パリの街角のランチ気分 @たまプラーザ ヴェルヴェンヌ
会話がはずむと料理への感心が薄れ、漠然と美味しいと思いながらするすると食べ進んでしまうことがあります。そんな時でも、ふと手が止まる瞬間が。話に夢中になっているはずの頭の一部分が猛烈に動き始め、会話を続けながらも、ぐぐぐっとお料理の方へ気持ちが引き戻されます。たまプラーザ フランス料理 ヴェルヴェンヌ 『ポテ』 会話を中断する指令が頭から届いたのは、メインを食べている時。最近お魚を頼むことが増えていますが、この日はお肉気分。お肉と野菜の田舎煮込みは、ポトフかと思うとポテという可愛い名前。 potée=ポテ(塩漬けバラ肉等と野菜の煮込み料理)pot-au-feu=ポトフ(牛肉、玉ねぎ、にんじん、ねぎ、かぶ等をたっぷりの水で煮込んだ料理) 奥ゆかしい味付けは、優しい味わい。アッサリしていてとても食べやすい。お肉がすごく柔らかい~♪マスタードをつけて召し上がってみて下さいというおすすめに従って、途中で粒のないとろりとしたマスタードを少し。味がふくらみます。 家庭で簡単に作れそうにみえて、きっと細やかなプロの技が隠されていてこういうお味になるのね、と想像してみます。と思った時、あれっ?と思う手ごたえが。 先ほど柔らかい~、と感動したお肉と違うものが、ここでようやく目に入ります。あ、そういえば、メニューにはお肉の名前がいくつか並んでいました。友人と、ちょっと込み入った話があったこの日。「豚タン」「豚肩ロース」「牛ばら肉」という文字は、私の中では「お肉」とまとめて変換されていたようです。スープ『オニオングラタン風』 メイン『ポテ』 塩味がちょうどいい感じに効いた牛ばら肉の食感は、最初に食べた豚肩ロースとは全く異なり、歯ごたえ、弾力がたっぷり。噛みしめると、スープに逃げずに中にとじこめられた肉の味がしっかり感じられて、好印象 豚タンは、最初何だろう~?という感じ。臭みは全くなく、独特の食感。三種類のお肉によって、ポテの表情がどんどん変わっていきます。途中で汁に浸っているマッシュポテトがゆるく溶け出し、またいい感じの変化が。本当に美味しくいただきました。メイン 『真鯛のポワレ ソースガスコーニュ』 友人が頼んだメインは白身魚のポワレ。パッと見て目に華やか。とても鮮やかです。一口お魚をわけてもらうと、バリッと皮が焼けているのかと思ったら、パリパリサササササササと細かく崩れてくる繊細な食感。これは再訪して、一皿しっかりいただかなくては。 こちらのシェフの得意分野はお魚と野菜のようです。 阿部正彦シェフは、フランスのリヨンなどで修行され、日本では銀座並木通りのレストラン ロオジエのスーシェフ(副料理長)等をされた後、2007年に独立。たまプラーザは、渋谷から急行で20分ほどの郊外の住宅地。その土地で、「心地よい時間」を過ごしてもらいたいとの思いでお店作りをされています。ヴェルヴェンヌの店内 開店時間直後に撮影 フランス料理と聞くと、いまだに少し背筋がピッとのびる気がしないこともありませんが、白いクロスをかけたお店ばかりではありません。予約をしていなくても気軽に立ち寄れる雰囲気で、しかも美味しい。ヴェルヴェンヌはパリの街角にありそうな、そんなお店です。 この日は軽く、スープ・メイン・デザート・飲物のメニューA(1,700円)をとることに。メインはお魚かお肉、+800円で開店以来の看板メニュー『国産和牛ほほ肉の赤ワイン煮』も選べます。フランスパンもつきます。他にランチ B 2,500円、C 3,500円、キッズメニュー1,200円あり。友人はきのこのスープ、私はオニオングラタン風スープで一足お先に秋冬気分を。 予約のお客様用に、入口近くの席に子どもイスが2客用意されていました。壁にはエッフェル塔の絵。BGMはフランス語。店内にはフランスにちなんだ絵や地図、写真などがあちこちに。黒板に手書きのメニューもあります。 開店直後からバラバラバラとお客さんが入ってきて、この日は二人連れの女性客が多かったような。平日でしたが、あっという間にテーブル席はほぼ満席に。感じのよい店員さんたち(女性スタッフはもしかしてマダム?)の笑顔の温かい応対が感じがよかった☆デザート 『洋梨のタルトとヨーグルトのムース』 タルトはアーモンドの香りがしっかり。お皿に添えられた白ワインのジュレが美味しい ↓この葉っぱがヴェルヴェンヌヴェルヴェンヌ外観 左側はお寿司屋さん 右はミシン屋さん たまプラーザ駅北口の東急の前の道をのぼり、大きくカーブしている所に数件並んでお店があるうちのひとつ。他に、同じビルにはオーガニックカフェso.waやビーズ屋さんなども ヴェルヴェンヌとは、レモングラスのような柑橘系の香りのするハーブ。阿部シェフが修行されたリヨンの名産です。フランスでは、ハーブティーの他、リキュールや石鹸、飴やお菓子にも使われています。葉っぱの形は、お店の正面の看板を見て下さいね~。美しい名前のヴェルヴェンヌを辞書でひくと、和名は「クマツヅラ(熊葛)」。軽やかな響きから、和名になると「熊」か…。急にごつい名前に変わりますね。更に調べると、クマツヅラの葉は生薬として使われ、別名「バベンソウ(馬鞭草)」と呼ばれるらしい。今度は「馬」…。(葉の形が乗馬の鞭に似ているところから)バベンソウで検索すると、↓の写真にたどりつきました。商品名「ベルベナリン」。あら、最初のヴェルヴェンヌに近い響きに☆このパッケージに描かれている薄桃色の花が、ヴェルヴェンヌの花なのでしょうか???可愛らしい小花です。ハーブティー ティーバッグ ベルベナリン クマツヅラの葉を使用 ヴェルヴェンヌ (LA CUISINE FRANÇAISE Verveine)阿部正彦シェフ横浜市青葉区美しが丘5-1-5 第3吉春ビル105045-901-3477営業時間 11:30~14:00(L.O.)、17:30~21:00(L.O.)定休日 水曜・第3火曜東急田園都市線 たまプラーザ駅北口から徒歩3分ディナーは小学生以上 食べログに、マグカップスープのサービスやワインの割引など、ヴェルヴェンヌのちょこっとお得なクーポン券がありますよ♪ 年末までは お気軽な平日限定ディナーコース 2,500円も。アミューズ、サラダ、魚料理、デザート、コーヒー、プティフールたまプラーザで親しみやすいフレンチを☆と思われたら↓を押して応援して下さいね☆ いつもクリックありがとうございます♪ 一日一回カウントされます。よろしくお願いしま~す。 ↓ ←こちらもよろしく!ガレットのお菓子日記 Home へ食べログへ