ガレットとクレープの違いは?
安食シェフのエキサイティングな『実演クレープ作り』の続きを書く前に、前回のコメントで「ガレットはクレープとはどこがちがうのでしょうか?」というシンプルなご質問をいただきましたので、ブログのハンドルネームに「ガレット」を使っていることもあり、私なりの理解の範囲で、しっかりご説明したいですね~☆ ↑ブルターニュ地方の伝統菓子ガレット・ブルトンヌ 有塩バターを使うクレープは、ガレットの一種です。ガレット(galette)は一般的には、「円形で平たく焼いたもの」全般をさすので、 ・ クレープのような薄いパンケーキ ・ ガレットブルトンヌのような厚み2cm位のビスケット ・ ガレット・デ・ロワのようなフィユタージュ(パイ)生地を使ったもの(主にロワール川以北・パリ周辺で作られる) ・ ガレット・デ・ロワでもロワール川以南・南仏全域で作られるブリオッシュ生地を使ったもの ・ 千切りにしたジャガイモを薄く丸く広げ、表面をカリッと焼き上げ塩・胡椒で仕上げたじゃがいものガレット(ガレット・ドゥ・ポンム・ドゥ・テール Galette de pommes de terre)などのお料理↑これらは、全てガレットです。 ↑パティシエ・シマ 島田進シェフのガレット・デ・ロワ 模様は色々ロワール川以北ではフィユタージュ生地で作る。(フェーヴ入り)フィユタージュを使っているが“浮き”は控えめに薄く焼き上げるのが特徴↑ビゴの店 藤森二郎シェフのガレット・デ・ロワ南フランスではブリオッシュ生地で中央に穴を開けた形に作る(フェーヴ入り) ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~クレープは、ご存知のように、小麦粉を牛乳・卵で溶き、ごく薄くのばして焼いたものですね。生地にはお砂糖が入ることも入らないこともあります。もとの意味は布地の「(クレープ)デシン,ちりめん」からきているので、チリチリとした焼き模様が表面についているのが本来の姿です。甘いデザートとして食べられる他、砂糖なしのクレープ生地で野菜やチーズを巻き込み、グラタンにして熱いものをいただくこともあります。 ブリュッセルで食べたシコン(チコリ)のクレープグラタンは美味でした~♪忘れられない旅の思い出です。 クレープ・シュゼット最も有名なデザートとしては、クレープ・シュゼットがありますね。レストランのワゴンサービスで、照明を暗くし、オレンジの皮をくるくると巻いた上からオレンジリキュールをたらし、火をつける炎の演出でよく知られています。熱々のクレープに溶けたブール・ドランジュ(オレンジバター)をからめていただくと最高の贅沢~。もちろん、この他に、クリームやジャムを塗って巻いたり折ったり、果物やアイスクリームとあわせてデザートとしていただいたり、色々な形で供されます。 ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~ * ~そして、混乱しがちなので最後に書きます、そば粉のガレット(ガレット・ドゥ・サラザン Galette de Sarrasin)について。ブルターニュ地方では、やせた土地でも栽培できる「そば」を使った伝統料理、そば粉のクレープが何世紀もの間、主食となっていて、長い歴史を誇ります。クレープの中でも、特にそば粉で作る食事にもなる塩味のものをこの地方ではガレットと呼び、後の時代に出てくるデザートとしての小麦粉で作る甘いクレープと区別しています。ブルターニュ地方では、“前菜・そば粉のガレット・甘いデザートのクレープでフルコース”という食事の形態も多くみられ、町中にクレープリーが数多く存在しています。 3月にパリのクレープリーで食べたガレットは想像以上に美味でした~ Paris 2007.3.27フラン・ブルジョワ通り [CREPERIE SUZETTE]La complete (jambon,fromage,oeuf ハム・チーズ・卵) 8ユーロ日本でも本格的ガレットが食べられるお店が。カフェ クレープリー ル・ブルターニュ↑前々から行ってみたいとチェックしつつ、行きそびれています。表参道店が6月末に、近い距離ですが移転したそうです以上、私なりにガレットとクレープについてまとめてみました。「ここが違っているよ」「他にも○○」など、情報がある方は、コメントで教えて下さいね!よろしくお願いします。次は安食シェフのデザートのクレープ3品に続きます♪ガレット、美味しそう!と思う方は↓を押してこの記事を応援して下さいね☆ いつもクリック、ありがとうございます! 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 《お菓子作りの道具と材料》 (楽天)Homeへ