サルテの至宝(フェラーリ330P4)
ついに来ました。いや、今月中旬には手に入れてたわけなんだが、あまりに好きすぎてまともに文が書けないという、なんだがよくわからん理由でお蔵入り状態(^^ゞけど、せっかく清水の舞台から飛び降りて死んじゃったくらいの覚悟で大枚払った物件ゆえにネタにしないわけにはいかんのよ。 アイドロン1/43 フェラーリ330P4#21 ルドビコ・スカルフィオッティ/マイク・パークス フェラーリの、というよりもポルシェもフォードもメルセデスもジャガーもひっくるめても「最も美しい」と賞賛されるプロトタイプスポーツカー330P4。なだらかな曲面で紡がれたボディがいかにも女性的で官能的ですらあるけれど、330の名が示すとおり330cc×12の4リッターV12エンジンはひとたび目覚めればリアタイヤを豪快に蹴り飛ばし空気を切り裂いて突き進む。オリジナルはたったの4台しか存在しないといわれるP4の、正真正銘そのうちの1台(シャシー#0868)は前年の惨敗を返上すべく投入された1967年ルマン参戦車で、結局前年覇者フォードには及ばなかったものの、表彰台2位を獲得(3位もP4)した車輌。 人生初のアイドロンは、縦から見ても横から見ても、延々眺めても見飽きないP4のフォルムを見事に再現した逸品(つか、値段からすればあったりまえだ)ハンドメイドゆえの行き届いたディテールも素晴らしい。 コックピットの各種スイッチ類を極小金属ピンで再現。 後付けパーツのリベットを極小金属ピンで再現。ボディはデカールの上からクリアコート済みで経年劣化抑制に寄与。唯一気になるのは、リア窓にかかる故にそこのゼッケンのみクリアコートされておらず統一感がいまひとつ阻害されているところかね。 1967年のルマン同期生。黄:フォード・マークIV(ブルース・マクラーレン/マーク・ドナヒューの4位入賞車)白:“テキサス・ロードランナー”チャパラル2F(ブルース・ジェニングス/ボブ・ジョンソン)同じレギュレーションを読み解いても、これだけ個性的なマシンを作れた古き良き時代に栄光あれ。