池田晶子さんのエッセイ
ある人が尋ねました。
「人生の意味は何ですか?」
アドラーは答えました。
「一般的な意味はない。
人生の意味は、あなたが自分自身に与えるものだ」
『アドラー心理学』より
この簡潔な人生論に対置させてみれば、
「人生とはなんぞや?」と悩みとおした池田晶子さんは
考え方が受け身すぎたのかと思ったけど、
それは早とちりだとあとで思い直した。
人生の意味の問いと向き合う切実さは
人それぞれ度合いあるけれど、
まったく無頓着でいるひとも大勢いる。
そういう人たちへ、自身の悩みを共鳴させることで、
なにかしらの価値ある気づきを与えようと
精一杯行動していたのだと思う。
受動的な考えを行動的に続けた、といえる。
『41歳からの哲学』ほか
池田晶子さんのエッセイを読書中。
ときどき勢い余って書きすぎるところあるのが
普通の読み物としても面白い。