2006世界フィギュアが終わって
これで今シーズンが終わりました。いろいろあったシーズンでしたね。こちらでは世界フィギュアのテレビ放送は一昨日と昨日だけで、女子以外が観られなかったというのが残念でなりません。特に男子は贔屓のジュベールくんが2位になったというのに。でもバトルくんが6位だったのはショックですが…織田選手、初出場で4位は立派です。でももうちょっとでメダルに届くというところだったのは残念でもありますが。今回は女子だけしか観られなかったので今日はその感想を。と言っても、私は細かなスキルや点数配分には疎いので、私が観ていて単に思ったことです。それも、私の好きなタイプのスケーティングというのがあるので、あくまでもそれを基準にした感想ですから、それは違う、という意見もおありでしょうがそこのところは悪しからず。まずは村主選手、銀メダルおめでとうございます。今までの最高位、しかも世界選手権でのメダル獲得数は日本一だとか。そして彼女の2位と言う成績が来年のワールド東京大会の日本枠を3にました。今回は荒川選手欠場で枠をとる責任も大きかったと思いますが、本当にお疲れ様でした。村主選手のSP。ちょっとジャンプのミスはありましたけど、見所の最後のほうのステップは思いっ切りためてメリハリを付けるとステキだと思うのですが、オリンピックの時より迫力があったように思いました。トリノではラストのスピンをキャッチフットで終わってちょっとスピードが落ちたのですが、今回彼女の持ち味の高速スピンで終わらせたのは良かったと思います。コスチュームも化粧もきりっとしていいですね。FPはまずコスチュームは彼女らしいと言えば彼女らしいのかな。私の勝手な意見としては、村主選手はもしかしたら腕は隠した方がいいのかも。それとFPのアイシャドーの入れ方が好きじゃないな。目の縁に濃く入れすぎていると思うんです。昨日のFPでまず良かったのが、演技終了後笑顔が見られた事でした。もしかしたら満足いかなかったからかもしれないけど、全日本やトリノの時のような泣き顔にならなかったのが私は観ていてとても良い気持ちになれました。いい演技が出来て感極まった時に泣き顔になるのでしょうけど、やっぱり笑顔で終わった方がいいな。立派な2位だと思います。でも、結局2位だった、とも言えます。今回は1位を狙える状況にあったし、サーシャがやっぱりやってしまったのに。「たら、れば」はスポーツの世界にはないと言いますけど、もしサーシャがパーフェクトだったら村主選手の優勝は無いと思っていましたが、まさかマイズナーと言う伏兵がいたとは。確かに彼女SPでも調子良かったし、きれいな滑りをする選手ですね。そんなに柔軟性があるとは思えないですが、昨日の演技は勢いがありました。結果はテレビ放送を観る前に知っていましたから、彼女の演技を観ていて確かに3-3のジャンプも跳ぶしすごいとは思いましたが、正直「これであんなに点差がついての1位?」とも感じました。ところがあのラスト間際の一番きついであろう時の3連続ジャンプ。あれで一気に盛り上がってしまいましたよ。あのインパクトは強烈でした。これが若さなのでしょうか。若さとは脆さも出るけど、一方で調子に乗ったらとんでもない事もやれてしまうのですね。話は村主選手に戻って、彼女も悔しかったようですけど、でも、今の彼女はやはりあれが精一杯なのだと思いました。現在の彼女ではこれ以上上は望めない演技だったのではないかと。中野選手。SPは笑顔も見れて伸び伸び滑っているようでした。FPはちょっとミスもありましたし、本人としてはもっと点数が欲しかったと思います。まき足ですか?確かにあれはちょっと気になります。そして彼女は膝が曲がっているというか入っていない、これは村主選手もですが、これが惜しいですね。どうしてもスパイラルやスピンの時美しさにちょっと欠けてしまう。これは体型だからどうしようもないのでしょうけど。でも初出場で5位は立派です。今回は名前を覚えてもらう事だ、と思えばいいのではないでしょうか。彼女は好きな選手の一人になりました。恩田選手。お疲れ様でした。わずか2週間の調整で頑張りましたね。FP最後の方は脚にきていたのではないでしょうか。きつかったのが分かりましたが、とても逞しくてジャンプの高さ、迫力はやはりすごいものがありました。ただ、彼女のSPはやっぱりなあ…。どうみてもワルツは彼女には合わないと思います。いろんな事にチャレンジするのはいいけど、無理に合わないものを選ぶ必要はないのではないでしょうか。だけど、一時は引退を考えたらしいですが又目標を持ってくれましたね。サーシャ、一体どうしたの?ていうか、やっぱりなのか。今度こそは、もしかしたら、とも思っていたけど…何なんでしょうね、実力はあると思うのだけど。でもこうまで1位になれないという事は、彼女の実力はやはりここまでなのかも。技術、精神面全てにおいて実力を伴わない事には1位にはなれないと言う事なのでしょう。でも、アメリカ選手に見習うことは多いですね。いつも思うのですが、外国選手はわりとそうだけど、特にアメリカやカナダの選手はジャンプのランディングがとってもきれい。もちろんジャンプが上手くいくからランディングが美しいのだけど、又その時の手の使い方に魅せられてしまうのですよね。音楽に合わせるのも上手いです。特にサーシャのプログラムはきちんと滑ればバッチリなのに。そして全体的に見せ方が上手い。日本女子はレベルが高いと言われるけど、見習う事もまだたくさんあるように思います。何はともあれ昨年末から非常に話題の多かったフィギュアスケート界。ちょっと一休みというところですが、早くも来シーズンが楽しみでもあります。真央ちゃんが出てきますよ。でも荒川選手、プロに転向しそうな気がするな…今回も勝手気ままなひとり言でした。