12月30日、みかんの年末朝市の2日目が終了しました
みかんの歳末市、二日目みかんの歳末大売り出し、12月30日の東京・多摩市の永山団地です。ふつう「歳末大売り出し」といえば、昔から「大晦日は一日千金」の、西鶴『世間胸算用』のはずなんです。永山団地のみかんの年末大売りだし、その2日目の12月30日、午前9時から店開きしました。それは、ふるくから商人たちの歴史的な鉄則のはずなんです。しかし、商店会のシャッターは、ご覧の通りしめられたままでした。午後になれば開くかもしれないんですが、当方は午前11時までが限界ですから。今日は、待っていたって、お客はいっこうに来っこないと思ったので、これまでに記録された閻魔帳の活用です。すべての時は、客待ちしている時間ですから、過去これまでに、この朝市で、みかんを予約してくれた記録のある人たちに対して、「この3日間、朝市をやってるので、午前11時までですが、ご利用ください」との電話です。この声をかけないと失礼じゃないですか、などと自分に言い聞かせるようにして。結果はどうだったか。最初の人は、まったく初めての、通りがかりの人で、『このみかん箱は、いくらですか?』と、信じがたいような声だったんです。午前9時から11時までの、2時間の営業時間の全体としては、5キロ箱の2個の3,200円と、1キロ袋・300円の17袋とレモンの5,350円。合計で、朝市2時間では、計8,550円の売りあげでした。これは、コロナ等で閑散としている商店会の朝市としては、「まずまず」じゃないでしょうか。この中で、一つの重要な話を聞きました。この永山団地商店会ですが、個人営業のお店のテナント料は、23万円だというんです。それだって、当初のテナント料を、公団と折衝して減額させた金額だというんです。このこと意味がわかりますか?これは、天地創造以来の自然法則に対して、日本の政権担当者がいかに無能だったかを示しています。庶民の苦労を、いかに知っていないかを示しています。日本住宅公団というのは、国の指導により決めてきたことなんですから。どうして腹立たしいかというと、私の1キロのみかん袋300円売り上げの収入は120円なんです。場所代もありますし、生産農家にたいしての120円の支払いもありますから。これで、商店会のテンポのテナント料・23万円を、私のみかん1袋120円で払うとすれば、1,916袋も売らなければならなくなります。今日の年末大売り出しの売り上げは17袋ですよ。ちょっと待てください、それ以外の必要な経費があります。小田原と東京を一往復すれば、その交通費だけで5,000円かかります。月に4往復しますが、年間240,000円かかります。その他に、私だって生き物ですから、食事しなければなりません。食費がかかります。それに「衣食住」、住んでいる団地や早川の住宅費も払わなければなりません。いったい、どうやってこれを払うんだ、どのくらいみかんが売れれば、これらの採算が合うのか。石川啄木の境地なんですね、「じっとこの手をみる」と。それにたいして、いったいこの国の政治家たちは、何をしているのか。これって誰だって自然な感情じゃないですか。そんな苦労はまったくのどこ吹く風。軍事費にジャカジャカと投入する。それでしか「国民生活を守る」ことは出来ない、なんてことをのたまわっている。これが「国民の代表」であるはずの政権党の感覚なんですから。それと同時に、それを「そうか、そうか」と許している国民、黙認して投票している国民ですが。これはいったいこれはどうしたものか。その支持を得なければならない政治家の立場では言えないことでしょうから、代わって、前川さんじゃないけど、私が言います。「あんたたちの頭は、まったくどうかしてるんじゃないの。自分で自分たちの首を絞めてるというのに、それなのに、それを信頼し・よしとしてるなんて。いったい、主権者としての、主人公としての、自覚と責任はどうなっているの? 、問われてるよ。同じ国民として、そのつけを払わされるのは迷惑なんだ」と。私などは、この国民は、まったく「人が良すぎる」と思ってます。戦前・戦後に、自分たちの親たちが、塗炭の苦しみを味わされてきたのを、ちっとも分っていない。親たちは、結局その原因を悟った頃には、自分の命の残り火が尽きて旅立っていった。その親たちや、先人たちの苦労を、何よりも今の社会全体の苦労を、どう受けとめているのか。自分たちさえが良ければ、儲けがあがりさえすればよしだなんて「信仰」は、狂人の思考だと。ここのところを、今を生きる者として、正面から直視すべきじゃないでしょうかね。あれっ、なんの話し出したっけ? そうでした、みかんの年末朝市の2日目が終了したということでした。