『アイス・キャッスル』
≪スポコンと氷上のロマンチックストーリー≫ここでもたびたび書いているように、フィギュアスケートが大好きです。好きになったのは紛れも無く札幌オリンピックのジャネット・リンの影響で、オリンピックも今ではいろんな競技があって見たいものもたくさんありますが、何が何でも外せないのは札幌以来フィギュアスケートなんです。そういうわけで、これもフィギュアスケートを題材にした映画だと知り公開当時観に行き感動したものです。そして最近、DVD化されている事を知りレンタルして観たのですが、アア~懐かしい。やっぱりステキな映画でした。アイオワ州の小さな町に父親と住む16歳のレクシーは、スケートリンクやボーリング場を経営するビューラーの下で、アイスホッケーの選手になる為に大学を中退して町に帰ってきたBFのニックに見守られながら、次期オリンピックを目指しフィギュアスケートの練習に明け暮れていた。地区大会に出場したレクシーの才能を見抜いた有名なコーチ,デボラの誘いを受けスケートスクールに入り厳しいレッスンを受ける。そしてある日、彼女の不注意による事故で目がほとんど見えないという致命的な状況に陥ってしまう。当時プロスケーターとして活躍していた主役のリン・ホーリー・ジョンソンですので、もちろん本人が滑っています。当時はまだ3回転を跳べる女子は少なかったしビールマンスピンだってやってないし、昨今のフィギュアスケートを見慣れているとここでの映像は物足りなく思えるかもしれません。しかし何と言ってもジョンソンのスケーティングはとてもきれいで、加えて容姿も美しいのでこの映画に実にピッタリですし、技術的な事を度外視しても思いっきりフィギュアスケートを楽しむ事が出来ます。ジョンソンやニック役のロビー・ベンソンが切ない心のすれ違いもありながら、若々しく思いやりのある恋人同士を演じとても清々しいです。ビューラー役が、『赤毛のアン』のマリラのデューハーストだったとは、全然憶えていませんでした。若い二人を支える周囲の人物をベテラン俳優が支え、成功から挫折、そして再起へと向かう本人と周りの人たちとの心のふれあいを描き、ストーリーもしっかりとした爽やか作品。この映画の事を思い出す時はいつもジョンソンが着ていたブルーに白い襟のコスチュームが目に浮かんでいたのですが、久しぶりに観てとっても懐かしく思いました。映画の中で選手達が着ているコスチュームを見ると今と随分様変わりしたのが分かりそういう点を比べても面白いかもしれません。そして、あのブルーのコスチュームと同時にこの作品の主題歌もセットとして思い出されていたのですが、それが又いいんです。人気のフィギュアスケート、この映画でも充分に堪能できると思います。ICE CASTLES1978年監督:ドナルド・ライ脚本:ドナルド・ライ、ゲイリー・L・バイム音楽:マーヴィン・ハムリッシュ出演:リン・ホーリー・ジョンソン、ロビー・ベンソン、コリーン・デューハースト、トム・スケリット、ジェニファー・ウォーレン