて、スポンジよりもクリームに味わいの比重がおかれることが重要だと思う。例えば堂島ロールの満足感は、クリームの気泡ひとつひとつの中から湧きたっている気がする。　スポンジとクリームの主張の度合いには、黄金比のような最適関係があって、味・食感・ビジュアル、すべてひっくるめて、クリームとスポンジの味わいの比重がぴたりその黄金比に適ったとき、絶妙の域の味が醸しだされる、のだとすれば、なかんずくラムレーズン味はその比に迫ったロールちゃんではないかと。　前の生キャラメルもよかったが、これもよい。ラムレーズンは2008年3月が初登場だから、リピート生産だ。毎年桜の季節になったら、このロールちゃんを味わえることを、これからの楽しみのひとつにしよう。

  2010.04.11

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  抹茶ミルクサンミー＆Q・B・Bチーズサンミー(神戸屋)

  　抹茶ミルクサンミーは３月の新商品だ。　袋に  ＴＶ・ネットで話題！ 茶の環監修  とある。ＴＶを持っていないからか、「茶の環」は初耳だ。調べてみると「茶匠鑑定　茶の環」は、広島で創業50年の老舗「お茶の駿河園」が創造した、新しいかたちの本格指向の抹茶専門店です。なのだそうだ。(サイトはこちら)　小学生のころ、辞書を買うにあたって担任の先生がアドバイスしてくれたことは、「監修」とついているのはなるべく避けたほうがよいでしょう、というものだった。金田一さんとか高名な学者さんの名前が背表紙に書かれてあっても、「著」ではなく「監修」となっているものもあり、それらは結局「名前貸し」だというわけだ。大家より有能な編者もいようが、そうなら自分の名前だけで出したいという自負もあろう。やはり「監修」とつく商品の生い立ちは商業的成功のみ求められてのもの、という可能性が高そうである。　そういうわけで、いかに権威あるところであれ「監修」という係わりであれば、なにひとつありがたみを感じない、いやそれどころか、そういう取引をしたことに対して、双方にマイナスのイメージを持ってしまう私なのであるが、神戸屋の袋に書かれる宣伝文句がいささかビッグマウスなのは先刻承知なのでスルーしておこう。(って全然スルーしてないやん)抹茶ミルククリームを包み、抹茶風味のケーキ生地をかぶせ、チョコを線描きしたサンミー。濃厚な味わいが期待できそうで、食べてみると、うんうん、これはなかなか。しかし、これは菓子パンではなくケーキ。しょぼいケーキよりも断然おいしいケーキだ。　神戸屋は「京・宇治抹茶シリーズ」と銘打って他にも抹茶味を出している。このシリーズはどれも美味しいのかも、と「抹茶クリーム＆ホイップ Ｗクリームロール」というのを買って食べてみたが、こちらはいまひとつだった。で、今見て気付いたが「抹茶ミルクケーキデニッシュ」という、サンミーに似て、しかもサンミーよりももっとケーキな商品も出している。気になるなぁ。　次は４月に発売された「Ｑ・Ｂ・Ｂチーズサンミー」。Ｑ・Ｂ・Ｂのチーズフィリングを使用した、チーズケーキのような味わいのサンミー。　Ｑ・Ｂ・Ｂは、関西だけかもしれないが、Ｑちゃんステッィク・チーズや給食のチーズなど、ここの製品に小学校のころからお世話になっているチーズの老舗ブランドだ。Ｑ・Ｂ・Ｂは Quality's Best & Beautifulの頭文字。いかにも今どきな響きだが、これが社名ではない。2008年に60周年を迎えた六甲バター株式が、60年前に製品につけたＣＩなのである。半世紀先んじたそのセンスに驚かされた。　神戸屋と六甲バターのコラボと聞けば相性の良さそうな印象を受けるが、それは社名の話であって、実際は「チョコとチーズ」である。あまり組むことのなそうなこの取り合わせ。買うにあたっても、ちょっと冒険かな、という気がした。　それにしてもサンミー、次から次へと出してくるなぁ。こんなに色々出てくるとは思わなかったぞ。　３つの味にあと１つ、しっくりこなくても、多少サプライズであっても、お構いなしという感じで、ガンガン組み合わせて出してくる。これはもうハーモニーではなく、バトルだ。サンミーは３つの首をもった怪獣、あのキングギドラで、そこらじゅうの「味」を相手にバトルを仕掛けるのだ。組み合わせて、どちらの味が勝るか。　抹茶は、やすやすと飲み込まれないように十分濃厚だったので、互角に闘った。チーズはもともと濃厚な味が身上だ。サンミーも苦戦を強いられるだろう。描かれるチョコの線が、いつもより多く１本分密なように見えたのは気のせいだろうか。それとも強敵に立ち向かうはなむけにと添えた物なのか。　……と勝手な妄想はさておき、食べてみると「これ、結構うまいっ！」

  2010.04.01

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  ロールちゃん生キャラメル(ヤマザキ)

  　生キャラメル味のロールちゃん。期間限定で発売。　今回のキャラは、寅年だからトラの着ぐるみで登場。名前はキャラメルロールちゃん。トラの皮を被ったウサギだ。　期間限定であっても１年サイクルで再び販売されることはあるだろう。寅年ということでトラにしたのなら、卯年の来年はどうするのだろう。脱ぐか、それともウサギの皮を被ったウサギか？　どうでもよいことはさておき、さらにどうでもよいことを。　「ながーくてシンプルなおいしさ。だから、ペロリと食べられるわ♪」と書いてある。　「食べられる」というのは可能の表現だと思うが、よく吟味するまでもなく、この表現には違和感がある。「野菜嫌いでも、これなら食べられる」とかのように、通常「食べられる」という表現は、食べるべきものが食べにくい状況下において食べることを容易ならしめる創意工夫をこらしたときに使われる表現である。メタボがしきりに喚起されている今のご時世、525Kcalの嗜好食品ロールちゃんを、食べたくないけど食べないと、という状況などあるのだろうか？　ウルトラマラソンで疲労のダメージから胃腸が食物を受け付けなくなったけど、走り続けるにはそれでもカロリー摂取のために何か無理してでも食べないと、とかの極めて限定的な状況。まぁそういう例外もあるにはあるが、一般的にはありえない。好ましくない結果、すなわち「ペロリと食べてしまう」という心境が通常である。　実際にペロリと食べてしまった。　スポンジとクリームに風味がある。ひとかけらで口の中に充満するキャラメルらしい強い香りや味ではなく、モカ味といわれてもマロン味といわれても疑問なく食べてしまうだろう、そのあたりのおとなしい味だ。全体のまとまりが良いのか、高級な味を出している。　今ままで食べたホイップ、チョコ、レアチーズ、紅茶、マロン、コーヒー(一度だけ)の中では私はこれが一番好み。「いまだけよ」と言わず「これからもずっと」と言ってくれたら嬉しい。

  2010.02.01

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  とちおとめいちごサンミー(神戸屋)

  　気がつけば追っかけをしているサンミー・シリーズ。年明けから新作「とちおとめいちごサンミー」が売られている。　神戸屋が新春から展開している"sweet strawberry COLLECTION/2010"。７品目が紹介されていて、そのひとつがサンミー。　サンミーのイチゴ味は初のようだ。冒険的なテイストにいくつか挑戦しているのに、今の今までイチゴに手をださなったのは不思議である。結びつきやすいチョコとイチゴなのに。　１００円ローソンがこのシリーズを扱っていて105円で買える。スーパーで買うノーマル・サンミーは標準118円だから、105円で買えるスペシャルサンミーは割安感がある。おかげで、とちおとめいちごサンミーはもう３回ほど食べた。　食べた感想は、ちょっと甘すぎかな。もともとスィートなサンミーだけど、イチゴ味は子供向けな甘さがプラスされたように感じられて、ちょっとくどい。同シリーズの「あまおういちごのクリームパン」も食べたけど、こちらはもっと子供向けな商品だと思った。　しかし、国産ブランドいちごの品種をあれこれ書き並べておきながら、実際は色と香りばかりの、いわば子供歯磨きイチゴのイチゴ味じゃないか？　「素材の特長を活かして」と先のウェブページに書かれてあるけど、イチゴの生産者は悲しんではいまいか？　業務スーパーで中国産の冷凍イチゴがキロ100円ほどで売られている。あれでジャムやソースを作ったことがあるけど、豪勢で美味しいのが安く出来る。加工するなら、国産ブランドイチゴにこだわらなくても十分。安い材料をふんだんに使う方が勝ると思う。パン屋に加工用で回ってくるブランドいちごなんかどうせ屑だろうから、その段階で品種をどうこう謳うのがもう間違いなのでは？　と甘口サンミーに辛口レポ。　神戸屋のパンの味は比較的好きな方だけど、サンミー追っかけ以来注目するようになった神戸屋の宣伝の仕方はどうも受け入れがたい。チョコ味をザッハトルテ、ミルク味をリッチミルク。胡散臭い宣伝文さえなければ、味と値段に文句はないのだが。

  2010.01.28

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