【台北の朝、僕は恋をする(AU REVOIR TAIPEI)】 2009年 コミカル・ロマンティック・ラブ・ストーリー
(あらすじ) 恋人がパリに留学してしまい傷心の日々を送っていたカオは、パリへの旅費を稼ぐべく両親の店を手伝いながら、夜は近所の本屋で立ち読みをしてフランス語の勉強を続けていた。本屋の女子店員スージーは、そんな彼とすっかり顔なじみになる。ある日、パリの彼女から突然別れを告げられたカオは、すぐにでもパリに行くため、顔見知りの不動産屋に借金を頼み込み、交換条件として怪しげな小包の運搬を頼まれるのだが―――。予告を観たときからずっと楽しみにしてたのは、岩井俊二や初期のウォン・カーウァイのような、キュンキュンくるラブストーリーの予感を感じたからだった。夜の台北、スージーの働く書店、彼女がカオとともに巻き込まれる怪しげな小包を巡る追いつ追われつ・・・そのすべてが善良さに満ちている。コミカルで切ないラブストーリーがとても身近なのは、台湾と日本の感性が似ているから。小気味よい音楽がよく似合う、初々しい恋のはじまりは、すごくありがちで王道をいくストーリー。灰汁や淀みの微塵もない照れくささ、けれどすごく好み。 監督・脚本 アーヴィン・チェン 製作総指揮 ヴィム・ヴェンダース メイリーン・チュウ 撮影 マイケル・フィモナリ 音楽 シュ・ウェン 出演 ジャック・ヤオ アンバー・クォ ジョセフ・チャン クー・ユールン (85min/台湾=アメリカ)