浜払子
(浜払子 砂浮琴撮影)浜払子(はまぼっす)は、サクラソウ科 オカトラノオ属の海浜植物。海岸の岩場や崖に生える越年草で、インド、アジア、太平洋諸島に広く分布。日本では、北海道道南から沖縄西南諸島までの各地に見られるようだ。海辺は、強風や潮にさらされ、砂浜や岩など植物の環境としては厳しい。そんな、過酷な生育条件に耐える植物は、どれも独特なフォルムをしていて、浜辺を散策しながら、眺めて歩くのが楽しい。(浜大根 砂浮琴撮影)海浜性植物は、これからが本格シーズンに入る。5月頃から、次々に咲きはじめる海浜性植物は多いんだ。浜大根、花昼顔、大唐米、小待宵草、浜撫子の開花も今頃からだ。須磨から明石を結ぶ、海沿いの国道でも浜払子が咲きはじめた。ここしばらく、急に気温が上がったせいか、例年よりも開花が早い。浜払子は、わずか1センチほどの小さな花だけど寄り添っている姿が健気だ。花崗岩質の岩の上で、海を背景に咲く姿はとても愛らしい。浜払子の払子(ぼっす)とは、柄に獣毛や麻などを束ねたもので、元々は蚊や蝿や塵を払っていたものが、禅宗の僧侶が振る法具となった。さて、GWは何種類ぐらいの花に出会うだろう。それより、GWが全部休めると思っていたら、甘いんだろうね...