今日3月10日は東京大空襲の日です(再録)
日本全国各地それぞれの市街( まち )に、大空襲の日があると思いますが、今日3月10日は、日本国民が広島、長崎への原爆投下の日、8月6日、9日と共に絶対に忘れてはならない「東京大空襲」の日です。 1945年( 昭和20年 )3月10日、米軍のB29、325機によって38万発、1700トンの焼夷弾が東京の下町一帯に投下され、市街地と無辜( むこ )の市民を攻撃対象とするこの無差別爆撃で、10万人以上の方々が犠牲となりました。中でも、その残虐さにおいて許せないのは、一定の区域の左右を先に爆撃して、そこに人が逃げられないような炎の壁をつくり、炎に挟まれ、逃げ惑う人々を意図的に焼き殺し、虐殺したことです。 ナチスによるユダヤ人虐殺のことは、世界に知れ渡っていますが、こうした米軍による非戦闘員大量殺戮のことがどれだけ知られているのでしょうか。この大空襲を指揮したカーチス・ルメイ少将自らが、「若し、自分たちが戦争に負けていたら、自分は、戦犯として裁かれていただろう」と認めているとのことですから、彼等自身、この空襲の非道さを分かった上でやっていたのです。 然も、許せないのは、このルメイ少将に対して、1964年( 昭和39年 )、航空自衛隊の育成に貢献したとの理由で、日本政府が勲一等旭日章を授与していることです。ルメイ少将のような無差別爆撃の手段を採らなかったが故に更迭された、その前任者をこそ表彰すべきであったと思うのですが・・・。