「大工のマルチン・ルター」
木下和好先生の<英語おもしろ話 - マルチン・ルターは大工だったのか?>からシェアさせて頂きました。テレビの人気番組のひとつに家のリフォームがあります。Before と After の違いを見て、視聴者は感動し又興奮します。実はリフォームの元祖はマルチン・ルターでした。でも彼は大工ではなく、家の改築を行ったこともなかったでしょう。彼の行った「reform」は、当時堕落していたカトリック教会の改革でした。「Reform」は、「間違い・誤った慣習・欠陥・有害なこと・不道徳なことなどを改める」ことを意味し、その行為を「reformation( 改革 )」と言います。このように「リフォーム( reform )」自体は問題なく使われる普通の単語ですが、家の改築の概念はありません。英語では、建物全体を改造する場合は「remodel」、そして古い物を改装する場合は「renovate」という単語を使います。それにしても、海外で通用しない和製英語が、これ以外にも一寸多過ぎるように思います。一体誰が使い始めるのでしょうね?尚、今年は、ルターの宗教改革から500年に当たります。