☆ヘイフラワーとキルトシュー☆
フィンランド児童文学の映画化。ヘイフラワーは7歳の女の子。パパは科学者でジャガイモの研究に明け暮れて、他の事は何にも興味がない、という感じ。ママは家事が全く出来ず、常に職を探している。妹のキルトシュー5歳はヘイフラワーに頼り切っているが、気が強くてとてもわがまま。この一家は何でもヘイフラワーがやらなくちゃ起って行かないのだ。ヘイフラワーはもうすぐ小学生になる。だが、こんな家庭で自分が学校に行ったら、一体誰が家事をやるの?誰がキルトシューの世話をするの? 不安になったヘイフラワーは神さまに 「普通の家族になりますように」 と祈るのだが・・・ストーリーも映像もまさしく童話の世界です。その一言に尽きます。とにかく映像がポップでキュートで、フィンランドの美しい風景が楽しめて、ブロンドの二人の姉妹がいかにも北欧で…ウキウキ気分。この家族の他の登場人物たち(お隣さんや警官)たちもちょっとあり得ないようなキャラクターだし、ヘイフラワーの両親もあり得ない親だけど(キルトシューは結構あちこちにいるが)、ここまで酷くはなくても似通った人達はいるかもしれません。特に仕事人間で家庭を顧みない父親とか、子供の事はそっちのけの母親とか。そんな人たちが観ると心がチクッと痛むかもしれませんね。キルトシューのわがままさも、ヘイフラワーの健気さも、「わかる、わかる」と頷いてしまうのです。ほのぼのとした、とてもかわいい映画です。 タイトルは英語での読み方ですが、フィンランド語ではヘイフラワーはヘイナハットゥ、キルトシューはヴィルッティトッスだそうです。とにかく色鮮やかな映像と北欧の家具や雑貨、服のデザインやカラフルさを見ているだけでも楽しくて、元気になれます。男性は苦手かもしれませんが、女性は好きな人多いと思いますよ。HEINAHATTO JA VILTTITOSSUHAYFLOWER AND QUILTSHOE2002年フィンランド監督:カイサ・ラスティモ脚本:カイサ・ラスティモ、マルコ・ラウハラ原作:シニッカ・ノポラ、ティーナ・ノポラ出演:カトリーナ・タヴィ、ティルダ・キアンレト、アンティ・ヴィルマヴィルタ、ミンナ・スローネン 他 ヘイフラワーとキルトシュー(DVD) ◆20%OFF! ヘイフラワーとキルトシュー