【エリザベス(ELIZABETH)】 1998年 エリザベス1世即位
(あらすじ) カトリックとプロテスタントの争いが激化する、16世紀のイングランド。エリザベスは、腹違いの姉メアリー女王の崩御後、世継ぎとして弱冠25歳の若さでイングランド女王に即位する。隣国との関係が切迫するなかで、愛する恋人と政略結婚のあいだで揺れ動く若き女王が、一国の王として独立自尊するまでを、豪華絢爛なセットと衣装で描く――。 豪華でスケール壮大なのだが、なんてことのない内容でおわってしまう。この年のアカデミー賞で『恋におちたシェイクスピア』に敗れたのも、なるほどだ。主演男優陣が被っていての敗北だし、ケイト・ブランシェットは悔しかっただろうなあ。個人的に大好きな女優さんなので、エリザベスの神憑り的な熱演だけみると負けていないんだけれど、、如何せん、波瀾の世のエリザベス1世の恋愛模様が主題では、ちょっとかなしすぎる。コミカルな恋愛劇に負けるのも納得。そもそも『恋におちたシェイクスピア』もそれほど面白い作品ではなかった。 続編の『エリザベス:ゴールデン・エイジ』はHDに録画してあるので、そのうちに。あまり期待しないで観てみよう。エリザベスの恋人役にはジョセフ・ファインズ(写真・右)。結局、この男が何を考えているのかよくわからない。エリザベスの苦悩は刺さるほど伝わったのに、男優陣はぼんやりなのだった。それにしても、わたしはいつまでもファインズ兄弟が苦手なのだなあと実感。 監督 シェカール・カプール 脚本 マイケル・ハースト 撮影 レミ・アデファラシン 音楽 デヴィッド・ハーシュフェルダー 出演 ケイト・ブランシェット ジョセフ・ファインズ ジェフリー・ラッシュ 他 (124min)