『インファナル・アフェア 無間序曲』
≪お互いの立場を逆転させたルーツはここにあった≫マフィアへの潜入捜査官と,マフィアから警察へ潜入した二人の男たちの緊張感みなぎるハードボイルド『インファナル・アフェア』トニー・レオンとアンディ・ラウの2大スターの競演と緊迫する警察とマフィアの駆け引きに引き込まれたものでしたが、私があの作品を観た理由は、実は今日の日記の『無間序曲』に出ている若手俳優がテレビでインタビューを受けているのを観て、その可愛さに惚れてまずシリーズ最初の作品を観てみようというミーハーな考えでした(苦笑)予想以上に面白かった『インファナル・アフェア』そして今回の『無間序曲』。やはり順番どおり観ておいて良かったと思います。『無間序曲』はトニー扮するヤンとアンディ扮するラウの若き日の姿を追いますが、一作目が2人を中心に話が展開していったのとは対照的に、2人のそれぞれのボス達やヤンの出生、ボス同士の関係、ボスの妻とラウの関係など1作目では語られていなかった部分が詳しく描かれています。ヤンのボスのウォンの徹底的に悪を憎む正義感。ラウのボスのサムの実は人間臭さなどが興味深いのですが、その2人が後に辿る人生は、何が悪で何が善なのか、善悪の許容範囲は度を越すと逆のものになってしまう危うさが実によく描かれていました。サムが意外に素敵に見えたし、ウォンが号泣するシーンは普段がクールなだけに逆にカッコ良かった。そして、ハウが理知的な雰囲気の中にこれでもか、という程の非情さを持ち恐ろしかったけど、ある意味カッコ良い。ウォン、サム、ハウ、マリー、ルクの個性あふれるキャラクターに、なるほどトニーとアンディが若い頃はこうだったかも、と思わせる容姿の若手俳優2人。特にヤンを演じるショーン・ユーは目元がちょっと竹野内豊に似てたりして、好みですワ…(笑)シリーズ最終章を早くも観たくてたまりませんが、今日の『無間序曲』を観て又1作目の『インファナル・アフェア』を観てみるとより登場人物の心情が見て取れるかもしれません。INFERNAL AFFAIRS 22003年香港監督:アンドリュ・ラウ、アラン・マック脚本:アラン・マック、フェリックス・チョウ出演:ショーン・ユー、エディソン・チャン、アンソニー・ウォン、エリック・ツァン