日常の日本の民主主義、しかも選挙の中で、言論の自由への蛮行です
蛮行に屈せずみかん農夫は、7月9日(土)の団地朝市を終えました。昨日、小田原からもどって、野菜を市内に届けていた先で、今回の蛮行発生を知りました。選挙の最終盤に、演説していた弁士が銃で撃たれ、殺害されるなどということは、どういうことか。このことが、日本社会にどのような影響をもたらすか。戦前には幾度も批判勢力を委縮させ、戦争への道をつくったし、戦後にも60年安保の浅沼社会党委員長や、長崎の市長の例があるじゃないですか。自由に何事でも議論がしあえる社会状況を守っていく必要があります。とにかく、本日の予定していたいつもの朝市を済ませました。とにかく、選挙戦の最中、その最終盤でのことです。最近、意見の違いを、武力によって、相手を否定する風潮があるじゃないですか。ウクライナでのロシアの軍事侵略がまさにそうですが。今回の安倍氏に向けられた銃ですが、これは日本の民主主義全体にむけられた銃口です。個人の命に対してだけでなく、公正な選挙や、国民の民主主義にむけられた蛮行です。これにより、言論や選挙の自由がゆがめられたり、委縮することが無いように、蛮行の原因や、社会全体に対してそれがあたえる影響を、おおきく事態を注視していく必要があるとおもいます。私などは、7月8日(金)も、いつものパターンの生活をしていたんですが。この事件を知る以前は、みかん園でのいつもの仕事をしてきました。みかん農夫は、炎天下でのみかん園の草刈り作業に汗を流してきました。今の時期、雑草の繁茂がすごいんです。本来なら、梅雨の時期のうちに草刈りをして、施肥しておくべきなんですが、今年の関東の梅雨明けが、6月27日(月)と例年よりはるかに早かったじゃないですか。このため、私などの畑では、ほとんど草刈りが出来ていないんですね。これから草刈りという時に、早くも梅雨が明けちゃったんです。こうなると、それもやむをえないんですが、真夏日の炎天下でのくさかり作業となります。雑草に肥料を撒くわけじゃありませんから。早朝の、未だ太陽の日差しが強くなる前に、なんとか1,2時間が、汗をかいての作業時間となっています。今回は、この草刈りをしていて、カミキリムシを3匹駆除しました。ゴマダラカミキリムシです。カミキリムシは、みかんの木の基幹に卵を産み付けようとしています。卵からかえると幼虫は、基幹の中にトンネルを掘ることで、みかんの木は、脈を断たれて養分を上部の枝に送れなくなります。そうなると、みかんの木は枯れてしまうんですね。だから、みかん栽培にとって、カミキリムシ防除は大切な基本作業になっているわけです。この6,7月が、カミキリムシの時期なんですね。3匹も見つけたなんて、実際には、かなりの数がいるということです。カミキリムシは、羽ばたいて飛んで逃げたり、わざと落下して、草むらの中に逃げようとしたりするんですよ。今回は、もう一つ事件がありました。お隣の畑は、みかん園が放任されて雑木林になっていました。園主は、そこにある大きな雑木を枯らすために、樹皮を巻枯らしにしてあったんですが。梅雨明けころ、6月24日ころに吹いた強風によって、そのうちの巨木の1本が倒れたんです。さいわい大事は無かったんですが、みかん園をイノシシの侵入から守るべく、防止柵がはってあったんですが。その柵の上に、押し曲げるようにして倒れてきていました。木の直径は30センチくらいもあるんですよ。お隣の園主にとっては、おもいもかけない大へんな仕事が発生したわけです。まもなく雑木林に栗が実りだすと、それを好物にしているイノシシですから、動きを活発にし出しますから、この後片付けと、鉄柵の復旧作業が必要になっているんです。そんな今回の畑作業だったんで、今回もヘトヘトになって、午前10時に帰途に就いたんです。東京に帰って、農家からあずかった野菜を、消費者に届けていた中で、事件の発生を知りました。明日は、参議院選挙の投票日です。今回亡くなった安倍氏には哀悼の意を表しますが、この事件が、日本社会の全体に与える影響を注視していきます。大きな流れの中で、マイナス影響を広げないように、ことがらの事情・原因を確かめて、社会全体が暴力に屈せず、自由な言論・良識が委縮せず、発揮されるよう注視していきます。