いよいよ秋です、小田原・石垣山のみかん園のまわりの景色から
みかん園のまわりの景色9月26-27日、小田原の石垣山のみかん園です。お彼岸も過ぎて、いよいよ秋本番です。みかん園は、これからみかんの収穫の時期に入ります。その前のひと時、これまでの疲れた体を癒してくれる情景が広がっています。今、みかん園の土手には、ヒガンバナが咲きだしました。すでに秋分の日を過ぎて、ヒガンバナが咲だしました。この咲きだしは、例年よりも一週間くらい遅いとのことで、場所によっては、まだつぼみでなんすが、この一週間がヒガンバナの季節です。ヒガンバナには、チョウチョをはじめ虫たちが来ていました。チョウチョの幼虫は、みかんの苗木の若葉を食い荒らす害虫ですから、駆除の対象なんですが、このときばかりは、花から花へヒラヒラと、癒し効果をもっていますね。ヒガンバナには、白い花もありました。ヒガンバナを撮っていたら、そのすぐ隣の上をみたら、栗の木がありました。関東の栗は、今年は大変のようです。一週間余前に、台風15号の強い風雨が関東を通過していきましたが、早生の栗が収穫目前だったのに、あの風雨でかなりのものが落下してしまったようです。その被害の様子ですが、ここに来て見えてきました。当地の小田原の早生栗の落下もそうですが、先日、埼玉県の知人から便りがありました。『栗がみんな落ちちゃって、今年はほとんど収穫にならない』と。強い風により、関東では収穫直前の実が落ちちゃったんですね。みかん園で飼っているミツバチですが。巣門の金網には、キイロスズメバチの死骸ですが、前回よりもう一つ増えていました。この間にも、新たな戦さがあったようです。巣箱の入り口は賑やかでした。小脇に花粉を抱えた働きバチが、あちこちから返ってきていました。あいかわらずキイロスズメバチが近づくと、ブルブルと羽音を立てて巣を守っています。しかし、巣箱のすぐ近くでは、オオスズメバチの飛んでいる姿も見かけましたから、生存競争は、これから秋本番になって、さらに一段と激しくなるわけです。一見、のどかにみえる自然ですが、現実はかなり厳しそうです。みかんの方ですが、10月に入ると、これからいよいよ早生みかんの収穫が始まりだします。いよいよ待っていた季節の到来です。2月くらいから始まった草刈り作業は、3,4循環と続けてきました。それもこれも、一年の計は、これからの三か月間の収穫にかかっています。これからの収穫・搬送-袋詰め-販売と、最初はゆっくりですが、だんだん各駅停車が急行列車となり、さらに超特急の作業になっていきます。昔は北国の出稼ぎの人たちにも頼っていたようですが、今は、日当を出すような余裕は農家にはありません。家族をあげての収穫労働もなくなり、今は老夫婦二人での収穫作業です。私などは、膨大な作業の全体を想像すると、天文学的な大きさに、想像しただけでもドッと疲れを感じさせられてしまうんですが、収穫とは、基本的に一年の苦労が報われる、喜びのはずの時ですから、ようは、一日一日の務めをしっかり果たしていくこと。全体というのは、その積み重ねによるところのもの、その結果によるものですから、なんとか目前の一日一日の作業を、精いっぱい頑張っていくこと。まぁ、そう自分自身に言い聞かせて、この時期を頑張っていくということです。さて、これからいよいよみかんの収穫の本番です。みかんの収穫を体験していただける人を、なるべく多く募るようにして、年末までの3か月間、第四コーナーをまわる馬のように、自分の体にむちも当てるようにして、頑張って頑張って、頑張りぬいて、無事に新年を迎えるということです。