みかんの木を育てる-四季の変化

[富士山、相模の自然、真鶴] カテゴリの記事

全167件 (167件中 101-150件目)

< 1 2 3 4 >

• 

  小田原「だんだん園」の、ブルーベリーの摘み取り会に行ってきました

  「だんだん園」のブルーベリー摘み取り会に行ってきました8月3日、小田原市早川の｢だんだん園」に行ってきました。朝のうちは曇りの涼しい天気でしたが、昼ころからは、夏の太陽が照りつけだしました。だんだん園は、今はブルーベリーの最盛期です。その場所は、豊臣秀吉が小田原・北条氏攻めで築いた一夜城跡のすぐ近くにあります。これが｢だんだん園｣の店舗ですが、店の前には、ここでとれた様々な作物が並んでいます。手前の道を少し登ると、その先に一夜城跡の公園があります。本格的なつくりだった城郭の跡が、ほぼそのまま残っています。「摘み取り会」は、だんだん園の園主さんが、様々なごちそうを用意してくれました。天気もよし、たくさん汗もかいてますから、まずは乾杯です。「だんだん園」は、基本はみかん園です。山裾にひろがるみかん園ですが、その一角にブルーベリーの木が植えられています。なにしろ場所が一夜城ですから、正面には小田原の町並みを見下ろすことができます。空気も景色も、それだけで最高なんですが。まわりのみかんの木には、緑色の実がついています。写真の正面ですが、その一角にブルーベリーの木があります。さぁ、収穫だ、収穫だ。ねじりはじ巻で、くたびれる前に必要量を収穫します。紫色の熟した実を、選択して収穫します。順次成熟していきますから、この先も収穫は続くと見ました。くりかえし、くりかえし、熟した実をもとめて、一本一本の木々を、順次収穫して回らなければなりません。一見、摘み取りは、のどかのようですが、順次成熟す実にあわせて、チョコチョコ、チョコチョコと摘み取って回るのは、これはこれで、なかなか大変な苦労を必要とする作業です。夢ですが、「下にシートを敷いて、木をゆすれば、熟した実のみが落ちる・・・。あとは、早熟なものを除くだけ」－なんて方法が出来れば助かるんでしょうが。そうはいきません、一粒一粒の手摘みです。当方のブルーベリーは、軽井沢・発地のブルーベリー園と、この早川のブルーベリー園が入手先です。この数年は、ここで収穫させてもらうことで、ジャム用のブルーベリーを確保させてもらっています。どうだ! やったぞ!黙々として摘み取って、1時間で2キロが収獲できました。汗と欲をかいたのですが、まぁ、これだけあれば、十分すぎるくらいのブルーベリー・ジャムができます。

  2013年08月03日

  コメント(0)

• 

  夏本番、神奈川県・真鶴で地魚の刺身と、クマゼミ

  真鶴で、地魚の刺身をいただきました本日、7月31日、みかん畑での作業を終えた後、真鶴半島の中央部にある食事処「まるなか」で、少しぜいたくをしました。これが、今回の地魚の盛り合わせです。下側のイカから、時計回りに、1.イカ、2.イサキ、3.イナダ、4.アジ、5.カマス、です。さばき立ての、鮮度は抜群ですから、美味しさは、もちろんでした。「まるなか」のホームページです。http://www.ryokan-marunaka.co.jp/これは、一つの慰労会です。草刈り作業を、みかん畑を一周しましたから、勤労報酬です。もっとも、初めに草刈りしたところでは、すでに雑草が伸び出しているんです。他人が見たら、雑草だらけに見えるでしょうが、とにかく、全体を一回りしたことは確かですから。今日は、曇り空で、厚木から小田原あたりまでは、雨もぱらついていました。さいわい、真鶴は雨はほとんど降りませんでした。作業に支障はなしでした。日蔭では、涼しい風がふいていたんですが、しかし、ちょっと作業すれば、汗びっしょりになります。今は、セミの一生懸命な鳴き声に、夏の盛りを感じさせらます。東京で鳴いているセミは、ミンミンゼミとアブラゼミですが、真鶴のセミは、クマゼミとアブラゼミが中心です。みかん園は、今、セミたちの楽園になっています。ふつうクマゼミは木の高い所で鳴いていて、姿は見えないものですが、みかん園では、目の前のすぐ間近なところで、大きな声で鳴いています。ひと目を意識しているんでしょうか、後ずさりしながら鳴くのもいます。

  2013年07月31日

  コメント(4)

• いよいよ「伊豆の旅」が近づいてきました

  いよいよ「伊豆の旅」が近づいてきました  今を去る40年のむかし、法政で勉学をともにした人たちがいます。この9月に「伊豆の旅」を企画していますが、各地からメンバーがに集まってきます。今回は、当方がその幹事役を務めることになっているんですが、昨年のみかんの収穫前の時間を使って、「伊豆の旅」のあれこれ探ってみました。これは、その二泊三日の伊豆の旅の企画紹介です。藤村の『春』ではないですが、日本中部の各地から、旧友たちが、はるばるやってきます。集合するのは、伊豆の玄関口の熱海駅。その駅前にある足湯「家康の湯」です。初日、まず案内するのは、1、伊豆山神社です。そしい、伊豆山温泉の源泉「走り湯」を見てもらいます。次に、2、 丹那トンネルの入口にあるレリーフと、救命石です。『闇を裂く道』（吉村昭著　文春文庫）でも紹介されてますが、トンネル掘削の難工事の中、落盤事故が発生しましたが、たまたまこの石のおかげで多くの人が奇跡的に命を救われることとなった、そういういわく因縁のある石です。時間があれば、近くにある来宮神社、このパワースポットを回りたいと思います。初日の宿泊は、熱海温泉です。熱海といえば、温泉と「お宮の松」、それと夜景です。二日目は、熱海から中伊豆の旅です。3、まずは、丹那断層の記念公園です。熱函道路で伊豆に向かう途中には、1930年中伊豆地震の丹那断層が保存されてます。地震学の発祥の地であり、プレート理論を実感させてくれるところでもあります。4、源頼朝が流された「蛭が小島」と、幕末の偉人・江川太郎左衛門の伊豆代官所を見ることで、鎌倉幕府と近代日本の草分けを見たいと思います。さらに、5、「願成就院」、北条時政の菩提寺を見ることで、鎌倉幕府の武士団の一つ北条氏の発祥の地を見たいと思います。この中伊豆から、修善寺を経て、峠を越えて西伊豆の戸田（へだ）港へ移動して、この西伊豆・戸田で、二泊目の宿を、民宿でとります。西伊豆は、むかしから海鮮料理ともてなしが定評ですが、それを味わってもらいます。（戸田には、公設の立ち寄り湯がありますから、そこで温泉も楽しめます）三日目、その第一は、6、戸田造船郷土資料博物館を見学します。今、日露は領土問題でゴタゴタしていますが、明治の日露和親条約は、いたって友好的に国境の画定をしています。『落日の宴』（吉村昭著　講談社文庫）で、プチャーチンと川路との交渉の様子を見ることができます。幕末の東南海地震で沈没した「ディアナ号」の錨を見てもらいます。7、この後、中国の象牙美術を、本当の職人技というものを見てもらう予定です。その後、再び中伊豆にもどって、8、修禅寺の見学です。鎌倉幕府の頼朝亡き後の、裏の歴史が残されてます。夏目漱石の『猫』も、街のあちこちにうろついています。そして、今回の「伊豆の旅」は、この修善寺を散策した後、ここで、昼過ぎに解散する予定です。この「伊豆の旅」は、9月の上旬に予定されているものですが。当方は、伊豆の旅を案内するなどということは、初めてのことです。みかん園の地は真鶴で近くですが、東京方面を向いていました。伊豆を正面に見るのは初めてですし、まして旅の案内者というのも不慣れです。はたして、遠路はるばる参加してきてくれる人たちに、満足していただける旅となるか。実施の9月に向けて、いよいよその準備も大詰めです。

  2013年07月26日

  コメント(2)

• 

  「小田原フラワーガーデン」を紹介します

  「小田原フラワーガーデン」を紹介します7月21日、「小田原フラワーガーデン」を見る機会がありました。今回のみかんの初心者講習会では、ここが集合場所となっていたからです。これが、その正面です。住所は、小田原市久野3798-5、電話は0465-34-2814です。小田原駅からバスも出ているようです。建物の右側の庭は、バラ園になっていました。ガーデンは広々としていて、開放的です。全体を見ると、個々のバラの花が目立ちませんが、なかなか綺麗な花が、見ごろになっていました。バラ園の外側は、広く梅の木が植えられていました。小田原といえば、やはり梅です。足元は綺麗に整備されてました。梅の木は鑑賞用なんですね。そこが、曽我などの梅林との違いです。様々な種類の木が植えられているようです。梅の花のシーズンは2月ころですから、残念ながら花は見れません。建屋の裏側には、温室があって、いろいろな植物が育てられていました。その中の一つ、スイレンです。集合時間より少し早く、この会場についたので、フラワーガーデンの様子を、見させてもらいました。当方も、もう少し生活に遊びごころがあれば、こうした庭園も、落ち着いて見て回ったかもしれませんが、たまたま待ち時間が出来たことで、それで出来た観賞でした。なかなか農家の産直栽培コーナーもあって、目に舌に、楽しめる「フラワーガーデン」でした。 

  2013年07月22日

  コメント(0)

• 

  キンメの煮つけは、東伊豆・稲取の名物です

  キンメの煮つけを伊豆・稲取で賞味しました「サンマは目黒にかぎる」と、どこかの殿様は言ったそうですが。キンメの煮つけは、やはり稲取をはじめ東伊豆の名物料理でした。7月3日、初めてですが、それを賞味する機会がありました。これが、その名にしおう、キンメの煮つけです。当方は、真鶴の出身ですが、真鶴にだってキンメの煮つけはありますし、それを食べたことはあるのですが、稲取のキンメの煮つけは、それ以上の、格段に上等な美味しさでした。これまで、キンメの味にこだわることは無かったのですが、今回の、稲取でのキンメの煮つけを食べて、納得しました。たしかに、キンメ、キンメと、こだわるだけのことはあって、美味しい。キンメの身が、ふんわりとして柔らかいし、味がしみ込んでいる。煮汁が、ショウガやネギもふくめた、濃い独特の味です。それがうまく煮込まれて、よくキンメにしみています。子持ち卵も煮込まれて、つくだ煮のように、これもまた美味しい。お店の方の話によると、この煮汁をご飯にかけて食べると、それが美味しくて最高の味だ、と。地域の子どもたちは、キンメの煮つけといえば、キンメもさることながら、この煮汁かけご飯を、楽しみにしているとのこと。さっそく味を試してみたのですが、確かに、キンメ、キンメと騒ぐのも納得です。キンメの煮汁かけご飯を子どもたちがたのしみにしているのも納得です。やはり当地のキンメの煮つけは、当地ならでわの味でした。この大きな一匹でしたが、値段は4000円チョイだったでしょうか。少々高いように、感じたんですが、初めて味わったわけですが、納得する味でした。

  2013年07月03日

  コメント(2)

• 

  削り節のひと手間は、最高のぜいたくです

  削り節をかけて、最高に美味しくなるおかずむかしは嫁入り道具の一つに、削り節器があったんじゃないでしょうか。当方も、遠く記憶をたどると、鰹節を削っていた記憶があります。温故知新、時々気まぐれで、鰹節を削ります。削り節パックを買うのが当たり前になっている昨今ですが。ちょっとしたことに、最高のぜいたくが楽しめます。削り節は、そんなものの一つです。手軽な食材が、二つとない絶品の味にかわります。みかん園のある神奈川県西部、その小田原には削り節の老舗があります。お店の名は、「籠常」といいます。http://www.city.odawara.kanagawa.jp/darc/item/625/むかしは、小田原の海でも、有名な四国・土佐のように、ここでもカツオがたくさんとれていたというんです。「籠常」は、そうした、ありし日の姿を今に伝えてくれています。小田原といえば、かまぼこ、梅干し、干物などがお土産品かとおもいますが、それはもちろんなんですが、当方のおすすめは、それに加えて、鰹節なんですね。ただし、ひと手間加えれる人にしか、役立たないんですが。当方は、1度に削るのは、必要な量の2回分だけです。なんたって、削りたてが、やはり一番おいしいですから。「山」なんとかの削り節パックも大したものですが、しかし、月とすっぽん、自前の削り節にはかないませんよ。ちょっとしたひと手間かけるだけで、最高のぜいたくを楽しめます。  

  2013年06月28日

  コメント(2)

• 

  かつて、人の力で押した「豆相人車鉄道」が、真鶴を通っていた

  「豆相人車鉄道」、真鶴駅で紹介板をみつけました人の力で押して動かした゛人車鉄道゛をご存知でしょうか。５月４日、真鶴駅で「豆相人車鉄道」の紹介板を見つけました。当方は、馬が客車を引いて走る鉄道馬車は知ってましたが、また人が車を引く人力車も知ってましたが、よもや、人がその力で押して客車を動かした鉄道があったことを、最近知りました。写真にもありますが、「豆相人車鉄道」とは、そうした鉄道でした。「豆相人車鉄道」の「豆相」とは、゛伊豆の国゛と゛相模の国゛を結ぶ鉄道のこと。神奈川県・小田原と静岡県・熱海の間を結んだ人力の鉄道で、全長の距離は25.6キロだったそうです。この「豆相人車鉄道」は、1895(明治28)年から1900(明治33)年にかけて、順次、小田原－熱海間を開通させた民間鉄道だったそうです。熱海の旅館組合の人たちの鉄道への強い要望がつくりだしたものだそうです。私が「豆相人車鉄道」を知ったのは、去年の熱海でのこと。「伊豆の旅」を準備している中で、熱海に住む知人から初めて聞きました。それは、2013年10月3日付で紹介しました。http://plaza.rakuten.co.jp/sagamimikan/diary/201210030000/じつはこの時、まだ軽便鉄道があったことも知らなかったのですが。明治の日本の近代化にとって鉄道は大事業でした。最初に新橋－横浜間を走ったのは1872(明治5)年でしたが。その後17年をかけて1889(明治22)年に東海道線が開通しました。当初の東海道本線は、国府津駅から御殿場駅を回って沼津駅に出る御殿場ルートでした。当時の小田原駅は、本線から外れた引っ込み線の終点駅。温泉の熱海にいたっては、小田原からテクテク歩いて行くしかすべなしでした。　そこで熱海の旅館組合は、ひとが客車を押す「豆相人車鉄道」まで考えて、お客さんを呼ぼうとしたのだそうです。そして、それを実行しちゃうからすごいですね。「豆相人車鉄道」の全線(熱海－小田原間)開通は1900(明治33)年だそうです。かなり役割を果たしたようですが、なんたって人が客車を押すわけですから。7年後の1907年には軌道を広げて、小型の蒸気機関車が客車を引く「軽便鉄道」への切り替え工事がおこなわれることになったということです。これが軽便鉄道「熱海線」です。「豆相人車鉄道」をひきついだわけです。芥川龍之介に短い作品ですが、『トロッコ』（1922(大正11)年3月）があります。これは、湯河原の吉浜出身の同僚・力石平蔵から資料が提供されたそうですが、人車鉄道から軽便鉄道に切り替えるための1907年の工事のころを回想してかかれています。また、志賀直哉には『真鶴』（1924(大正9)年8月）がありますが、その中には軽便鉄道がでてきます。二つの作品は、真鶴あたりの鉄道が出てきて、かつてのことを回想的に描いていて、題材として重なるものがあます。もしかして志賀直哉は、『トロッコ』に刺激されて、゛私にも似たような体験があるんだが...゛ということで書かれたのかもしれません。さらに、軽便鉄道「熱海線」から、国鉄の東海道本線へ。国の方では、さらに大きな計画が、国鉄・東海道線の熱海ルート計画が動き出します。国鉄の東海道線の熱海ルートのについては、真鶴駅にあったポスターが紹介してくれていました。これは、国鉄の東海道線の進捗をしめしています。　1922(大正11)年に、国鉄の小田原－真鶴間が開通。　1924(大正13)年には、国鉄の真鶴－湯河原間が開通。ローカルな軽便鉄道は自然の地形に沿って走っていましが、同じ区間を新たな国鉄の東海道線は、国策としてトンネル直通などより輸送力を飛躍させ、運賃なども安くなったでしょう。とにかく競争になりませんから、順次切り替えられていくことになったようです。最終的には、1934(昭和9)年12月に丹那トンネルを開通させたことで、現在の熱海－三島ルートを貫通する東海道線が出来上がりました。この丹那トンネルの工事や当時の状況は、以前紹介しましたが、吉村昭著『闇を裂く道』(1987(昭和62)年刊、現在は春文庫)が、詳しくまとめています。http://plaza.rakuten.co.jp/sagamimikan/diary/201210020000/こうして丹那トンネルが開通した1934(昭和9)年には、軽便鉄道｢熱海線｣の区間全体が、国鉄に移管され、現在の東海道線となったというわけです。「豆相人車鉄道」から軽便鉄道｢熱海線｣へ、そして国鉄東海道本線へ。それが最近に話題となったようです。いつ頃か、そして何故か、それはわかりませんが。新たに真鶴駅前に設置されていた案内板や、構内ポスターなどが、それを示しています。鉄道の歴史には、地元の人たちの熱意も大きかったんですね。

  2013年05月13日

  コメント(0)

• 

  海の幸と山の幸－地魚の刺身と野ブキを食べました

  相模湾の地魚を賞味して、野ブキを採る  4月17日（水）、真鶴のみかん園へ出かけました。天気は予報通り、陽気は暖かかったのですが、徐々に強い風が吹きだしたために、作業はできませんでした。今回の遠出で、一番の収穫はみかんのつぼみを見れたことでした。これは、昨日紹介しましたが、秋への期待を感じさせてくれます。しかし、いくら風があったからといって、それを見ただけで、引き上げるようでは、日曜農夫は失格です。せっかく遠路出かけてきたわけですから、風の災いを転じて「福」ということで、久しぶりに真鶴の地魚を賞味することにしました。これが、今回の地魚です。1.ホウボウ、2.アジ、3.ハナダイ、4.イサキ、この4種でした。いずれも真鶴でとれた相模湾の地魚です。これを一人でいただくというのは、かなりのものです。食事処は、真鶴半島の中央部にある「まるなか」です。ここは、真鶴の土地柄の良さをしめしているお店です。お店に入ってから、板前さんがネタをさばいてくれるわけですから、鮮度は抜群で、もちろん味もこの上なしでし、おまけに、手ごろな料金ですから。「まるなか」のホームページです。http://www.ryokan-marunaka.co.jp/しかしこれだけで、帰途についてはただの観光客です。休日農夫の名が泣いてしまいます。この後、一息ついてから、みかん園にもどりました。今回は、甘夏を２個ですが、収穫しました。そろそろ甘夏が美味しい季節です。当地の通は、甘夏を５月まで、美味しくなる時まで待って、とっています。当方は、それが待ちきれなくて、２,３個ずつ行くたびにとっています。今回は、それに加えて野ブキ採りです。以前は、「フキ」とは知らなかったので、雑草として十派ひとからげの草刈り対象でした。ところが、山道を歩いていた時に、地の人が「これがフキだ」と教えてくれました。それが、みかん園の土手にも生えているのをみつけて、それが季節の味として、たいへん美味しいことを知りました。 八百屋さんのフキより細くて、短いのですが、美味しいんです。しかも、毎年、自然に生えてくるんですから、ありがたい。やはり、自然の恵みと、歳の功です。これを数年前までは、ただの「雑草」としてしか見ていなかったのですから、無知というのは、なんとももったいないことをしていたものです。この時期ならではだそうですが、柔らかくて、少し苦みがあって、なんとも刺激的な美味しさなんです。「これぞ、和食」といったところです。当園の土手では、野ブキは、わずか３０本くらい生えてるだけですが、注意して、まわりを見てみると、あっちにも、こっちにも生えていて、やたら目についてしまいます。この季節の旬を、「うぅ～ん、何ともったいないことを・・・！」ついつい感じてしまう、今日このごろです。いまさらですが、ようするに歳をとったということです。

  2013年04月19日

  コメント(0)

• 

  箱根登山電車で、車掌さんによる楽しいサービスがありました

  箱根登山電車の車掌さんによる楽しいサービス 4月13日、箱根登山電車で、面白い体験がありました。夕方の大平台駅、帰り道の電車でのことでしたが。これが大平台駅の駅舎です。もっともこれは、お昼ころ撮ったものですが。帰り道のこと、大平台駅に停車していた箱根湯本行の電車に間に合ったんですが、遅れまいと急いで駆け込んだんですが、電車の方は、数分でしたが、しばしの停車時間がありました。土曜日の夕方ということもあり、車内はそれなりに混んでいたんですが、なぜかいつもとは車内の雰囲気が違っていた、立ち客もある中で、どうしたわけか、車内全体が楽しそうに盛り上がっていたんです。滑り込んだ後、まわりの様子をみているうちに、その原因がわかりました。電車の車掌さんが、ユニークなパフォーマンスで、全体を盛り上げていたんです。まず、お客さんと一緒になっての記念撮影です、その撮影会が行われていました。『電車の記念にどうぞ、どうぞ』と、一緒に「パチリ」。あっちでも「パチリ」、こっちでも「パチリ」。ホームに降りてでも「パチリ」。大勢のお客さんたちから引っ張りだこだったんです。同時に、『電車の記念にどうぞ』と、何やらプレゼントを渡しているようです。なんなのか？何を渡しているのか？　気になりました。分かりました。それは、登山電車の「乗車記念カード」をプレゼントしていたのでした。それもまた、引っ張りだこなんです。おもわず、『私にもください』と声をかけてしまいました。これが、そのカードです。そのカードの裏側です。なんてことはないんですが、そのカードへの希望者の手が、あっちからも、こっちからも出てきます。当方も、ついついつられてしまって。こうしたことで、車内は大いに盛りあがっていたのでした。しかし、それだけではありませんでした。電車の走行中の案内アナウンスも、まったくの名調子だったんです。いつもなら観光案内は録音テープです、お決まりの中身を聞かされるところなんですが。今回は違います。ユニークな生の味のある解説だったんです。たとえば、出山の鉄橋ですが。この車掌さんによると、この鉄橋はイギリスでつくられたのだそうです。もとは国鉄の天竜川にかかっていたものだそうで、その一部が、その後この箱根の地に移されたのだそうです。そのへんを、トーキーの活弁のように、いろいろな説明をしてくれたんです。なかなか歴史を独特に深めていて、聞いていて勉強になりました。そのほか、いろいろな事を説明してくれて、それがいずれも楽しくて、耳新しい内容ばかりでした。乗車時間は瞬く間に過ぎて、電車は終点の湯本駅に着いちゃったのですが。おしかったな、と感じました。はじめの強羅駅から乗って、その話を全部聞きつづけたかったのですが。箱根登山鉄道には、私はこれまで何回も利用していましたが、こうしたサービス精神にとんだ車掌さんに会ったのは初めてでした。箱根登山鉄道もなかなかやります。名物になっていそうな、ユニークな車掌さんです。きっと乗客の記憶に、しっかりとインプットされたと思います。

  2013年04月16日

  コメント(0)

• 

  伊豆大島の火山対策が、ＮＨＫで紹介されました（特派員第一回）

  1986年の伊豆大島・三原山噴火と、　　　　　　　　　　その後の防災対策4月5日(金)、ＮＨＫ「首都圏ネットワーク」は、伊豆大島が紹介されました。午後6時23分から7分間の紹介でしたが。それを見れた方は少ないと思います。そこで大島特派員の第一回目として、それを紹介することにします。この番組は、東京都が溶岩の導流堤を完成させたことを紹介したものでした。東京都大島支庁がつくっていた溶岩流の導流堤が、これは2000万立方メートルの溶岩流を想定して、長さ1キロメートルの堤とのことですが、これが出来上がったのだそうです。流れ出した溶岩が集落へ向かうのを避けさせるため、この堤で流れの向きを変えさせようとしているのだそうです。番組では、伊豆大島の1986年11月三原山が噴火した時の記録映像とともに、その溶岩導流堤の完成を紹介したもので、あわせて大島町の防災対策についても紹介していました。日本は火山国ですが、伊豆大島は、その火山の活動している様子について、生きた現実を知ることが出来ます。「ジオ・パーク」と呼んでいるそうですが。また、火山防災の点でも第一線にあるようです。それは、当方としても3月16日－17日に大島に行ってみて、感じたところでもありましたが。火山というのは「百聞は一見にしかず」、大島三原山のカルデラと中央火口は必見でした。今は噴火から27年がたち、中央火口まで歩道やお鉢めぐりの道が整備されてますから、噴火口の直ぐ近くまで行けます。ところどころで白い煙が上がっているのがわかりますか。外輪山にある展望施設の駐車場に車をとめて、その先はカルデラの内側を歩くこと45分くらいで、三原山の噴火口の直ぐ近くまで行くことが出来ます。カルデラ内には、1986年に中央火口からあふれ出た溶岩が、黒く真新しい色をして、ゴツゴツとはっきりわかりますし、その先端には登ることもできます。大島の三原山が活火山として、大地が生きているのを実感することが出来ます。番組でも紹介していましたが、溶岩流は中央火口だけでなく、山の側面からも噴火があったそうで、そこからも溶岩が流れ出たそうです。このために緊迫した重大事態となったとのこと。流れ出した溶岩は人家にせまってきた。こうなったら人間の力ではどうすることもできない。結果としては居住区のすぐ手前の所で溶岩はとまり、大事にはいたらなかったようですが。住民の人たちは『全滅になるんじゃないか、もう駄目じゃないかと感じた』と、当時をふりかえって語っていました。大島には、この火山島としての歴史を、「郷土史料館」と「伊豆大島火山博物館」の二か所で、わかりやすく紹介してくれています。私などが訪ねた時、「郷土史料館」の方は、当時の緊迫した様子が実感として伝わってくるように、じつにリアルに紹介してくれました。また、この「火山博物館」の正面には、大きな火山弾が置かれていました。施設のある丘の手前にあるあずき色の石ですが、分かるでしょうか。人と比べると、その大きさが実感されます。こんな大きな火山弾を飛ばすほどの爆発力ですから、自然の力というのは人の予想をはるかに超えるものがあります。番組で紹介されたコンクリート堤というのは、あくまで想定される噴火規模の噴火による、想定規模の溶岩流への対策の一つでしかないのですが。それでも何もしないよりかは、ましかとはおもいますが。この番組の終りの方で、大島町長の『いつ、どこで噴火が起きても、大丈夫なように、防災対策を検討している』と語る表情は真剣でした。気象庁の火山防災連絡事務所が三原山を監視しているとのことですが、大島町独自としても常時カメラで監視していると言ってました。1986年の噴火の時には、全島民の1万人が、結果的には１か月だったそうですが、避難した体験がありますから。今、高齢者が島のどこに住んでいるか、避難する場合もどこから、どういう手段であたるか。いざという時の対策もつようにしているとのことでした。もちろん、それから２７年がたち、今はすっかり平常の観光地にもどっていますが。私などが訪ねた時に、〈火山というのは温泉をはじめ人間社会に多くの産業・観光の恵みを与えてくれますが、他面それがもっている危険に対しても、いざという場合にしっかり備えておく、その両面が行政としての責任だ。〉と、全島避難の体験を思いうかべているのでしょう、語っていた川島町長の姿が重なりました。

  2013年04月07日

  コメント(2)

• 

  志願していた「伊豆大島観光特派員」、その認定証が届きました

  「伊豆大島観光特派員」の認定証がとどきましたこれが伊豆大島です。みかん園のある真鶴半島から、沖の方を見た景色です。これは、1月4日に写したものですが、大気が澄む冬の時期には、大島はくっきりと近くに見えます。正面の大きな島が伊豆大島で、シンボルの三原山も鮮明です。手前にあるのが初島で、右隅には伊豆半島の一部も写っています。伊豆大島は近くなったんですね、熱海からジェット船で、45分で大島に行けちゃいます。先日、その伊豆大島から「ゆうメール」が届きました。大島町役場の観光商工課からです。以前に「伊豆大島観光特派員」について紹介しましたが、先の3月16、17日に大島に行った時に申し込んであったものですが、今回、その特派員証(第5065番)が届きました。これには「伊豆大島観光特派員のしおり」も同封されていました。「しおり」によると、特派員の仕事は3つだそうです。「1、伊豆大島の観光宣伝2、「お客様紹介カード」による観光客の誘致3、特派員の紹介」とのことです」当方に出来ることは、1の大島の観光案内くらいですが。ということで、これから月に1回は、伊豆大島をいろいろ調べて、紹介するようにしたいと思っています。まずは、大島町のホームページです。http://www.town.oshima.tokyo.jp/これが、今回の旅行で得た材料とともに、ニュースの元になるものです。まずは、大島町の人口ですが、　　　4,818世帯、8,416人（2月現在）とのことです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　以上

  2013年04月04日

  コメント(0)

• 

  桜はまだつぼみ、3月27日の大平台

  桜はまだつぼみ、3月27日の大平台3月27日は、朝からにわか雨がパラついていましたが、家でぐずぐずしているのもなんだから、おもいきって大平台へ湯治に出かけました。例によって、温泉とともに読書三昧のいち日です。その成果のほどは、後日ですが。これは、箱根・大平台の姫之湯の正面にある桜の木です。途中の小田原の城址公園の桜は、今が見ごろに咲きほこっていましたが、この大平台の木は、どちらか？「花が散ってしまったのか？」、「それともこれからなのか？」それを姫之湯の方に聞いてみたのですが、『これからです、遅いんです。』とのことでした。それで、その枝をアップして、あとで見てみると、やっぱり、納得です。雨滴のつぼみは、ようやくこれから開こうとしているところでした。大平台というのは、箱根山を登山電車で登ること、箱根湯本駅から2番目ですが、それでもここでも海抜は高く、桜の春は、まだこれからでした。ということは、箱根山の上の方はまだ寒く、桜はまだまだこれからだということですね。新緑の中に桜が楽しめるはずです。これが正面から見た姫之湯です。左側の早咲きのしだれ桜の方は見頃ですが、正面の巨木はこれからです。今日は寒さのぶり返し、この数日の中では気温が低い。それでも温泉の湯気の立ち方が、前より薄くなっています。外気との温度の差が、以前より狭まっているようです。湯気が目立たないのも、それだけ春が近いということです。今日は、お客さんがいない時は、ほんの瞬間でした。職人さんたちも、かなり利用しているようです。寒さの中での仕事には、温泉が一番です。

  2013年03月28日

  コメント(0)

• 

  是非、見ておくべきな、伊豆大島の椿まつり

  さすがは、大島の「椿まつり」でした  今回は椿まつりの特集です。ちょっと椿の花を軽視していました。はじめて、大島の椿まつりを見たのですが、椿、椿というわけが分かりました。3月16日(土)－17日(日)の伊豆大島行き、その収穫の一つです。その時に椿まつりが、ちょうど大づめの時でした。なんとも色合いや、形の多彩な、綺麗な椿が大集合していました。花をめでるなどということは、当方の柄には合わないんですけど。この大島公園の中央舞台の裏手は、多種多様な椿の木の広い庭園でした。今の時期は、椿の花が開花してくるの時で、何百種類もの多彩な花々をつけて、椿の木が植えられていました。中には｢真鶴｣などと名付けられた花もありました。　「心なき身にも」、椿の花は、美しさを感じさせてくれます。椿まつりの舞台の脇には、「椿資料館」がありました。これは切り花や椿に関することが、様々に説明されてます。そこには、多彩な椿の花が、実際の庭園の名花の、ごく一部でしょうが、紹介がされてました。こうした展示が、次々と続いています。交配により、さまざまな色合い、形、大きさ、香りの椿ができていて、「沖の波」「雪小国」などなど多彩な椿がならんでいました。椿の木は、大島が大拠点になっていますが、日本の各地に樹生しているようで、そもそもは東南アジア方面が源産なようです。　大島の観光シーズンは、この椿まつりの期間と夏休みの時期だそうですが、この椿の花の季節は、大島はもっとも多彩で綺麗な時のようでした。当方は、｢椿まつり｣の期間に大島に来たのは初めてでしたが、この「椿まつり」の、椿園の開花の様子を見たら、多くの人が、「椿」｢椿｣と言って、各地からつどい集まってくるのも、「なるほど」と納得しました。機会があったら、是非見てほしいと感じました。

  2013年03月19日

  コメント(2)

• 

  再び、2月20日の箱根の雪景色から

  箱根・大平台の雪景色の続きです三寒四温でしょうか、春から再び冬へもどりました。2月20日の箱根・大平台の雪景色です。南関東はあまり雪が積もることは無いのですが、箱根山だけは別です。相模湾沿いで温かい小田原から、たった30分くらいの箱根は雪の世界となります。同じ箱根でも大平台あたりは、ふつうはあまり積もりませんが、今回は別でした。その様子を、もう一度、紹介させていただきます。箱根山は雪が降ると車はつかえません。直ぐにチェーン規制がかかり、慣れない雪道は車では危険ですから、こうした時は、登山電車を利用することにしています。雪の山から登山電車が下りてきます。箱根へ行くといえば、もちろん目的はこちらです。大平台温泉の「姫の湯」を利用させてもらいましたが、今回は特別に、雪景色の中での温泉三昧です。玄関は、温泉のお湯を流してますから、雪はなく足元は大丈夫なんですが。しかし、その辺り周辺は違います。綺麗な白銀の世界でした。その「姫の湯」の二階、休憩室からみた景色です。駐車場の向かい側は生活道路ですが、なんと除雪車が移動していきました。当方にとっては、日頃、こんな雪体験はありませんから、めずらしくもあり、たいへん綺麗なものでした。ながめている分には、ですが。直ぐ隣には公園があるんですが、ここもこの日は別世界でした。手前の丸いのは浴場の屋根で、そこから湯気が出ているのが分かるでしょうか。外は冷えているので、湯けむりが一段と引きたってました。さらに、後ろの山側の景色も素晴らしかったです。まるで水墨画です。しかし、それが現実の世界ですから。大平台は、小田原から電車でほんの30分くらいです。運が良ったんですね、雪で足止めにならなくて。おかげで、わずかな移動で、雪国の別世界を体験することになりました。こんなことは、そうそう体験できるものではないのですが、今回は、まれな、じつに綺麗な雪景色でした。

  2013年02月23日

  コメント(0)

• 

  箱根・大平台で綺麗な樹氷を見れました

  珍しい樹氷の世界、箱根・大平台です  このところ水曜日が、続いて湯治日和りとなりました。2月20日(水)も、前日に小田原方面は雪が降りました。こうなれば、寒くて表仕事はできませんから、大平台の「姫之湯」へ、湯治ときめこみました。今年にはいって、当方の体験する雪は3度目でしょうか。そもそも箱根は、雪が多いとすぐに足止めなんですが。それなのに、おなじ箱根でも大平台あたりは、天気予報が脅かすほどには、雪は見られないのですが。今回の2月20日は違ってました。午前9時半ころの「出山信号所」から景色です。信号所から見た出山鉄橋です。あの雪の中の鉄橋を渡っていたわけですが、珍しい景色です。今年は、例年に比べて湯治に切り替える日が多く感じます。湯治に来れた日の中では、今回が一番の雪景色です。「出発、進行！」　登山電車が信号所から動き出しました。運転席の横には保安員の人も乗せてます。この辺は、山もすそ野ですから、まだ雪も少ないのですが、きっと、強羅や上の方は、そしてさらにその上は、大雪ですよ。途中の車窓から見えた景色です。樹氷です。珍しい、実に綺麗な世界でした。車中にはたくさんの中国の観光客がいましたが、歓声をあげて、窓からの景色を、さかんに撮っていました。朝のうちは、山々には雲がかかって、その景色は見えません。ごく近くの景色しか見れないんですが、それでも綺麗な世界でした。大平台駅です。ここも雪に包まれてました。ただ眺めている分には綺麗ですが、早朝から働いている運転手さんや保安要員の方、駅員さんたちはたいへんです。『鉄道員』の世界です。まぁ、大平台駅がこれですから、これから上の宮の下や強羅などは、もっともっと大変でしょうね。当方は、これ以上雪が強いと、登山電車だってストップする場合がありますから、だいたいこれが、出かけて来れる限界なんですね。働いている人たちは、「雪だから、やめた」というわけにはいきませんから。こうなると、なかなか厳しい仕事です。当方は大平台駅で降りて、近くの湯治場「姫の湯」へ歩きましたが。その移動する途中でしたが、やっぱりでした。 景色は最高ですが、その手前では難儀をしている人がいました。降り積もった雪で、車を駐車場から道に出そうとしているのですが、この道まで出すのが、じつにたいへんなんですね。国道に出てしまえば、雪は大丈夫なんですが、そこから脇にはいると、ここでもそこそこの雪が残っていました。除雪車が動いているのも見かけました。当方は、何とか無事に目的地に到着です。今回は人影が無かったので、玄関で「やってますか？」と聞くと。「大丈夫ですよ」「お湯もよく出ていますよ」と声が返ってきました。こうなれば、最高です。積雪の中を足止めにならずに、大平台まで登ってこれたこと。これ以上だとだめです、きわどかったんですが。なかなか見れない樹氷、雪の箱根の景色をみれて、日がな温かい温泉につかれる。やはり、「こいつは春から縁起がいいや」です。 

  2013年02月21日

  コメント(2)

• 

  箱根の自然、大平台駅あたりの景色です

  大平台駅あたりの箱根・外輪山の景色です２月１３日、昨夜は東京も雪が降りました。八王子も、うっすらと雪化粧をしました。今は、まだ寒の戻りもあるけれど、冬から春へと、季節の変わり目です。昨日は、箱根へ湯治に出かけましたが、その際の、大平台駅周辺の景観です。これが箱根登山鉄道の大平台駅です。手前の道は、箱根駅伝の国道一号線です。八王子は雪でも、どうやらこちらは雪の心配はまったく心配なしでした。箱根登山鉄道は、大平台駅で下から２回目のスイッチバックをします。箱根の外輪山の自然を前や横に見ながら、急こう配を登っていきます。天気予報では、「雪だ」と脅かされましたが、すくなくとも、大平台では雨くらいだったのでしょう。「姫の湯」の窓から見えた電車です。強羅方向への登りでしょうか、それと湯本方向への下りでしょうか。雲に包まれていた箱根山も、朝の10時ころには、まぶしい青空が広がりました。今まえにある木は、桜の木です。下界の小田原では、今梅まつりが開催されていますが、「梅は咲いたか、桜はまだかいな・・・」青空を背景にして、桜の木の枝先が、どこかぼんやりと霞んでみえます。どうやら、蕾が膨らみはじめているようです。アップしてみると、蕾が膨らみ出しているのがよく分かります。三寒四温の陽気です。ときに寒の戻りがあったとしても、春は、全体としては、すぐそこまで来ています。２月１８日の「雨水」を過ぎたら、みかんの手入れも、土壌改良と剪定から、新年度の作業がスタートします。それまでは、あと少しですが、しばしの休息です。

  2013年02月14日

  コメント(4)

• 

  『破局噴火』(高橋正樹著)にみる、かつての箱根山

  箱根山の噴火について1月26日、箱根・大平台に行ってきたことは紹介しました。その時に、電卓だけでなく、本を一冊持って行きました。『破局噴火』(高橋正樹著　祥伝社新書　2008.10.5刊行)です。これは、『伊豆の大地の物語』で知った本だったのですが。その導入部分にあたる第一章「過去、日本列島を壊滅させた破局噴火があった」は、冒頭で、火山としての箱根山のかつての姿が紹介されていたからです。東京人にとっては、箱根は身近なリゾートですから、聞き耳を立てると思います。その部分からです。「東海道新幹線や東名高速自動車道が建設された1960年代、神奈川県一帯の丘陵地を切り開いた崖に、厚い灰白色の火山灰や軽石からなる地層が次々と発見された。　横浜市の戸塚区でも、その厚さは数メートルを超えていた。この地層は、下位の降下軽石層（噴煙から降り注ぐ軽石の溜まった層）の上に軽石を含む火砕流堆積物（軽石流堆積物）が重なったものであり、この火砕流堆積物は、三浦半島を含む神奈川県のほぼ全域を覆っていることが確認されたのである。　一方、降下軽石層は東京にまで到達しており、東京全域を20センチもの厚さで覆っていた。これは「東京降下軽石層」と命名され、約６万年前の噴出物であることが明らかにされた。じつは、これらの「東京降下軽石層」および「東京火砕流堆積物」は、箱根火山からの噴出物だったのである。」（Ｐ28）「６万年前には、箱根は紛れもない事実として大噴火を起こしていたのだ。」この噴火では、「5立方キロを超える大量の珪長質マグマが噴出した。」「箱根山のこの噴火によって、神奈川県全域と東京都、埼玉県南部、千葉県北部が厚い降下軽石層によって覆われてしまった。その厚さは、東京で約２０センチ、横浜で約４０センチ、平塚では１メートルを超え、小田原ではじつに４メートルあまりにも達した。」「降下軽石の噴火直後に、大規模な火砕流が噴出した。大量の軽石を含んだ高温の火砕流は、東京までは達しなかったものの、三浦半島を含む神奈川県のほぼ全域を、場所によっては、数メートルにおよぶ厚い火砕流堆積物でふたたび覆いつくしたのである。」（Ｐ32）　これは大平台駅から見た山々の景観です。今の風光明美な箱根の自然景観ですが、この自然の静かさからは、想像しがたいことがらではありますが、それでも確かに、６万年前にはそうした噴火があったということです。そうした痕跡が、大涌谷をはじめ残っているわけです。日々の暮らしにあくせくする身としては、大きな距離のある問題ではあるのですが。日々に進歩する科学が、新たに明らかにしつつある事柄です。最近でも、世界では、「巨大噴火」が発生することが報じられます。この本も、それらを紹介しているのですが。この日本でも、そうした大きな噴火のあとが、カルデラとして、九州や北海道に残っていることを、著者は紹介しています。当方のみかん園のある真鶴半島も、箱根山とはすぐ近くの関係です。真鶴半島は、箱根山の外輪山のすぐ外側ですし、半島の成り立ちもその溶岩が海に注いで出来たものと聞いています。自然のたいへん大きなスケールのことですが。日頃、火山の恵みを温泉などで受けている身としては、やはり、そうした火山としての大きな研究についても、地震と活断層や、伊豆半島の成り立ちやプレートの活動などと同様に、明らかにされつつある彼の地の自然のなりたちと、それが持つ可能性についても、それなりに知っておく必要がある思っているところです。 

  2013年01月27日

  コメント(0)

• 

  1月13日、日出と、静岡側から見た富士山

  日の出と、静岡側から見た富士山今日、1月14日は八王子は朝から雨。午前9時20分ころから雪に変わりだしています。積もるほどではありませんが。(ところが、午前10時過ぎには、雪が積もりだしました）この分だと、間違いなく小田原・箱根方面は雪です。きっと向こうは、峠にチェーンが必要になっているでしょう。昨日、1月13日は快晴でした。真鶴のみかん園によって、伊予柑の収穫と清見への網掛けをしてから、前回収穫した伊予柑をもって、熱海と函南に行ってきました。それは、秋の「伊豆の旅」についての下準備で、熱海の宿舎の打ち合わせと、丹那トンネルに関して、熱海と函南の方から借りていた本を返すためでした。この空模様からしたら、昨日のうちに用事を済ませておいたのは、正解でした。昨日は、富士山が綺麗でした。朝、平塚を走っていたら、ちょうど富士山が赤らみはじめました。午前6時47分の富士山です。しばし車を路肩に止めて、富士山の日の出の時を見ることにしました。この後しばらくして、東の空に日の出が始まったのは、午前6時53分くらいでした。平塚は内陸ですから、日の出は水平線からではないのですが。その光によって、富士山が赤く照らされます。まだ下の平場の方には、太陽の光はあたっていません。ひんやりと濃紺一色の世界です。冬場は大気が乾燥しているため、富士山をよく見ることができます。その見るたびに、少しずつ景観を変えている富士山でもあります。その都度みごとで、すこしも見あきることがありません。小田原を過ぎると、真鶴、熱海では、箱根山が手前にあって、それが邪魔をするので富士山は見ることができません。昨日は、真鶴・熱海での用事を済ませると、箱根の外輪山をくぐりました。熱海から熱函道路のトンネルをくぐると、箱根山の西側の裾野に抜けます。ここへくると、再び富士山の景色が広がります。すそ野が広々と広がって、最高の景色です。写真だと、実際の広大なスケールが、ほとんど伝えられませんが。手前には丹那盆地が広がっています。遠く離れた富士山の雪が、地下水となって、この盆地に湧き出しています。この丹那盆地でも水田の稲作が可能なのは、この冨士山の恵みためです。丹那トンネルの工事では、トンネルを掘り進むと、この水脈に当たって、消防ポンプの放水よりも強い鉄砲水が、ドーンと噴き出してきた。それに何度も何度も苦しめられた、との記録が残っています。熱函道路をさらに少し走ったところに休憩所があって、そこには富士見台がありました。そこからの景色です。やはり富士山はすそ野の広がりの中に見れるのが最高です。広々とした広がりの中に、凛として立っている姿は最高の景色です。東京の側から見ると宝永火口は左手にみえますが、ここからみると宝永山は山腹の中央の位置にあります。当地は、宝永の噴火では、正面に火柱を見たのですから、怖かったでしょうね。しかし、今は穏やかです。日本の絶景、間違いなく富士山は、その一つですね。白く雪をのせた富士山は、静かに優雅な景色を楽しませてくれてます。

  2013年01月14日

  コメント(0)

• 

  2013年元旦、東京・八王子市から見た富士山です

  2013年元旦の富士山元旦の富士山を見に、近所の見どころに行ってきました。団地の近くの八王子市大塚に、富士山の一番近い見所があります。午前6時45分から午前7時までの15分間、頑張ったのですが。朝も早くから、若い人たちが出かけようとしていました。高幡不動かどこか、初詣にでも出かけようというのでしょうか。八王子市は、東京都の中でも内陸部にあるもので、周囲を多摩丘陵に遮られて、水平線の日出の様子はみえません。富士山の姿は鮮明ですが、朝焼けの朝日の色が浮き立ってきません。きっと、水平線に低く雲があるのでしょう。ピンボケの写真を次々に削除していったら、結局、日の出に一番近いのは、この一枚となりました。ともあれ、2013年新春のはじまりです。今年は、9月に「伊豆の旅」を案内することになっています。郷里の近くですが、近くて遠かった観光地でもあります。今年の同窓生への年賀状は、その旅の案内となります。9月の実施計画を元旦の今からですから、ずいぶんと気の長い話ですが。とにかく、本日、元旦のうちに投函する予定です。また、みかんの手入れですが、昨年は、67回真鶴を往復しました。月平均5.5回。とくに収穫の12月は12回です。週2回以上でした。なんとか、事故も無く、無事に終了できました。さて、今年は、1月4日（金）がスタートです。暮れに選果したみかんを、頼まれていた方に発送すること。そして、越冬害虫対策で、マシン油の散布することからです。そうしたことで、本年もまた昨年同様に、よろしくお願いします。

  2013年01月01日

  コメント(4)

• 

  小田原から見た、日の出時の富士山

  富士山が、朝日に照らされて、現れました12月16日、富士山に朝日が当たって、その姿が見えだしました。場所は、小田原厚木道路の小田原サービスエリアからです。この日の、日の出は、東京や横浜では、午前6時44分とのこと。しかし、今朝は前日の雨の雲が、水平線に残っていました。その雲のために、太陽が顔を出すのは、少し遅れました。1、午前6時49分の富士山です。小田原ＳＡに着いた時は、まだ日の出の光は、当たっていませんでした。まだ、富士山は紺色の冷たく、暗いものでした。2、午前6時52分くらいでしょうか。いつもなら、雲が無ければ、光のあたりはもっと早いはずですが。ほどなく、光があたりだすことは分かっていましたが、旅を急がずに、待つこと2,3分で、新たな変化がでてきました。山頂がわずかですが、赤く映えだしたんです。3、午前6時54分くらいです。始まりだすと、刻々と光が広がりだします。4、午前6時56分くらいです。5、午前6時57分の富士山です。ピンボケになってしまいましたが、光が富士山の全体に当たりだしていること、その当たり具合については、これでも分かるかと思います。要するに、12月16日の朝、小田原から富士山に日の出が当たるのが見えたこと。その時間は、午前6時49分から始まって、午前6時57分くらいには光に包まれたこと。日の出の直前から、山全体が光に包まれるまでは、約8分間くらいだったこと。その間に富士山は、暗闇から光の中へと、これだけの姿を変えたということです。 

  2012年12月16日

  コメント(2)

• 

  小田原・早川のみかん畑を見てきました

  小田原・早川のみかん畑をみてきました今日、12月9日は、午前中に真鶴でみかんの収穫をしました。昨日に続いて、午前6時発の連投です。そして、午後から、小田原・早川に移動して、知人のみかん畑を見させてもらいました。今朝、平塚から見た富士山です。富士山には、今日も雲がかかっていました。富士山も荒れていると思いますが、下界でも、昨日と同様に、今日も風が強く吹いていました。雨でもないのに、雨合羽でも着こんで作業しないと、寒くてたまりません。風邪でもひかないようにと、防寒具の代わりにしました。それだけ風が強かったんです。今日は、相模湾の綺麗な景色をプレゼントします。小田原・早川で、みかん畑からみた相模湾の景色です。天気は快晴ですが、相模湾の海には、風が強いため、白波が立ったいました。手前はみかん畑ですが、みかん畑は、いまは、みかんの収穫の真っ最中です。「うわもぎ」がすんだ木が、半ばを越えたところ。まだ、みかんの黄色が目立つ木もあります。みかんの収穫が、最高の佳境の時です。かつて、この時期は、みかんの収穫は、｢もぎ子」さん(出稼ぎの人たち)の力も借りていたと思いますが、いまは、みかんの収穫から日当を払うほどのもうけはありません。だから、おそらく今は、家族の働き手によって、あたっています。家族の結束した力が求められる時です。のどかな相模湾の景色とは裏腹に、みかんの収穫作業は、みかんの成熟のタイミングに合わせて、かなりの集中した作業となります。ヒヨドリやイノシシ、それに猿やカラスたちも、みかんを狙っていますから、のんびりしていたら、美味しい所を食い荒らされちゃうそうです。みかんの木は、12月中には、木についたすべてのみかんを降ろすそうです。木を休ませて、来年に向けての力を維持していくために、そうしているそうです。だいたい、当方もそうしていましたが、規模は違っても、同様でした。みかん農家にとって、12月というのは、実にたいへんな集中作業の時です。収穫は、タイミングですから、その時には、ネコの手も借りたいくらい、寸暇を惜しんでの作業です。一年間のすべての努力は、この時の活動にかかっている、と実感させられました。小田原は、早川・根府川は、みかんの北限の産地としては、中心的な土地柄ですから、畑を見聞させてもらうと、いろいろな勉強になります。当方の道楽的なみかん栽培と違って、みかん農家が、今日の社会の中で、たいへんな重荷を背負って、農作業をしていることを、少しは感じることが出来ました。早川のみかん園からの景色は最高です。しかし、収穫で忙しい農家の人たちには、この収穫が終わらないうちは、きけいな景色なども、まったく目に入らないだろうな、とも思いました。そうだとしても、やはり相模湾の景色は綺麗です、まさに絶景でした。

  2012年12月09日

  コメント(0)

• 

  富士山へ、江戸時代からつづいている「十条富士講」

  江戸時代からつづく「十条冨士講」ですこの時期、晴れた大気のすんだ日には、東京からも富士山が見えます。もっとも、これは平塚から見た富士山ですが。東京のあちこちに「富士見町」「富士見坂」などの地名がのこっています。江戸庶民も遠くに見える富士山をあがめていたんですね。東京都北区中十条には、「富士塚」があります。江戸時代の半ばに、江戸には808もの富士講があったといわれています。富士山に登ぼろうという「講」です。実際には、富士山まで旅が出来る人は限られていましたから、多くの人は、この富士塚に登ることで、その代わりとしていたようです。今でも、富士山の山開きの7月1日を祭りの日として、その前夜から、ここには夜店が出るのだそうです。「富士山」ではなく、「冨士山」と書かれていますが、どっちが正しいんでしょうね、分かりません。階段のわきには、ミニ登山道がつくられているんですよ。登山道の所どころに、石祠（せきじ）が建てられています。それには、「天下泰平」「冨士登山33度大願成就－万延元年」とか刻まれています。この講の人たちは、本物の富士山に33度も登ったんでしょうか。それは無理ですよね。おそらく、この富士塚を登ったんだと思います。石碑には、国の平和・安泰への願いが多く刻まれてました。ところで、この富士塚の上には、階段を上った頂上には、何があると思いますか？頂上が気になりませんか？　せっかくなので、登ってみました。本当は、ご神体は写真にとってはダメだそうですが。失礼しました。これが、その頂上にある小さな社です。やっぱり、ご神体は写真に撮ってはならないようですが。紹介するために、失礼しました。富士山頂の冨士浅間神社を移して、祭っているようです。こうした冨士塚が、東京には今でも、いくつか残っているようです。本駒込にも冨士神社の境内に、やはり「お富士さん」があります。今も昔も、やはり富士山は、人々をひきつけているようです。

  2012年11月27日

  コメント(2)

• 

  10月30日、雪をのせた富士山

  10月30日、雪をのせた富士山です10月30日、伊豆へ行く途中に、小田原から見た富士山です。いつもなら見えるはずの富士山は、このところ、小田原ＳＡからは見れませんでした。そこを通る時は毎度の曇り天気で、雲に隠れて富士山はなかなか見えませんでした。今回、久しぶりに富士山が見えたのですが、白い冬の富士山に、すっかり様変わりしていました。前回見た時は、9月16日でした。ちょうどそれが初冠雪でした。当方が富士山を見れるのは、みかん園に行く途中のこと。だいたい、週に1度くらいの機会です。地元の人は、もっと頻繁に見れるでしょうから、雪化粧の移り行きを、もっと詳しく観察できているでしょうが。当方にとっては、一ヶ月半ぶりに見えた富士山でしたが、すっかり雪をのせた冬山の姿に変っていました。夏から冬景色に、一気に移ったようです。今回のながめは、いつもと違います。「伊豆の旅」の下見で、「だるま山高原」から見た富士山です。修善寺から戸田に移動する途中の、峠から見た景色です。雲の間から富士山が見えてます。手前は伊豆半島、前の海は駿河湾です。正面は、静岡の日本平でしょうか。ここからの景色は、富士山の絶景ポイントの一つだそうです。確かに、実際の景色はすばらしいんですが。しかし写真となると、簡単ではありません。全体の広がりを入れようとすると、富士山がちっぽけになってしまう。ある程度富士山を大きくしようとすると、こんどは駿河湾全体がはいらず、切らなければならなくなります。実際の景色は、富士山も、そのすそ野の広がりも、全体が一つで、そんな虻蜂取らずなことはないのですが。思い切って周辺の景色を削って、富士山をアップしてみました。宝永山の火口の半分くらいまで、雪が積もっています。この景色は、冬が、すぐ近くまで下りてきているということをしめしています。帰り道の、10月31日は、伊豆半島の中央を北上して、富士吉田方面から中央自動車道にのったのですが。富士山のすぐ近くを通りました。近くで見た富士山は、じつに迫力がありました。午後になると、太陽は反対側になり、逆光になってしまいます。迫力ある姿を写真にしようとするのですが、残念ながら、写真にすると、その迫力は感じられなくなってしまいます。いつ、どこから見ても絵になる富士山ですが、久しぶりに見えた姿は、白く雪をのせた富士山は、冬が、すぐそこまで来ていることを示していました。

  2012年11月03日

  コメント(2)

• 

  富士山、伊豆の各地から見た姿

  「伊豆の旅」の準備10、富士山、各所から見えた姿来年の「伊豆の旅」の準備で、日帰りで２回、下見で出かけました。「伊豆の旅」のポイントの一つは、やはり富士山です。最初は、10月3日午前、丹那盆地から見えた富士山です。火雷神社から函南駅に下る途中で見た富士山です。曇りでしたが、時々晴れ間もみえる、忙しい天候でしたが。いつもは、富士山の姿は、関東平野の側から見ていますが、そうなると、どうしても箱根山や丹沢山系がすそ野を隠してしまいます。すそ野を切られて、上部の姿しか見ることが出来ません。伊豆半島から富士山をみると、すそ野の広がりも見ることができます。富士山は、やはりすそ野の広がりの中で見るのが、一番です。次は、中伊豆の韮山あたりからの姿です。伊豆半島の中央を狩野川が流れていますが、その両側には、水田が広がっています。黄色く稲穂が垂れだしていて、もうすぐ稲刈りです。伊豆半島も、広くはありませんが、やはり米どころなんですね。次も、中伊豆の「蛭が小島」からです。源頼朝の流された「蛭が小島」と、徳川幕府の代官・江川太郎左衛門の館も、お互いにすぐ近く、目と鼻の先です。それぞれ、こうした景色を見ていたのでしよう。次は、夕方、帰り道に丹那盆地から見た富士山です太陽が西に傾きだしていますから、逆光になってます。手前は暗くなっても、高い富士山はコントラストで、よく映えてます。次は、10月6日、２回目に回った時のもの。戸田岬の突端あたりから見た富士山です。お昼くらいに、戸田造船郷土資料博物館から出たあたりです。手前は駿河湾で、対岸は静岡・日本平とのこと。残念ながら、雲がせっかくの富士山の上部を隠してしまっていますが。ほんとうは戸田の峠から見える富士山が絶景とのことですが。この日は、あいにく雲がかかっていて、富士山はごく下部のすそ野だけでした。それでも、想像力をかきたててくれるのですが。秋の空は気まぐれですから、どの様に見えるかは、その時の運です。しかし、確かなのは、どの様なところから、いつ見たとしても、絵になるのが富士山です。やはり、普段の行いが、左右しているかもしれません。

  2012年10月08日

  コメント(2)

• 

  「伊豆の旅」の下見8、1930年の北伊豆地震(震度６)　と丹那断層

  「伊豆の旅」の下見８、１９３０年の北伊豆地震と丹那断層１０月３日の「伊豆の旅」の下見で、北伊豆地震のもとになった丹那断層を見てきました。これまで、１９３０年の北伊豆地震については、まったく知らなかったのですが。丹那トンネルの掘削作業をテーマとした『闇を裂く道』(吉村昭著　文春文庫)を読むなかで、はじめてこの北伊豆地震というものがあったことを知りました。そして、その跡が今でも所々に残されていることを知りました。今回は、それも下見のテーマの一つでした。この日は、まずはじめに熱海峠を越えて、「火雷神社」をたずねました。丹那盆地の北側にありる小さな神社です。(静岡県田方郡函南町田代57)。ここが、北伊豆地震の跡を、今に残す場所になっています。山間に水田や畑が広がる小さな盆地ですが、火雷神社は、そのはずれにありました。火雷神社を正面から写してみました。石段が二つありますが、左の階段は現在使っているもの。右の階段は地震当時のものです。鳥居が、左側の片方の柱だけを残して、右側は完全に折れて崩れ落ちています。しかも、その位置ですが、階段に対して鳥居の位置が、右側にかなりずれています。見る位置を変えて、旧階段の上の方から鳥居を見降ろしてみました。左側片方の鳥居の柱が、途中から折れたままで残っているのがわかるでしょうか。鳥居の上の頭となる横石は、地面に転がったまま残されています。階段のすぐ下にある木の柵は、ズレた断層の位置を示しています。火雷神社は、北伊豆地震の跡を、今に伝えてくれています。もう一つ、丹那断層の様子が残されていました。公園として、丹那断層をみれるように保存されていました。そのばしょは、熱函道路(１１号)の途中にあります。案内標識がでていて、本道から少し北側に下ったところにあります。案内プレートは、陽に焼けてしまって、文字が薄れているのですが。その内容は、１９３０年(昭和５年)１１月２６日午前４時２分、当丹那盆地を震源とする地震があった。マグネチュードは7.3、震源は盆地の下0～5キロ、震度は6。その丹那断層は、箱根芦ノ湖から修善寺まで長さ３０キロつづいている。横ずれの最大は、丹那盆地で、２．７メートルずれた。地震は、伊豆半島の北部一帯に多大な被害を残した。公園内には、当時の写真が展示されていました。さらに説明書きの続きです。その後、１９８２年に調査が行われたこと、そこで分かったことは、1、過去７０００年のうちに、小さなものも含めて９回の断層活動があったこと。2、その中には「続日本後記」に出てくる承和８年(８４１年)の｢伊豆国地震」も、震源は丹那断層にあったこと。3、約５０万年前から現在まで、横ずれが１キロ、西側が100メートル以上隆起している。4、700年から１０００年の周期で活動が繰り返されてきたこと。5、１０００年に２メートルの割合で、左横ずれをつづけていること。こうしたことが、プレートには紹介されていました。現地には、石の円形サークルが残されています。これは、塵捨場の周りの石だそうです。もとはまったくの円形の縁取りだったそうですが、半分ずつズレているのが分かるでしょうか。円形の石の縁取りが、その中央にあった断層のために、半分ずつ、相互にずれてしまったものです。その隣には、断層そのものが、現地保存されています。風雨に耐えるように、室内に保存展示されています。外側に覆いがつくられて守られていました。これが、その丹那断層そのものなんですね。どうやら、｢伊豆の旅」のテーマの一つは、安政地震、関東大震災、北伊豆地震など、伊豆の地震、現地にその跡を学ぶ、ということのようです。

  2012年10月05日

  コメント(0)

• 

  伊豆の「蛭が小島」で、「鶴瓶の家族に乾杯」の収録に出会う

  「伊豆の旅」の準備7、「蛭が小島」で撮影隊と出会う10月3日は、ついに中伊豆まで、下調べで踏み込みました。中伊豆といえば、源頼朝の流刑地、「蛭が小島」は見ておく必要がある、と。ＮＨＫの大河ドラマ『平清盛』が、いよいよ佳境に入ってきていますから。いつもであれば、平日でもあり静かなはずなのに、訪ね当てた午前11時半くらいの「蛭が小島」でしたが、頼朝と政子像のある小さな丘は、何やら人盛りがありました。この時期の平日は、いたって静かなはずなんですが。近づいてみたら、何やらテレビで見慣れた人が人がいました。そうです、ＮＨＫの「鶴瓶の家族に乾杯」の収録をしているのと、ぶつかったわけです。私もその番組はよく見ているし、数日前に前川清さんとの旅を見たばかりだったのですが。彼は、いつも自然体で、どこでもその土地柄と人の魅力を引き出してくれる、見ていて楽しい番組です。近づいてみて、すぐに分かりました。『「家族に乾杯」ですか？』、とりまく人に聞きいたところ、『そうです』とのこと。カメラを向けていると、直ぐにスタッフの人が近づいて来て、『写真は、撮らないようにしてください』、と断られたのですが。もう、その時は何枚か撮っちゃってたんです。お相手のスラっとした若い女性は誰なのか？当方は、すぐに邪魔しないようにはなれたのですが、駐車場でスタッフのドライバーの人に聞いてみました。すると、『杏さんです、北条政子役の』とのこと。杏さんは知らないんですが、北条政子役の人なら見ています。へぇー、杏さんって言う人か、当地での収録は納得です。しまった、もっと早く正面から撮っておくべきでしたが、後の祭りです。しっかり釘を刺されてしまったのでは、仕方ありません。それにもう移動しかけていたので、引き返すわけにはいきません。日曜ドラマの『平清盛』、北条政子といえば源頼朝。伊豆の頼朝といえば、「蛭が小島」。当方「伊豆の旅」を企画するとすれば、中伊豆では「蛭が小島」。まぁ、考えることは大体似てくるんですね。次に当方が向かったのは「反射炉」でしたが、ここでも、またまた、後を追いかけてくるように、この撮影隊がやってきました。こっちは幕末の事ですから、頼朝とどうつなぐか、地縁以外は分かりませんが。当方の中伊豆のコースの設計は、もう一つは江川太郎左衛門だったんですが。まぁ、やはり大体、似てくるんですね。そうしたハプニングは、ともかくとして。本来の静かな、本題の「蛭が小島」です。頼朝と政子の像が、富士山の方を向いて立っています。はっきりした確証はないと思うのですが、「蛭が小島」というのが、大体このへんだっただろう、ということでしょうが。富士山を遠望する二人の像、それ以外には何もないのですが、小さな公園として、ここが「蛭が小島」だとして整備されてました。ここに来る前までの印象としては、頼朝の流刑地ですから、辺ぴな伊豆の山の中、とのイメージがあったのですが。実際は違っていました。富士山が綺麗に良く見えるところです。昔はどうだったか分かりませんが、水田が広がるかなり開けた土地柄です。おそらくこの一帯は、北条時政などが、水田を開拓していたものと感じました。その時政の力が、頼朝のバックについたということです。中伊豆の旅は、私は今回、初めて中伊豆に踏み込んだのですが、当方の眼目は、頼朝の「蛭か小島」と、幕末の「江川太郎左衛門」でしたが、この二人は、この地では、欠かせない歴史的な遺産だと感じて、帰ってきました。たまたまですが、「家族に乾杯」がどんな編集になるかわかりませんが、完成した番組の中身を見ないと、確かなことは分からないのですが。清盛と頼朝、そしてこの伊豆の土地柄と歴史の魅力を考えるときに、大事にしたいことが、共通の、接近するものがあるのかな・・・、と感じるところでした。いつ放映されるのか聞きそこねましたが、放映されるのが楽しみなところです。 

  2012年10月04日

  コメント(0)

• 

  「伊豆の旅」の準備5、丹那トンネル

  「伊豆の旅」の準備5、丹那トンネルの社会的な意義について来年の「熱海・伊豆の旅」を企画するために、目下下調べをしています。熱海については、いろいろな発見がありましたが、その最大の発見は丹那トンネルでした。いくつか観光案内書を見たのですが、そのどれにも丹那トンネルについては出てきません。これが、その丹那トンネルの熱海側の入り口です。今回、熱海在住の知人に、熱海の見どころを問い合わせてあったのですが。今回の実地の見聞の第一に丹那トンネルが出てきました。伊豆半島の首根っこを貫通して、熱海と函南を結ぶ全長７，８０４メートルのトンネルです。１９１８年（大正７年）に着工して、１９３４年（昭和９年）に開通しました。その旧友が一冊の本を紹介してくれました。吉村昭（１９２７（昭和２）年－２００６（平成１８年）著『闇を裂く道』(文春文庫　1990年7月刊　629円）)。これは、静岡新聞に昭和６１年４月から１２月３１日に連載されたものを文庫にまとめたものです。これが丹那トンネルのもつ社会的な意味と、１６年の工事の経過を明らかにしています。それまでは、東海道線は、国府津から御殿場経由で沼津を通っていたんですね。熱海と函南間の丹那トンネルを開通させることで、今日の東海道本線が出来たわけです。それが出来るまでは、かなりの高低差をもつ迂回的な路線を余議なくされていたということです。９月２２日に熱海の市街地を下見したのですが。その時、熱海梅園に向かう途中にある丹那トンネルの熱海口に行ったんですね。そのトンネル入り口のすぐ脇にある慰霊碑を訪ねたんですね。そこには、掘削のレリーフとともに、工事で亡くなられた67名の名が刻まれていました。夏草や、つわものどもが夢の跡。その現代版です。ただ名前だけのプレートですが、それは犠牲者の人たちへの追悼です。是非、この本－『闇を裂く道』を、お読みいただきたいのですが。その事情がわかります。それは、丹那トンネルの工事の開通するまでの16年間の、その工事の曲折、苦難の記録を丹念にあつめて、再現してくれています。名もなき作業者、のべ２５０万人を要した大事業です。これは、いち読するに値するものと思います。ここからは、私の個人的なことなんですが。私にとって、この本は、消えてしまった自分自身のルーツを、遅すぎた今ですが、少し甦らせてくれる刺激的なものでもありました。一、当方のおばあちゃんは、函南の舟山の出身でした。50年以上前になりますが、おばあちゃんについて2回、その実家に行ったことがあります。函南駅を降りて北へのびたまだ舗装されてない道を、遠く歩いた記憶があります。今探しても、その「舟山」との地名は地図には出てきません。今回の機会に調べたところ、「高源寺」(函南町桑原1265)というお寺があります。その辺りが舟山のようで、どうやらその辺が子どものころ訪ねた場所のようです。おばあちゃんが、真鶴に嫁いできたときは、関東大震災以前ですから、もちろん丹那トンネルなどは出来ていなかったんですが。だとすると、何であの山の中から、山梨県出身のおじいちゃんと結婚することになったのか、そして山を越えて真鶴に住むようになったのか。それは、まったくの謎です。もはやそれを聞ける人はこの世にはいません。しかし、１９５０年代に、私がおばあちゃんにくっついて、その山深い郷里を訪ねた時は、すでにその当時は、当然ながら丹那トンネルを通って、函南駅で降りていたんですね。そこからテクテクと歩いて行ったんですね。確かに実家の農家の庭には川の水を引いた池があって、フナがいっぱいいました。まさに「舟山」だったんですね。二、私は、１９５０年代の後半に、今は合併されて真鶴町岩になっていますが、当時は岩村の岩小学校で学びました。その時の小学校の恩師の一人は、静岡県の函南町（村）の大場の出身の方でした。静岡県函南町大場の方が、どうして横浜の大学に教育学を学びに通えたのか、そしてさらに真鶴町岩の小学校教師として赴任しえたのか。そこには、丹那トンネルによる交通圏が出来ていたからこそです。そのことが、今にして見えてきました。静岡県の三島・函南の人が、関東・横浜方面との行き来が出来るようになったということです。そうした社会条件が丹那トンネルの開通していたことによっていたということです。三、そして私の父は、静岡県函南町の原木新田の出身です。大正5年生まれでした。父が、そもそも戦後ですが、真鶴に住んでいた母（大正12年生まれ）と結婚することが出来たのは、これもまた丹那トンネルのもたらした交通圏の広がりによるものだということが見えてきます。人々の往き来が、丹那トンネルが出来たことによって、静岡と神奈川の人たちの行き来ができたからこそ、それによって成り立ちうる出会だったということです。私は小さい頃、父について、三島駅で修善寺線に乗り変えて、原木駅の新田にある父の実家に行ったことがありました。特に正月などに、何度かありました。稲作農家で、田植えをしたり、ウシか馬も飼われていました。隣りにはお寺があり、庭には柿の木があった。そうした時、必ず丹那トンネルを使っていたことを覚えています。それがやけに長くて、長くて、「何んて長いトンネルだろう」と感じたのを記憶しています。四、父は戦後、国鉄マンだったんです。来宮駅を起点にした伊東線の保線区に働いていた。その事務所が丹那トンネルの熱海口の入り口にあったようです。そこへ行ったことはなかったのですが。静岡県の原木出身の父が、国鉄の来の宮で仕事をしていた。このことも丹那トンネルが通じていたからこそのこと。伊東線の保線区で働けたのも、その条件があったからこそだということです。こうしてみると、私はどうもこれまでの自分の印象を変える必要があるようです。これまで、神奈川県西部の真鶴からしたら、その生活圏は横浜や東京の東側の方面を向いていますから、それは確かなのですが。そのことにより、すべては東京・横浜などの東を向いていて、西の熱海や函南・三島などの静岡県は背中の方に位置していたので、縁が薄いように感じていたこと。そのことをこれまで折節に紹介してきましたが、それは間違ってました。今回の下調べから分かったことは、実際には丹那トンネルが出来る以前は、三島などの静岡県は、真鶴・小田原からは遠かったのですが。しかし、かなり生活的に静岡県と神奈川県は行き来が出来ていたということなんですね。ましてや、丹那トンネルが出来てからは、生活者はかなりの往き来をしていたということです。私などが今生きていること自体、その成り立ちに、丹那トンネルは、大きな大きな位置をもっていたということです。それによって出来ている生活圏の相互交流というのは、知らなかったのは、私の狭い視野によるものであって、実際にはかなり往き来が行われていたし、今もあるということです。この一点の発見だけでも、今回の｢伊豆の旅｣の下調査は、意義があったということです。

  2012年10月02日

  コメント(0)

• 

  「伊豆の旅」の準備4、熱海の間歇泉とオールコックの愛犬の死

  熱海の間歇泉と、オールコックの愛犬の死引き続き「伊豆の旅」の下見をしています。9月22日には熱海市内の大湯間歇泉を見てきました。熱海といえば温泉ですが、熱海駅前には間歇泉と足湯があります。左下が足湯になっています。これは、よくできていますが、観光用につくられた模造物です。この本物は、市街地の中にある「大湯間歇泉」で、それをイメージしてつくったことを、今回はじめて知りました。その大湯間歇泉を見てきました。全体の形はそのままですが、間歇泉はほとんど枯れて、わずかに面影を残すだけとなっています。今は、街中にひっそりとしていますが、関東大震災で枯れてしまう前までは、これが「世界の三大間歇泉の一つ」といわれるほどだったというのです。そして、明治の初めの熱海は、人口もわずかで、「熱海村」だったそうです。その熱海の温泉は、この辺りを中心にしていたというのです。直ぐ前に大湯間歇泉の案内板がありました。今回、地元の旧友が案内してくれたのですが。地元の名ガイドがつくと、同じものを見ても、独り見た時とはまったく違ってきます。独り疲れた目には「まぁ、こんなものか」と、勝手に通過してしまったところを、ほんの一言、二言で、ビシッと歴史の具体的な現実を引きだしてくれました。単なる通過者ではなく、現実を見る目がしっかりしてくるんですね。 それまでこの間歇泉は、ほぼ1時間おきに、湯けむりを大きくあげて、大量の温泉が噴出していたと言います。明治25年ころは1日に6回と、徐々に減ってはいたようですが。それが関東大震災の後は、完全にとまってしまったといいます。昭和37年に間歇泉の復活工事が行われ、現在では4分ごとに3分間、量は少しですが噴出するようになっています。かつて、この大湯間歇泉には、被害者がいました。もう一つ別の案内板がありました。1859年に来日した初代駐日公使オールコックについてです。1860年9月に彼は富士登山をする。それは『大君の都』第20章に書かれています。日英修交通商条約によって、外交使節団は首都での居住と、帝国内をどこでも自由に旅行できる権利を保障されているはずだ。その権利を実際に行使することを要点として、富士登山を実行する。富士山の魅力に引かれていたこともありましたが。そして、実際に富士山の山頂まで登った様子が紹介されてます。この旅行を通して日本社会の状況をじかに見聞することに目的があったんですね。第21章には、その帰り道に、9月17日に熱海に寄ったことが出てきます。そしてここでイギリスから一緒に来た愛犬の「トピイ」が亡くなったことが書かれています。なぜ亡くなったか、それは『大君の都』には書かれてなかったのですが。この大湯間歇泉の案内板でわかりました。この間歇泉で噴出した熱湯を浴びて、大やけどしたことでトピーは死んでしまった。彼は、江戸に帰ってから、石を送って墓石にしたことが書かれてます。そういわれてみると、今は噴出しても静かな間歇泉ですが、かつては、静から動へ、突然に激しく湯けむりを噴出したのでしょう。オールコックも熱海温泉について、「24時間中に6回ないし8回も大きな爆発音をたてて蒸気を噴出させる温泉の大きな通気孔のところに小さな小屋を建てさせた。これは優秀な風呂になった。」と書いています。当時の熱海は、人口約1400人の農漁民が住む「村」だったそうです。オールコックは愛犬を弔ってくれた村民の対応に心動かされるものがあったようです。「日本人は、支配者によって誤らされ、敵意をもつようにそそのかされないときには、まことに親切な国民である」「私は自分が日本にいるのだということを忘れはじめていた」と書いています。同時に、他方では、墓石一個が江戸から熱海に送られて、実際に墓石としておかれるまでに、江戸幕府の閤老たちから大きな抗議があり、やれ許可が必要だとか、条約違反だとか、多くのゴタゴタがあった問題も書いています。彼の『大君の都』は、この富士山への旅行と見聞を詳しく書き残しています。それは全体のごく一部です。幕末の日本社会のありさまを、具体的に観察して批評しています。今回、『大君の都』は、熱海に関連する部分を読み直しただけですが、しかし、なにか現代人の目からみたかのように、幕末の社会生活の様子を観察しています。その全体をあらためて吟味してみることも大事だと感じました。熱海の間歇泉から、問題の広がりすぎですが。 

  2012年09月26日

  コメント(2)

• 

  続・7月4日の富士山と、ラベンダー

  7月4日の富士山と、ラベンダー7月4日の富士山です。この日の富士山については、すでに紹介していますが、もう一回紹介します。刻々と、姿を変える富士山でしたから。朝方は、完全に雲が垂れこめていました。幸いにして、雲の切れ間ができました。それでも、次々にわきたつ雲、また雲がかかってきていました。雲の切れ間から、山頂が見えました。前後の天候からしたら、こうして富士山が見えたのは、幸いなことでした。もう一つ、富士山には、ラベンダーが似合います。河口湖だったか、山中湖だったか、湖畔にラベンダー園があって、今がちょうど見ごろでした。ミツバチもいましたが、なんという蜂か名前を知りませんが、一生懸命に、あちこち蜜を集めに、飛び回っていました。湖と富士山、そしてラベンダーと、青空のもと、ひと時を楽しませてくれました。箱根も世界に知られた最高のリゾートですが、富士山の裾野、富士五湖の湖畔の一帯も、ここもまた、さらに最高のリゾートだということを知りました。

  2012年07月06日

  コメント(0)

• 

  やっぱり、近くから見た富士山は雄大でした

  近くで見た富士山は、雄大でした本日、7月4日の朝方は、富士山は雲の中でした。しかし、午前7時半くらいからだったでしょうか、幸いにして、少しずつ、少しずつ富士山が、顔を見せはじめました。やはり、富士山は頂上がポイントですから、雲の切れ間から、その頂上が顔を出した時には、感動的でした。しかし、次々に雲がかかってくるため、富士山は、その姿を見せたり、隠したりで、刻々と見える部分が変化するわけです。やはり頂上が見えないことには、富士山を見たことにはなりません。｢富士山を見た｣という実感がわいてきませんから、「やった！」といった感じでした。それにしても、雲の切れ間からであったとしても、間近で見る富士山は、雄々しい力強さを感じてきます。遠くから見た時の、優雅な曲線の女性的な姿とは違って、山肌がごつごつとして、デコボコした荒々しさがわかります。残雪が、荒々しさを浮き立たせてくれています。山腹の色も、紺色が一色ではなく、赤みがかったところもあり、さまざまな色合いを持っています。雪も遠くから見たときは、霜降り状で、もうわずかに残り少なく感じていましたが、近くで見ると、まだまだ、とてもとても。所々には、かなりしっかりと雪が残っていることが分かりました。昨日の天気は、雨が強くふって、まったく富士山は見えませんでした。今朝、早朝までは、厚い雲に隠れていましたから、今回、富士山を見るのは、あきらめかけていたのですが。山の天気は変わりやすいといわれますが、富士山の見えるのも、そして、そのみえる景色の様子も、刻々と変化しいてました。そして、幸運なことに、短時間でしたが、富士山のほぼ全景も見ることができました。お昼近くになると、こうした鮮明な姿は見えなくなりました。大気が澄んでいたのは、午前中だけだったんですね。昼くらいには、ボヤーっとした姿しか見ることができなくなりました。こうして、刻々と変化する富士山でしたが、許されたわずかな時間の中で、こうして間近に雄大な姿を見れたのは、たいへんラッキーなことでした。  

  2012年07月04日

  コメント(0)

• 

  梅雨のこの日に、富士山は見えるでしょうか

  今日は、富士山を見に行ってきます直近にみた富士山は、6月27日の平塚から見た姿です。この日は、梅雨の切れ間で、少しかすんでいますが、富士山の全体が見えました。梅雨の時期に富士山を見れる機会は少ないんです。何よりも天候が問題になります、とくに梅雨の時期は。それと神奈川県からは、手前に丹沢山系や箱根山がありますから、遠くからは全景が見えるのですが、近づくにつれてすそ野は見えなくなり、さらに近づくと、箱根山に隠れてしまい、山自体も見えなくなります。今回は箱根山を越して、山梨県側の裾野までゆきますから、全景が見えるはずなんですが、問題は天候です。予報は「曇りのち雨」となっています。天気予報も100パーセント当たるわけではありませんから、今日の予報に関しては、はずれることを期待して、では、出かけてきます。

  2012年07月03日

  コメント(0)

• 

  源頼朝の危機脱出を、謡坂(うたいざか)の碑文に読む

  真鶴町岩にある謡坂(うたいざか)の碑文ですこの碑文の前を、小学校の通学からいったい何度往復したことでしょう。しかし、半ば苔むした碑文は、難しく感じて霧のかなたでした。ほとんど読もうとする気にならなかったんですね。しかし、歳をとってくると、謎のままにしておくのは、気がかりなものです。そこで、今回、写真に下絵をとって、解読に挑戦してみました。謡坂の石碑は、この岩海岸へ下る坂道にあります。ここから小舟で房州・千葉へ頼朝は脱出したわけですが。最近、石碑には簡単な解説文が添えられるようになりました。このため、ますます石碑の文は遠くなってしまうようですが。これが、この石碑の書き出しです。子ども心には難解に感じたんですが、その気になってみると、なかなか読みやすい文章でした。実際は縦書きですが、謡坂(うたいざか)記治承四年八月二十三日源頼朝公石橋山に敗れ二十八日此地に遁れ来り房州に渡らんとす従ふ者土肥實平等総に七騎のみ時に天未だ明けず西を望めば兵火土肥村落に起こり火焔空を蔽ふ土肥は實平の領邑にして其邸宅のある所なり實平之を見て公が危きを脱し得たるを喜び併せて前途の幸運を祝福し舞い且謡ふて曰く土肥に三つの光あり一は八幡大菩薩我君を守り給ふ和光の光と覚えたり二は我君平家を討亡し一天四海を鎮め給ふ和光の光なり三は實平を始とし君に志ある人々が御恩に依りて子孫繁昌の光なり嬉しや水水鳴るは瀧の水悦び開けて照したる土肥の光の尊さよ我家は何度も焼けば焼け君だに世に立給はば土肥の杉山廣ければ緑の梢よも盡きし伐け替へ伐け替へ造らんに更に歎きはあらじかし君を始めて萬歳楽我等も共に萬歳楽と古稀の老武者勇み踊れば公感興殊に深く賞詞亦厚がりき爾来此地謡坂の称あり是日公房州に渡り捲土重来風雲を叱咤し後十二年なる建久三年征夷大将軍を拝して覇府を鎌倉に開く凡そ公の遺跡天下に多しと雖就中此謡坂の如きは公が挙兵の当初敵の虎口を脱したる再生の地なり告其記なかざるべけんや乃ち石に刻して之を不朽に傳ふと云爾　　　　　　　　　文学士適堂中村徳五郎撰　　　　　　山本晩翠書｢中村徳五郎｣という人についても初耳だったんですが。1873年(明治6年)－1940年(昭和15年)5月20日、69歳。http://www6.plala.or.jp/guti/cemetery/PERSON/N/nakamura_tk.html石碑の裏を見ると、昭和9年1月に建てたとあります。当然のことですが、『源平盛衰記』や『吾妻鏡』は、文章の前提になっています。さらに具体的に、確かめることは出来ませんが、言い伝えを集めた感があります。あらためて読んでみると、最大の危機を脱したことで、土肥實平の心意気が伝わってくるような、なかなかの勢いのある名文だと感じたんですが、いかがでしょうか。この岩村の辺りも、かつては湯河原に館を持つ土肥氏の領地だったようで、今でもバス停には「土肥道」の名がつけられています。ポツンとただ停留所の名前だけ。それだけで、はたして昔どこにその土肥道があったのか、わかりません。今回は、謎の碑文を読めたのですから、一段階をクリアーです。長年の懸案はきえたのですが、新たにまたひとつ関心を刺激されました。日本史というのも、ドラマチックな波乱万丈のドラマをふくんでいるものです。最後は、問題の歴史の現場です。早川の石橋山の古戦場です。この石橋山で、頼朝は300名で旗揚げをしたんですね。手前の谷を挟んで、カメラの背後にあたる山には大庭景親の3000名が対置する。さらにその背後の三浦方面からは三浦勢・親頼朝軍がかけつけてきつつあるために、それが合流する前に、早く勝敗をつけたいとして、景親は激しく攻めかかる。激しく雨の降る中に、時をおかず夕暮れ時から合戦は始まったとのこと。多勢に無勢で、短時間で、まともな戦らしい戦にはならなかったと思いますが。佐奈田与一などの戦死、その武勇の跡は、佐奈田霊社にまつられています。この数日間が、源頼朝の最大のピンチでした。袋のねずみ状態で、じわじわと追い詰められていたのでしたから。それでも降伏しないんですね、そのきびしい追討の危機からなんとか脱出する。その活路の目処が見えたのが、今回の謡(うたい)坂でした。 

  2012年05月13日

  コメント(0)

• 

  源頼朝の絶体絶命の危機、なんとか命びろいした「謡坂」

  真鶴町岩の「謡坂」について休日農夫は、５月５日(土)、みかん園に行ってきました。みかん園のある場所は、神奈川県足柄下郡真鶴町岩です。そこに５０センチ四方のミニ菜園をつくって、シソの種まきをしてありました。それが発芽したので、今回は、草取りが主題のひとつだったのですが。今回は、歴史散歩となりました。５月の天気というのは、気まぐれです。この間の「五月雨」の風雨が続いた後には、今日の「五月晴れ」ですから。みかん園のある、真鶴町岩の、岩海岸です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（５月５日）この岩海岸から、源頼朝は房総半島へ命からがら逃亡したんです。１１８０年（治承４年）８月、今から828年前のことです。この景色を見たすぐ近くに、「謡坂」があります。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（５月５日）「謡坂」、なかなか粋な名前の坂でしょう。平家の時代にあって、平家によって伊豆に流刑されていた頼朝でしたが、その平氏に反乱して、最初に拠点を構えようとしたのが早川の石橋山です。これも、みかん園への道の途中にあります。ブログの過去をみると、その地についての紹介もあります。http://plaza.rakuten.co.jp/sagamimikan/diary/200909170000/http://plaza.rakuten.co.jp/sagamimikan/diary/201011270000/８月２３日夕方に合戦となりましたが、頼朝にとって、「大わらわ」の戦いとのことで、要するに散々の負け戦でした。２８日にここから小舟で房総半島に船出するまで、この数日間は長かったでしょう。平家方の大庭景親の圧倒的な軍勢によって落ち武者狩りの、追討されたとのこと。この間が絶体絶命で、何度も「あわや」という時があったとのこと。しかし、歴史とは面白いもの、頼朝はあきらめなかったんです。激しい追手の追及から、何とか逃げる目処が立って、「やった、やった」と、逃亡を道案内した土肥実平ですが、ここで、思わず謡い舞ったというんです。『平家物語』、『吾妻鏡』、『源平盛衰記』、それぞれに、その記述があります。しかし、それぞれの記述が、石橋山合戦－逃亡－房総への逃亡の船出。それぞれに、その様子が紹介されています。その大筋はあっているんですが。しかし、それぞれ歴史書の細部では、事件の記述が違っているんですね。逃亡記の様子については、そして「謡坂」については、『源平盛衰記』が詳しいのですが。いろいろ、伝えられる事実や見解が分かれています。そこが、歴史の面白いところで、地元の地理感覚からすると、ある程度、異論について、交通整理できることもあるのですが。それはともかく、当地には、バスの停留所の名前に「土肥道」というバス停があります。バス停「謡坂」から、真鶴駅に向かってつぎの停留所です。このあたり一帯が、隣の湯河原に本拠地を持ってい「土肥氏」の領地だったこと、〈土肥氏の館へ通じている道〉ということで、俗称となったのでしょう。もはや、だれもそれ以上のことは、わかりません。推測をめぐらすしか、過去の歴史の実像は、わかりません。ただ、「謡坂」、「土肥道」などの、そうした地名が語り継がれてきたこと、それは確かです。

  2012年05月05日

  コメント(0)

• 

  美しさだけではない、富士山の宝永噴火を想像して

  富士山の宝永噴火を想像して４月１８日朝の富士山です。いつみても、富士山は感動を与えてくれるのですが。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(４月１８日)平塚から見た富士山です。いつもながら、何度見ても、思わず車を止めて眺めたくなる富士山です。山裾の左側には、宝永噴火の時の火口である宝永山が見えています。こうした姿は、八王子の団地から真鶴のみかん園への行く道で、毎度おなじみの姿です。最近、相模川の近くで地層を見る機会がありました。相模原から厚木に抜ける１２９号線。途中で、相模川を渡りますが、今、陸橋の架け替え工事をしています。その際に、川筋に沿って土手が削られていました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(４月７日)惜しいことをしました。掘削から時間がたったため、断面が乾いてしまって、地層の細部が分かりにくくなり、大まかにしかわからなくなってしまいました。地層の一番上の黒土は、富士山の火山灰の堆積したものです。肥沃な農耕に適した土地柄といってよいと思います。黒土は１メートルくらいの厚さでしょうか、最終氷期以降、１万年前くらいからのものだそうで、その底部は縄文時代に当たることになります。その下の黄色い部分が、関東ローム層で、６万年前から１万年前ころのものだそうで、その間に数１００回あった富士山の噴火によるものだそうです。その下の石ころも交じった地層は、箱根山の火山灰も含まれているとのこと。もしも、この地層の断面が削りたての新しい状態であれば、１７０７年、宝永４年１１月２３日の宝永噴火、きっとその痕跡も写真でもわかるはずだったんですが。掘削から時間がたちすぎて、断面が乾いてしまい、こうして遠くから見たのでは、大まかにしか分から状態でした。(もっとも、見る人が見れば、かなり分かるはずですが)もうひとつ、酒匂川の今日の様子です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(４月１８日)以前に紹介した『富士山宝永大爆発』(永原慶二著　集英社新書)ですが、富士山から遠く離れた小田原の足柄平野が、その宝永の噴火により、噴出物が酒匂川に集まってきて、繰り返し、酒匂川が氾濫して、農民はもちろん、小田原藩と幕府を困らせて、幕府の規模での対策がとられたこと。数十年の苦労があったことが紹介されています。この本の、第八章は「酒匂川川筋一変」、第九章「田中丘隅と文明堤」、第十章「蓑笠之助の普請と足柄復興への道｣などの章で紹介されています。酒匂川の現在の様子ですが、堤防の内側に、１メートルを超える土砂の堆積があるのが、分かるでしょうか。これは、去年の台風の時に、上流の土砂が残したものです。宝永の噴火のときに、須走村は３メートル。遠く離れた南足柄市あたりで７５センチの火山灰だったそうです。風向きによって、被害に大きな差が出たとのことです。まず、田畑の耕作地が、その火山灰におおわれて、生業が奪われたこと。砂よけの大作業をしないと、農作業が出来なかったわけです。かなり広い範囲で、深刻な事態をきたしたことが紹介されています。さらに、その後、さらに重大な別の問題が発生します。酒匂川が氾濫する事態が繰り返されるようになったとのこと。上流に降り積もった火山灰が、酒匂川に流れて、集まってきて、遠く離れた小田原の平野部に出たところで、酒匂川の河川敷が「天井川｣状態になり、何度も氾濫を繰り返すようになったこと。その当時の記録を生々しく伝えています。この今回の酒匂川の堆積物の状態をみると、かつての｢天井川｣となったときの様子が、けっして過去だけのことではない。こうなってみると、堆積物を残しやすい酒匂川だということが、容易に想像できます。風光明美な富士山ですが、それを眺めて感動しているだけでなく、もっと歴史のいろいろな事実を、知る必要があるようです。先人が実際に被った苦難を学んで、防災の視点からも、富士山が持つ問題をとらえ返しておくこと、こうした必要があるようです。 

  2012年04月18日

  コメント(0)

• 

  『富士山宝永大爆発』、品切れの本が入手できました

  便利だったインターネット販売図書館で借りた本を読んでいて、どうしても手元に置来たくなる本があります。『富士山宝永大爆発』(永原慶二著　集英社新書　2004.4刊行)も、それでした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(４月４日朝、小田原から)４月４日の富士山、小田原から見たものです。前日、４月３日の午後は、春の嵐が荒れ狂いました。その翌日の富士山です。山裾の左側には、宝永山の火口が見えています。毎度、眺めている分には、綺麗で雄大、芸術的傑作の富士山です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(４月４日朝、平塚から)江戸時代に、宝永の時代に富士山が噴火したことは、多くの人が知っていると思います。しかし、その噴火による被害については、あまり知られてないんじゃないでしょうか。少なくとも、私に関しては、知りませんでした。先日、最寄りの図書館で、たまたま手にしたのが、『富士山宝永大爆発』でした。数ページをめくったところで、完全に引き込まれてしまいました。その爆発により、当時の小田原藩の人々がどのような事態に置かれたか。当時の小田原藩というのは、藩主は江戸幕府の老中職をつとめていたし、今の山梨県の一部、富士山麓まで、領地だったというんですね。噴積物の広範な降りつもりもすさまじいし、それが原因で、酒匂川が氾濫を繰り返すようになった。耳新しいことだらけでした。この本を、手元に置きたくて、書店に注文したのですが、『品切れです』、それが返事でした。あきらめかけていたのですが。インターネットで調べてみると、たしかに出版社は品切れなんですが、まだ、書店の中には、在庫している所がある、それが分かりました。早速一昨日夜、注文したんですが、先ほどその現物が届きました。４月４日、夕方、西日の富士山です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(４月４日、夕方)静的な眺めるだけで、感心している富士山ではなく、江戸時代の噴火の周辺の記録から、活動する富士山の姿をしっておくこと。この本は、その刺激をあたえてくれました。じっくり読んでみたくなる本だったので、貸し出し期限の迫る借りていた本は図書館に返して、自前の本で、もう一度読み直してみたいと思っています。

  2012年04月05日

  コメント(0)

• 

  1月２８日、一番寒い時期の富士山です

  一番寒い時期の富士山です１月２１日は暦の上では大寒でした。今年は寒い日々が続いて、２０日は東京でも初雪が降り、２３日からは、さらに雪が降りました。大山も、丹沢も、箱根も雪化粧です。「三寒四温」などどこえやら、寒い日々が続いています。今頃が、一年でも一番寒い時期でしょうが、この時期の富士山の姿です。１月２８日（土）午前７時４４分、平塚ＰＡからみた富士山です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（１月２８日午前７時４４分）次は、同日午前７時５５分、小田原ＰＡからみた富士山です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（１月２８日午前７時５５分）今年は、寒い日々が続いています。下界で冷たい雨が降るときは、富士山は雲に覆われて雪です。この寒さは、まだ、寒さの底は、先とのことですが。梅も、咲くか咲くまいか、迷っています。暖かい日が間に混じるようになると、花が咲きだすのでしょうが。それはまだ実感できなくて、今はまだ、つぼみの段階です。去年より、まる一カ月以上も開花が遅れています。 

  2012年01月30日

  コメント(0)

• 

  ミカンの収穫が終わったら、相模湾の地魚－勤労報酬です

  真鶴の地魚－ミカン収穫の勤労報酬12月27日－28日にミカンの収穫が終えたならば、楽しみな勤労報酬が待っています。12月27日朝、平塚からみた富士山です。ミカン園へ向かう途中、毎回様子を変える富士山ですが、今回も雪をいだいた姿は鮮明でした。この富士山の姿をみれるのも勤労報酬の一つですが、何と言っても、ミカン園のある真鶴は、相模湾にある小さな半島です。ミカンももちろんですが、豊富な地魚が一年中たのしめます。今回もこれを楽しまずしては、年は越せません。これが今回の地魚の料理です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(12月28日)手前にあるのが1.カワハギです。時計回りに、2.クロムツ、3.カイワレアジ、4.イサキ、5.キンメ、そして6.イナダです。午前11時、ミカンの箱詰めのピッチを上げたのは、「まるなか」のお店の開店に合わせるためです。お昼時ともなれば、お店の混雑は必至ですから、一人客としては、お店の忙しい時間は避けるようにしています。いつもながら、今回もまた相模湾の地魚を堪能させてもらいました。そのもてなしは、もろもろの疲れを吹き飛ばす力を持っています。「まるなか」のホームページです。http://www.ryokan-marunaka.co.jp/

  2011年12月29日

  コメント(4)

• 

  12月4日の富士山

  12月4日の富士山です関東平野は、12月3日（土）は冷たい雨でした。雨ということは、富士山は雪です。ミカンの収穫は、おあづけです。そして12月4日（日）、この日は、みかんの収穫の山場に入ります。東京・八王子市から神奈川県・真鶴へ、車でミカンの収穫に出かけました。これは、その途中で見えた富士山の姿です。まずは、東京・八王子市の野猿（やえん）街道から見えた富士山です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（12月4日）朝、6時20分くらいだったでしょうか。朝焼けの富士山です。朝日が当たって、赤く見えました。次は、平塚から見た富士山です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（12月4日）午前7時半くらいだったでしょうか。すそ野の広がりまで見えるのが、ここ平塚から見える富士山の特徴です。これより近づくと、丹沢山系や箱根山が、富士山のすそ野のひろがりを隠してしまいます。ミカン園への道筋で、最も富士山に近づいたところが小田原です。その小田原から見えた富士山です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（12月4日）富士山が一番クローズアップして見えます。1707年（宝永4年）の噴火によってできた宝永山が、雪のおかげで、はっりきと噴火口の穴が、その輪郭が見えています。12月4日は、北風が冷たく感じますした。しかし、前日に降った雨がミカンの木の枝はに残っていたはずでしたが、その風のおかげで、ほとんどの雨雫を吹き飛ばしてくれていました。天気は良し、みかんの収穫日和です。早生みかんからフツウウンシュウミカンへ、ミカンの収穫は、神奈川県の西部の産地では、いよいよ最盛期に入りだしました。ミカン園のあちこちでは、農家の人たちが盛んに収穫をしているのを目にしました。

  2011年12月05日

  コメント(0)

• 

  １１月１３日、深まりゆく秋の富士山

  深まりゆく秋の富士山です１１月１３日（日）の朝の富士山です。第４回目のみかんの収穫で出かけた時に見えた姿です。午前６時１５分ころ、小田原厚木道路の平塚パーキングからみた富士山です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(１１月１３日ＡＭ６時１５分ころ）日の出の時間は過ぎたのですが、朝焼けの余韻が残っていますが、地平線に薄く雲がかかっているため、富士山の姿は、はっきりとは見れません。少し走って、午前６時半くらいの小田原ＰＡから見た富士山です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(１１月１３日ＡＭ６時半ころ)月が、富士山の上の方に残っています。山頂に朝日があたって、雪がはっきりとみえます。この数日、下界では雨が降りましたが、富士山は雪の吹雪だったようで、はっきりと積雪の姿となりました。富士山をアップして見ました。朝焼けが雪の山肌を鮮明にしています。遠くからは緩やかな傾斜の富士山ですが、アップして見ると、積もった雪がゴツゴツした険しい山肌を浮き上がらせています。これから積雪は一進一退はあっても、この山頂の雪は根雪になるのでしょう。いよいよ下界にも、寒さが降りてくることを、富士山の積雪がしめしています。みかんの成熟には、この寒さの到来が必要条件になっています。くわえて、昼と朝晩の寒暖の差が大事な条件になっています。それがみかんの成熟には欠かせない要因です。富士山のこの雪を載せだした姿がみえる時期は、いよいよ、みかんの成熟がはじまりだし、収穫作業が始まりだすことを示しています。   

  2011年11月13日

  コメント(0)

• 

  箱根登山電車、大平台駅でのスイッチバック

  箱根登山電車のスイッチバックです10月23日(日)は、箱根・大平台で湯治休養でした。前日の夜半に降った雨で、仕事にならなかったためです。おかげで、箱根登山電車を撮る機会を得ました。箱根登山電車は、箱根湯本から強羅まで、山肌に沿って、急こう配を登っていく単線です。かつて碓氷峠にありましたが、ジグザグのアプト式です。ここ大平台駅で、二度目のスイッチバックをします。山の上の方から、強羅発-箱根湯本行きの電車が降りてきました。これは、撮影の順としては、一番あとの帰り際に写したものですが。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(10月23日)下りの電車は、何故か軽快に感じました。一方、下の箱根湯本の側から電車が登ってきました。沿線は、箱根の自然は、木々の緑です。その中を、エッチラ、コッチラ、急こう配を電車が登ってきます。緑の中からの登山電車が現れると、なぜか感動的です。大平台駅で、二度目のスイッチバックをおこないます。これは、両方の電車が駅についたところです。左は登りの電車で2両連結。右は下りの3両連結の電車です。長さに差があるのはそのためで、ともに新型の車両です。ホームを出れば単線です。この駅でスイッチバックです。しばらくすると、まず右側の電車が動き出しました。ライトの赤ランプは、二台ともバックしていくことを示しています。動き出した右側の電車は下りの箱根湯本行きの電車です。他方、左側の電車は、これから箱根山を強羅へと登ってゆこうとしている電車です。下りの電車が去っていきます。一方、これは登りの電車です。大平台駅に向かっていた途中で撮ったものです。山の上の方にある強羅をめざして、電車が山を登っていきます。箱根の険しい山道もなんのその、なかなかたくましい雄姿です。電車を撮るのは初めてですが、沿線にカメラを構えている人たちの気持ちが少しわかりました。ただし、大平台駅は、そんな人は誰もいませんが。箱根登山電車を撮るには、一つのスポットではないでしょうか。 

  2011年10月24日

  コメント(0)

• 

  台風15号の翌日、富士山と酒匂川

  台風15号が去りました9月22日(木)朝、はずせない用事があって小田原にでかけました。前日、21日は、台風15号が関東を通過しました。はたして行けるかどうか、朝起きるまでは心配だったんですが。21日の夕方は、東京・八王子も、台風の直接体験でした。なにしろ当地では、瞬間風速40メートル以上を記録したそうです。団地の木々は大揺れで、何かがチョットでも窓に当たれば風雨が吹き付けかねません。ニュースをみれば、出かける予定の小田原方面では、酒匂川、早川、山王川が、氾濫の危険水位を越えていて、近隣の人たち避難勧告が出されている。広い地域で、停電もきたしているとのこと。夕方から小田急や京王線の私鉄は完全に全線ストップしました。だから一夜が明けて、22日朝は快晴だったので、少し安心しました。もよりの駅にくると、小田急線が普通どおり運行されていました。それは半身半疑でしたし、不思議に感じました。5－6時間前の最終まで大混乱していたのに、いち夜があけたら、早朝から平常運転されているんですから。そのわずかな間に、たいへんな中で、安全点検を済ませたということですから。鉄道の人たちの運行にかけた努力、執念を感じさせられました。台風一過、22日の午前中の天気は快晴でした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(9月22日)富士山も、笠雲をのせて、一段と鮮明でした。車窓からですから、なかなか撮りにくいのですが。昨日の嵐はどこへやら、快晴です。天気は、明と暗をガラッとかえました。ただし、これだけ広がって青空ですが、富士山のすそに黒い雲があります。後から分かることですが、やがてこの雲がせまってくることになります。小田原方面では、昼頃までは、台風一過の快晴でしたが、午後4時過ぎには、雲が北からおりてきて、雨となりました。もつとも、それほどひどい雨ではなかったのですが。川の様子も、いつもとは大違いでした。前日の雨は、普段はのどかな川の姿が一変していました。22日朝、台風の翌朝の酒匂(さかわ)川です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(9月22日)しかし、あきらかに危険水位はすでに引いています。この川が昨日は、氾濫の危険が指摘された川の一つです。車窓から瞬間の目視ですから、上流・下流の状態もよくはわかりませんが。少なくとも、ここでも、川は泥水で、川幅いっぱいに水のあとがついています。川が急に増水し、また引いていく。それが、酒匂川、早川、山王川、相模川など、この辺の川の顕著な特徴の様です。そのむかし、酒匂川は氾濫をしばしば経験したことから、それを防ぐために、河川の修復や土手に木を植えたのだそうで、二宮金次郎などの話や、植えられた木々が今でも残っています。普段はいたってのどかな川の景色ですが・・・。自然は、今でも、危険の可能性をゼロにはしていないこと。去年の台風では河川敷にとめてあった車が流されるのを見ましたが、今回は、川そのものの氾濫の危険性を瞬間感じさせられたとのことです。今回の台風15号は、今日でも川は危険性をもつことを垣間見せたということです。さいわいにして、無事事なきを得ましたが。車窓から見た限り、一夜にして比較的に穏やかな、いつもの川にもどっていましたが。

  2011年09月23日

  コメント(0)

• 

  熱海の伊豆山神社に行ってきました

  熱海の伊豆山温泉にある伊豆山神社「伊豆山神社」を御存じでしょうか？私は、つい最近に知りました。9月19日(月)、本日、休養ということで、行ってきたんです。これが伊豆山神社の正面です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(9月19日)静かな山の中に伊豆山神社はありました。伊豆山神社について、観光協会と旅館組合がつくった案内マップの説明です。伊豆山神社－「頼朝と政子のロマンスに始まる縁結びの神。伊豆山神社の始まりは、その昔、相模国唐浜に流れ着いた神鏡を松葉仙人が伊豆山にまつり、走湯権現と伝承したといわれています。その後、蛭ケ小島に流された源頼朝が約20年にわたる流人生活の間、伊豆山権現の別当密厳院(みつごんいん)の僧、阿じゃ梨覚淵(あじゃりかくえん)に師事。走り湯の神威と衆徒の勢力を頼みに源氏再興の旗を上げ、鎌倉幕府の開幕後も伊豆山神社を関東の総鎮守として厚く信仰。箱根権現と走湯権現をめぐる二所詣を行ったことでも有名です。また頼朝とその妻・政子との結婚にまつわる逸話から伊豆山神社は縁結びの神として知られるようになり、今日でも多くの参詣者が訪れています。」熱海駅からバスに乗って、すぐのところにありました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(9月19日)バス停を降りたところで、山の中腹で、ここからさらに石段を登ります。かなりの石段の数です。石段を登ったその奥に伊豆山神社はありました。若いお嬢さんたちに、「シャッターをおしてくれますか？」と頼まれたりしました。本殿の右隣には、「資料館」がありました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(9月19日)残念ながら、往時をしのぶには、まったく心もとない「資料」でした。明治初めの「廃仏毀釈」は、ここにも大きな影を残していました。ほとんどの宝物が壊されたり、捨てられたり、四散してしまっていました。長い石段と、立派な境内、それと資料館で説明してくれた人たちの話が、伊豆山神社の、かつての威光を伝えてくれていました。帰り道、石段を下っていた所、その正面をみれば相模湾が広がってました。左が初島、正面には雲か煙か伊豆大島が、右が伊豆半島です。その手前に見える町は、海岸沿いの伊豆山温泉の町並です。入り江にある伊豆山温泉です。そして、この伊豆山温泉が、またすごいんです。その源泉は、「走り湯(はしりゆ)」と呼ばれてきました。すごい言葉ですね。「熱海」にしても、「湯河原」にしても、昔からすごい言葉が残っています、「走り湯」も。伊豆山温泉の「走り湯」については、次回また紹介します。

  2011年09月19日

  コメント(0)

• 

  富士山と月、みかん園に向かう途中の景色

  富士山と月、相模湾西部の景色９月１４日（水）、今日は快晴でした。朝、４時４０分発で神奈川県西部にあるみかん園に出かけました。主題は、草刈りと、木にまつわりつくヤブカラシの除去です。途中、６時１５分ころだったでしょうか、平塚サービスエリアから見えた富士山です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（９月１４日）富士山は晴れていさえすれば撮影できるのですが、その富士山に月が重なることは、かなり珍しいんですよ。もっとも、朝の時間帯でのことですが。さらに走って、小田原サービスエリアからの富士山です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（９月１４日）ここでも月と富士山がみえました。富士山の裾野に低く雲がかかっていますが。この雲は、朝の内だけで、陽が昇りだせば消えていきます。今日の天気は、どうやらよくなり過ぎです。陽が昇ると、かなり暑くなりそうです。「早めに作業をして、早めに切り上げるように」と富士山が言ってます。秋の気配もでてきています。空気の湿気が少なくて、視界が遠くまで見えるようになってきました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（９月１４日）午前６時半くらい、根府川から見た真鶴半島です。空気が澄んでいいるため、伊豆大島が見えてます。今日の海は、いたって穏やかです。さて、みかん園に到着して、午前７時から９時までのたっぷり２時間、草取りに汗を流しました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（９月１４日）ヤブカラシが周辺から伸びてきていて、ところどころみかんの木の枝にまつわりついてきています。草刈りとともに、その除去も今回の仕事でした。陽がきつくなり出す前の時間が勝負です。しかし、２時間やれば、もう全身汗ビッショリです。途中で、事件がありました。ある個所で、ヤブカラシのつるを引っ張ったら、蜂が急接近してきたんです。「あぶない！」、どうやらすぐ近くに蜂の巣があるとみえます。どこかは分かりませんが、近くにあることは間違いありません。足長蜂が１０匹くらいでしょうか、ブンブン羽音をたてて飛び交い、怒っています。さらに、急接近してきて、顔をかすめるなどの警告する蜂まで出てきていました。もはや、草取りどころではありません。緊急避難、急いでその場を離れました。とにかく、なんとか無事にすみました。そして、今日の予定の草取りを終了できました。以前には、汗だくで視界が狭くなり、蜂に気づかず、刺されたこともあるんですよ。陽気が暑いので、蜂がまだ活発なんですね。今回は、危うく難をまぬがれました。「やれやれ」といったところでした。 

  2011年09月14日

  コメント(4)

• 

  9月初旬、富士山は雪がきえました

  雪のきえた富士山９月１０日(土)は、秋晴れでした。小田原厚木道路を通る時、富士山で季節と気候を予測しています。平塚からみえた富士山です。午前７時半くらい。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(９月１０日)天気が良くて、すこし霞んでみえます。これなら今日いち日、太陽を隠す雲もなく、残暑がきつくなります。作業も早めに終えるようにしないと、体にきつく、くたびれるということです。少しは走って、小田原からみた富士山です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(９月１０日)やはり、すっかり雪が消えています。夏の日差しで、山肌に残っていた雪がまったく見られません。ちなみに７月１７日の富士山は、わずかでしたが雪が残っていました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(７月１７日)この夏の暑い陽ざしで、雪が消えました。しかし、下界では秋風が吹きだしています。蝉もミンミンゼミがスローモーションになり、夕方はツクツクポーシが中心に変わりました。夜は、スズムシなどの虫たちが主人公にかわっています。季節は秋に、確かに変わりだしています。

  2011年09月11日

  コメント(0)

• 

  みかん園は、今クマゼミの楽園です

  クマゼミが、今が夏の盛りだとつげています8月10日、みかん園に行ってきました。神奈川県西部・真鶴にあるみかん園は、今はたいへんにぎやかです。セミの楽園になっているからです。ミンミンゼミもいますが、何といっても中心はクマゼミです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（8月10日）人がすぐ近くにいても、鳴き続けているものもいます。「シャー、シャー、シャー」と、大きな声で鳴いています。中には、鳴きながら後ずさりして下りてくるものもいます。すでに、8月3日には大合唱をはじめ出していました。みかんの木には、セミの抜け殻が、あちこちに見られます。セミが今を急ぐように鳴いていますが、そこには、暑さの厳しい日中ですが、どことなく、秋が近づいてきているようにも思われます。みかん園で、今回トンボを見つけました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（8月10日）シオカラトンボです。朝の9時くらいでした。8月下旬の秋風が吹くころになると、夕方には、赤トンボが盛んに飛び交うはずです。それは、もう少し先のことですが。盛夏の中にも、どこからか秋が近づいて来ているようです。

  2011年08月10日

  コメント(2)

• 

  早川の「だんだん園(みかん園)」で、ブルーベリーを摘みました

  小田原のみかん園で、ブルーベリーの摘み取りをしました台風６号により予定を延期していた、小田原・早川でのブルーベリー狩りでしたが、７月２４日(日)午前９時に、行ってきました。小田原・早川の一夜城、その石垣山にある、「だんだん園」に行ってきました。「だんだん園」は、みかん園なんですが、その他にも様々な有機農法による作物に挑戦しています。ブルーベリーも、その一つです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(７月２４日)一夜城に登っていく道は、農道として整備されています。「夏草や、兵どもが夢の跡」その農道のまわりに広がるのは、今はすべてみかん畑です。みかん園の「だんだん園」も、そうした中にあります。私の古くからの知人が、ここで、有機農法、無農薬で、みかんを栽培しています。段々畑の手入れをして、汗を流して頑張っています。みかんが中心の「だんだん園」ですが、その他にも、多彩な作物をつくっています。その中に、６年生のブルーベリーの木が４０本くらいあります。みかんの収穫は１１月から始まり、それ以降になりますが、ブルーベリーは、いまがシーズンで、これから８月いっぱいが収穫の時だそうです。私としては、「だんだん園」でのブルーベリー狩りは、初めてのことでした。７月２４日（日）、午前９時から約１時間、摘み取りをおこないました。これが、そのブルーベリーの木です。このブルーベリーの木は、６年生だそうです。４０本くらいの木が植えてあるそうです。今は７月下旬ですが、収穫の初期とのことで、これから８月いっぱいまで、毎日のように、紫色に熟した果実の粒をつみとっていきます。ブドウとも違って、房の全体が成熟するのではなく、房の中の何個かが、徐々に成熟していきます。そこがみかんと違っていているところ。ブルーベリーは成熟は、いたってスローモーションで、気長です。紫色の成熟果をポッ、ポッと選んで、摘み取ります。したがって、毎日毎日摘み取りに巡回しなければなりません。私のように、たまに、楽しみに収穫くする分には、のどかな作業ですが、それを毎日のように摘みに回るのは、それなりの労力が必要になります。今回は、一人で、１時間かけて、５００グラムくらいの収穫でした。この収穫は、なかなか根気がいる収穫作業です。それ以上続けると、飽きてきて、ペースは落ちると思います。ともかく、今回は、全部で(二人で、１時間)、１キロを収穫しました。まぁ、収穫も、一般人は１時間も集中できれば良いところでしょう。たいがいの人は、単純な摘み取り作業ですから、飽きてきます。午前１０時、ブルーベリーの摘み取り作業は終了しました。「だんだん園」の主は、本来の農業の諸作業にもどり、当方は、摘み人の方は、隣りの箱根温泉を経由して帰路につきました。小田原から八王子へ、摘み取ったブルーベリーを持ち帰り、帰宅すると、さっそくブルーベリージャムづくりです。ブルーペリー１キロに対して、グラニュー糖３００グラムをまぜて、ぐつぐつと、煮こみます。ただ、煮こむだけです。途中、隠し味でレモン汁を加えました。ブルーベリーとグラニュー糖との比は、お好み次第です。（今回の場合、たまたま手元に３００グラムしか砂糖がなかっただけのことですが)ほどなく、熱が通るとブルーベリーが煮詰まって、ジャムらしくなってきました。ブルーベリージャムの製法は、それぞれの企業秘密かもしれませんが。要するに、ブルーベリージャムの製法というのは、簡単です。砂糖を混ぜて、煮るだけ。ただ、それだけですから、実に簡単です。誰にでも出来ますし、もちろん私にだって出来ます。ちょっとしたひと手まで、ユニークでオリジナルなジャムが、特別に他の何処よりも美味しいジャムが、簡単に出来あがるわけです。ガブリッ、『うまい!』。出来あがったブルーベリージャムは、最高の味です。さっそく、試食してみましたが・・・。これが、実に美味しい!　ブルーベリーの香りが、口いっぱいにひろがって、出来たての新鮮なジャムというのは、これがまた独特に美味しい。直に、確かめていただきたいのですが、残念ながらブログではできません。だいたい、自分のつくったものというのは、誰しも自分では、「最高に美味しい」と感じるようですから、真偽のほどは、第三者による客観的な評価が必要なんですが・・・。しかし、他人がどのように評価しようとかまいません。この美味しさは、自分なりに、すでに太鼓判、自己満足です。「ひとはいさ・・」、それはあくまで自己評価なんですが、間違いなく十二分の美味しさで、６つ星級の作品です。もし機会があったら、手づくりブルーベリージャムを、是非お試しください。ちなみに「だんだん園」のホームページです。http://www006.upp.so-net.ne.jp/dandanen/  

  2011年07月25日

  コメント(4)

• 

  小田原城を見下ろす一夜城跡

  豊臣秀吉の小田原攻めの、一夜城に行ってきましたNHKの日曜大河ドラマ「江」では、すでに小田原攻めは過ぎてしまいましたが、豊臣秀吉が天下統一をはたす上で、最後の課題となった北条氏・小田原城攻めです。今日、７月２４日(日)に、日曜農夫はとある用事があって、秀吉のつくった一夜城、その城の登り口に立ち寄る機会を得ました。一夜城の入り口にあたる「南曲輪」です。これが城に登城するための正面玄関です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(７月２４日)小田原から早川をはさんでの隣り、石垣山の頂上にあります。みかん畑が広がり、農道が通っています。秀吉の天下統一をあつかった作品には、必ずといっていいくらい出てくる話です。小田原城攻めに際して、秀吉は一夜城をつくったこと。それが史実であったことは、この城跡を見ることで、納得されます。今回も、この地に寄ったことで、史実のひとコマについて、認識を新たにしました。一夜城の案内図がありました。この登城口を、城全体の中でどこにあったか、確認してみてください。赤字の現在地が、一夜城へ登城する際の、東の登り口です。正面玄関です。ここを武将たちが登ったということです。登り口のすぐ左側に、「南曲輪」の石垣がありました。今でも、崩れかけた石垣の石が、ゴロゴロとそのままに残っています。間近で見ると城の石垣は、なかなか大きい。どのようにやったかは分かりませんが、巨石を積み上げたものであり、日本の巨石文化といったものですし、その今に残る跡です。その大きな石には、その石を提供した藩のマークでしょうか。印が彫られています。この石には、「八」の印がついていますが、いったいこの石は、どこの藩の提供だったのでしよう。「現在地」の登城口から、少し下った所から見た相模湾の景色です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(７月２４日)上は三浦半島です。写真では見えにくいのですが、鉄塔に重なるようにして、小田原城が見えてます。秀吉が一夜城の天守閣から見下ろしたとしたら、それは石垣山の頂上の天守閣ですから、もっともっと視点の高い位置から、眼下に小田原城を見下ろしていたということです。いったい誰が、考えたんでしょう。一夜城の築城は、だれの発案によるものでしょうか。いくさに勝つための必死さとともに、同時にどこかに遊び心があるとおもいます。そして秀吉は、そのアイディアを採用した。そして、天下人の国力を見せつけるかのように、ほんの短期間に石垣山の頂に、堂々とした一夜城を建ててしまったんですね。その基礎になっている石垣の石一つを見ても、加工して運び上げるのは、実際にたいへんなことです。そして、事実、短期間に完成したことは、すごい力を北条方にアピールしたことでしょう。しかもおまけに、目的の小田原城が落ちたら、その後、すぐに一夜城も壊してしまったというんですから。苦労して短期間の一夜城の建設にあたった人たちは、あっけにとられたでしょう。まったく「天下人」というのは胸先三寸で、「つくれ」、「壊せ」。おそらく現場は、たいへんな右往左往を強いられたことでしょう。しかし、やがては、そうした恣意的な行政は、明確になる困難山積と、軌道修正を求める国論に、従わざるを得なくなっていく。そうした歴史の一こまを、一夜城は示しています。天下人の巨大な力と、同時にそのはかない影の姿を、「夏草や、つわものどもの　夢の跡｣今に、歴史を残している小田原・早川の一夜城です。

  2011年07月24日

  コメント(2)

• 

  小林多喜二が『オルグ』を書いた、丹沢の七沢温泉「福元館」

  神奈川県の七沢温泉「福元館」へ行ってきました７月２３日(土)、本日は、休養日にしていました。ところが、気持ちというのは気まぐれです。家で一日中、ゴロゴロしているよりはまし、と思い立って、神奈川県の大山のすそ野、丹沢にある七沢温泉「福元館」に行ってきました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（７月２３日）ここで、日帰り入浴をして、骨休めをしてきました。近年、この福元館は、歴史の舞台として話題になっています。この福元館の５代目館主が、２０００年にそれまで秘話だったことを、新たに公表しました。『蟹工船』の著者である作家小林多喜二との係わりに関してのこと。当時、小林多喜二はプロレタリア作家同盟を支援した活動により、治安維持法違反で追及され、拘禁されていたそうです。1931年１月に保釈・出獄したものの、『蟹工船』が「不敬罪」にあたるとされ、さらに警察からの手配追及をうける身となっていたという。この中で、多喜二は、１９３１年の３－４月には、この「福元館」にかくれて執筆活動をしていたという。彼の著作『オルグ』は、その時に書かれたものだ、ということが明らかにされました。逗留した別棟への階段のわきには、碑文のプレートが設置されていました。この解説のプレートは、前回来た時にはありませんでした。去年、新たに設置されたばかりのものでした。その多喜二が泊まった建屋は、保存のため復元改築されてました。前に来た時は、こんな綺麗なガラスはなかったのですが。以前の形を、そのままに残すように、修理されていました。、この建屋は、本館に対して、道一つへだてた離れですが、ここで、多喜二は『オルグ』を書いていたのだそうです。当時の様子が、そのままに、大事に保管されていました。歴代の館主が、大事にしてきたことがうかがえます。じつは、この地域は、明治５年－１５年ころは、「自由民権運動」の盛んな地域だったそうです。そうした歴史の流れの中で、歴史風土の中で、１９３１年（昭和６年）に３代目館主が多喜二をかくまったのだそうです。「自由民権」の志が流れていて、治安維持法により追及される多喜二をかくまい、その執筆生活や活動を守り、大事にしてきたということです。当時の館主の娘さんは、「福元館」の案内チラシに紹介されてますが、「番下駄をからからと音をさせて、丹前をふところ手に、とんびだこのような格好をして（本館の）風呂にこられる多喜二さんの姿をちょくちょく見かけました」と語っていたそうです。神奈川県丹沢、大山のふもとの七沢温泉。そこは八か所くらいの旅館施設しかないんですが。日帰り入浴もしています。そこは東京の都外にあって、もっとも手近で、静かな骨やすめの地です。この歴史の秘話が、私などには一つの縁になっているかもしれませんが。それがあっても、なかったとしても、よい温泉であることにはかわりません。大山のふもとの温泉は、ph9.9という強アルカリ性の温泉で、つるつるになります。いずこも低温なので、加温していると思いますが、泉質は上々です。丹沢・大山の周辺に点在する、かくれた湯治場です。小林多喜二のかくまわれた場所だったとの、新たな史実が明らかになって、七沢温泉は、新たな関心が当てられるようになって来ていますが、忌わしみ隠すことではなく、先人が大切に守ったものが現代に光輝きだしている。「七沢温泉と小林多喜二」は、新たな静かな関心をよんでいます。福元館のホームページhttp://gold.zero.jp/thattori.13.e7/index.htm     

  2011年07月23日

  コメント(2)

• 

  初夏の富士山が見えました(７月１７日)

  初夏の富士山の姿です７月１７日(日)朝、６時２０分ころでしょうか。小田原厚木道路を走っていたら、富士山が鮮明に見えました。おもわず平塚PAに立ち寄りして撮ったものです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(７月１７日)この半年間は、春霞から梅雨の時期ということで、この道を、週末の朝に通るのですが、なかなか富士山は見れませんでした。今回は久しぶりの富士山でした。山肌の雪は、ノの字を残すだけで、ほとんど消えていました。初夏から夏本番へといったところです。さらに車は移動して、今度は小田原PAからみた富士山です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(７月１７日)富士山に近づいたのでアップになりますが、残念ながら、箱根山がすそ野をさえぎってしまい、末広がりが見えなくなります。富士山の記録、今年のアルバムを調べてみたのですが。今回の前は６月４日でした。梅雨の幕間でしたが、撮れていました。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(６月４日)だいぶ雪が残り少なくなっています。その前は、２月１６日でした。小田原・曽我梅林の「梅まつり」の会場から見えた富士山でした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(２月１６日)梅爛漫の梅林、その背後の富士山。なんと、のどかだったことか・・・。見るからにも、そんな気分が感じられてきます。よもや、その祭りの期間中に震災が起こるなどとは・・・。早く花見を心から楽しめるような状態に回復させたいものです。「梅」には「雪」というのは、ふるくから歴史的に定着しています。『万葉集』などでも、たくさん取り合わせて歌われています。富士山でみても、この２月が、このころが一番雪を載せている時のようです。だから、万葉人の季節感は納得です。場所柄でしょうか、直接に梅の花に雪が降りかかることは見られませんが。その前は、１月３０日でした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（１月３０日）このころは、雪が増えたり、縮んだり、一進一退が繰り返される頃です。富士山の姿を見ることは、近くに住んでいる人には、それほど珍しくは感じないでしょう。日々に観察する機会がありますし、一日の中でも、どこかの時間では見えることがあるでしょう。しかし、日曜農夫が富士山を見れる条件は限られています。週末の日のとれか、しかもその朝に限られています。だから富士山が見えることは、そう多くはありません。だからこそ富士山が見えると、それだけで「やった!」と張り合いが出てきます。その日の天気がまちがいなく良いこと、空気の澄んでいること、少なくとも雨の心配は気にせず、一日の作業が出来ること。まぁ、それは仕事上での都合というものですが・・・。それだけではありません。その姿が見れると、なぜか気持ちを晴れやかにしてくれます。゛よし!　難行苦行でもなんでも、がんばってやるか・・゛　といった気にさせてくれます。むかしから、多くの人に、そうした気持ちを起こさせてきたのでしょう。何とも不思議な力をもってますね、富士山は。

  2011年07月18日

  コメント(6)

• 

  夏の近づく富士山（6.4）

  富士山の雪が大分減りました６月４日（土）の富士山の姿です。小田原厚木道路の小田原PAから、朝7時半ころ撮ったものです。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（６月４日）梅雨に入って、湿気が高いので、全体としてぼんやりしています。それでも、富士山の姿が見えれば、まだ幸いな内です。梅雨のころは、雲に隠れる日の方が多くなっていますから。八王子から神奈川県真鶴のみかん園へ、日曜農夫は通勤します。車ででかけた時は、だいたい小田原PAでひと休みしていきます。そして富士山の姿が見える時は、たいがいカメラを向けることになっています。６月４日の以前に、富士山を撮っていた記録を調べてみると、なんと、２月１６日でした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（２月１６日）大分、この間に日にちがあいていました。この2月16日というのは、特別な日でした。第41回小田原梅まつりが開催されていて、この写真は、そのとき撮ったものでした。小田原・下曽我の梅まつりの会場から撮ったものでした。この梅まつりの時は、電車でのんびり出かけました。別所会場で、「富士山のビューポイント」とされている所から写したものでした。この時は、まだ3月11日の震災前でした。ですから、どことなくのんびり気分です。梅の花を楽しむこと、わざわざそのために出かけたものでした。では、今回以前に、車での途中で富士山を写したのはいつかというと。１月30日でした。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（1月30日）3ヶ月も間が開いたということです。冬の澄んだ空気の下では、富士山はくっきりと鮮明に見えます。この間の、3月から春の時期というのは、春霞がかかることもあって、富士山を見れるのは、少ないということです。もちろん、その方面に住まいしていれば、別でしょうが。はるかに見れる機会があるかとは思いますが。それと、やはり遊び心が必要なんですね。途中でひと息つこうと思わないと、小田原PAで車を留めないと、両方の手がふさがっていては、たとえ富士山が見えたとしても、カメラは操作できません。それに、この間は、出かける機会が減っていたかと思います。1月頃の富士山、頭にのせた雪は、増えたり減ったり、一進一退です。2月上旬ころが、一年で雪を一番たくさん載せているころでしょうか。今ごろ、6月のころは、白い雪の部分はどんどん痩せて減っていきます。7月には、すっかり消えてなくなってしまいます。下界の温度を、富士山の雪の量がしめしてくれています。 

  2011年06月05日

  コメント(2)

全167件 (167件中 101-150件目)

< 1 2 3 4 >