studio PINE SQUARE

[ロードカー] カテゴリの記事

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  アルティメット（マクラーレン・セナ、Ｐ１、Ｆ１）

  ​​　​今年はアイルトン・セナ没後３０年ということで、​セナが搭乗したマシンを​トールマンとロータス時代​​、​​マクラーレンとウィリアムズ時代​で記事にしたが、今回はそのオマケ。　といってもレースカーじゃない上にセナが乗ったわけでもないんで同列に語るのもどうかなぁ、ではあるんだが、そもそもはこちらの方がセナＦ１マシン総ざらえ企画よりも先にあった。じゃあ思い立ったが吉日ですぐ書けよって話なんだが、そこはそれ基本ぐうたらなもんで（汗）。　今では単なるレース屋ではなく、ハイソでスーパーな市販車を生産する立派な自動車メーカーとなったマクラーレン（・オートモーティブ）。そのフラッグシップモデルはアルティメット・シリーズとしておよそ10年に一度のスパンでラインナップされる。ＴＳＭモデル１/４３　マクラーレン・セナ（２０１７）　レースカーだったら参戦レース結果とかデザイナーの話とか何かしらのネタを捻りだせるんだが、ロードカーの場合は４リッターV８ツインターボ、７速ＤＣＴ８００馬力のミッドシップくらいしか書くべきことがない。まぁ思い入れがないっちゃあそれまでなんだが（汗）。　このクルマ（実車）があるって知った時は、果たしてセナが存命なら出たろうか？と思った。自動車メーカーとして、高性能なスーパーカーをラインナップに据えるのは必須だから、このスペックこのエクステリアデザインのクルマが形として存在するのは当然として、問題はそれをセナという名前にするか？という意味でだ。なんとなくだがセナが存命ならレース業界クルマ業界からはきっぱりと足を洗ってただろうと勝手に思ってるんで、いくらマクラーレンとはいえ名前貸しにはＮＧ判断したんじゃないか、と。セナのいない現実では、売上の一部をセナ財団に寄付することで名義貸しが成立したみたいだけどね。オートアート１/４３　マクラーレン・Ｐ１（２０１３）　マクラーレン・セナの先代フラッグシップモデルがＰ１。ポジション・ワンを意味するＰ１は３.８リッターＶ８ツインターボプラス電気モーターのハイブリッド、７速ＤＣＴ９１６馬力を発するモンスター。最大３００馬力程度のクルマしか乗ったことのない身には、２駆で９００馬力なんておっそろしー以外の何物でもないが、まぁアウトバーンもない国内であれば、さほど恐怖の瞬間ってなこともないのかもな。とはいえ、たとえ法規がどうだろうと、出るなら出しちゃうのがヒトの性。いまのところ、よくニュースで耳にする「高級外車がどこそこで暴走、事故」的な映像にマクラーレン車が出てくることは記憶にない。マクラーレンのオーナーは出来た人が多いということだろうか。単にフェラーリ・ポルシェに比して母数が少ないだけかもしれんが。。。あ、そうそう、公道じゃないが浅間ヒルクライムで​​某有名自動車専門誌のクズドライバー​が事故って廃車にしたことはあったなあ（笑）ミニチャンプス１/４３　マクラーレン・Ｆ１（１９９２）　メルセデスとの共同開発ＳＬＲマクラーレンを挟んで、マクラーレンがアルティメット・シリーズの始祖と位置付けるマクラーレン・Ｆ１は、マクラーレン（現行マクラーレン・オートモーティブではなく前身のマクラーレン・カーズ）初の市販車。三角断面モノコック・ファンカー・ＭＰ４/４などで有名なゴードン・マレーが統括した。ホンダＮＳＸ（ＮＡ１）をベンチマークに「世界最速で最良な市販車」を目指し、当初はあくまで市販車だけの展開であり、後のル・マン優勝車であるＦ１ＧＴＲは、レース好きなオーナー連のリクエストで渋々バリエーションに加えたものだった。６リッターV１２自然吸気、６速ＭＴ６２７馬力は今の目からは可愛いもんだが、いかにも空力良さげなスタイリングやセンターシートレイアウトなど、個人的に遅れてきたスーパーカーブーム（カウンタックなどの昭和スーパーカーブームにはリアタイなのに関心がなかった）だった。ＣＧＴＶでは、ミカ・ハッキネンを招いて伊豆のイクルスポーツセンターでテストまで実施した。ちなみに自転車競技関連の設備兼用で路面状況に気を遣うのに、ハッキネンが路面を悪化させるスピンターンを行ったためにＣＧは出禁となった。ＣＧＴＶといえば矢田部とサイクルスポーツセンターだったのに、まったく使われなくなった理由はこれ（一年前のメモワール回で初めて知った）。　こうして歴代のアルティメットシリーズを眺めると、セナと名付けるからにはという気負いがあったのか判らんが、セナのデザインは突出している（同一線上にない）。決してベストデザインとは思わないが、それだけセナという名は特別ってことなんだろう、ということで納得しよう（笑）。

  2024.08.05

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  ネバーエンド（フォードＧＴ４０、フェラーリＦ４０）

  　ついに我が家にもコロナがやってきた。といっても一人住まいだもんで嫁や子供からうつされたっつーわけではなく、そもそも誰かと近距離でしゃべくることもないから感染経路は全く不明である。幸いにも３８度の熱が二日続いただけで味覚とか臭覚とかに異常は出ず、まぁ軽症の部類でよかったけど、検査結果で「コロナ優性」と出るとそれなりにショックはある。さすがに死を覚悟とかゆーことはなかったが、それでも万が一とゆーこともあるから、そん時に思ったことは、若いころから続いてるいまだ終わりの見えない小説や漫画、その最後がどうなるのかを見届けるまでは未練が残るぞとゆーこと。大体ね、昭和の頃から好きで追っかけてるものが終わらなすぎるのだ。まさかたかがマンガやラノベが４０年経っても終わらないなんて第一巻買った時にゃ思いもよらんよ。キマイラ（１９８２～）しかりＦＳＳ（１９８７～）しかりブギーポップ（１９８８～）しかり。比較的新しい部類の姫川や北海道警にしたってもう２０年選手だ。ガンダムだって手を変え品を変え気がつけば４５年。エヴァが２６年でどうにかこうにか終わったのはホントに僥倖だった。　書籍の世界だけじゃなくて、そこより浮き沈みが激しいと思われるテレビの世界でも気がつけば４０年選手、とゆーのが「ＣＧＴＶ」。４０周年記念回とゆーことで４０がらみのクルマを特集。　デアゴスティーニのＧＴ４０（アメリカンカーコレクション）とレッドラインのフェラーリＦ４０。どちらもモータリゼーションの至宝であると番組はまとめていたけど、まさにそのとおり。今後こんなに語り継がれるクルマは多分あらわれないと思うわ。ただ、モタスポ至上主義の拙ブログではやはりロードカーを並べるんじゃなくて。こうじゃなくっちゃね（笑）。　ＣＧＴＶと同時期の「新車情報（ＴＶＫ）」の後継番組「クルマでいこう！」も頑張ってはいるが、こちらは流行りのＳＵＶとＥＶとミニバンをループするだけでちっとも魅力を感じない。一応毎週録画は入れてるが毎回タイトル確認して観ずに消去してる。それに比べてＣＧＴＶは、小林彰太郎氏はすでに亡く田辺さんも出演しなくなって久しい（川口がーちゃんや葉ちゃん、どうしてるんだろ）が、番組の芯は全くブレてないところが素晴らしい。昔は意地でも外車礼賛にもってく姿勢が少々気に障ったが、国産新車に何の魅力も感じない今では、それすら気にならない。こちらの気持ちがＣＧＴＶ寄りに変わったってことなんだろうけど、このままずっと続けてもらいたいものだ。

  2024.01.21

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  エンド・オブ・ジ・イノセンス（フォード ＧＴ４０ Ｍｋ.Ⅰ）

  　♪エンド・オブ・ジ・イノセンス♪　イーグルスのドン・ヘンリーの３枚目のソロ・アルバム及びアルバム・リード曲のタイトルだ。共作者ブルース・ホーンズビーの奏でるピアノが印象的な「子供の頃はなんの憂いもなく過ごしていたけど、純真無垢な時代はもう終わってしまった（いつまでもそうであるべきだったのに）」と唄うノスタルジックな詩の裏に、ロナルド・レーガン政権下の政策批判などを潜ませてるシニカルがドン・ヘンリーらしい。歳を喰ってくると「夢が、希望が」っていう前向き曲よりもこういう感傷的・郷愁的な歌詞が響くのよ（笑）。他にも「バンド・リーダーの贈り物（ダン・フォーゲルバーグ）」「孤独のランナー（ジャクソン・ブラウン）」「アゲンスト・ザ・ウインド（ボブ・シーガー）」「アレンタウン（ビリー・ジョエル）」などなど挙げればキリがないわ。と、別に音楽談義をするわけじゃなく。実は「エンド・オブ・ジ・イノセンス」をタイトルに使うのは２度目。​​およそ５年前​にはウイリアムズＦＷ１６を取り上げたんだが、そもそも「エンド・オブ・ジ・イノセンス」を結び付けるには記事の１ヶ月前に遡る。　２０１８年８月２６日のＣＧＴＶは「メモワール レプリカの最高峰フォードＧＴ４０の思い出」。１９９１年２月に放送された回の再放送だ。英国ＧＴＤ社製ＧＴ４０レプリカを紹介する番組最後の総括パートで、修善寺の日本サイクルスポーツセンターを走る２台のＧＴ４０のスロー映像に被せたＢＧＭが「エンド・オブ・ジ・イノセンス」だった。因みに番組冒頭にも同アルバム収録曲の「ラスト・ワースレス・イヴニング」が使われてた。アルバム発売が１９８９年で番組初回放送は１９９１年、つまり３年落ちということだが、音楽と何の関係もないクルマ番組の、しかも曲名すらテロップにならない使い捨てＢＧＭとなれば３年くらい経たなきゃレコード会社の許可が下りなかったんだろう、知らんけど。それはともかく２０年ぶりに耳にしてすぐさまＣＤを買い求めて、いやなオトナになっちまったなぁというブログの内容からそのタイトルに使ったというのが経緯（なげ～よ）。　時代は下ってつい先週のＣＧＴＶ。時期的に新車が閑散期なのかアネスト岩田ターンパイク箱根が雪で使えないのかわからんが、ちょいちょいメモワール放送を挟んでいて前述ＧＴ４０の回が二度目の再放送されたのをいい契機に、昨年買ったはいいけどネタ的に持て余して一年近く塩漬けにしてたミニチュアがやっと陽の目を見る、ＣＧＴＶさまさまだ。デアゴスティーニ１/４３　フォード ＧＴ４０ Ｍｋ.Ⅰ　ＧＴ４０が何であるのかは今更説明不要だろうが、簡単に言えばまずヘンリー・フォードⅡ世が自らの会社のブランドイメージアップのため経営難のフェラーリを買収しようと画策。しかし老獪なエンツォ・フェラーリのほうが一枚上手で、フォードの買収話に乗るとみせかけて実はフィアットに身売りするための当て馬でしかなかった。フォード傘下のフェラーリでル・マン制覇してフォード車の売り上げアップという青写真を描いていたヘンリー・フォードⅡ世の可愛さ余って憎さ百倍がＧＴ４０を生み出すことになるのだから、フォードⅡ世には悪いがエンツォ、グッジョブ！である。　成り立ちがレーシングカーありきなＧＴ４０だから、レース仕様のミニチュアは数多発売されるがロードゴーイングバージョンはなかなか見かけないところに、待ってました！の廉価ミニチュアがデアゴの隔週刊アメリカンカーコレクションから発売。　ＧＴ４０の開発に尽力したケン・マイルズの６６年ル・マン参戦車と。ル・マンの数か月後、のちにＭｋ.IVとなる試作Ｊカーのテスト走行中にケン・マイルズは事故死。享年４７歳。じっくり見比べればいろいろとちゃっちい部分は見受けられるが、値段を考えればコスパ充分、これでいいのだ。

  2023.02.09

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  それ流行ってる？（レクサス ＩＳ５００ Ｆスポーツパフォーマンス）

  　唐突だが、２０２３年の色は「優しく穏やかで、そっと癒し明るい気持ちにしてくれるルミナス・イエロー」だそうだ。ファッションの流行色といったカラートレンド情報を広く発信してきた（一社）日本流行色協会（ＪＡＦＣＡ：ジャフカ）が選定したんだそうだ。このジャフカ、ファッション業界だけでなく自動車業界に対しても、乗用車に限らず毎年優れたカラーデザインのモビリティを顕彰する「オートカラーアウォード」を１９９９年から始めている。近しいところではレクサス車の「ソニックチタニウム」「銀影ラスター」、マツダ車の「ポリグレーメタリック」「マシーングレープレミアムメタリック」、ホンダ車の「ガーデングリーンメタリック」といった外装色が受賞しているが、果たしてこのアウォードの影響力や如何に？ということなんだけれども、どうも一般的にはこの賞とったからこのカラーにしよう！って流れにはなっていないような気がするんだよね。受賞色をまとった車が街中をうろちょろ走ってるかといえば甚だ懐疑的だ。京商１/４３　レクサス ＩＳ５００ Ｆスポーツパフォーマンス　　２年後には電動自動車の大量投入が決定事項となってるレクサスラインナップに抗するように、このご時世に純アイスの５リッターＶ８。同じ心臓のＲＣ Ｆほどは高値じゃないけどほいほいと買えるもんでもないから代わりにミニチュアを買ってひたすら愛でる、と（笑）。ボディカラーは新色の「チタニウムカーバイトグレー」をチョイス。　なんでも近頃の自動車業界の流行色はグレーだそうで、確かにテレビやカー雑誌ではグレーを纏ったクルマがたびたび紹介されている。先日のＣＧＴＶなんかでもケイマン７１８ＧＴ４ＲＳがグレー（実際はアークティックグレーという青がかった灰、とゆーか個人的に言わせりゃ塩ビ管の色だよ）だった。　この他にも、それこそオートカラーアウォードを受賞したマツダのポリメタルグレーメタリック（車両はマツダ３）とか、　日産のステルスグレー（ＧＴ-Ｒニスモ）、　ホンダのソニックグレーパール（シビック）、　スバルのオフショアブルーメタリック（クロストレック）。　かように各社塩ビ管カラーのオンパレードだ。そう考えると確かに業界がグレーを流行らせたい意図を持っているようだが、如何せんバイヤー側がそこに乗っからない。だってどう見てもホームセンターに転がってる安っぽい塩ビ管の色だもん。実車を見れば違った印象なのかも知れないけどなんか塗装面がボテっとしてるというかぬめっとしてて生理的に嫌だなあ。グレーと言えばカッコいいけどこれはどっちかっていうと「ねずみ色」だもんね。　ただ、世界的にグレーは人気というのは本当らしく、アメリカの塗料老舗アクサルタ（旧デュポン）の「世界の人気自動車ボディカラー調査報告（２０１９年版）」では日本を除く南北アメリカ、欧州、ロシア、アフリカ、アジア、中国、韓国、インドでグレーカラーは定番色のシルバーを押しのけて３位以内に食い込んでいる。日本では赤と同率５位で占有率は６％しかなかったということは、やっぱみんな塩ビ管のイメージ持ってんじゃない？　ウチのぬめっとしたグレー系の車両。ひとこと地味だよねぇ～（笑）。そりゃ同率だっつーのに赤いクルマの方が街中に溢れているように思えるわけだ。

  2023.01.31

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  やりすぎＴｏｏ ｍｕｃｈ（プリムス スーパーバード＆ロードランナー）

  　およそレーシングカーというものは、老若男女が運転するごく普通の乗用車に、参加規則で決められた範囲内で改造（エンジンを載せ変えたり空力付加物を追加したり）を施してポテンシャルをアップさせるのが常道だ。もちろんオープン・フォーミュラやルマン・プロトタイプのようなワンオフ的なものもあるが、大概が市販車プラスアルファなのは間違いない。問題はそのプラスアルファのさじ加減。グループＡ車両のようにノウハウをつぎ込んだ努力が傍から見ると全然わからないものから、シルエットフォーミュラのようにあちこちいじり過ぎて元が何だったのか皆目わからないものまで種々様々だが、こと外観に関しては航空機の知見を見よう見まねで流用しだした６０年代後半から劇的に変化する。その集大成みたいなクルマが入庫したので元車とともにご紹介。　本当はレース実戦仕様で手にしたかったが、こうして並べてみると素の状態の方が迷彩的なカラーリバリーやスポンサーロゴがない分ストレートに比較できるんでかえって良かったかも。しかもボディカラーも同じ黄色でラッキー（といっても実物はトップバナナイエローとレモンツイストイエローなので色合いが違うけど）。まずは元車のほうから。。。デアゴスティーニ１/４３　プリムス・ロードランナー　若者が喜ぶような高性能ながら若者が手を出しやすい低価格設定を引っ提げ登場した所謂マッスルカーも、ユーザーのあれが欲しいこれもつけての声もあっただろうが、年を経るに従い豪華になり若者の価格帯から大きく外れることになる。そこで今一度マッスルカーの基本に立ち返ったら売れんじゃね？と豪華装備を廃して最廉価3千ドルスタートで売り出したところ目論見通りの大ヒット。２０００台も売れれば御の字との予想を大きく上回り５０００台も売れた。　ロードランナーという名前にちなんで、ワーナーブラザーズのカートゥーン「ワイリー・コヨーテとロード・ランナー」とコラボして、フルスピードで走り回るロードランナー（鳥：ユニバーサルのウッディー・ウッドペッカーと間違わないように）をマスコットにした。　単なるピンストライプと思いきや、フルスピードで疾走するロードランナーだった（笑）。トランクリッドのピンストライプにもロードランナーを配して、クラクションもロードランナーの鳴き声に、発売時のＣＭもワーナー総出のアニメーション映像（ユーチューブで見られる）という気合の入れようだった。デアゴスティーニ１/４３　プリムス・スーパーバード　ＮＡＳＣＡＲの世界で「セナと言えばマクラーレン」的だったリチャード・ペティがプリムスを離れフォードへ移籍したのは、それこそセナがウィリアムズに移籍した時の衝撃に似たものがあったのだろうと想像するが、セナと違うのはプリムスがペティを呼び戻そうとして飛び道具を用意した事だ。プリムス・ロードランナーのフロントに先代ダッジ・チャジャー・デイトナ譲りのノーズコーンを、チャージャーデイトナよりも大きなリアウイングを装着したその姿はまさに怪鳥。　現在は違うが「全米市販車レース協会」の名の通りＮＡＳＣＡＲは市販車をベースにした車両のレース。１９４７年の協会発足からレース職人たちはライバルに打ち勝とうとエンジンや足回りのパーツを強化し、その後航空機力学を応用してボディ外装に手を加えるようになるが、こんな素人が描いたような冗談みたいな追加装備で速いのか？というか自動車として大丈夫か？と問いたくなるような外観だが、どっこいリチャード・ペティは１９７１年に４７戦２２勝を挙げてシリーズ制覇する。優れた空力で史上初の２００ｍｐｈ（時速３２０キロ）越えも果たす。　そんなスーパーバードにもロードランナーから継承したマスコットがあちこちに。　まあ、当時どんだけ速くてどんだけリチャード・ペティが勝とうとも、これを買って街中で乗り回すのはちょっと勇気がいるよねえ。ランエボやインプの「控えめなリアウイング（笑）」ならともかくも流石にこれはちょっとねぇ。。。（笑）ちなみにヘッドライトはノーズコーンの黒い部分がパコっと持ち上がるリトラクタブルライトである。　スーパーバードに影響を受けた（と勝手に思っている）２４０Ｚ-Ｇ（イグニッション製）とＦ４０（レッドライン製）と一緒に。ＺのGノーズはまさに同時代だしＦ４０のリアウイングもデザインスタディだと巷間囁かれるアルファロメオ・ナバホよりも全然らしいよね。　今回スーパーバードをネタにするってことで、某ミニカーショップオンラインのページトップを飾る大内誠テクニカルイラストって出版物になってねえのかしらん？と調べたところ「カー・アンド・ドライバー」誌が年いちでとじ込みカレンダーにしてるってんで何冊か入手してみた（どの号に混ざってるかわからなかったからね）。　とある号の真ん中の見開きページがソニー損保広告オンリーで、某ＥＫさんがどデカく載ってて草。けど正直言って演技力だの性格だのこっちが判りようもない情報は全無視して、どっちがフォトジェニックかっつたらレイトンハウス的民族顔なＡさんよか断然ＥＫさん派だけどねぇ。。。って思うサイレントマイノリティは自分含め多いんじゃね？とか思ったり思わなかったり（笑）

  2022.10.07

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  秋のリヴィエラ（ビュイック・リヴィエラ）

  　♪男ってやつは　港を出てゆく船のようだね　　哀しければ哀しいほど　黙り込むもんだね♪　昭和の所謂「カセットテープミュージック（ＢＳ１２）」世代にとっては泣く子も黙る作詞：松本隆、作曲：大瀧詠一、森進一歌唱による「冬のリヴィエラ」のサビ歌詞であるが、Z世代にとっちゃ松本も大瀧も森も「はぁ？誰それ？え？ワンオクのＴａｋａの親父？へぇ～」ってなもんだろう（一個前のミレニアル世代だったらばかろうじて「勝手に歌詞変えて作詞家の人を激怒させた事件の人」くらいの認識はあるかも知れんが）。ま、歌はともかくリヴィエラである。そもリヴィエラとは何ぞやというわけであるが、イタリア語で「海岸」のことでそこから転じて「海岸の景勝地、避寒地」を意味する英語になったと。海岸の景勝地、避暑地とは具体的には地中海に面したフランスのトゥーロンから東へカンヌ、ニース、モナコ、イタリアのサンレモからジェノヴァあたりまでの海岸線に点在するリゾート地を指すといわれる。ニースにしろサンレモにしろおよそバカンスとは無縁の日本人の考える憧れのリゾート地そのものといった感じであるが、それはアメリカ人も同じで自国のクルマの名前にしちまった。リッチなイメージを呼び起こす欧州のリゾート地を車名にすることが当時のトレンドだったのかリヴィエラの他にも（フォード）トリノ、（ダッジ）モナコ、（キャデラック）セビル、（フォード）グラナダなどざっと思い浮かべてもこんだけある（そいえば日産パルサーミラノなんてのもあったな）笑。　ウチのリヴィエラ総登場。といっても奥の２台はビュイック・リヴィエラではない。そもそも「リヴィエラ」は車名ではなく「ピラーレス・ハードトップのビュイック車」を示すものだった。これは４９年型ビュイック・ロードマスターの中のピラーレス・ハードトップで「ロードマスター・リヴィエラ」で、こっちは５４年型ビュイック・センチュリーのピラーレス・ハードトップで「センチュリー・リヴィエラ」と言った具合（いずれもＴＳＭ製）。　１９６０年前後フォード・サンダーバードの成功で対抗するため豪華で高性能な２ドアモデルの必要性を感じていたＧＭがキャデラック・ブランドで「ＸＰ-７１５」を試作したものの、バカ売れ中のキャデラックには新たな生産ラインを作る余裕はなくビュイックが引き継ぐことになり、いちボディ形式を表すだけだったリヴィエラを車種として独立することになった顛末だ。デアゴスティーニ１/４３　ビュイック・リヴィエラ（１９７２）　時々チェックするデアゴスティーニ隔週刊アメリカンカーコレクションからビュイック・リヴィエラが発売されてＮＥＯやＴＳＭのユーズドをこそこそ狙っていた身には、さっさと新品かつ廉価なデアゴに乗り換えた。　ブランド統廃合を繰り返しポンティアックやオールズモビル（ガンダムＦ９０ではない）といった大名跡が消え去る中シボレーとともに生き残ったビュイックは、メルセデスベンツ、プジョー、ルノー、フィアットに次ぐ古参メーカーである。ＧＭのなかで高級車キャデラックと大衆車シボレーの間を担うビュイックがパーソナル・ラクシュリー・カーを謳って１９６３年より販売、７２年型はその３代目にあたる。　伝説のデザイナー、ビル・ミッチェルの下で働き、後に日産デザインインターナショナル（ＮＤＩ）の長となるジェリー・ハーシュバーグがデザインしたリヴィエラは、なんといってもミッチェルのＣ２コルベット・スティングレイをオマージュした「ボート・テール」が良くも悪くも特徴。　「ボートテール」デザインに当時最先端の「マックス・トラック（トラクションコントロールシステム）」を搭載したが、ガソリンを湯水のように使う７.５リッターＶ８エンジンが合衆国環境規制をクリアするために非力となり、それまでのスポーティなイメージが削がれて販売は低迷した。いくらガソリンが安いアメリカであっても、リッター４ｋｍも走らないうえにスポーティじゃないとなればそりゃあ売れないよねえ。乾坤一擲のボートテールも一般ウケしなかったらしい。実車に乗る乗らないは別にして、ミニチュアとして眺める分には十分魅力的で十分ノスタルジックだと感じるがね。

  2022.09.20

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  水を得た魚（シボレーコルベットＣ８、Ｃ8.Ｒ）

  　ミニカー趣味を始めた頃、アメ車はシャパラル以外は殆どスルーだったわけだけれど、考えてみれば我らシラケ世代は教育・文化・経済等々何もかもがアメリカ中心だったわけだし、実際洋楽はアメリカ中心でスポーツはアメフト以外まったく興味ないとゆー我が身を鑑みれば、シャパラル以外は完全スルーというのもなんだか筋が一本通ってないなと思ってコソコソ集め始めたのがほんの数年前のこと。　手始めにカージャケにインスパイアされてキャデラックやビュイックとか手に入れたが、アメリカン・レーサーだしプリンスの曲発端でやっぱコルベットだよねーという訳で唯一系統的に集めてるコルベットがついにエンジンをフロントから動かした。スパーク１/４３　シボレーコルベットＣ８　セブリングオレンジティンコート　スパークらしい曖昧さで、Ｃ８はいいけど２ＬＴなんだか３ＬＴなんだか全くグレードがわかんない。まぁホイールのデザインからすればエントリーグレードである２ＬＴのような気がするけれど、およそ１４００万円スタートっていう敷居の低さは特筆ものだろう。　初代から守ってきたＦＲの牙城をついに崩す大注目アイテムということなのか、近年ちょっとなかったスパーク、ＴＳＭ、イクソの３社競合。レース仕様をＴＳＭと決めていたので比較する意味でもロードカーはスパークにしたのだけれど、正直この出来ならイクソでもよかったかも。。。ＴＳＭモデル１/４３　シボレーコルベットＣ８.Ｒ２０２１デイトナ２４ｈ　１１位（クラス優勝）＃３　ニッキー・キャッツバーグ / ジョーダン・テイラー / （アントニオ・ガルシア）　今年で終わってしまうル・マンＧＴＥプロクラスじゃ遂にクラス優勝は叶わず、ＧＴＥの存続を願うもポルシェ・フェラーリがハイパーカーへ移行してクラス存続も叶わず。夢かなわず仕舞いのヨーロッパ遠征と打って変わって地元地の利のアメリカじゃデイトナ制覇にセブリング１２ｈも制覇とまさに水を得た魚のよう。因みにドライバーのアントニオ・ガルシアが括弧つきなのはエントリーも済ませマシンにネームも貼ったのにレース直前になってコロナ感染で不出場になっちゃったから。　スパークのロードカーではちょっとモヤモヤしたけれど、Ｃ８.Ｒはさすがアメ車に造詣の深いＴＳＭで正解（スパークはル・マン仕様だったし）。これもまた水を得た魚といったところだろう。　前述のようにル・マンのＧＴＥが終わっちゃって、主戦場たるアメリカでもＣ８.Ｒの属するＧＴＬＭクラスはＧT３規定に準拠したＧＴＤに置き換わって、ＧＴ３マシンがないコルベットはＧＴＥマシンをデチューンすることになる。市販車Ｃ８をレース用Ｃ８.Ｒに仕立てそこからわざわざデチューンするってなんだか本末転倒なハナシで、せっかくＦＲレイアウトを捨ててまで勝利にこだわったのになんだかなぁ。その辺読みが甘いのかロビー活動が下手なのかわからんが、まぁ今ある性能をさらに引き上げる作業よりも引き下げる作業の方が楽そうだし、マシンにもマージンを持たせることが出来るからクオリティライフ的にも有利に働くだろうから、エンジニアはじめ当事者たちは結構喜んでるのかもね。

  2022.08.09

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  奔馬に憧れて（トヨタ セリカＬＢ ２０００ＧＴ）

  ​　巷間囁かれるところのコロナによるコンテナ渋滞なのか、はたまた冬季五輪を最優先にする国家体制の煽りを喰って工場生産能力が低下してんのか、それとも単純に２月の新年を控えて日本で言うところの年末進行なのか、いずれにせよこの時期のミニチュア上陸は滞るんであるが、そうわかってんならこの後予想される一括上陸ドカン入荷に備えて資金を温存しときゃあいいのに、ネットでちょっと良さげなものを見つけるとついポチってしまう僕の悪い癖（杉下警部殿口調）アシェット（オールモストリアル）１/４３　トヨタ セリカ ＬＢ ２０００ＧＴ 　アシェットの国産名車プレミアムコレクションの４冊目。　これまで分冊百科にはあまり意識を向けてはいなかったけれど、予約品入荷の狭間を埋めるのに手を出しやすい価格帯で買い物依存症には優しい存在よね、とか思っちゃって（笑）そもそもさぁミニチャンプスにしてもエブロにしても、始まりはこんな価格帯だったじゃん！（怒）お求めやすい価格帯だからどんな車でもいいってわけじゃなくて、ある程度の思い入れがないとさすがになりふり構わずポチってわけにはいかないけれど。　個人的に「これはモータリゼーションを語るうえで重要」と考える（けど所有はしてない）のは入手しとこう、と。あくまで個人的にだけどね。　ガキの時分、近所に住んでたおっさんがだるまセリカに乗っていて、オリオン・ターコイズ・メタリックのボディにＧＴストライプがあったのを覚えてるから多分１６００ＧＴだったと思うんだが、ともかくそのおっさんがセリカを自慢するためなのか、自分の子供には相手にされなかったのか知らんがよく近所のガキ（つまりワシら）を乗っけて連れ回してくれてたもんだが、ある時「今度出たリフトバックがいーんだよなあ」とか言って、そのガキを乗っけたままディーラーへ行ったんだな（笑）で、セールスのにーちゃんとおっさんが色々と説明してくんのよ、セリカもリフトバックも興味のないガキに。挙句に試乗までしちゃって（当然一緒に乗った、後席に）けどまぁローンも完済してないのに購入はないわなってハナシに落ち着いた、ってのを思い出したんでポチっと（それが上述のモータリゼーションってことじゃないけど）　斬新なテールゲート。当時のカタログじゃここをガバッと開けてサーフボードやバイクを積んでいざアウトドアレジャーへ！みたいなこと書いてあるけど、サーフボードはともかくもバイクは無理だろ（笑）　新興オールモストリアル製のセリカＬＢは、オールモストリアルのメインブランド価格の３分の１の超廉価であるにもかかわらず、マンリーブラウンの塗装もパーツ組み立ても全然オッケー（もちろん個体差はあろうが）コスパは良好。願わくばデアゴスティーニのアメリカンカーコレクション並みの安さならもっと良かったけど。　自動車を単なる移動手段から、ライフスタイルを提供するとゆー次のステップへ移行させる為のギアとしてトヨタが打ち出したセリカＬＢ。設計の手本としたのはフォード・マスタング。欧州車を手本としなかったのはさすがアメリカの影響未だ大きい昭和４０年代とゆーところだろうが、その目指すところはマスタングの姿かたちではなく「リーズナブルな価格、多彩なオプション設定、スポーティな構成」といったマスタングの商品企画販売戦略であって、エクステリアデザインが似通ったのは偶然ってことなのだろうが、いやいやそうは言ってもハナから狙ってない？このカタチ（笑）　２台を並べてみると画像上はほぼ同様サイズに見えるけれど、ホントはセリカが一回り小さい（実車全長５０センチ、全幅１8センチ）カタチは似れども、これがアメリカとの実力差。まさにアメリカに追いつけ追い越せの時代、ですな。​

  2022.01.28

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  謹賀新年【Ｔｙｐｅ-Ｍ】

  ​　謹賀新年。今年は寅年っつーことで。ミニチャンプス１/４３　ポルシェ マカンＳ ディーゼル　「マカン」っつーのはインドネシア語の虎だそうで。マカンが登場した時、変な名前と思って調べたらトラだってわかって、次の寅年はコレで行こう！って思って買ってから延々塩漬けしといた（５年くらい？かな。執念深えな～と自分でも思うわ）　そもそも現在人気絶頂のＳＵＶだけれど、個人的には国産外車問わずＳＵＶにはまったく興味がない。クルマはなんつってもワイド&ローだよ、の人なので。ウチのカーディーラーはＳUVがウリなところがあるんで、担当からしょっちゅう試乗を勧められる。「視界が高くて運転しやすいですよ」とかなんとか興味を引こうとするが、運転しやすいなんてことは何の魅力にもならんのですわ、こっちは。なんなら前方の見切りの悪いクルマを意のままに操るのが楽しいってことでしょ、とゆーのがわかんないんだなディーラーの連中は。それに視界が高いってことは当然重心も高いわけで、そんなの如何にスピードを落とさずにコーナーを走り抜けるかが命のドライビングスタイルにはデメリット以外の何物でもないじゃん。ＳＵＶなんて子持ちのサンデードライバーにでも勧めてろってことで、一度たりとも乗ったことはない。　そんなだからたとえミニチュアといえども、干支絡みでもなければコレクションに加わることはなかったろう。実際およそ１３００台近いコレクションの中で、ＳＵＶ的なクルマはパリダカのパジェロとトゥアレグとこのマカンの３台しかないもんね。　じゃあマカンがなかった場合は寅年用のネタをどうしよーと思ってたかってぇと。　これでお茶を濁すっきゃねーなぁと思ってた（笑）なのでマカンの存在は、ＳUVなんてカテゴリそのものは否定したいところだが、とってもありがたかったのであった。とゆーわけで、今年もよろしくお願いします。​

  2022.01.01

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  安物買いの銭失わず（シボレー・コルベット Ｃ２スティングレイ）

  ​　公式ＨＰをリサーチして、気になる車種だけ買うべっちゅーことにしたデアゴスティーニの「アメリカンカーコレクション」ここまで発売アナウンスされているなかでは、まず一番のクライマックスと私的に思ってるクルマがやって来た。デアゴスティーニ（アトラスエディションズ）１/４３　シボレー・コルベット Ｃ２スティングレイ　まー、今更説明の必要すら感じられないコルベットＣ２スティングレイ。６０年代とゆー小型で高出力のポニーカー隆盛期とリンクするかたちで、コルベット各世代のなかでは５年とゆー最短スパンながらおよそ１２万台を生産し、現在でもマニアの憧れであり続けるのはディスカバリーチャンネルなんか観ててもわかる。その魅力の第一は初代（Ｃ１）からガラリと変わったエクステリアだろう。５０年代に突如巻き起こったテールフィンなどの航空機ライクな意匠とは違って、後のグループＣカーにも通ずるルーフ後端の絞り込みなど、ちゃんとしたエアロダイナミクスに則ってったデザインが、同時代のどの車とも違う近未来感を醸す。　特徴的なリアビュー。絞り込まれたルーフと１９６３年型にのみ採用された二分割リアウインドウにシビれる（笑）　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　これまで製造元はイクソじゃねーか？と思っていたんだが、ひょんなことからアトラスエディションズってゆーメーカー？ブランド？があるのを知って、そこがそもそもデアゴスティーニの関連子会社（つか買収された？）だっつーんで、これはイクソじゃなくてココだなと。だから過去のデル・プラドのパースの狂ったモデルよりも、充分実車に近しいモデルになってる。　ただし問題点がないわけでもなかった。最初、パッと見してなんか変だなぁ～と。違和感の正体はフロントバンパーだった。なんかナナメってない？こんなデザインだったっけか？テールフィンみたいな奇抜なデザインを思いついてそれを是としちゃうアメリカ人だから、わざとそうした可能性もないではないから、と調べてみたら。。。やっぱ、んなこたぁない。生みの親の一人ゾーラ・アーカス・ダントフと一緒に写真に納まるスティングレイ。見ての通りバンパーは一直線。　モデルをよく見りゃバンパーのボスがボディ穴に嵌りきってない状態で接着されてるじゃんか。こんくらい何とかしないでどうするっつーわけで修正を開始。まず単純にバンパーを力技で引きはがす。つってもバンパーが変に千切れないように力は加減して、ヤットコでダマシ騙し少しずつ。それでもボスは途中でもげちゃったので、０.８ｍｍ真鍮線でボスを再生して、下向きの歪みを手で曲げて修正。ボディ側は、穴周辺に残った接着剤を、塗装を傷つけないよーにヤスリ取る。バンパーのボスがボディ穴に残ったままだから、ピンバイスで再度穴あけ。０.５ｍｍドリルから初めて２ｍｍくらいまで使ってプラと接着剤を除去してく。仕上げは、二液性エポキシ接着剤使ってえいや！とボディに強接着（笑）ハイ、このとーり効果は絶大。「あ～安物買いの銭失い」と諦めちゃあダメなのだよ。​

  2021.11.24

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  魅惑のコークボトルライン（シボレー・コルベット C３）

  ​　結局、買っちゃうよねぇ~（ヒッツ！ザ・タウンの山口五和みたいだな）笑創刊号がまずまずの出来だったから、アイテムによっちゃ買うでしょ多分って言ったデアゴスティーニ「アメリカンカーコレクション」過去にひととおり世界中のロードカーを発売し終えて２周だか３周しちゃってる現在では、たとえ生産国がアジアであろうとも商品企画は欧州発であるミニカーメーカーが新規発売するにしても、そこは当然欧州車優先だから黄金期のアメ車が堰を切ったように発売されるわけもなく、結果こーゆー分冊百科に頼らざるを得ない。ま、お財布的にも昨今値上がりする一方のメーカー品を買うより助かるし、その分品質は推して知るべしかも知れないが、一般のミニカーコレクターよりもロードカーの位置づけがかなり低い人間としてはその程度のものでも充分なのだよ。デアゴスティーニ（イクソ？）　シボレー・コルベット Ｃ３（ＭＹ１９６８）　アメ車の中でも欧州モタスポ界にも顔の広いコルベットはロードカーについても揃えておきたいし、このデザインならば個体差も出難いだろうと踏んでたけれど大当たり。日系人ラリー・シノダのコンセプトカー「ＸＰ-８３０ マコシャークⅡ」をほぼ踏襲した３代目コルベットは、グラマラスなボディラインの抑揚を指して「コークボトル」の愛称で親しまれ、累計５万台超を売る大ヒット。７リッターＶ８エンジン積んで４００馬力、時速２００キロ超を誇る。　前々から「コークボトル」って前後ブリスターフェンダーのおかげでドア付近が窄まって見えるのを指す言葉だと思ってて、リアにフレアーフェンダーを持つレース仕様ならいざ知らず幅方向にほぼフラットなロードカーのどこがコークのボトルなのよ？って思ってたけど、よくよく調べたら幅方向だけじゃなくて上下方向の出っ張り引っ込み具合も「コークボトル」って言うんだね、知らんかった（汗）つまり、こゆ事↓前後フェンダーの稜線とドア上端を結ぶライン及び前後バンパー下面とサイドシルを結ぶラインが、中央がくびれたコークボトルを思わせるってことだあね。そうは言っても、個人的にはやっぱり「コークボトルライン」ってのはＲ３２ＧＴ-Ｒやランチアデルタインテグラーレみたいな幅方向の凹凸のことだって言い張るけどね（笑）　１９６８年ルマンに初見参したスイスのスクーデリア・フィリピネッティのＣ３と。しかし４００馬力、時速２００キロ超はいーけど、それでリッター４キロってのはさすがに貧乏性の人間には耐えられんなぁ。。。​

  2021.09.27

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  ６９０円ならオッケー（シェルビー・マスタング ＧＴ５００）

  ​​　​「名車再生！クラシックカー・ディーラーズ」に加えて「ファスト＆ラウド」までもがＢＳ１１で放送されるから、またぞろアメ車熱が沸々と湧いてきてるところに狙いすましたかのよーなディアゴスティーニ分冊百科。その名も「アメリカンカーコレクション」アメ車ってそのサイズやメッキモールの多さからか、モデル化が敬遠されがち。今や業界の盟主たるスパークはフランス由来ってこともあってアメ車には消極的だし、トゥルースケールやＮＥＯといったメーカーが断続的にリリースを続けているけれど、そこはやっぱスパークに比べるとお値段がね。。。ちゅーわけで、なかなか数を揃えられない忸怩たる状況を打破するには、分冊百科に頼る作戦にも一理あるかもと（個人的に狙ってるラインとは微妙にズレてそうなんだけどもね）　問題はその出来映えや如何にとゆーことだ。いや、分冊百科に出来映えとか求めんなよってのはもっともだけど、そうは言っても求めちゃうのが蒐集家の悲しき性。なので、まずどんなもんかいな？ってゆー試金石として創刊号に手を出してみたわけ。ディアゴスティーニ１/４３　シェルビー・ムスタング ＧＴ５００（１９６７年）　結論から言うと、ワイパーやバックミラーにチープさが滲み出てるが、６９０円なら全然オッケー。ただアマゾン評なんかを見ると結構個体差があるみたい（ウチのも実を言えばバンパーがひしゃげてたんで、一端分解して手で曲げ直してる）じゃあ実店舗で現物確認してからってゆーのも、パッケージ状態ではクルマの左側面しか確認できないからなかなか当たりはずれを判断しずらい。とゆーことで結論。次回からは定価２０００円弱にアップすることだし、盲目的に毎号買うんじゃなくて車種を絞り且つネットで新品・中古品の状況とかを鑑みながらってことになるんだろうな、きっと。　入手済みスパーク製シェルビー・ムスタングＧＴ３００（１９６６年）と。　お値段１０倍以上のスパーク製品と比べちゃうってゆー（年式も違うのに）汗とはいえ、ディアゴスティーニのシェルビー・ムスタング、どこに製造委託してんのかわからんけど全体のフォルムは及第点と思う。むしろ実車のオーナーがやりがちな、車高を落としたスパークの６６年式ＧＴ３５０よりも好感が持てる（単にシャコタンが嫌いなだけなんだけどね）​

  2021.09.06

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  We haven't had that spirit here（ホンダ ＮＳＸ）

  🎵Ｗｅ　ｈａｖｅｎ’ｔ　ｈａｄ　ｔｈａｔ　ｓｐｉｒｉｔ　ｈｅｒｅ　ｓｉｎｃｅ　１９６９.🎵言わずと知れたイーグルス不朽の名作「ホテル・カリフォルニア」の歌詞である。文法的に言えば「ｈａｖｅ＋過去分詞」なので現在完了形ですな。　夜の砂漠のハイウェイをひたすら突っ走ってホテルカリフォルニアにたどり着いた男が、ホテルの給仕長に「俺のワイン持ってきてよ」と頼んだ時の答えが前述の歌詞。曰く「ここには１９６９年以降その種の蒸留酒（スピリット）はおいてません」ワインは蒸留酒じゃなくて醸造酒だろってツッコミはここでは置いといて。「Ｓｐｉｒｉｔ」には酒の他に「精神、魂」の意味がある（つか普通は酒とは思わん）つまりこれはダブルミーニングで「ここには１９６９年よりも前の精神はありません」という意味と掛けているわけ。　ロック史的に、６９年はウッドストック・フェスティバルやオルタモント・フリーコンサートのよーな大規模コンサートが開催され、コンサートは自己表現のための演奏の場から大規模な照明や花火などを扱った商業至上主義（産業ロック）へと切り替わっていく分岐点といわれている年で、だから「それ以降（のロックシーン）は魂を失った」ことを暗に示唆している。　今回のネタもそーゆー「ここには魂ないよね？（個人的感想です）」的なオハナシである。　つい先日、ホンダがＮＳＸを２０２２年いっぱいで生産終了するというニュースが出た。買ったはいいけど、どう記事に落とし込むか正直持て余してたＮＳＸについに出番が（笑）　ホンダに対しては４０年ほど昔のディーラーの塩対応がとても気にくわなくて、その一回こっきりの印象の悪さがずべてて、現在までディーラーに行ったこともないし購入車の対象にしたこともない。好き嫌いでいったら嫌いなメーカーである（ＦＦが好きでないとゆーことも大きいが）　とはいえ、ミニチュアコレクションとして完璧を望むなら避けては通れないわけで、自動車史に残りそうな類はちょこちょこ買い揃えてはいる（上皇陛下のインテグラみたいにね）　そんな訳で、スーパーＧＴやＷＴＳＣ、ＴＲＣ等のレーシングカーについては可能性はあるけれど、拙ブログではただでさえ出番の少ないロードカーの中で、いくら生産中止ってタイムリーなニュースがあったからって、その存在を皮肉るようなタイトルが思いつかなきゃ登板の機会もなかったろう（笑）トゥルースケール１/４３　ホンダ ＮＳＸ（ＮＣ１）　本来、ネタとしてガタガタ書きたいのは先代ＮＳＸのほうなんだが、生産中止のニュースの主役はＮＣだからこちらを先に。ウィキによれば「思った以上に購入希望者がいなくてやってらんない」からやめるらしいが、さも有りなん。確かに街中走ってるの見ないねー。首都圏の日帰り観光地であり、加えて迷惑系クルマ好きのたむろするパーキングエリアも存在する我が街なのについぞ見たことない。唯一銀座四丁目交差点でヌーベルブルー・パールのとすれ違ったことがあるだけ。（街中で見かけないクルマ選手権だったらＧＲスープラとチャンピオン争いだな）確かに一目でＮＳＸとわかる存在感はあるんだけど、なんてえのか華がない？スペック的には大したものなのだろうけど、せっかくミッドシップに積んだＶ6エンジンもフェラーリみたいに見せるわけじゃなし、５８０馬力っつっても目に見えるわけじゃないし、意味もなく主張するリアウイングみたいなハッタリもないし。。。あまりに捉えどころのない、コンサバにまとめちゃいましたみたいなデザインだよな～。どうせならコルベットＣ８みたいにリアフェンダーのエアスクープをもっとガッ！とエラ出して且つサイドシルをえぐってアグレッシブな感じにすりゃいいのに。。。と思うのはガンダムデザイン好きだからだろうか？Ｍａｒｋ４３　ホンダ ＮＳＸ（ＮＡ１）　絶対性能は２代目より劣るかもしれんが、こっちのほうが絶対に華がある初代ＮＳＸ。確か８００万円スタートだったけれど、街中でよく見かけたから売れたよね。アイルトン・セナや中嶋悟が開発に助言したり、ゴードン・マーレイが並み居るスーパースポーツを蹴散らしてＮＳＸがイチバン！と褒めちぎったりした逸話もあるが、個人的には（多分）ＮＨＫの本田宗一郎追悼番組かホンダ一社提供のＴＢＳすばらしき仲間のどっちかだと思うのだが、本田宗一郎がＮＳＸ生産工場に出向いた時、工場に掲示されていた「ＮＳＸを囲んで満面の笑みを浮かべる６人のエリート開発メンバー」のポスターを見つけて「なんだこれは！エリートでなければ作れないクルマというなら、そんなクルマは作るべきじゃない」と大激怒した映像の方が印象深い。　同じドキュメンタリー内で、試作インテグラのハンドルを握って「こりゃあイイぞ！」と嬉々として乗り回していたのとは対照的だ。それを見てて「果たしてＮＳＸは本田宗一郎が望んだクルマのなのだろうか？」とゆー疑念が生まれた。初代も２代目も本田技研のフラッグシップであることは間違いないが、一部の選ばれた人間しか手が出せないようなものは、本田宗一郎が一番嫌う部類なんじゃないか？と思うのだが。ましてや「即座に手付金を支払えないような人間には売りません」と豪語したディーラーの選民思想など問題外だろう。乗って楽しいは当たり前だが、それが万人に行きわたる大衆車こそがホンダのＤＮＡ　ＮＡ１の開発がいつから始まったのか知らんが、本田宗一郎はとっくに顧問に退いていて体調も思わしくなく、現役首脳陣のイケイケ論に口出しする気力もなかったんでは？と推察する。だから、今ではすっかり「軽とミニバンだけ」のメーカーに成り下がったホンダの分岐点は、🎵Ｗｅ　ｈａｖｅｎ’ｔ　ｈａｄ　ｔｈａｔ　Ｓｐｉｒｉｔ　ｈｅｒｅ　ｓｉｎｃｅ　１９９０.🎵１９９０年のＮＳＸにあったのでないか？と思うのだよ。

  2021.08.21

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  スローバック～９０・８０・７０・６０（トヨタ セリカ ＸＸ）

  ​​　​映画「ワイルド・スピード」の影響で、日本のネオクラシックカーの相場は押し上がったままだが、ミニチュアモデルだったらまだ手が出せる。　昨年、GRスープラが手元に入った時に​スープラ全体​についてはグダグダとまとめたけれど、その先祖が出ちゃったらこれまた買うしかないよねっつーわけで。　偶然にも全部マーク４３でまとまった。スープラってばイグニッションモデルが先行してんけど、パースが狂ったよーなデフォルメは気に食わないし、なによりクソ高えイグニッションなんてもはや眼中にねーよ。そこいくとマーク４３は、面白みはないけど愚直にやってるからねえ。マーク４３　１/４３　トヨタ・セリカ ＸＸ　２８００ＧＴリミテッド　　日本ではセリカだけれど、アメリカじゃれっきとした（２代目）スープラ。「ＸＸ」が成人映画（Ｘ指定）の上を行くどエロい映画を想起させるからって理由で採用されなかったのは有名なハナシ（似たようなのにホンダ「フィッタ」がある） 　前にちょろっと書いたけど、大学時代に級友Ｓ君が兄弟と折半してこれを買った。ファイタートーニングって色もチョコレートブラウンの内装もドンピシャ、グレードも一緒だった思い出の一台ってヤツだ。研究室の夏研修で長野に行ったときに一度乗っけてもらったことがある。まだＡＴ車の普及率も低く、車を持ってた他の連中もみんなＭＴ車だったから、セリカＸＸが人生初のＡＴ車だ。確かにＳ君の言うとおり「高速の合流で本線のクルマ横目で見ながらチマチマとクラッチ踏んでギアチェンジしなくてもいいのが最高」であったよ（笑）　今でこそタマ数も減って「ネオクラ」なんて崇め奉られているけれど、当時を生きている人間は当たり前だが新車で買えるシロモノだけど、さすがに田舎の学生が単独ではムリなんで兄貴と折半、と。折半つっても兄貴が８割がた出してたんだろう。「兄貴に優先権はあるけど、どうせ先に結婚して金食い虫のスポーツカーは不要になるから自分が譲り受ける。うまいこと中古のファミリーカー価格でＸＸを手にする作戦（笑）」とか言ってたからな。けど世の中そううまく行かないもんで、本人は就職して半年かそこらで海外勤務になって結局セリカに乗れたのは１年もなかったってゆーオチ。　こうして並べてみると、スープラ３兄弟とセリカＸＸって括りよりも、Ａ型３兄弟とＤＢ（ＧＲスープラ）で括った方が正解であるな。しかし、セリカＸＸって排気量２８００ｃｃもあるのに、なんとタイヤは１５インチ！扁平率も６０で、今の目で見るとよくもまあこれでって感じ。

  2021.07.15

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  臥せる探偵（アストンマーティン Ｖ８ ヴァンテージ）

  ​​　​大陸がお正月だからなのかミニカーがあんま入って来ないんで、ブログのアクセスレポートを眺めながら、アクセス数が多いネタにテーマの紐づけがされてるか確認して、改めて紐付けし直したり、ガンプラ作ったりエレキ弾いたりしながら旧正月明けの入庫に備えておる。（ってもスパーク一気に三商品ドカン！とかゆーのは辞めてほしいわ、ホンマ心臓とお財布に悪い）　で、こないだガンプラを作りつつテレビだだ流ししてたらＢＳでトビー・ジョーンズが出てるドラマ（検察側の証人）をやっててね、この人「シャーロック（カンバーバッチの）」にも出てたよね～はて、どの回だったっけ？とか調べてみたら、（今のところ最後の）シーズン４のエピソード２「臥せる探偵」だった。おお「臥せる探偵」と言えば、去年​「刑事モース」​とか​「ロード・エルメロイⅡ世」でやった劇中車ネタの３発目に予定してたら、どーゆーわけかそのまま塩漬けされちゃったヤツやん！とゆーことで。。。ミニチャンプス１/４３　アストンマーティン Ｖ８ヴァンテージ　２００５　やっぱロードカーはミニチャンかなぁと感じさせる一台。スミ入れしたらさらに良くなるかな？ヴァンテージは黒とか黄色とか何色か出ているんだけれど、どうやらこれは「リネア・ビアンコ」ってゆーシリーズ物の１１作目。要するにその昔の悪名高きブラックシリーズみたいなもんだろう。あれはどのモデルもマットブラックで、発売当時は実車のマット塗装なんてなかったから、まるで全焼して黒焦げみたいと超不評だったけれど、時代が早かったんだね（笑）それに比べりゃ光沢のソリッドホワイトでいーんじゃね。　　シャーロック・シーズン４、エピソード２「臥せる探偵」序盤。　前話でワトソンの嫁を救えずに自責の念からヤク中になったシャーロックを、その件で疎遠になったワトソンの元へ連れていくために。。。高速をカッ飛ばし！パトカーの追尾を振り切り！おつりをもらって豪快にドリフト!（シャーロックが荷室にいるにもかかわらず。。。）笑で、このレーサー顔負けのウデを披露したのは、「私は家政婦じゃないのよ！」の決めゼリフでも有名なこの人「ハドソン夫人」でした、とゆーオチ。　で、まあ画像をよく見りゃわかるんだが、この劇中車は２０１１年にグレード追加された「Ｖ８ヴァンテージＳ」なんだよね。見た目上はＶ字１０本スポークホイールとリアバンパー周りの意匠が違うくらい。スパークからはドンズバのＶ８ヴァンテージＳが既発売なんだけど、なかなか出物がないし、とりあえずはコレでご勘弁。。。つか思い出した。なんでこのネタを塩漬けにしたんだって、スパークのヴァンテージＳを入手したらネタにすんべ、ってことで後送りにしたんだったわ（笑）ま、ここまで書いちゃったんだから、ボツにするには忍びない、つーことで。​

  2021.02.24

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  ９９１.２（ポルシェ９１１カレラ）

  ​​　​前回、​アルメラスのポルシェ​をネタにしたけど、そこでハタと思った。９１１のロードカーはウチにもいろいろとあるけれど、ＲＳだったりＲＳＲだったりＧＴ３だったりで素の９１１って持ってないよなぁ、と。毎回なんだかんだとバリエーションを設定するけれども、最も安価な素の９１１カレラが一番だったなんてことがよくあるってＣＧＴＶでも言ってるし、ちょっとコレクションしとかないとアカンな、と。なら「最新のポルシェが最良のポルシェ」の格言（？）とおり、なるべく新しいのをねと探してみるとポルシェ特注品がオクでお安く出ていたので早速ゲット（新品で買う余裕はない）笑ポルシェ特注ヘルパ１/４３　ポルシェ９１１（９９１.２）カレラ　最新型とはいかなかったけれど、いっこ前の９９１。３.５リッターＮＡから３リッターツインターボに換装された９９１.２と呼ばれる後期型。ポルシェ特注ってミニチャンプスかスパークに決まってらぁと思ってたらまさかのヘルパだった。ヘルパといったら我々ジジイ世代には、精巧で緻密なプラスチックミニチュアカーのイメージが強い。（ヘルパったらヘルパ・ウイングだろーな人もいるかもしれないけど）そもそもは鉄道模型アクセサリーとしてのディオラマ用ミニカー製造とゆー、ある意味ミニカー本来の出発点からスタートした由緒正しきメーカー（故にＨＯゲージ＝１/８７が主流スケール）であり無塗装なのにめっちゃ艶のあるプラスチック成型ボディにドイツの職人魂を見た気がして（大袈裟）とってもびっくりしたことが懐かしい。ヘルパ１/４３　フェラーリ３４８ｔｂ　まったくもって塗装はしてないボディ。つまり色違いは別パーツとゆーこと（しかもピタパチ、タミヤも真っ青）更に驚くべきことに！開閉機構まで内蔵。これがまた超精巧な擦り合わせで、剃刀の刃を差し込まないと開けられないくらいだ。エンジン再現、エンジンフードやドアのエアスクープの抜けもばっちり。もいっこ。ヘルパ１/４３　フェラーリ Ｆ４０　ジャッロモデナ（黄色）は隠ぺい力が低いから量産レベルで塗装するのはなかなか大変。凹部まで黄色がうまくまわらなくて下地の色が透けて見えるとゆー欠点も、そもそもが黄色の材料で作っちゃえば何の問題も起きない、まさにコペルニクス的転回、コロンブスの卵。コストの問題か塗装はしないとゆーポリシーからか、ボディーのブラックラインがオミットされて妙に玩具っぽかったからスミ入れしといた（ライトカバーとリアサイドアウトレットも）そーゆー意味では、Ｆ４０よりも３４８のほうが完成度は高い。で、このＦ４０も当然このとーり↓　このよーなプラボディ内装再現モデルは、やはり鉄道模型メインの日本のＫＡＴＯ（関水金属）がちょこっとやったけど（Ｚ３２やＡ８０）定着はしなかった。ま、今日的な視点で見れば果たして４３スケールに内部再現や開閉機構など必要か？と問われれば、そんなニーズはないに等しいんだが、９０年当時のあのなんでもイケイケな残り香がして（笑）手放せないミニチュアカーだ（それにダイキャストの浮き錆やレジンのような経年収縮劣化もないし）　と、ハナシが大きく逸れちゃったが、ヘルパのポルシェ。どの時点で宗旨替えしたのかわからんが、およそ正統的なダイキャスト製ミニチュアカーである。オークション相場のおよそ三分の一とゆーお手頃価格で入手できた理由は（最近ではマツダも「ポリメタルグレーメタリック」とかゆー名前で採用を始めた）あの安っぽい水道管の塩ビパイプのよーな「グラファイト・グレー」ってボディカラーにあるんだろうと思っていたのだけれど、ブツが届いてみるとなんだかカラカラと変な音がする。「素の９１１」から輸送中に外れる部品なんてサイドミラーくらいだろと梱包を解いてみても別段サイドミラーは外れてないしケースの中に外れた別の部品も転がってない。けど振ってみればやっぱりカラカラ音がする。で、もう一度よぉ～く眺めてみれば車内に外れた部品があるじゃないの。素直に「訳あり」と表記もしないで、部品が外れてんのがバレないようなアングルで画像撮りやがってクソ出品者だな、運営に通報してやろうかと思ったが、輸送の振動で外れた可能性もゼロじゃないし（限りなく元からだと思ってるけどね）返品交渉してもきっと輸送上の問題だとか言い張って面倒くさくなるのが目に見えてるから、取り敢えず自分でなんとかすんべと車体を裏返してみたら。。。あれ？ボディとシャシーを止めてるネジが見当たらないじゃん。まさかダイキャストとプラを瞬着でガチ接着？そりゃヤバイ！とあれこれ眺めてみると、そこはヘルパ。なんとなくアンダートレイの前後が別パーツっぽく見えてきた。もしやとダイキャストとプラの隙間にステンレス直尺を強引に突っ込んで、コジコジと少しずつ騙し騙しひねってみれば、うまいこと外れた。　ようやくボディとシャシーを止めるネジを発見。これを外してシャシーを取りのぞくとタミヤプラモでお馴染みのバスタブ式内装と外れたステアリングコラム。タミヤセメントをたっぷり塗って元の位置に差し込んで、その後外した部品を組み直せば作業完了。（一番最初の画像に戻る）　しかし、オープンカーでもないのに内装の塗り分けにも手を抜かないのね。これがポルシェ・クォリティってヤツなのか（​７１８ボクスターの時もそう思ったけど）巷間言われる「最新のポルシェが最良のポルシェ」フェルディナント・ポルシェ博士の言葉と伝わるが、実のところポルシェ博士は常日頃「最新の車が最良の車だ～Ｔｈｅ ｎｅｗｅｓｔ ｃａｒ ｉｓ ａｌｗａｙｓ ｔｈｅ ｂｅｓｔ～と言ってた（息子談）」のであって「ポルシェが」とは限定してない。設計者として「どんな車であれ（改良が加わった）最新が最良なんじゃ」と言ったんではないのかな？ま、その車の中には当然ポルシェも含まれるわけだけどね。　とゆー言葉に引っ掛けて、最新のヘルパと最初期のヘルパを並べてみる。ポルシェ９１１と違って、ふたつに長い年月をかけ綿々と紡がれてきたレガシー的な繋がりはないし、片方（Ｆ４０）は今となってはノーニーズなアプローチだけど、どっちも良いのよねえ～結局。​

  2020.12.06

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  高嶺の花（レクサス ＲＣ Ｆ パフォーマンスパッケージ）

  ​​​　​コロナの影響ですっかり行動範囲が狭くなった。（現在もしっかり自粛継続だぜ？重症化が危惧される年代だもんよ、死にたかねーし）普段はせいぜいが食材を求めてスーパーまで半径５キロ程度。一番遠出したとしても、懇意にしてもらってるミニカーショップまでの往復３０キロって感じだ。なので、銀座でジャンボ宝くじ、などとゆーことも全くなくなった。別にネットで買えんじゃん、とか言うなかれ。あの日本一当たるといわれる西銀座チャンスセンターに並んで買うことに意義があるのだよ。最近は御徒町のほうが当たると言われてるが、いずれにせよ遠出しない自粛厨にゃ関係ないハナシ。これで一等当ててクルマを買い替えようって夢物語も越年だ。（つか、一等当ててって時点で無理筋だよ）だもんで、高嶺の花に手が届かない代償行為としてミニチュアを買うとゆー、ミニカーコレクトの根源かつ王道を行く（笑）京商１/４３　レクサス ＲＣ Ｆ　パフォーマンスパッケージ　まーなんつーか、一言でいって「やり過ぎ」なクルマ。いくら５リッターＶ８ＮＡの４８０馬力を活かすためとはいえ、カーボン素材にセラミックブレーキ、そこまでいるか？そんなもん、街乗りで、と思うわ、さすがに。まあ、カーボン地再現とか腕の見せ所になるからミニチュアの素材としては持って来いなんだろーが、（事実ノーマル仕様はモデル化されない）実際乗るとなるとハナシは別だな。まず取って付けたよーなカーボンリアウイングが、いかにもイキった兄ちゃん仕様でダサい。空力的にはベストなのかもしれないけど、せいぜいアクティブリアウイングまでだろうよ。ＲＣ系はなーんもしないのが一番かっちょいいと思うんだが・・・　ボディーカラーも、もともと少ないのがパフォーマンスパッケージになると白黒銀の３択だし。更にこれまでどの車種でもディーラーイチ推しだったソニックチタニウムが、昨秋のマイチェンでまさかのカタログ落ち。つまりこのミニチュアが出た時点で既に実車（の新車）は買えないとゆー（笑）ま、そもそも色がどうだろーと買えないんだけど。　実際手にするとしたら奥手のカーボンエクステリアパッケージ止まりだよな（とゆー妄想）笑　どーせなら、中途半端なロードカーじゃなくてＧＴ３に乗ってみたいよね（とゆー妄想）多分まともにドライブ出来ないだろーがな（笑）　しかし、ディーラー担当の姉ちゃん、何故にＬＣ推しなんだろーな。こないだ行った時も（コンバーチブルの載った）新しいカタログ持たされたし。こっちはＬＣにしろＲＣ Ｆにしろ、買えもしないクルマを話題にしたことなんて一切ないから、きっと姉ちゃんの好みなんだろなぁＬＣ。​​

  2020.11.17

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  ４０年目の白鯨（ポルシェ９３５/１９、９３５/７８）

  ​　​昭和５０年代に小中男子だった大人にとって、スーパーカーブームは避けて通れないものらしい。らしいとゆーのは自分は違うから。そのムーブメントの真っ只中に居ながらも、個人的にはカウンタックやグループ５のストラトス、そして「サーキットの狼」はまったく響いてこなかった。「サーキットの狼」はストーリー以前にまず池沢さとしの絵が大嫌いで未だに読んでない（笑）。　なんで興味が湧かなかったんだろうとつらつら思い返すに、グループ５マシンのエアロパーツが技術的な裏付けがなく取って付けたように思えたからだと思う。だからリアタイにもかかわらずここら辺のクルマには情報弱者であり、ミニチュアコレクションとしても積極的に「買おう！」とはならないのである。　けれど、その時代のクルマへのオマージュとして現代的解釈に基づいて作られたクルマなら話は別。実車のアナウンスが出てからとゆーもの、一日千秋の思いで発売を待ってたクルマ。スパーク１/４３　ポルシェ ９３５/１９ マルティニ・リバリー　　２０１８年、コーク・スクリューで有名なウェザーテック・レースウェイ・ラグナ・セカにて3年ぶりに開催された「レンシュポルト・リユニオンⅥ」でワールドプレミアされた９３５/１９。現行９９１ＧＴ２ＲＳをベースに最強９３５である９３５/７８モビーディックの意匠をうまく取り入れたサーキット専用車で７７台限定生産。　ポルシェモータースポーツの歴史を飾る７種の特別カラー（ガルフ、モモ、ザックス、ヴァイラント、ザルツブルグ、インタースコープ、ＪＰＳ）も設定されて、ポルシェ創業の１９４８年と創業７０周年をかけて７０万１９４８ユーロ（約８,５２８万円！ひえ～）で販売（即完売）とのこと。更にほぼ未走行でＲＭサザビーズオークションに出てきたＳ/Ｎ０２のマルティニは、ほぼ倍額の１３２万ユーロ（１億６０００万円！ひえ～）で落札されたってさ（驚）。金持ちってこーして金を増やすのね、の典型だな、おい。　このクルマ、モビーディックに倣ってリアを豪快に延長してんだけど、そこに取って付けた感は全然ないね。まるでハナからこーゆーマシンだったと思えるくらい。素直にカッコいい。でも当然実車なんか絶対買えないから、ミニチュアの方で頑張って少なくともガルフとザルツブルグが出たら買ってしまおう（笑）。　リスペクトを捧げた元祖９３５/７８モビーディックと。　なんだ、好きじゃないのに持ってんじゃん、じゃあなくて９３５/１９に合わせて急遽調達したんよ。それが証拠に、ついこないだ再版されたルマン仕様じゃなくてルマン仕様初回版が出る前の２０１４年にレーシングオン誌で特注された、つまりスパークとしては初めての４３サイズの９３５/７８。　ちょうど調達するときにオークションで高値で推移してたけど、常々オクやってる人に言いたいのはみんなもっとネット駆使して調べなよってこと。オク命みたいに高値更新してっけど、フツーに楽天とかで新品が定価で手に入んだぜ？しかも銀座のモトーリモーダだったら半額近く値引きされて（当然それを買った）。なのに中古のＢ級品を高値で取引してアホちゃうか？もっと視野を広く持てよ、と。　しかしこうして並べると、スマートな１９年型に対して、９３５/７８の無理くりトレッド拡げて後ろを伸ばしてついでにウイングも付けときました！なやっつけ感はハンパないね。　けどオトナになったのか嗜好が変わったのか、空力的な時代背景とかを知った今では昔ほど嫌悪感はなくなったのも事実、つか、これはこれでいーじゃん（笑）と。ならルマン仕様を買っとけばよかった。。。とは後の祭り。レーシングオン特注スパーク１/４３　ポルシェ ９３５/７８ モビーディック１９７８年ノリスリンクトロフィー ＤＮＦ＃４０　ジャッキー・イクス　これ、スパークの商品名もレーシングオン誌４７１号の説明文も「ドイツレーシングカー選手権（ＤＲＭ）ノリスリンク」ってことになってて、さらにモトーリモーダの商品説明じゃ「リザルトはトラブルにより出走できなかった」とか書いてあるけど、全然ちゃうねん。　１９７８年の９月１７日にノリスリンクで開催されたのは、伝統ある独立イベントの「ＡＤＡＣノリスリンク・トロフィー（別名ニュルンベルク２００マイルレース）」であり、そのサポートレースでＤＲＭ（ラウンド１０）が併催されたんである。あくまでメインレースはノリスリングトロフィーで、９３５/７８はそれにのみエントリーして実際走ってブレーキトラブルでリタイアしたという結果。ちなみに本来は２台エントリーの予定で、もう一台のドライバーはロニー・ピーターソンだったが一週間前のイタリアＧＰで急逝してしまったためにジャッキー・イクス車のみになった。だからＤＲＭノリスリンク自体が大間違い。レーシングオン誌も、看板背負って商品出すならちゃんと考証してくれよ。　ってお前シルエットフォーミュラ嫌いで苦手な割には知ってんじゃん？じゃなくてミニチュアを手にしたからには、それが一体どーゆー素性のもんかはちゃんとあれこれ調べんのよ。せっかく安くない金額払ってんだから買って飾っとくだけなんて勿体ないじゃんか。で、重箱の隅を突っついて些細なミスを見っけて、それがまた楽しいわけよ（悪趣味）笑。

  2020.07.08

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  フェイスリフト（レクサス ＲＣ３５０）

  ​　​ミニチュアを蒐集する醍醐味のひとつに、自分の乗ってる（乗ってた）クルマを手にするってのがあると思うんだが、それが月の新車登録数台数が２桁止まりのクルマであればなおさら喜ばしい。（といっても、じゃあ売れてるクルマのミニチュアが絶対あるかってえとそーでもないんだが）更に、マイナーチェンジ後のモデルまで出してくれるとなると、これはもはやメーカーには足向けて寝られないわな（出来栄えに文句は言うけれど）笑細かく言えばマイカーとはグレード違いではあるものの、とにもかくにもカタチとして存在するとゆーのが大事なのよ、この場合。　マイチェン前後のレクサスＲＣ３５０。フェイスリフトに伴ってネープルスイエローやスパークリングメテオメタリックが新色に加わったけど、ミニチュアのほうは旧来からのラディアントレッド、ヒートブルー、ホワイトノーヴァという3色のみの発売になったんで、特に意味はなくホワイトノーヴァを選んでみたんだが、ホント不思議なんだが、昔から何の気なしにした行動になんかしらがくっついてくることがよくあって、出不精で滅多に観光などしないのが、たまたま出かけた観光地がその何日か後にテレビで紹介される、といったことがよくある。以前たまたま​京商の白いレクサスＬＣ​​を買ったら実車にも遭遇したんだが、同じことが今回も。　近所のスーパーにて。出来ることなら隣に停めたかったがな（笑）しょっちゅう利用してるのに、今まで一度も見かけたことなかったのが、たまたまミニチュア買ったら直後に見かけるってすごくない？それがプリウスとかノートみたいに猫も杓子も乗ってるクルマなら珍しくもないなんともないけれど、全グレードあわせても月２桁しか売れてない不人気者となると話は別。思わず写真撮っちゃうくらい珍しいのよ（嬉しいやら悲しいやら）京商１/４３　レクサス ＲＣ３５０　フェイスリフトで特徴的なスウッシュライトがヘッドライトユニットに内含されちゃったり、テールランプも涙目になったりして、個人的にはマイチェンデザインはちょっとなぁ。。。な感じ。ま、そのほうが欲しくならないからよかったけど（笑）ただ、ホイールのデザインはマイチェン後のほうがいいよなぁ、洗い易そうで。

  2020.07.02

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  ラプソディ・イン・トリコロール

  ​　​ウチの地域では自動車情報番組が週５本ある。「クルマでいこう！」「おぎやはぎの愛車遍歴」「名車再生！クラシックカー・ディーラーズ」「カーグラフィックＴＶ］そして「スーパーＧＴプラス」全国的には、え？5本しかないの？なのか、すげっ！5本もあんの！、なのかわからんが、そこにもコロナの影響が出始めてる。　そりゃクルマの中なんて３密の代表選手みたいなもんだから、当然ロケにも制約がかかるだろうし今はまだ、ＭＣの廻しもスタジオから外（ターンパイクの駐車場とか）に移したりして、なんとかやってるが、そのストックもそろそろ切れるんじゃねーか？事実、カーグラは４月末の回ではＭＣふたりがマスクしてクルマ乗ってアフレコはリモートだったし５月に入ってからはメモワール（再放送）だが、けどそこにも宝はあった。９日の放送。１９８８年のメモワールだが、本誌カーグラの特集「ラプソディ・イン・イエロー」とのコラボ企画。今のフォーマットと違い、能書きが少なく修善寺サイクルセンターや雨の表参道を走るクルマをただひたすら追った映像編。まぁストラトス×７３カレラ×ディーノの特集だから、下手な能書きなどないほうが正解。　で、それ観てたら、そーいやコレ出来るじゃんなぁ黄色じゃねーけど、と思いついたわけで。　ネタの元は、カーグラ１９８８年５月号↓　おんなじよーに並べてみた（笑）ＲＳ２.７がＲＳＲ２.８だったりＧＴＳがＧＴＢだったりとビミョーにクルマは違うけど。んで、色は奇跡的に「青白赤」だったもんだから「ラプソディ・イン・トリコロール」と。アイドロン１/４３　ディーノ ２４６ＧＴ タイプＥ　１９７１アイドロンビジョン１/４３　ポルシェ・カレラ ＲＳＲ ２.８　１９７３ホビーフォーラム２００９限定ｈｐｉレーシング１/４３　ランチア ストラトス ＨＦ　１９７３　「ラプソディ・イン・トリコロール」のタイトルどおり、フランス国旗のよーに並べてみた。今回はテレビ放送に倣って、能書きなし、で（笑）

  2020.05.13

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  ＧＴ ｒｏｍａｎ（アルファロメオ ジュリエッタ スプリント・ザガート）

  ​　​昨夏のリクナビの所謂「内定辞退率」問題でその危うさが露呈したかたちのビッグデータ。とはいえ、データ自体に数値以上の意味や悪意がある筈もなく、結局は利用する側のリテラシーの問題だ、とゆーのはアルフレッド・ノーベルの時代から何も変わっちゃいない。デジタル菜食主義者でもない限り、好むと好まざるにかかわらず既に巻き込まれているビッグデータの正しい使われ方はやっぱりレコメンド機能だろう（たまにウザいけど）　長いこと新刊が出ないんで、日々のリリースチェックのリストからすっかり外していて、危うくスルーされちゃうところだった新刊本も、このとおり密林リコメンドでお知らせいただいた。（けど、買うのは楽天ブックスだけど）笑　　西風 著「ＧＴ ｒｏｍａｎ　～ＬＩＦＥ～」　ネコ・パブリッシング刊　思えば、クルマ好きではあったもののあくまで興味の対象は「買えるクルマ」であって、そのベクトルを（買えないけど）エンスー方向へ拡げてった教科書、といっても過言ではない　「ＧＴ ｒｏｍａｎ」の最新作である。といっても、３０年前の熱量はこっちにも（多分）あっちにもなくて、いい感じに力の抜けたエピソード（登場人物が超クセモノなのは相変わらず）をふ～ん、へ～と淡々と読み流すのが正しい楽しみ方。だから、別に「読むと疾走りたくなる」ことはなかったぞ。結局、過去作ありきの一見さんお断りも同然だから（きっと）初版部数は少な目で、発売開始２ヶ月で品薄プレミア価格状態（密林で３０００円とかで売ってんの、アタマおかしーんじゃねえか？）すんでの所で買いそびれるところだった。あ～ホント、ビッグデータ様様だよね、助かったわ。因みにミニカーは付属しません（笑）ＢＢＲ１/４３　アルファロメオ ジュリエッタ スプリント・ザガード　世にエンスー車いろいろあれど、私的Ｇ.Ｏ.Ａ.ＴのジュリエッタＳＺ。性能云々だの実用性云々だのすっとばして（いや、性能も必要充分以上なんだけど。なにせ軽量化の為市販車なのにサイドウインドウを戦闘機の風防用のパースペックス（アクリル）にしちゃうくらい）このちっこくてまるまっちいカタチがね、もうジャストミートなわけよ。クルマのカタチの好みって究極箱型か曲面型かのどっちかだけど、お前はどっちだと問われれば根っからの曲線派でございと答えるだろう。プレス技術の拙い時代、精魂込めて木槌で叩き出しました、が詰まった工芸品の域に達してると思うぞ。なのに、なのかおめーが好きだからだよ、なのかわからんが、どうもモデルに恵まれないんだよな。お尻がコーダトロンカに変わっちゃった６２年型はスパークが出すんだけど、ちょっとまんまる好きの大原則からは外れちゃうんだよなぁ～（でも買うかもしれない）だから、このＢＢＲもあちこち漁ってやっとこ手に入った古いもの。ライトがイエローバルブなのはデフォルトなのか劣化なのか、もはやわかりようがない。是非とも新作が欲しい所、なのである（ＣＧＴＶ古谷徹ナレ風）笑

  2020.05.05

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  馬と鳥とカマスと（ビッグスリー・ポニーカーズ）

  ​　​何があってもおかしくないこのご時世。独居老人は時折こうしてブログ更新して健在を示しとかないとな（笑）まあ、独居引き篭もり故に他人との接触、会話とゆー点においては断然有利ではあるのだが。なにせ正月から今日までの４ヶ月で、濃厚接触したのはたったの２人（笑）人間誰もが望む充実した社会生活って観点からしたら大丈夫なのか？とゆーことはこの際おいておく。　さて、本日お題の「ポニーカー」そもポニーカーとは一体なんぞや？「ポニー」っつーの、肩までの高さが１４７ｃｍ以下である小型の馬の総称。一丁前の大人になる前の若僧に、乗馬の手習いの相手としてポニーが与えられることから転じて、フルサイズのクルマを運転する前の若僧が最初に手にする「手頃な価格のコンパクトな２ドアスポーツ」のことをポニーカーと称する。日本じゃとっくに絶滅しちゃっているクルマのカテゴリーである。まあ、コンパクト、といってもあくまでアメリカでのハナシなので、（当時の）日本車からしたらホントにコンパクト？ってところもある。　　ポニーカーとゆー血気盛んな若者に手が出しやすいクルマがあれば、安く仕入れてあちこちいろいろと手を入れてやろう、とゆー好き者が出てきてもおかしくはない。大パワーのエンジンに換装したり、吸排気系やサスをいじくったり。。。枚挙に暇はなかろうが、グループＡ時代の日本車のよーに、それをメーカーがやっちゃおうと作り出したのが所謂「マッスルカー」と呼ばれる一群で、実際のところポニーカーとマッスルカーの区別境界がどこらへんにあんの？とゆーのは、明確にココとゆー線引きは出来んだろうが、ここでは一応ポニーカーとゆーことで括ってみた。うまいことアメリカビッグスリーそれぞれ一台ずつ揃い踏み、である。馬スパーク１/４３　フォード  シェルビーマスタング ＧＴ３５０　１９６６年　ポニーカーの元祖とよばれるうちの一台、フォード・マスタング。デビューはアメリカの通例から外れて１９６４年４月（普通は９月）、クーペとコンバーチブルのラインナップで最も安いモデルで２３６８ドルだった。１ドル３６０円の時代だからおよそ８５万円（安！）まあ、そこに「フルチョイスシステム（オプション設定）」でエンジン、ミッション、パワステなど好き勝手に選ぶから、ホントに８５万で買った人がいたかはわからん。（豊富なオプションに目が眩んで、いつの間にか一千万円を超えているポルシェと同じやね）この流麗なロングノーズ、ショートデッキスタイルは、アメリカンキッズに大いにウケたわけだが、さらに高性能イメージの向上を狙ってレースに参戦。アメリカン・レースレジェンドであるキャロル・シェルビーが手掛けたレース車輌がホモロゲ取得（１００台以上製造販売が必須）出来るために売り出されたのがシェルビーＧＴ３５０。要はＷＲＣに参加するためにインプＷＲＸやランエボを販売するのと同じ方法論やね。ＦＲＰ製ボンネットやリアシートを取っ払って軽量化されたボディにＶ８エンジンと強化サスがデフォルトで備わっていて、（ここがアメリカらしいが）レンタカー会社ハーツが１０００台発注（すべて黒地に金ストライプ）したこともあって総計２６８０台も作られることになった。魳（カマス）スパーク１/４３　クライスラー プリマス ヘミ・クーダ 　１９７０年　フォード・マスタングのライバル。　他社を出し抜こうと通例を無視して半年早くデビューを画策したマスタングだったが、その動向を掴んでたのか、マスタングよりわずか２週間先んじてデビューを果たしたプリマス・バラクーダ。（よって、バラクーダこそが最初のポニーカーとする説あり）　このクルマはその３代目にあたり、デビューは１９７０年。グレード構成は、ベースのバラクーダ、エントリーモデルのバラクーダクーペ、ラグジュアリー志向のグランクーペ、そしてハイパフォーマンスのヘミ・クーダ。　初代こそ「コンパクト」な２ドアクーペだったが、３代目にもなるとボディはよりワイドになって１５４０ｋｇの車重におよそ４００馬力の７リッター級ヘミエンジン搭載。こりゃもうポニーカーとゆーよりは立派なマッスルカーの領分だね。　クライスラー代表ってことならば、今でも名跡が残ってるダッジ・チャレンジャーのほうがいいのかもと思わんでもなかったが、このネタの原型をぼんやりと考えてるときに、ちょうどＢＳ朝日で母校の後輩にあたる（面識はないけど）元ＴＢＳの安東が「憧れのガレージライフ」って番組やっててまんまヘミ・クーダが出てたもんだから↓　　ちなみに、このアマガエルのよーなグリーンについては所謂ライムグリーンとは呼ばずに「サッシー・グラス・グリーン（クールでカッチョいい若草色の意）」って呼ぶのが慣わしらしい。鳥アメリカンエクセレンス別注ＮＥＯ１/４３　ポンティアック ファイヤーバード トランザム １９７０年　天下のゼネラルモータース代表はファイヤーバード。よくよく考えてみたら、以前​シボレー・カマロを取り上げてるんだからＧＭ代表はそれでいーじゃん。なにせカマロとファイヤーバードはまるっきり兄弟車なんだから。なのだけれど、ここはどーしてもファイヤーバードが欲しかった。といってもホントは最上級グレードのトランザムじゃなくて、一番下のエスプリが良かったんだが。　これね↑このシャンパンゴールド（カッパーか？）のエスプリがいーのよ。これ、個人的海外ドラマＧＯＡＴである「ロックフォード氏の事件メモ」で、主役ジム・ロックフォード（ジェームズ・ガーナー演）の愛車として毎週登場。クルマの何たるかも知らん中坊は、毎週土曜２３時には「くぅ～カッケー！」と、テレビの前でそれこそブラウン管にかじりついて見てたもんである。更に、そこに土曜１６時枠から移ってきた「ＮＦＬ全米ブロフットボール」が続いたもんだから、もうまさに土曜の夜は超ハッピーのお祭り騒ぎだった（夕方にテレ東でＮＦＬアワーもやってたしな）とゆーことで、その後の人生観をも決定づけた一因（大袈裟かよ）ともいえるファイヤーバードを是非とも手に入れておきたかったわけだが、そりゃ売る側だったら人気のトランザムがある以上エスプリなんて絶対商品化しないわな。　ゴッドファーザーや「スタ・ハチ」のグラントリノを出しているグリーンライトの劇中車シリーズなら可能性はないでもないが、そもそもロックフォードが本国で今現在どの程度のものなのかわからんから（当時はゴールデングローブやエミー賞もんだったけど）ほとんど期待薄だな。　と、思わず脱線しちまったが、それくらいのクルマなのだ（笑）新作ドラマ制作が軒並みダウンな今日この頃、是非ともこーゆードラマを再放送しねーもんかなぁ。

  2020.04.16

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  ７０・８０・９０～スープラ・イズ・バック！

  ​​　​去年、モリゾウ社長（とフェルナンド・アロンソ）がデトロイトで「スープラ・イズ・バック！」と大仰なプレゼンやった時に思いついてから一年以上、延々と寝かせたネタがよーやく出せるよ。コロナの影響（だろ？）で、企画のキモになる車両の納品が１ヵ月ほどズレたから、どーなることかとヤキモキしてたんだが、ようやっと手元に入ってきたから早速。　セリカから独立して、日本でも「スープラ」と呼ばれるよーになってからの３世代。左からＡ７０、Ａ８０、Ａ９０といきたいところなんだが、姉妹車ＢＭＷとの兼ね合いだろうか、ＧＲスープラだけは型式がＤＢになるんだなこれが。とはいえ、開発段階からＡ９０とも呼ばれてるし、実際２０１８年のニュル耐久シリーズ（ＶＬＮ）に「スープラＡ９０」でエントリーもしてるから、まいっか。マーク４３ １/４３　トヨタ ＧＲ スープラ ＲＺ　ミニチュアの商品名にはＲＺグレードの表記はないが、ホイール形状と赤いブレーキキャリパーがＲＺ専用だから、ＲＺで間違いない。（因みにＲＺの型式は前述のよーにＡ９０じゃなくてＤＢ４２だ）ＧＲスープラのボディカラーといえば、どうしたって抽選販売で話題にもなった「マットストームグレーメタリック」だろうと思って予約入れたんだが、実車はともかくミニチュアとして見るとつや消し塗装はハズレだったかなぁ（店頭で見たらシルバーメタリックの出来が一番よかった）　ご承知のよーに、プラットフォームをＢＭＷのＺ４と共用するわけだが、上っ張り（ボディシェル）はまったく別物に出来上がった。単にＺ４のクーペ版にしたら、それはもう「スープラ」ではないのだから当たり前っちゃあ当たり前だ。ボディデザインについてはあーだこーだ言われてるけど、静岡ホビーショーで実車を見た感じじゃそんなにひでえってもんじゃなかったけど（個人的にはＺ４よりも好きかも）　しかし「スープラ・イズ・バック！」とゆーわりには、市中でとんと見かけないねえ。静岡ホビーショー会場以外では、近所のカローラ店に白い展示車が置いてあるのを一回見かけたくらい。まあ、受注だけは伸びてるよーだが、海外生産の上にコロナ禍だし、街中ですれ違うなんてのは夢のまた夢、すれ違えたらラッキーみたいな（笑）マーク４３　１/４３　トヨタ スープラ ＲＺ　３リッターツインカム・ツーウェイツインターボの８０スープラ。ウインカーがフェンダーからバンパーへ移動して、ライトハウジングが黒いところから１９９６年以降の中期あるいは、さらにエンジンが可変バルブタイミング化された後期型ってことでいーのかな。　８０スープラの販売開始は１９９３年。ちょうど新人社会人時代を抜けて自由に金を使える身分になり、自動車系製造業に属してたこともあって各メーカーのスポーツ系車両が身近だった。社の駐車場を眺めても、上は９３０ターボからインプＷＲＸだのＧＴ-Ｒ（３２、３３）やらＧＴＳ-Ｒ、ＦＣやＦＤ、セリカ三姉妹（ＳＴ１６５、１８５、２０５）とかがごろごろ停まってた。けれど、どーゆーわけか８０スープラはなかったんだよね。振り返ってみると、この時代が唯一スープラを手にするチャンスだったなぁ、と。　因みにこのミニチュア、実はハズレ品。前出の集合写真を見ればわかるが、バックミラー基部が瞬着の影響で白化してやがんの。ネットで買うとなー、これが怖いのよ。だからって、焦ってラッカー塗料なんかをベタベタ筆塗りしちゃあいけません。こーゆー時は、タミヤ墨入れ用エナメル塗料をちょこっと点付けしてやれば、毛細管現象によって勝手に白化部分に塗料がまわっていくわけよ。マーク４３　１/４３　トヨタ スープラ ２.５ＧＴ ツインターボ　もう滅多に目にする事がない７０スープラ。フロントグリルが二分割されてて、エンブレムがトヨタマークになってて、リアウイングも３分割型とゆー特徴から、１９９０年マイナーチェンジの最終型ってことがわかる。衝突安全性の問題で今や装備不可能なリトラクタブルライトが懐かしい。高速走行中にパカっと目を開けてパッシングすんのカッチョいいんだよねぇ～（不思議と、煽りやがってコンチキショーとは思わなかったな）笑これまた、実生活では縁のないクルマだった。てか、結局この系列で一度でも乗ったことのあるのって、大学時代に同級生が兄貴と折半で買ったＡ６０（二代目セリカＸＸ）、会社の上司がずーっと乗ってたＡ４０（初代セリカＸＸ）に一回づつ乗っただけだわ。　ＧＲスープラはともかくも、この先も絶対に縁のないクルマを、こうして手中に収められるのがミニチュア蒐集の醍醐味ってやつだよ。ＧＲスープラは。。。ねぇ天涯孤独だから２シーターはネックにはならないし、ＲＣの下取り価格って今幾らぐらいなんだ？笑

  2020.03.31

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  エンデバー・モース（ジャガー Ｍｋ２ ２.４サルーン）

  　３月も末に入ったら（はえぇなぁ）、ようやっとちょこちょことミニチュアが入荷してくるよーなんでその前にサクサクと消化試合。　「コロンボ」や「コジャック」「スタハチ」等々、海外刑事ドラマで育った世代としては、それらが地上波プライムタイム無料放送されるなど望むべくもない現状には一抹の寂しいさを感じるが唯一ＢＳプレミアムだけが頼みの綱、希望の光。さすが高齢者寄りのＮＨＫである（笑）４月からは「コロンボ」と「ポワロ」が始まるらしいが、この冬は「モース」一色だったな。まず原典である「主任警部モース」のＨＤリマスター傑作選を１１回やって、現在はスピンオフ作品主任警部の若き日を描く「刑事モース（第４シーズン）」放送中。　英国の推理作家コリン・デクスターによる「モース警部シリーズ」長年の勘と経験による仮説を元に捜査に猪突猛進し（科学捜査はほぼやらない）、部下を振り回しては推理の曲がり角を間違え、そのたび仮説を立て直すを繰り返した結果、他の誰よりも最初に事件の真相に辿り着くとゆーモース警部の活躍が１３の長編とひとつの短編集で紡がれる。　そんな感じなんで、緻密な伏線やトリックを有する人気のクリスティなどとは相容れるわけもなく、重版出来など夢のまた夢、どころかどれもこれも絶版とゆー現状（笑）こないだ、ハムラアキラ（ＮＨＫ総合）の最終回で、ハヤカワ・ポケミス版の「キドリントンから消えた娘」が小道具として登場したりしてんだから、どっかの出版社で文庫出し直して欲しいもんだ。（ホントは、主任警部よりもドラマオリジナル脚本のヒラ刑事モースのほうが好きだけど）　主役であるエンデバー・モースが駆るクルマと原作シリーズ第一作（ドラマはシーズン２の通算７話）因みにモースの名前（エンデバー）については、小説ドラマとも最終回においてはじめて明かされる。クック船長の乗艦「女王陛下のエンデバー号」から名付けたられたのが恥ずかしいんで、誰に対しても頑強に名乗らなかった（せいぜい「Ｅで始まる単語だよ」程度）んだそーだ（笑）ミニチャンプス１/４３　ジャガー Ｍｋ２ ２.４サルーン　世界大戦後、スポーツカーGTカーとフルサイズのみ製造していたジャガーが新規顧客を求めて販売始めたのが１９５５年のＭｋ１。ジャガー初のモノコックボディで車体強度のノウハウがないから、ピラーをとても太く設計した。４年後のＭｋ２では改善されてかなり細くなり、外観的に変わり映えしないＭｋ１/２を見分ける数少ないポイントの一つになってる。　テレビドラマ的では、若僧モースはスパッツ付きの黒色Ｍｋ1（公用車と思える）を使い、主任警部になってからは赤地に黒屋根のＭｋ２（自分のだろう）を使っている。この赤黒のＭｋ２は、「刑事モース」の第一話において、販売店で売られている描写があって、気にかけていたモースがのちのち（主任警部の時代に）買い求めたんだろう、とファンが容易に想像できるよーなニクい演出がなされてる。　コーギーからはドンズバの「主任警部モース」モデルが発売されていたんだが、かなり昔の商品で今となっては入手困難。しかして、公認を名乗ってる割には赤がバーガンディになってたり、そもそもコーギーらしくかなり玩具寄りで要するにチャチいからね、ガン無視でいーだろう。ミニチャンプスのほうが、商品のレベルとして全然格上だし、これで正解。（ただミニチャンにしてもサイドミラーどうしたよ？な気がしないでもないが、クルマがのびのびと走ることが出来た時代には、サイドミラーはマストアイテムではなかったし、まぁいいか）　それよか一番の問題点としては、モースの愛車は原作では英国の誇りジャガーでは全然なくって、ランチア（車種不明）だったりすることなんですけど！時代的にはフルビアとかフラビアなんじゃねーかと想像するわけだが、それにしてもランチアて。ドラマ先行の人間には、どうしたってモース＝ジャガーじゃん。そんなイメージが出来上がっちゃうんだから、返す返すも映像の力ってオソロしい。

  2020.03.27

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  墓守と猫と魔術師（アストンマーティン ＤＢ７ ヴァンテージ）

  ​　​最近、頓にテレビアニメを観なくなったな。とゆーか民放を観なくなった。昔から思ってたんだが、どーして歳喰うとＮＨＫを観るようになるんだろうね（笑）自分がジジイになってみると、民放の番組ってどれもこれも薄っぺらく感じてな。それを称して「若者向け」とゆー事なのかも知れないが。とにかく１９時以降はたいてい総合・Ｅテレ・ＢＳ１・ＢＳプレミアムのタイトロープ。（歴史）バラエティ、（歴史）ドキュメンタリー、もちろん箸にも棒にも掛からぬお笑いもあるがいずれにせよ毒や刺激の少ない当たり障りのなさ、それでいて少々の知識欲も満たしてくれるところがいいのかも知れん。　ま、ＮＨＫ談義は置いといて。一時期よりは観なくなったとはいえ、多分同年代のジイさんよりは観てるだろうアニメ。以前は４番組録画にオンタイム視聴１番組の体制で日々追いかけていたりもしたもんだが、最近はそんなこともせず、大名跡だけ追っかけるようになった。傾注してんのは「ガンダム」「エヴァ」「化物語」「Ｆａｔｅ/ｓｔａｙ ｎｉｇｈｔ」関連くらい。で、今回は「Ｆａｔｅ/ｓｔａｙ ｎｉｇｈｔ」のスピンオフ作品の更にスピンオフであるところの「ロード・エルメロイⅡ世の事件簿」まあ、そもロード・エルメロイとは何ぞや？とかはＷｉｋｉでも掘ってくれろ。　原作本とアストンマーティン。タイトルの「墓守と猫と魔術師」はテレビアニメシリーズのパイロット版として年末特番内で先行放映された（円盤にはエピソード０として収録）この「剥離城アドラ」のプロローグに少しだけ出てくる逸話を膨らませたオリジナルストーリー。ビテス１/４３　アストンマーティン ＤＢ７ ヴァンテージ　本作の主役、元ウェイバー・ベルベット（Ｆａｔｅ/Ｚｅｒｏ）ことロード・エルメロイⅡ世の愛車。「墓守と猫と魔術師」では物語終盤にポルシェ９１１とカーチェイス（第２話にも登場）ボディカラーはホントはブラック（ｏｒダークブルー）なんだけどドンピシャのはないから、せめて似た色を、と。オートアートにもモデルはあるけど、あっちは左ハンドルだからパス。ビテスなんてそれこそ何十年振りかで手にしたけど、レジン成形エッチング満載の現在の目からすれば推して知るべしな出来映えなんだが、クルマの佇まい自体はなかなかにいい感じ。そして目からウロコなのが、フォクランプの処理。一応クリアパーツを使ってるんだが、そんなことより下半分をシルバー塗装することでアスファルトの写り込みを表現してる。実車がこうなってるかどうかは別にして、こーゆー拘りはイイネ。　　アストンマーティンの代名詞「ＤＢ」がモデル名に復活した「ＤＢ７」が発売された１９９４年はフォード傘下だったこともあって、同じくフォード傘下のジャガーＸＪと多くの部品を共用し、エンジンまでもがジャガーだったことから一部の老害ファンから不興を買ったが、逆に電装系駆動系の品質や工作精度は劇的に向上し、また内外装に「アストンマーティンらしさ」を強く押し出したことで、ヒット作となった。そういや最近、ディスカバリーチャンネルの「名車再生！クラシックカー・ディーラーズ」で「いまくいけば儲かるはずです！」ってやってたな（笑）　Ｖ１２を搭載するヴァンテージは、１９９９年のマイナーチェンジで直６搭載のＤＢ７から切り替わった所謂後期型のモデルで、青息吐息だったアストンマーティンの中興の祖、ドル箱スターとして２００４年まで製造された。　なのに、今また経営難でランス・ストロール坊ちゃまのお父様ローレンスに買収されそうって一体どゆこと？まー日産の元経営者（副社長だった）が絡んだ時点でこうなる運命だったのかも知れないが。商売以上にクルマが大好きなローレンス家に買収された方が、案外シアワセな展開が待ってるかもね。

  2020.02.28

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  街角で見たクルマたち（コンチネンタル マークⅡ）

  ​　​ミニカーを手に入れた時、ボーっと眺めて一人ニヤニヤするのもいいが、とりあえずその仕様諸元やどのよーな変遷で成り立ってきたのか等をあれこれ調べ倒すのも、これまたミニカー収集の楽しみ。長年主眼に置いているレース車輌なら、どっかしらなんかしら頭の中にイメージが残ってるんで、うろ覚えがホントにあってるかの確認作業ってことになるんだが、最近執心のアメ車となると超初心者。だもんで車名はもちろん関係ありそうな事柄を、ウィキだの個人ブログだのからあることないこと丸ごと引っ張ってきて、私的まとめサイトみたいなカタチでイメージを構築することになる。そんな中で重宝してるのが「Ｍ-ＢＡＳＥ エムベース」とゆー三樹書房がやってるサイト。説明文こそ簡素だが画像が多く、文だらけのウィキの補完に非常に役に立つ。　で、当然出版社なんだから本もある。「６０年代街角で見たクルマたち」とゆー写真集。現在は改訂版がメインであるが、元祖版は初版も古く格安で手に入る。ネットであれこれと世話になってるのに新品じゃなくて古本で申し訳ないけどね（笑）　こーゆー類の本は、トヨタ博物館土産で小林彰太郎の「昭和の日本自動車見聞録」を持っているがあれは時代が概ね戦前だったから、こっちの「６０年代」とゆー括りの写真のほうが既視感がある。６０年代は都下西部に住んでいたので「そうそう、こんな感じで路駐してたよなぁ！」と。背景となる建屋や看板も、あ～そうそうコレ！な懐かしさ。後付けマフラーでお馴染みのフジツボ（藤壺技研工業）の前身である藤壺モータース横浜であるとかハマトラ（死語）御用達のバッグのキタムラの旧店舗なんかも背景に写り込んでいて、そーゆーのを探す楽しみもある、なかなかに有意義な写真集であった。残りのシリーズも買ってみようかな（中古で）ミニチャンプス１/４３　コンチネンタル マークⅡ（１９５６年）　コンチネンタルと言えば、所謂リンカーン・コンチネンタルなんだけど、この第二世代をリンカーンって言っていいのかどうかよくわからん。リンカーン自体は、そもそもキャデラックを作ったヘンリー・リーランドが１９１７年に創立した独立メーカーだったわけだが、１９２２年にフォードに買収されてフォードのいちブランドになった。が、フォードの新社長の肝いりでこのクルマを作るためにリンカーン・ディビジョンとはまったく別に、コンチネンタル・ディビジョンを立ち上げたんだから「リンカーンブランドのコンチネンタルマークⅡってゆー車名」じゃなくて「コンチネンタルブランドのマークⅡ」が正解（でいいんだよねえ？）そこまで気を入れ、戦前のリンカーンコンチネンタルへの回帰のようにハンドメイド豪華主義のマークⅡだったが、それが価格にも反映されて販売は低迷し３０００台程度しか売れなかった。　テールフィンやクロームメッキモールなどオーバーデコレーションへ一直線とゆー時代の流れに逆行するようなシンプルなライン構成が美しくどこから見ても破綻がない、と件の本の写真家である浅井貞彦氏がベタ褒めするので、それにつられて買ってしまったよ（笑）なにげにこの系統で初のフォード。確かに大きさ（長さ）を別にすれば、どことなく欧州車の雰囲気はある（縦目のメルセデスとか）　ちなみに同時代のアメ車のスタンダード（テールフィン+メッキモール）がコレ↓だもの。ＮＥＯ１/４３　キャデラック シリーズ６２ ハードトップクーペ（１９５７年）　更に、まるっきり飛行機のようなテールフィンに進化。スパーク１/４３　キャデラック フリートウッド ６０スペシャル セダン（１９５９年）　まさに恐竜的進化で、進化の頂点を極める、の図。そしてこの年以降、退行していき６０年代早々に絶滅してしまうその潔さも恐竜みたいだ（笑）ＧＭが始めた豪華絢爛デザインの流れには乗りたくなかったのかも知らんが、とにかく積極的ではなかったフォードの中でも、マークⅡの超シンプルなデザインは異質ゆえに美しい、ってか。

  2020.02.12

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  謹賀新年（フィアット５００Ａ トポリーノ）

  ​　​珍しく連投である。　　年末年始のテレビって、ほんとにクソ下らない何の役にも立たないクソ番組ばっかなんで、ヘンに意識を持ってかれることもなく筆が進むこと進むこと（笑）つかテレビ自体つけてねえし。まあ、とっくの前から「今日の日はコレで」と決めてたネタなんで、推敲もへったくれもなくサクサク進むのは当たり前だのクラッカー。ブルム１/４３　フィアット５００Ａ ”トポリーノ”　ネタのためとはいえ、久々にブルムなんて買ったよ。（ネタのためにミニカー買ってるなど、もはやコレクターとは言えねえかもしれん。ま、「映え」のために食い物買ってインスタ上げたらさっさと捨てるクソガキどもとは違うけどね）　良くも悪くもザ・ミニカーであるが、こーゆー超レトロクラシックにはチープな出来映えも、さほど気にならない、つかこれはこれで結構似合ってる。　ルパンの愛車でお馴染みの５００チンクェチェントの先代である。つか、厳密には直系先祖ではないんだけれど。それが証拠にあっちはリアエンジンリアドライブ、こっちはれっきとしたＦＲである。　「国民車」とゆーと大抵は第三帝国総統肝いりの「ＶＷ・ビートル」が頭に浮かぶかも知れんが、ビートルに先んずること２年、１９３６年ラインオフの元祖国民車。フランスはマトラ・シムカで有名なシムカでもノックダウン生産されて、そこがナチスに接収されてドイツ軍用車両としても使われることになった。　前輪独立懸架に油圧ブレーキを装着してイタリアの狭く曲がった街中をキビキビと走り回る姿かたちがハツカネズミを連想させるとして「トポリーノ」の愛称を頂く。　この「トポリーノであること」が子年一発目のネタに持ってきた動機なわけだ。ニキ・”スーパラット”・ラウダの３１２Ｔを持ってくるか？とか考えたんだが、最近の超後ろ向きな懐古主義には戦前のクルマってゆー誘惑には勝てなかったね（笑）ウチのコレクションのなかでも、いちにを争う小ささ（笑）ＣＧＴＶの古谷徹ナレーション風に言うなら「とても、可愛いのだ」

  2020.01.01

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  去り行く君に（ホンダ インテグラ ＲＸｉ）

  ​　​今日のネタ車がウチに入庫してからおおよそ半年（笑）寝かしに寝かしてココしか有り得ないタイミングに満を持しての投入である。とはいえロードカーネタって超人気ないんだよね。こないだのレゲーラ/ライカンだってホント喰いつき悪くてさぁ。。。　まあ、書いてる人間がロードカーにさほど熱量持ってないからね、それが文章にも出るんだろう（笑）実際、今日のネタ車だって全然思い入れないもん。ただ時事ネタとしては充分有りだろう。つか、そのためだけに買ったんだよ（笑）ＭＡＲＫ４３ １/４３　ホンダ インテグラ ＲＸｉ １９９１　天下に名高いホビージャパンが展開するミニカーブランドＭＡＲＫ４３。オートサロン人気に煽られてヘンテコな方向に突き進むイグニッションモデルとは一線を画す、味も素っ気もない地味なベース車をリリースし続ける姿勢は、もはや商品展開になんの期待も持てないエブロを遙か後方に置き去る孤高の存在と言えるだろう。　そのＭＡＲＫ４３曰く「昭和から平成を駆け抜けた、シリーズを象徴するインテグラ」だそーで。商品名に○○専用とか書くのはさすがに畏れ多いとゆーわけで、誰のクルマなのかは「昭和から平成を駆け抜けた」って文言で慮れよ、と（とはいえ、ネットにゃ画像も動画も沢山漂っているけれど）要するにタイトル「去り行く君に」の「君」は、切なくも哀しい男女の別れ話の「ＹＯＵ」じゃなくて、恐れ多くも賢い「ＭＹ ＬＯＲＤ」とゆーわけだ。そのやんごとなきお方が、プライベートで邸宅内を移動する際にご自身で運転されるおクルマが、かのマイケル・Ｊ・フォックスに「カッコインテグラ」と言わしめた二代目インテグラ。今や絶滅した白レースのシートカバーが大いに泣かせるわけだが、それを再現したのが一般販売モデルとの違いで、ＭＡＲＫ４３ショップ（ポストホビー）の限定販売品である。　実車には、ホンダ信者の知人が３ドアのＶＴＥＣに乗っていたんで運転したことがあるんだが、たしかにこれでテンロクかよ！ってくらい元気なエンジンだったのを覚えてる。かのお方がこのクルマのどこをお気に召されたのかわからんが、なかなかに趣味がおよろしいよーで（とはいえＲＸｉはＶＴＥＣではないけれど）　思えば、この二代目インテグラが発売されたのが１９８９年、平成元年。きみまろではないが「あれから３０年（きみまろは４０年だけど）」である。平成のクルマ事情をざっくりまとめてみれば、グループＡ前提の２８０馬力マシンの登場に始まって、ハイブリッド・ＰＨＶ量産化、そして将来の自動運転とゆー流れ。セダン・クーペの退廃とミニバン・ＳＵＶの台頭とゆー流れ。ほんとにすんげえざっくりだけど、まあ外してはいないんじゃないか、と。　思えばグループＡの崩壊が、今のクルマ離れの端緒だったんじゃねーかと思うんだよね。どのメーカーも、グループＡ参入を目論んで２８０馬力やそれ近辺の市販車を持っていたし、機構・デザインも百花繚乱の時代だったと。国内ではＧＴ-Ｒ無双状態、世界ではセリカ・インプレッサ・ランエボが覇を競いあい若者はそれらに憧れを抱いた。日本勢にやられっぱなしの本家欧州はグループＡが勝てないように規定を締め上げて日本車を追い出した。まぁ人気があるとはいえ決して儲けが大きいわけではない２８０馬力市販車はある意味企業のお荷物でもあるわけで、そこを潮目に日本はレースとの関りを極力持たなくなった。そこにリーマン・ショックが拍車をかけて、日本のクルマは保守的にならざるを得なくなった。　尖ったデザインで当たればデカい山師商法から、差し障りのない各社横並びのデザインで万人にそこそこ売れればいいや路線へ舵を切る。３００馬力越えのクルマは多々あれども、企業の保守思想が心底染みついててあの時代のクルマ以上のワクワク感はないね。　一方、レース界はといえば、にわかファンによるＦ１ブームの興亡。日本車によるＷＲＣ覇権争い。マツダとトヨタのルマン優勝。こっちはざっくりじゃない、ホンマに３０年でわずかこんだけ（笑）そりゃ細かく言えば日本人が世界戦手権でポディウムに立った、デイトナで日本車が勝った等あるにはあるけど、それ含めどれもこれもほぼ平成前半のトピックとゆーのが笑える。要はそこで止まってそっから一歩たりとも進展はない。　日本のカーメーカーがモタスポなんざ二の次三の次どころか金喰い虫の道楽と考えてる証左。故にせっかく平成初期に萌芽があったモータリゼーションも立ち枯れた。結局産業としてもエンタメとしても、日本のクルマは主役の座から転がり落ちて平成の３０年をかけて腐っていった、とゆーわけやね。　てな具合に、ミニチュアとは関係ない内容になりがちだから、ロードカーの記事ってのは喰いつき悪いんだよな。

  2019.04.29

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  スーパー？ハイパー？（ケーニグセグ・レゲーラ、Ｗモーターズ ライカン ハイパースポーツ）

  ​​　​有名な中村草田男の句になぞらえれば、新元号を明日に控えたこの時期は「咲く春や昭和は遠くになりにけり」といったところだろうか。平成になってバブルがはじけ、それにあわせるよう徐々に輝きを失っていった自動車にとって、さながら「坂の上の青い天に輝く一朶の白い雲を目指すかの如く歩を進めた昭和」はまさに自動車天国であった。そして昭和世代、特にシラケ世代の新人類にとっては「スーパーカーブーム」は外せない。外せないムーブメントのはずなんだが、個人的には世間の熱狂ぶりの外にいた。　今と違い情報拡散は亀の如く遅く、ブームが同時多発的に発生することなどない。月曜学校に行ったらみんなが知ってるなんてことはまずなく、当然ブームにはプレゼンターが必要だった。前にもどっかで書いたかとは思うが、我がクラスでこの未曾有の「スーパーカーブーム」にいち早く飛び込んだパイオニアだかファーストペンギンのプレゼンがとにかく酷かった。曰く、「スーパーカーは見に行くだけじゃダメだぜ」「ちゃんと写真撮って記録に残しとかなきゃファンとは言えないぜ」「写真たってそんじょそこいらのバカチョンカメラじゃダメだぜ、ちゃんと一眼レフじゃないとな」といった具合。いちいちカンに障る。　土建屋だか工務店だかのドラ息子が、どう考えても中坊には似つかわしくないニコンで撮ったカウンタックやパンテーラの写真をどうだとばかり自慢げに見せつければつける程、まわりはドン引き。その結果日本全土がブームに沸く中、我がクラスだけは蚊帳の外、とゆー状況にあいなった。水面下ではどーだか知らんが、少なくとも表面上はスーパーカーが話題に上がることはなかった。　そのかわり、自動車よりも中坊の生活に密着した文房具とゆーカテゴリーからスタートしたＮＦＬアメリカンフットボールが中学３年間のブームになった。まぁこれもスーパーカー同様、世間的には一過性のブームに終わるわけだ。あくまで世間的にはね。個人的にはそれから延々４０余年マイブームになり続けるとは思ってなかったが（笑）　前置きが長いな。それもこれも、久し振りにロードカーが入庫したからだ。　昭和のあの時代から遠く離れた現代のスーパーカー。外車自体が希少だった昭和から、不況だ景気底這いだ何だと言っても、首都高流してるだけじゃなくなんなら下道を転がしてても、ごく普通にランボルギーニやフェラーリとすれ違うことが日常の現代。もはやこれらは高級外車であってスーパーカーとは言うまい。個人的見解だが、スペック・価格に希少性が加わらなければスーパーカーと定義できないんじゃね？あと、後方視界性の悪さ、ってのも必須かな（笑）　そこで登場の新興メーカーのスーパーカー。いや今は「スペック・価格・希少性」の３拍子の揃ったクルマはハイパーカーとゆーらしいが。となればランボルギーニやフェラーリはスーパーカーカテゴライズでいいのかもね。ソフィアアート１/４３　ケーニグセグ レゲーラ　創業２５年、スウェーデンの新興メーカー、ケーニグセグ社のプラグインハイブリッド車レゲーラ。アホみたいな馬力に億越えの価格でも「実は環境に優しいＥＶ車なんですぅ」とゆー嘘アピールが実に今らしい。　ソフィアートはフロンティアートの４３スケール部門のブランド。　大元は４３スケールでドア開閉ギミックを盛り込んだマクラーレンＦ１ＧＴＲを売り出したラッキーモデル。その人気を博した商品が実はマクラーレンの版権未承諾で、マクラーレンに怒られて追及逃れのために名前を変えたのがフロンティアート。当初はスケールに関わらずフロンティアートだったが、最近４３スケールをソフィアートと棲み分けた。　モデルの出来はなかなか良いね。スパークのロードカーよりも塗装は上と思うよ。その分値段もちょっとスパークより高いけど、許容範囲内でしょ。ケンファイ１/４３　Ｗモーターズ ライカン ハイパースポーツ　こちらはケーニグセグよりもっと新しい２０１２年にレバノンで設立されたカーメーカー。オイルマネーにモノを言わせて欧州のスーパーカーを買い漁ってるだけじゃ飽きちゃったんだろうなきっと。カネは死ぬほど余ってんだから、いっちょ作ったるか！的な。　石油はほっといても地面から溢れ出てくんだからガソリンをケチるハイブリッドなんて下らないシステムは乗っけない。ＲＵＦ製（ポルシェ改）エンジンをミッドに積んでガンガン走んだよって開き直りはキモチいいね。ちょっとハイスピードでフル転舵したら真ん中からポッキリ折れそうなデザインだけど（笑）　ケンファイは単体で見れば新興ながら善戦してるといえるけど、こうしてソフィアートと比べちゃうとガラスの透明度なんかかなり見劣りする。そこは今後の伸びしろに期待とゆーことかも知んないが、はたしてこの先買いたいと思えるアイテムが出るかどーかだな。なにせロードカーにあんま興味ないもんで（笑）　とゆーわけで現代ハイパーカー特集。　なんとなくだけどレゲーラはポルシェに、ライカンはランボルギーニに寄せてってる感じが笑っちゃうが、空力とかいろいろ煮詰めるとデザイントレンドはネオ流線型かカクカクかの二極化なんだろね。いずれにせよこういったハイパーカーが既存の欧州老舗メーカーからじゃなくて、そこから外れた地域から出てくるのは面白い。

  2019.04.01

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  スペチアーレ（フェラーリＧＴＯ、Ｆ４０、Ｆ５０、エンツォ、ラ・フェラーリ）

  ​​　​ココは基本レースカーに特化した、と事あるごとに言ってるわけだが、レースカー得意のスパークがミニカーのメインストリームとなり以前よりも絶え間なくスムースに商品がリリースされるようになったとはいえ、ぽっかりと間があいちゃうこともある。選り好みせずに大量にリリースされるあれもこれもと手を出せばネタが尽きることなどあろうはずもないが、ネタの来歴調べる手間もあり～で追っつかなくなること請け合いだし、なによりそこまでの資金力がないわな。もうちっとすりゃあ、待ちに待ったあれやこれやが入って来るが、その間を埋めるのが最近はロードカー。そもそもがレース好きからこちら側へ流れてきてるもんで、コレクター諸氏がもうとっくの昔に手に入れているであろうロードカーを全然持ってないのである（汗）なので、ちまちまと買い揃えてたシリーズもんが一区切りついたんで。フェラーリ・スペチアーレ　現行のフェラーリの基本商品構成はＶ１２（およびＶ８）のＦＲと、Ｖ８のミドシップ。それら量産ラインの商品以外に、何年かに一度特別に限定生産されるフェラーリ、これを称してスペチアーレシリーズ（但しフェラーリの正式呼称ではない）１９８４年のＧＴＯを始祖として８７年（Ｆ４０）、９５年（Ｆ５０）、２００３年（エンツォ）を経て２０１３年のラ フェラーリへと繋がるラインナップ。そんなこたぁ、ミニカーコレクター・跳ね馬ファンなら重々ご承知だろうが、まあそれらがやっとこ揃ったもんでね(^^ゞポストホビー特注ＢＢＲ１/４３　フェラーリＧＴＯ　１９８４年ジュネーブショーでデビュー。量産３０８ＧＴＢをベースとして、レース参戦を前提にエンジン搭載方向や外板材質を変更しているが、あまりの大改造で３０８ＧＴＢとの互換性は実はほとんどない。それでも大きい重いで当初予定のラリーカーとしての競争力は低く、そうこうするうちに８６年のコルスでの事故が決定打となりグループＢ規定が廃止され、ＧＴＯはレースに出場する機会を失った。その後、外板形状を見直しリアにウイングを追加してチューンナップを計ったエヴォルツィオーネを経てＧＴＯで得られたノウハウ・データはＦ４０へ結実する。ちなみによく言われる「２８８ＧＴＯ」は過去の「２５０ＧＴＯ」との区別のためにつけられたもので、フェラーリでの正式名称はあくまでも「ＧＴＯ」つか、部分的なデザインにはオマージュ（ダックテールや３本縦型ルーバー）はあるものの全く以て似ても似つかない２５０ＧＴＯと区別する必要なんかないと思うんだけどねぇ。「２５０ＧＴＯ」と「ＧＴＯ」で充分区別できるんだけど、最早「２８８ＧＴＯ」のほうが一般的になっちゃってるからしゃあないね┐(´∀｀)┌ﾔﾚﾔﾚＢＢＲのＧＴＯは永年生産されてきたけど、ついにカタログ落ちしちゃったんでポストホビーが特注で再販かけたものらしい。　エンジン：２８５５ｃｃ V８ＤＯＨＣ ツインターボ　出力：４０６ＰＳ / ７０００ｒｐｍ　販売台数：２７２台レッドライン１/４３　フェラーリＦ４０　今さら説明のしようがないくらい皆が知ってるフェラーリ創立４０風年記念モデルＦ４０。ＧＴＯに遅れること３年、エヴォルツィオーネを間に挟んで１９８７年にデビュー。ターボ（石川島播磨重工業）やタイヤ（ブリヂストン）に日本メーカーが採用されたことでも有名。バブル景気真っ只中の発売とあって、浮かれ日本人が随分と買い込んだ。けど、パワステもパワーウィンドウもサーボアシストもないどころか内装内張りすらないクルマを買っちゃってなんじゃこりゃ？と思ったかどうか。多分買い主はそんなことまったく知らない、つか興味なかったんだろうね投機目的だから。　レッドラインのモデルも古い商品だが、佇まいはＢＢＲとかのモデルといい勝負してると思う。けどボディサイドにピニンファリーナのエンブレムが抜けてんだよね。版権取れなかったのか単にポカなのか、スパークの現状を鑑みると後者じゃねえかな。ＢＢＲのもあるんだけど、それはそれでライトまわりが実車と違うんだよねえ┐(´∀｀)┌ﾔﾚﾔﾚ　エンジン：２９３６ｃｃ Ｖ８ＤＯＨＣ ツインターボ　出力：４７８ＰＳ / ７０００ｒｐｍ　販売台数：１３１１台（但しマラネロまで行って直談判すると今でも作ってくれるらしい）アイドロン１/４３　フェラーリＦ５０　「公道を走るＦ１」をコンセプトにフェラーリ創業５０周年記念モデルとして開発したＦ５０。だもんでホントのＦ１みたいにエンジンをモノコックに直付けしちゃったから、振動やらのノイズやら乗り心地は５台の中で一番悪いらしい。その代わりと言っちゃあなんだが、内装はＦ４０よりずっとよくなって、普通の乗用車並みになったんだが、考えてみればコンセプトが迷走してるな。５０周年記念ってわりには２年前倒しで発売されたのは、新しい排ガス規制に合致できなくて新規制が施行される前にさっさと売り切っちゃおうって作戦だったと言われる。　プララジショーで買ったアウトレットＡ級品なんだけど、さすがアイドロン一体どこが検査落ちした原因なのかちーとも判らん。そこらへんの拘りが今や老舗海外完成品メーカーと肩を並べる（超えてる？）人気を博してる所以だろう。ただメイクアップの若手組中心でやってるロケットバニーとかクソ下らねえ商品チョイスがねぇ。。。　エンジン：４６９８ｃｃ Ｖ１２ＤＯＨＣ　出力：５２０ＰＳ / ８５００ｒｐｍ　販売台数：３４９台レッドライン１/４３　フェラーリ・エンツォ　フェラーリ創業５５周年を記念して、創業者の名前を冠して発売されたエンツォ。しかし５５周年って（笑）もう記念云々はどーでもよくて発売したいから後付けで屁理屈言ってる感じで何かヤだね（笑）デザインはピニンファリーナにいた日本人の手による。その関係からかエンツォのプロトタイプＦＸのお披露目は東京で行われた。Ｆ５０同様にモノコックにエンジン直付けだが、ゴムブッシュを噛ましてマウントしてるんで振動ノイズは大幅に軽減されたんだそうだ。他にもＥＳＣ（スタビリティコントロール）が搭載されていたりして、ロードカーとしての安定性の向上させ、やっとそこらへんの成金オジサンが普段の足として運転出来るようなクルマになった。まあ普段の足として使う奴はいないと思うが。　レッドラインのエンツォは、可もなく不可もなく、てかエンツォって派手なリア羽根もないし、ミニチュアに落とし込むのにさほど難しくないデザインなのかも知れんね。（日本人デザインだけどあんま好きじゃないんでコメ少な目）笑　エンジン：５９９８ｃｃ Ｖ１２ＤＯＨＣ　出力：６６０ＰＳ / ７８００ｒｐｍ　販売台数：３９９台ＭＲコレクション１/４３　ラ・フェラーリ　ついにフェラーリも時代の波に圧されてハイブリッドの販売である。とは言ってもＦ１はとっくにハイブリッドだけど。　個人的なハナシだが、ハイブリッド嫌いである。クルマ乗る奴が燃費燃費騒ぐなよって思うわけである。首都高であれ一般道であれギヤを選んでトラクションかけて気持ち良く走ってくのがドライブだろ、と。燃費第一ならそーゆー奴はせいぜい電車利用しろよ。そうすりゃ観光地も渋滞しねえし。特にサンデードライバーが燃費燃費とぐちゃぐちゃ言ってハイブリッドをよく選択してるようだが、正直サンデードライブだけじゃガソリン車との差額は回収できないぜ、たとえ１０年乗ったとしても。まあフェラーリの場合は燃費云々でのハイブリッドじゃなく、あくまでも出力プラスのためのハイブリッドなんでそーゆーのならまぁいいか、とも思うけど。　デザインは永年のピニンファリーナから離れて自社チームであるが、それでも先代エンツォのラインを残してるよね。ヴェルデ（グリーン）のボディカラーは、パイパー・アトウッド組の２５０ＬＭ（１９６８年）へのオマージュかと思ったがそうじゃなくて。アシッドジャズグループ・ジャミロクワイ（懐かし！）のフロントマンであるジェイソン・ケイのオーダーカラーだそうで。なんでグリーンなのかは、本人が前から見たラ・フェラーリがセサミストリートに出てるカーミット（カエルキャラのマペット）に似てると思って、そこからの連想らしい。ちなみにジェイソン・ケイはＦ４０以降のスペチアーレは全部所有してるんだそうだ（スゲー）　エンジン：６２６２ｃｃ Ｖ１２ＤＯＨＣ　出力：８００ＰＳ / ９０００ｒｐｍ　＋　モーター１６２ＰＳ　販売台数：４９９台ところで。。。　ＢＢＲ１/４３　フェラーリ５９９ＧＴＯ　フェラーリのサーキット専用車開発プログラムである５９９ＸＸからのスピンオフであるこいつはスペチアーレには入らんのだろうか？そもそもが通常量産車の５９９ＧＴＢフィオラノのサーキット専用５９９ＸＸを、今一度ロードゴーイングにデチューンした出戻りだからお仲間ではないのかな？　そいえば、つい何日か前に九州の方で走行中のフェラーリが炎上したってニュースやってたが、みんカラ見てもノーマルで乗ってりゃいいのにマフラーとかいじくってるのが多いから、そーゆーんじゃねえのかね。ちゃんとクルマがわかってる人間じゃない単なる成金が乗っちゃアカンってこったよな。でもって金のないパンピーは、こうしてミニチュアを並べてニヤニヤ笑いが関の山ってことね。​

  2017.10.02

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  ＮＯ ＣＡＲ，ＮＯ ＬＩＦＥ！（レクサスＲＣ３５０他）

  ​​　​若者の自動車離れとか言われて久しいが、それでもすそ野の広さを鑑みれば日本の基幹産業は依然として「自動車産業」であると言えるだろう。自動車オンリーとはいわないが少なくとも基幹産業のひとつであることは間違いない。なにせこの狭い国土に十指に余る自動車メーカーが乱立するなんてのは世界的に見ても異常だ。　なのに、自動車をメインに据えたテレビ番組（特に国産）って少なかないか？自動車への関心が薄い現代だから視聴率が見込めない番組は作らない、とゆーのはもっともなハナシだが、しかして今よりもっと自動車に関心が高かったバブル期なんかでも番組数は多かったか？といえばそーでもない。Ｆ１ブームでレース中継はやたら増えたけど、純粋に自動車を語る番組ってのは今も昔も本数的には大して変わらんだろう。「カーグラＴＶ」と「新車情報」からの「クルマでいこう」くらい。　それは視聴率云々の問題以前に、例えば家電紹介番組、テレショップじゃなくて純粋に家電を紹介する番組がないように（今は関根勤がやってるが）、制作サイドにたかだかマスプロダクツなんかの番組作ったって意味ねえだろ的な意識があんじゃね？と思うのだが。ま、実際自動車はマスプロダクツなわけだが、単なる商品以上の何かがあると思う感覚がないのだろう。絵画工芸品を愛でるが自動車は消耗品であり愛でるに値しないとゆー感覚であるかぎり自動車番組はこの先も増えないだろし、モータリゼーションなんか夢の夢だ。　まあ、そんな不遇なクルマ番組に新たな切り口を提供する番組が「愛車遍歴～ＮＯ ＣＡＲ，ＮＯ ＬＩＦＥ！」カーグラＴＶがクルマ側の歴史なり世情を掘り下げるのに対して、乗り手の歴史なり環境を掘り下げるスタンスがちょっとコペルニクス的転回とゆーか、目からうろこ。乗り手イコール芸能人だからメルセデス出現率高え！とゆー欠点はあるにせよ、既存番組のような「来週は○○特集です」じゃなくて、何が出てくるかわからんとゆー楽しみがあるんで欠かさず観てる。で、それなら「愛車遍歴」的な切り口でひとネタ出来るな、と。いわゆる、今まで乗り継いできた愛車８台のうち、入手できたモデルカーをいくつか、ってヤツ。もちろん実際の愛車とはグレードとか装備なんかが違う部分もあるんだが、まあ、国産ロードカーでモデル化されただけでもめっけもん。京商１/４３　レクサスＲＣ３５０　Ｆスポーツ　　もちろん現在の愛車であるＲＣ２００ｔの上級グレードであり、ウチのクルマにゃムーンルーフも装備してないが（そもそもサンルーフって必要？）カタチとしてあるだけで充分。まあ、リリースアナウンスから結構な時間待たされたけどね。京商１/４３　日産スカイライン３５０ＧＴ　前期型　日産ブランドとして販売店なんかで売ってるヤツ。これが今回唯一、乗ってた実車とドンピシャおんなじ仕様ミニチュア。新車発売と同時期のリリースだから約１０年前の商品だけど外箱見たら２９００円（！）だって。なんと良心的な価格なんだろか、涙が出る（笑）１０年でおよそ２～３倍の価格、ずいぶん遠くにきちまったもんだなぁ・・・　３５０ＧＴは２００７年から９年間乗ってＲＣに乗り継いだ。ＮＡ３.５リッターＶ６はなかなかにパワフルでフィーリング良し。アクセル踏み込んでいくと３００ＰＳオーバーがモリモリっと湧き出るようで。ただ前期型なんでＡＴが５速しかなかったのが残念。ＡＴだからこそパドルシフトで積極的にギアシフトを楽しみたいのに５速だと各ギアの守備範囲が広くてレバーいじっても空振りのことが多くて面白くないわけよ。（ちなみに生まれて初めて買ったＡＴ車で、もちろんパドルシフト目当てだ）だもんで４ドアが必須だった時には、真剣に７ＡＴの後期型に乗り換えようかなどと考えたり。その後４ドアの軛が外れたんで、やっぱりクルマは２ドアよな！つーわけでスカイラインクーペ、８６を意識しつつＲＣへ乗り換え。エブロ１/４３　日産スカイラインＧＴ-Ｒ（ＢＣＮＲ３３）前期型　乗ってた実車はフロントバンパーにブタ鼻の開いた後期型だしオイルクーラー装備してねーし、なんだけど当時はコレしかミニチュアがなかったからね。いい加減なエブロらしくリアフェンダーのアンテナもまったくスルーされてんし。今ならＨＰＩのが安く出回ってんからそっちに買い替えるかなあ。　Ｒの前はノーマルのＲ３３に乗ってて、その頃はなかなかに回り道な人生を送っていたわけだが、メインストリームへの近道が開けた時点で、よくやったよ自分ってことで気分一新のために買い替え。かなりたか～い清水から飛び降りた感じだが、まぁ人生そーゆー時もあらーな（笑）当時の最高出力２８０ＰＳがすげえよってゆーよりは、低速時のトルクに感激したなあ。渋滞なんかで半クラからちょっと緩めるだけでストレスなくスス～って動いてな。てんで扱いやすいエンジンだったわ。　ボディサイズからしてもう箱根じゃねえなってことで首都高Ｃ１よく走った。ちょうど「頭文字Ｄ」「湾岸ミッドナイト」の時代だったから、いろんな面白いのが走ってたけど、今時はどーなんだろかね？で、１９９７年から１０年間乗った頃には、親を通院とかで乗っけることが多くなって４ドアの利便性が求められるようになったり、それよりなによりRの乗り味は年寄りには無理っつーわけでＶ３６に乗り換えた。今になって考えると、Ｒはキープしといて街乗り用に軽を買った方がよかったかもなあ。。。エブロ１/４３　トヨタ・スプリンタートレノ ＧＴ ＡＰＥＸ（ＡＥ８６）前期型　これまた古いモデル。マスプロで初めてトレノが出るってことで飛びついたわけだが、リトラクタブルライト可動とか余計なことやってる。そーゆー可動とかは１/１８サイズならいざ知らず、４３スケールだとチリ合わせのすき間がどう考えたってオーバースケールになるんだからやんないに越したことないのにな。可動とチリ合わせの合格ラインは、独ヘルパのプラスチックのフェラーリシリーズ、あれ以上のものじゃなきゃダメ。ゆえにこのエブロ品もとーぜんダメモデル。これまた近年、ＩＧやＭＡＲＫ４３からパーぺキなモデルが出てるからそっちにシフトするか。けど、もうそこまで思い入れはないしなぁ（笑）ちなみにこのモデルは前期型、乗ってた実車は後期型だったのでグレードは合ってるがこれまたドンピシャではない。　８６トレノは、免許取って２台目のクルマ（んでもって最初に買ったのは８５トレノＳＲ）もう３０年余も昔のハナシだ。だもんでどんな乗り心地だったか取り回しだったか、もうすっかり覚えてないわ。テレビの「愛車遍歴」だったら、ここでクルマが登場して「あ～こんな感じだった！」的にインプレッションするんだけどね。今乗ったらどんな感じがするんだろーね？　ふと思ったが、こーゆー昭和なクルマをラインナップしてレンタカーやったら儲かるかね？まあ、客は一見さんばっかになりそうだし、メンテ代金もバカにならないだろうから商売としちゃムリか。なんにせよ、もう一度乗ってみたいクルマである。大学卒業して入った会社は基本日産系の部品メーカーだったんで、クルマ通勤はまったく取引のなかったトヨタ、ホンダは申請が通らないこともあって、Ｕ１２ブルーバードＳＳＳアテーサに乗り換えた。以降、Ｒ３２（ＧＴＳ-ｔタイプＭ）からＲ３３（ＧＴＳ２５ｔタイプＭ）と乗り継いで３３Ｒに辿り着くわけだ。この３台、どっかで出さねえかなあ。。。それでコンプリートなんだけどな～　そうそう、Ｒ３２は以前ハイストーリーから出てたけど、３２Ｒの方が人気高いから売れ残るだろからあとでいいやって買わずにいたら、アッちゅー間に市場から消えちゃった。あの時買っときゃあよかったとかえすがえすも後悔先に立たず、である。京商１/４３　レクサスＲＣ Ｆ カーボンエクステリアパッケージ　最後は「宝くじあたったら今度はコレね」とディーラーの担当お姉ちゃんＳＣに冗談カマしてるクルマ。実際ＬＣなんてお尻がでかくてどー考えても街乗り向きじゃないし、このくらいが取り回し限界かな、と。価格もＬＣよか３００万も安いし（つかコストはあぶく銭で買うんだからカンケーねえけどさ）、まあカーボンエクステリアにするかどうかは別にして。いずれにせよ捕らぬ狸のなんとやらだし、お姉ちゃんもまったく親身になってないしな（笑）​

  2017.08.24

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  真夏の牛祭り（ランボルギーニ）

  ​​　​梅雨ん時のあのクソ暑さで、８月になったら一体どーなるんだろ？と畏怖したものの、蓋を開ければ雨の降らない日は一日たりともないとゆーまったくもってアッと驚くタメゴローでである。どうやら１９９３年以来の記録的な冷夏らしい。　その夏が寒かったかどうかイマイチ記憶にないんだが、確か米不足になってタイ米に頼らざるを得ないとか料理番組でタイ米を積極的に使ったレシピが紹介されるとかよく覚えている。ちなみにウチでは米屋から「長年取引してるから優先的に流すよ」とゆーことでタイ米の世話にはならなかった。　それよりも鮮烈に冷夏を記憶しているのは１９８０年の夏だ。あの年は大学に入った年で６月が異様に暑く、また息苦しい受験勉強から解放されたこともあって夏のバイトは水関係がよかんべと、公営プールの売店の裏方仕事にありついた。要は連日水着の姉ちゃんをひそかに拝み倒そうとゆーいかにも鬱屈した男子の考えつきそうなこと画策したわけだが、プールの水温が営業基準を下回る日が殆どで１ヶ月で１０日程度しか稼働しなかった。カネは稼げずあわよくば水着の姉ちゃんと・・・などという妄想が出来るほど水着の姉ちゃんを眺める機会もなく、翌年からは灼熱のメッキ工場で塩を舐め舐め労働に精を出すことになるのだった。　ま、昔のことはともかくも、冷夏とはいえ絶え間なく雨が降り続けているわけじゃなく、ピーカンでなくとも降水確率３０％くらいであれば、多分日本一混んでるであろう海岸線へ出掛けるのである。もちろん水着でなくとも海岸線をてらてら歩いてるお姉ちゃんの生足を眺めに、に決まってる。別に海岸線でなくともそれこそ近所のコンビニでもスーパーでも生足の姉ちゃんはいるわけだが、海岸線で見るそれはイキが違うのだ（笑）となれば渋滞こそ願ったりかなったり、なのである。混んでて全然クルマ動かないからさ～暇つぶしにちょいとお姉ちゃん見ててもいいよね～ってなわけだ。そーゆー時にはなぜか反対車線をのろのろと進むスーパーカー達によく遭遇する。ランボルギーニ、マクラーレン、フェラーリ・・・ホントによくすれ違う。とゆーことで、個人的な感想で一番すれ違い率が高いと思われるランボの特集。フロンティアート１/４３　アヴェンタドールＬＰ７００-４ＭＲコレクション１/４３　ガヤルドＬＰ５６０-４中期型ルックスマート１/４３　ウラカンＬＰ６１０-４　ボディカラーはもっとフツーに黒だったり赤だったりするけれど、西浜から渚橋までのったりくったり動く間に大抵このどれかにすれ違う。５６０～７００ＰＳのイタリアンスーパースポーツに渋滞は宝の持ち腐れだし、大抵２座ともにおっさんが乗り込んでて一体何をしに来てんだ？と思わんでもないが、夏場の渋滞でもちゃんとフツーに動くんだな、さすがは鋼鉄協約である。昔ながらのランボファンがこの半ばゲルマン魂で作られたクルマたちをどう思ってんのか知らんが、しかしバカ売れしてるのは事実だろう。少なくとも本家Ｒ８よりも頻繁に目にするし、数寄屋橋交差点で多分銀座のおねいさんであろう方がドライブするピンクのウラカンスパイダーを見たときにそれを実感した。　一方、こないだのオートモビルカウンシル以来なんだか実車はともかくミニカー趣味がエンスーに傾きつつある今日この頃、考えたらマトモなカウンタックって持ってなかったなーと。ミニチャンプス１/４３　カウンタックＬＰ４００　（日本における）スーパースポーツの始祖といっても過言ではないカウンタック。ランボの版権がうなぎ上りに昇りつめちゃって、ルックスマートごとき（あえて言う）が３万に手が届くほどの高値販売になっちゃってセコハン価格もそれに連動、かといってそこまでカウンタックに思い入れのない身にはシャープでバランスよくまとまった秀作との評判高いミニチャンプスを探してきた。後になるとリアウイングやオーバーフェンダー挙句にゃフロントウイングでゴテゴテ武装されるカウンタックだが、やっぱ最初のこのプレーンな感じがいいやね。　よく考えたら実用使いのボディカラーがひとつとしてないウチのランボルギーニ群（笑）それがまたモデルカーの楽しみ。​

  2017.08.20

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  インターステート（ポルシェ９１８スパイダー）

  ​​　​世のミニカーコレクター諸氏は多分ロードカーを基本として、時々その派生型としてレースカーを揃えてるんだろうが、ココではロードカーがほとんど出てこない。つか、基本ロードカーは買わない。欲しいレースカーがどんどん出るんで、ロードカーまでやってられるけぇっていうのもあるんだが。　年齢的にはスーパーカー世代ではある。けど、どこのガッコにもいるだろう、親の威光を笠に着るヤツ。中坊のクセに親に一眼レフなんか買ってもらいやがって「スーパーカーは見に行くだけじゃ意味がない。記録に残してこそカーマニアだ」とか、これ見よがしに大声で吹いてまわってたヤツがいたんだな。土建屋の倅だかなんだかで、週末に関東のどこかでスーパーカーが展示されると知るや持てる経済力をフル活用して写真を撮りに行っては見せびらかすような典型的なボンボンジュニアだった。　おかげさまで持つべき後ろ盾も資金もない庶民はスーパーカーに走らず、手先が不器用だったヤツが苦手なプラモデル（と楽器）に行った。それも、ロードカーよりも塗り分けやデカール貼りが必須なレースカーモデルに突出したわけだ。一台出来上がると「どーよ、おめえにゃあ作れまい」と心の中で自画自賛、ヤツに勝手に敵討ちをしているのは、充分に陰気なガキであったな（笑）で、当時はキットの組説にクルマの概要なんかが書かれてて、それを元にオートスポーツとかカーグラを立ち読みしていく間にすっかりレースカー至上主義が出来上がったわけである。けど、元々プラモデルからこっちに入り込んでいるんで、購入ポイントに「模型的に出来映えがすげえ」ってゆーのがある。クルマ的背景が大したものじゃなくても「塗りがすげえ」とか「内装再現がすげえ」とかいったビューポイントで、これもそういう一台（いや、クルマ的に大したもんじゃないどころか、どえれえクルマではあるんだけど）スパーク１/４３　ポルシェ９１８スパイダー　世の中ハイブリッド花盛り、ハイブリッドであらずんばクルマでなし、みたいな流れであるが、個人的にはどうもあれは好きではない。ボディが重くアンダーパワーなクルマに乗っててなんだが、アルミを多用してロータスエランみたいな軽いクルマを作りゃあ別にクソ重い充電池なんが積まなくたっていーんじゃね？と思ったり。けれど、日本ほどハイブリッド天国じゃない欧米メーカーですらモーターショーとなれば必ずハイブリッドが出てくるんだから、技術力を示す客寄せパンダツールとしてハイブリッドは分かりやすいんだろう。　４．６リッター６１２馬力のＶ８をミッドに積み３個の電気モーターとで合計８８０馬力オーバーの四輪を駆動するスーパーカー。とはいえ、エンジンはＲＳスパイダーから持ってきたり、売れなかったカレラＧＴのボディパーツを持ってきたりとリユース車でもあり、名前と同じ９１８台だけ生産された。　見た目がもちろんスーパーなんだけど、このミニカーのウリはシートベルトのバックルまで再現した内装だあね。それで買っちった（笑）ポルシェの３連チャン、９１７（＃２２）９１８、９１９（＃１９）これも購入動機（笑）​

  2016.06.13

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  プリンス（シボレーコルベットＣ１）

  ​​　​プリンスが亡くなってはや一月。私的には、ブラックコンテンポラリー（で括ってしまうのもなんだが）は苦手分野で、洋楽アルバム１５０枚でブラコンはたったの一枚、あの一家に一枚的大ヒット「スリラー」だけであるくらいで、音楽的には根っからの白愛主義なんであるが、じゃあまるっきり聴かないかと問われればそうでもない。アルバム丸ごと聴くっつーのがなかなか辛抱ツラいんである。パーシー・スレッジにもミニー・リパートンにもオーティス・レディングにもＥＷ＆Ｆにもティナ・ターナーにもホイットニー・ヒューストンにもちゃんと好きな曲はある。プリンスの場合は「リトル・レッド・コルベット」自伝的アルバム「パープルレイン」でブレイクする前の曲である。発展家のおねいちゃんを赤いコルベットに例えたかなりきわどい歌詞の楽曲だが、初のトップ１０ヒット（最高位２位）となった。ネオ１/４３　シボレーコルベットＣ１　プリンスの言う「赤いコルベット」はどうやら二代目（Ｃ２）のコルベットスティングレイを指すらしいんだが、確かにお盛んなおねいちゃんのイメージとしてはスティングレイやさらにグラマラスな三代目（Ｃ３）のコークボトルのほうが似合うような気がするが、あれらはどうもアメ車アメ車しちゃってあんま好きじゃあないんだよね。とゆーか、本来あれらアメリカンマッスルがコルベットそのものなんだろうけど、ブリティッシュライトウェイト模倣の初代Ｃ１が古き良きアメリカっぽいし、トヨタ博物館で実車も見たしってことで選んでみた。　気候変化の少ないアメリカらしく雨が降ることなんてあんま考えてないスタイル優先のＣ１は排気量３．５Ｌでほんの１５０馬力しか出ない（笑）完全に雰囲気重視のオープン２座。確かにポニーテールでワンピのおねいちゃんが脇に立ってるのが似合ってるよーな気がする。　ネオはお初のメーカーなんだが、どうもミニマックス（スパーク）やトゥルースケールの匂いがするね。出来はメッキモールもボディの塗りもいい感じでなかなかポイント高い商品じゃねーかな。ただ、個人的にアメ車はメインストリームじゃないんでそうそう数は増えないだろうけど。あと、台座には５３年モデルって表記されてんだが、あれこれググると５３年型カタログじゃボディサイドのメッキモールがないし、モールとロゴの位置関係が天地逆になってんだよね。そうなるとこれ５４年型になんじゃねーのか？とも思うんだけど、一方でトヨタ博物館の実車（ミニカーと同じ）は５３年型って明記されてんだよね。アメ車はホント門外漢なんでそこらへんモヤモヤしてんだけど（笑）商品としちゃ「あれは、いいものだ」​

  2016.05.20

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  シュペルター（トヨタ２０００ＧＴ）

  ​　こないだ出掛けたトヨタ博物館つながりでトヨタ２０００ＧＴ。博物館でも、入場券が２０００ＧＴデザインだったり人気土産も２０００ＧＴを扱ったものが多かったりで、館のアイコンとして活躍してた。日本の自動車産業黎明期の代表選手だから、博物館の推しメンにしたって至極当然なのだが、果たしてそれが「トヨタ」博物館の「トヨタ」２０００ＧＴとなるとなんとなく居心地が悪い、と天邪鬼な批評家なんかは思うわけだ（笑）マーク４３　１/４３　トヨタ２０００ＧＴ　２０００ＧＴの開発経緯なんてのは、ウィキなんかのほうがよっぽどうまく纏めてあるからここであれこれ書きはしないが、要は「トヨタ２０００ＧＴ」と臆面もなく名乗っていいか？ということ。知られるように、元々はヤマハと日産のスポーツカープロジェクト。これが日産側の理由でお釈迦になったんで、梯子を外されたヤマハは宙ぶらりんのままじゃいられないってんで、この企画を今度はトヨタに売り込んだ。社のフラッグシップたる高級スポーツカーを持っていなかったトヨタは一もニもなく飛びついたわけだがしかし、その開発にあたっては「本社は知らん。開発から４人出すからそいつらとヤマハでやってちょーよ」という丸投げ作戦。さらに量産についてもこれまたヤマハに丸投げ。まぁ「石橋を叩いても渡らず、他人を先に渡らせる」三河商人らしいっちゃあらしいんだが（笑）だから丸投げトヨタが偉そうに「トヨタ２０００ＧＴ」はねえだろう、ちゅーわけだな。今となってはＯＥＭは別に珍しくもずるくもないが、そういう言葉が世間一般的じゃない時代（ＯＥＭ自体は１９５０年代に始まったといわれるが）ゆえのハナシだな。　さて、２０１４年のブランド立ち上げ以来初めてのマーク４３であるが、コレクター諸氏の間じゃあんましどころかまったく相手にされてないよね？そりゃ忌み嫌われた故ｈｐｉレーシングの後出しジャンケン作戦以上のハイエナぶりだからなのか、３４ＲやＮＳ-Ｘなんてもうおなか一杯だからなのか、多分その両方なんだろうけど。実際、２０００ＧＴの選択肢としてはｈｐｉの在庫って手もあったんだが、どうせなら新しい商品でってことで買ってみたんだよね。価格もｈｐｉよりも安いし。マーク４３　１/４３　トヨタ２０００ＧＴ前期型　"ペガサスホワイト"白い２０００ＧＴは、それこそトヨタ博物館に展示されてる車両まんま（と思われる）マーク４３　１/４３　トヨタ２０００ＧＴ前期型　"ベラトリックスイエローパール"こっちは本来の創造主ヤマハ発動機の磐田本社に展示してある車両。一般公開はしてないが、前にヤマハ関連の仕事してたことがあって、本社に行ったときに見せてもらった。１９６７年第１４回東京モーターショー出展用の特別塗装である。このゴールドについてはヤマハ実車をうまく再現してるけど、これを「ベラトリックスイエロー」っていうのはちょっと疑問があるんだけどな。もともと前期型に「ベラトリックスイエロー」って設定はなかったし、後期型量産車に用意されたベラトリックスイエローは、もっとホントに黄色ってゆーかパステルイエローに近いような色合いで、勿論、経年劣化で変色したのかも知れないけど。因みに「ベラトリックス」は、冬の星座の代名詞オリオン座γ星でオリオンの左肩にあたり（右肩はベテルギウス）肉眼では青白く見える。むしろ隣のベテルギウスのほうが黄色く見える場合がある。なんでそれをイエローって表現したのかよくわからんが、前期型のこれはイエローじゃなくてゴールドでいいんじゃねーかい？そこ以外は、なかなかパーフェクトっぽい出来映えで思いのほかほろし(^^)　最後に、タイトルの「シュペルター」は２０００ＧＴの塗装色が白と金だから。ま、わかる人にしかわからんだろうけど（笑）​

  2016.04.27

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  最初のカレラ最後のカレラ（ポルシェ３５６Ｂ/２０００ＧＳ）

  ​​　​滅多に買わないロードカーである。けれど、実は「ミニカーを集めよう」と思って最初に買ったのはＦ１でもラリーカーでもなくポルシェ３５６。９０年代初頭、恵比寿Ｍｒ.クラフトに生まれて初めて行って、その商品数に圧倒されながら選んだのがブルムの黒い３５６だった。そっから週一くらいの割合でクラフト通いが始まるわけだが、仕事終えて会社かクルマで直に乗りつけるんで、いられるのは閉店前のせいぜい３０分かそこらだったが、逆にべったり一日いなかった分毎回宝箱開けるようで楽しかったなあ。バーゲンの時は開店前に並んだりしたし「香月」や「キッチン・ボン」で食事したりもした。ミニカー業界の悪しき伝統「発売予定はあくまで仮のもの」も気にならず、そりゃ新製品を待つまでもなく、既発売の買いたい商品がそれこそ両手に抱えられないほどあったんだから、販売遅延なんて全然カンケーねえ（笑）あれとこれ買ってそれは次回にまわそう的な、とてもいい時代だった。そんな時代の初めの一台はとうの昔に手放して以来３５６は空席だったから新しく手に入れたわけ。私的には昔からロードゴーイングポルシェといえば９１１でもケイマンでも９２８でもなく３５６なのだ。キッドボックス特注スパーク１/４３　ポルシェ３５６Ｂ/２０００ＧＳ　３５６は１９５０年から約１５年間生産された、ポルシェが「ポルシェ〇〇〇」の名称を使った最初のクルマ。当初は排気量１．１リッターからスタートし、１．３リッター、１．５リッター、１．６リッターが追加廃止される。エンジンやらボディの履歴の細かいあれこれはＷｉｋｉでも見ておくれ。この３５６は１９６１年にレース用２リッターエンジンをデチューンして無理やり押し込んだ高性能版で通称カレラ２、いまでいうとランエボとかＳＴｉとかそーゆーのを想像してもらえば中らずと雖も遠からず、のはず。（因みに、当たらずとも遠からず、は陥りやすい間違い）今も昔もこーゆー高性能限定車いわゆる「羊の皮を被ったなんちゃら」はクルマ好きの琴線にドンズバなんだろう。ミニチャンやスパーク本家からもいくつか出てるが、ご贔屓キッドボックスから特注されたんでそれに決めた。ドルフィングレーっちゅーちょっとくすんだ色合いが当時ぽくって、とゆーか経年劣化してる感じで良い。これで、ずーっとぽっかり空いてた空隙を埋めることが出来た（ウソつけ、すっかり忘れてたくせに）笑　で、なぜもって今３５６なのかってゆーと、長年買ってきたマンガ「彼女のカレラ（ＲＳ）」が終わったから。迂闊なことに１２月に最終巻が出てたのをしっかり見落とした。最近アマゾンのお勧めに上がってきたので初めて知って、こりゃアカン！とコミック発注すると同時に、ミニカーも買わないと！（笑）９１１カレラはＲＳが始まったときに画像出ししたんで、同じクルマじゃ能がない。で、カレラカレラと探したら３５６があんじゃん、と。「彼女のカレラ」２４巻「同ＲＳ」６巻、１０年余り続いたカノカレもついにオシマイ。連載打ち切り多数の麻宮騎亜にしちゃあ（実際途中で打ち切りの憂き目にあったものの）よくもまあ１０年も続いたもんだ（笑）感慨深いよ。しかしさぁ、打ちきりじゃなくて（表面上は）作家本人がオシマイって決めたんだから、最後のカバーが準主役級っつーのは、なんだかなぁ。。。

  2016.03.20

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  公道を走るＦ１（フェラーリＦ５０）

  ​　全日本模型ホビーショーのお楽しみと言えば、出品者の在庫アウトレットを漁るってえのが定番。例年、まずドラゴンなんかの彩色済み完成ＡＦＶとかレシプロ機を見つけて買い込んでくるんだけど、今年は例の「ミニ萌え」の影響からか、昼頃行ったから出遅れたのかわからんが、そのテの品が全くなかった（あったけど食指が動くものじゃなかった）まあ、その分の予算をミニカー側に振り分けたんで、それはそれでよかったのかも。アイドロン１/４３　フェラーリＦ５０　アイドロンのブースで叩き売ってたＦ５０。あそこのアウトレットはＳ級からＢ級まで値段分けされてんだけど、正直どこがＳでどこがＢなのかちっともわからん（笑）メーカーとしての矜持があってのアウトレット、ランク分けなんだろうけど、見る目のないこちらからするとラッキー！以外のなにものでもない。逆に言うとどれもこれもＢ級（超低価格）でいいじゃんか、まさか人気車種だけランク上げてんじゃねーか？疑惑は尽きないがそこはまあ目をつぶろう。なんつってもスパークミニカーよりも安いんだから（笑）逆にまるっきりの新製品が２５％引きだったのはかなり凹んだけど。。。　先代モデルのＦ４０は、バブル期の販売だったから結構実物を見かけたけど、Ｆ５０は一度も実物を見てない。バブルがはじけて目黒通り沿いの個人輸入店がみんな潰れて、どーゆーわけかみん家具屋になっちゃったからねえ。駄馬とは言われたものの腐ってもＦ１だったＦ９２ＡのＶ１２エンジンがくっついてんだから（Ｆ４０はＶ８ツインターボ）、開発コンセプトの「公道を走るＦ１」その甲高い音色を一度直に聞いてみたかったね。　ところで、最近話題の大陸者の爆買い、見ちゃったよ。万札の束握りしめて、こっからここまで全部くれ！をアイドロンのブースでやってたよ(◎o◎)ｳﾋｮｰ！こんなとこまで出没するとは。。。つか、全日本模型ホビーショーなんてなんで知ってんだ！いや～あちらの政府の情報規制ってホントにザルなんだなぁと思ったサ。​

  2015.10.12

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  永遠のゼロ（マツダＲＸ-７）

  ​​　​とかくミニチュアカーってのは外車偏重傾向になりがちだ。考えてみりゃミニチュアカーなんてのは、手の届かない憧れのクルマへの所有欲の代償行為って側面が少なからずあるんだから、高級車や外車がリリースアイテムになり売れ行きがいいのも至極当然で、自力で買えるクルマならミニカーなんか買ってないでその分のお金でオプションの足しにでもしなさいよってことだ。一方で、自分の乗ってるクルマ、たとえそれが大衆車であっても、そのミニチュアを手にしたい欲求ってのも購買意欲の重要な原動力になるからハナシはそうそう単純じゃない。　とはいえ、やはり日々のリリース履歴を鑑みれば、外車偏重傾向は増しこそすれ右肩下がりになりそうにはない。本来、数多の国産車レジェンドを立体にとどめるって目的で設立したはずのエブロが、外車国産どころかプラモデル開発に血道をあげて本業ミニカーがまるっきり疎かになってる現状が会社偏重に拍車を掛けてるともいえる。そこを補う（のが本来の目的じゃないが結果的にそうなってる）のが業界風雲児ｈｐｉレーシングの流れをくむイグニッションモデルだろう。つか、それが本来の設立目的じゃないんだろうが、エブロの体たらくが結果的にイグニッションのポジションをそこに嵌め込んじゃったっわけだ（まあ、国産車を立体にってゆーにはかなり方向性が歪んでるけど）イグニッションモデル１/４３　マツダＲＸ-７タイプＲＳ　クルマ好き、走り屋のバイブルと評される「湾岸ミッドナイト」によれば、セブンはゼロ戦、だと。その論旨は、ロータリーエンジンの弱点を補うための軽量化が、旋回性能航続距離の向上のためにメインフレームに穴をあけて、機体の脆弱性を受け入れたゼロ戦の背水の陣的思想に近しいものがあるっちゅーことだったよーに覚えてるが、確かに米機グラマン的タフさを思わせるＧＴ-Ｒとの比較論としては、その線の細さ儚さやレースシーンにおける大多数ＧＴ-Ｒに立ち向かうセブンがゼロ戦とゆーのは言い得て妙だ。元来ロードカーは守備範囲外、とは言わないまでも内角低めギリギリのボール玉って位置づけなんで、滅多に手を出さないんだが、セブン（特にこのＦＤ３Ｓ）は「湾岸ミッドナイト」の影響、特にＧＴ-Ｒのライバル的配役が、Ｒを駆ってた身には意識せざるを得ないクルマに仕立て上げたってな感じかね。これまであんま出来のいいミニチュアがなかったし、いっちょ買っとくか、てなことで。ただ、イグニッションの解釈では、筋彫りのスミ入れがビミョーに派手で、淡色系は個人的には結構ダメなんで、人気のミッドブルーメタにしてみたが、ちょっと実車とは色合いが違わないけ？ま、スケール効果ってことなのかもしれないし、これはこれでミニカーとしては完結してるとは思うけど。​

  2015.06.24

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  埋め草（ポルシェ９３０ターボ）

  ​​　​秋深し、レース業界もほぼ閉店間際で、タイトル決まってないカテゴリーも多いんではあるが、まあ秋風とともに気分はもう閉店って気分であるわけだ。とりわけ今年みたいに、肩入れするカテゴリーが皆無な場合はね。いや、まるっきりないってわけじゃあないんだが、そーゆー希少なカテゴリーに限ってメーカー側がやる気がなくて新作リリースを怠るって悪循環でさぁ。いっそのことミニカー撤退してプラモ専門メーカーになっちまえよ（怒）って感じだ。てなわけで、買うべきミニカーがない状況でも、ブログジャンキー（ってほど中毒じゃあないんだが）ってのは恐ろしいもんで、何かしら書いとかんとアカン！って強迫観念が常にある。けど、買うべきものがなかなか出ない、となると、自動車歴史上エポックなロードカーを狙うってゆー、ミニカー蒐集の王道をいくような展開に、いきおいなるわけだ。ビジョン１/４３　ポルシェ９３０ターボ　今更、解説の必要もない、島センセのブラックバードを引っ張り出すまでもなく。　アメリカ連邦自動車安全基準をクリアすべく５マイルバンパーを装着し、ターボによる大パワーを受け止める極太タイヤを納めるためにリアトレッドを拡張した独特のグラマラスなボディが特徴であり、またそこが好き嫌いの分かれ目、でもある。実のところ、それ以前の所謂「ナロー」ポルシェと９３０どっちがいいよ？と問われれば、即答ナロー（笑）だし。とはいえ、こっちの好みとは関係なく９３０とは割かし浅からぬ縁とゆーか。社会人になって初めて入った企業は自動車部品製造業ありていにいえば日産の下請けだったんだが、そこの先輩が９３０に乗ってて、こっちは社会人なり立てのペーペーだからクルマなんて夢のまた夢だから、どっかに出掛けるにしても、誰かしらのクルマでってことになるんだが、当然乗っけてもらうだけってえわけにもいかず、運転変わりましょか？って流れになるわけで、初めて乗ったガイシャが９３０なら初めて運転したクルマも９３０ってわけだ。唯一買ったフジミ１/２４エンスージアストシリーズも９３０（いささかこじつけ）とまあ、そんな感じ。しかし、ポルシェって写真にすっと難しいなあ。９１１でも９３０でも、うまくキマるアングルがなかなか見いだせねえよ。まあ、おめえのウデがねえんだろっちゃあそれまでなんだけど(^^ゞ​

  2014.11.01

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  ケンとメリーのスカイライン（スカイライン２０００ＧＴ-Ｒ）

  ​​　​スカイライン乗りなんで、スカイラインのミニチュアっつーとやっぱスルー出来ないわけで。それが、たとえあちこちのメーカーから発売されつくされた旧車であっても、である。それが、たとえ実車がイマイチ好きじゃないタイプのクルマであっても、である。イグニッションモデル１/４３　スカイライン２０００ＧＴ-Ｒ　実のところケンメリＲ、あんま好きくないんだよね。なんか同時代のローレルとかブルＵとかと一緒くたでよろしくないカーキチ御用達みたいなイメージじゃん？本来、ケンとメリーのＣＭとかちゃんと観てんだから、そっちのイメージであるべきはずなのにな。挙句に、ＧＴ-Ｒはたったの１９５台しかないんだから、よろしくないカーキチ仕様は単なる２ドアハードトップが殆どのハズで、ひどいカン違いしてんだ。まぁレース＝カミナリ族の延長って日本民族総カン違いな時代だったからねぇ、そーゆー刷り込みもあって然るべきかな、と(^^ゞなんだけど、実車の使われ方は別にして、ことがミニチュアモデルとなればハナシは違ってくるんだな。こっちが年くったってえのもあるんだろうけど、なんかいいよねえ、この佇まいが、とか。結構「湾岸ミッドナイト」の影響もあるかもしんない、こーゆー旧車の見直し方って。イグニッションモデル１/４３　スカイライン２０００ＧＴ-Ｒ　まさかの２台買いだよ（笑）　ちょっとね、吊るしバージョンのほうで９割がた満足って感じだったんだが、唯一ヤな部分見つけちゃってさあ。それはボディ下部の黒い部分（石除け塗装か？実車に詳しくなくてスマン）デカール処理してんだが、ここがさあダメダメじゃん、長さが足りてねえよ。ウチのがハズレだったか？ってわけでもなさそうで、みんな寸足らずなんだけど、実車の画像ググってみても、ちゃんとボディ全体に行き渡っててもっと一体感があるさ。てなわけで、そんなのがないバージョンの「ちょっと車高落としてホイール変えて人とは違うのよ」仕様を追加購入しちゃったわけだが、イグニッションのケンメリはこっちで正解かな。　たったこんだけの差なんだけど、これが所謂「佇まい」ってやつに効くんだよね。スペックうんちゃらでは測りきれない雰囲気の世界、ではあるけれど。

  2014.10.19

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  言わぬが花、知らぬが仏（アルファロメオジュリアGTA1300ジュニア）

  ​​　​タミヤが出戻って会場も変えて、心機一転出直しを図った（のか？）全日本模型ホビーショーなんだけど、私的には衝撃的なサプライズもなく、全体的に期待外れ。とゆーか、あまりに長く続く模型離れ業界自体がすっかり慣れちまって、ショー自体が業界お祭り的位置づけから単なるルーチン作業に成り下がってんじゃね？全体的に熱気を感じねーもん。ま、それは見る側もそーなのかもしんねーけど(^^ゞそんなアタリのなかった全日本模型ホビーショーなんだが、唯一土産物だけは大当たり。ビジョン１/４３　アルファロメオジュリアＧＴＡ１３００ジュニア　言わずと知れた１９６０年代を代表する小型スポーツカー。　当初、４ドアセダンのみでスタートしたアルファロメオ・ジュリアの２ドアクーペ版であるジュリア・スプリントＧＴの廉価版としてエンジンを１６００ｃｃから１３００ｃｃに換装したＧＴ１３００ジュニアのボディをオールアルミにした軽量バージョン、大雑把にいうとそんな感じのクルマ。プレーンなボディデザインはベルトーネにいたジウジアーロ。ビジョン１/４３　アルファロメオジュリアＧＴＡ１３００ジュニアコルサ　軽いＧＴＡ１３００ジュニアを更に軽くしてエンジン駆動系をブラッシュアップしたコンペティションバージョンジュニアＳＡで、そこにオーバーフェンダーとワイドタイヤを与えた最強バージョンがジュニアコルサ。ノーマルジュニアのプレーンな魅力が台無しのジュニアコルサだが、何が何でもレースに勝つって姿勢の表れと捉えれば、これはこれで正常進化かな、と。　ジュニア、ジュニアコルサいずれもメイクアップのブースでアウトレット。ふたつあわせてもミニチャンプスやスパークの１台分にも満たないとゆー超お買い得品。レジのにーちゃんに、これのどこが品質レベルＢなのよって聞いてみたんだが、いやー言っちゃうとそこばっか気になるからね～言わぬが花よとはぐらかされちまった。台座から外してあれこれひっくり返して眺めたりもしたが、何がダメか今もってよくわからねえ(-_-;)外箱ないことを除けばかなりお気に入りなんで、粗探しはまぁ知らぬが仏ってところかね。​

  2014.10.12

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  名車の条件（日産フェアレディＺ-G）

  ​​　​ここのところ非常に購入頻度の高いイグニッションモデル。最新作とゆーわけではないし、ロードカーはさほど。。。と思って集めてきてるんだがＨＰや各種通販サイトを見てるとやっぱり買っちまうんだな(^^ゞ幸か不幸か、ミニチャンプス至上主義者から忌み嫌われたＨＰＩレーシングの流れをくむメーカーだけあって大半のコレクターが完全無視、またちょっとしたお小遣いの使い道からは大きく外れる昨今の価格高騰から、発売即購入しなくとも楽々手に入れることが出来るのは非常にありがたい。イグニッションモデル１/４３　日産フェアレディＺ-Ｇ　ま～実車は今更説明の必要もいらないだろう、Ｇノーズ装備のフェアレディＺ最上グレード２４０ＺＧに、ＲＳワタナベの８本スポークを組み合わせたカスタムメイドを再現。ウェブサイト限定で売り出されたノーマルＺＧよりも、オバフェンぎりぎりのワイド感がなんともよろしい。　実は今を去ることン十年前、初めて就職した企業は自動車系部品メーカーだったんだが、配属された部署の上司がコイツに乗ってて（ワタナベホイールだったかは忘れたけど）、忘年会で熱海に行く際に運転することになった。自動車系企業なんで、宴会にバスチャーターとかゆー意識はなく、全員定時上がりで一斉スタートのキャノンボールツアーなわけ（笑）当時はＡＥ８６に乗り始めたばかりで、ＺＧのクソ長いノーズが非常に扱いにくくて、特に市街地で七転八倒だった記憶があるが、今考えると貴重なひと時だったんかね。このクルマのオーナーすなわち所属課長は、仕事は丸投げ、成果は独り占めで失態は全部部下のせい、の典型的なクソ上司だったが、ことこのクルマのチョイスはナイスと思った。が、海外出向に際して売っ払って、戻ってきたときには成金主義御用達の白いメルセデスになってて、あ～コイツはやっぱクソだと思ったっけか（笑）　レースカーとノスタルジックカーを二本柱で進めるイグニッションモデルだが、メーカーがより力を入れるレースカーよりもノスタルジックカーのほうが人気高とゆーのは複雑な思いがあんだろーが、同価格なら版権料削られない分、利ザヤがあるんだからノスタルジックカー人気高上等なんじゃねーの？そのノスタルジックカー、今後のラインナップを見ると所謂名車路線になりそーなんだが、果たして「名車」ってどんな定義なんだろかね？まず「憧憬」と「何某かの伝説」がなきゃ絶対ダメだね。それに加えて、買えそで買えないビミョーな価格設定も必須。あの時無理すれば買えたのに買えなかった（買わなかった）後悔と憧憬と合わさることで、のちのち熟成されて名車になんじゃねーかってのが持論なんだが。だから、最初から高嶺の花のフェラーリ群なんかは名車じゃねーの、私的には（どっちかってーと銘車だ）それにディアゴだかアシェットでやってる「日本の名車」なんて単なる旧車クロニクルなんじゃねーの、と。まあ考え方は人それぞれではあるものの、そこら辺外してもらいたくねーなあ、イグニッションには。​

  2014.07.29

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  分岐点（日産スカイラインＧＴ－Ｒ）

  ​​　​この趣味を始めてからずっと参考にしていて、その幅広い知識ゆえに勝手に師匠扱いして定期訪問しているブログがあるんだが、ミニカーネタが枯渇状態。少なからず「ミニチャンプス至上主義」イコールダイキャストこそミニカーな思考から大幅に逸脱しない正統派コレクター氏であるので、昨今の素材価格高騰によってダイキャスト製ミニカーの開発が軒並み急ブレーキなんだからネタなしも致し方ない。他のミニカーブログも似たり寄ったりな状況なわけだが、どーゆーわけか大体どこでもレジン製ミニカーが話題に上ることがあんましないんだよね。　そもそも「ミニカー」をどう定義すんのかってハナシなんだが、件のブログ管理人氏によればダイキャスト製ミニカーに対してレジン製ミニカーは、あれはもう「ミニチュア・レプリカ」なんじゃね？と仰る。さすが師匠、まさにそのとおり！である。あとはそれを肯定的にとるか否定的にとるかだけのハナシであるわけだが、数多のブログが停滞気味であることから鑑みるに、薄さやシャープさといった再現度であるとかマルチマテリアル（による価格高騰）に意義を感じないことが大多数であるのだろうが、プラモ上がりで天邪鬼なこちとらは、逆にそこに非常に意義を感じちゃうんだな。ダイキャスト製ミニカーを全否定する気は毛頭ないけど、少なくとも「ミニカーといえばタイヤがコロコロまわること」にノスタルジーを感じたりは決してしない(^^ゞイグニッションモデル１/４３　日産スカイラインＧＴ－Ｒ　初イグニッションモデルであるが、実のところ購入順位は３番目で、先行２台を諸般の事情によって後回しとして、コレがトップバッターとゆー運びになった。シャープなエッジに透明感のある塗装、本革にステッチを入れた飾り台など力の入った値段に相応しい快作、とゆー評価でいーんじゃね、コレ。　「羊の皮を被った狼」自体はエブロの旧品が手元にあるんだが、ダルなエッジや塗装表現のターンランプなんかがどう考えてもオオカミの印象じゃない。購入当時は他に選択肢がなかったから致し方ないが、今だったら絶対買わないレベルの代物と言い切っちゃうね。まあ、値段もダンチなわけだから、その分お気楽に蛍光灯の真下で無垢に飾っておけるわけで、そーゆー意味で存在意義はあるんだが、もうそれだけ。正直、ミニカーに「味」を求める時代は終わったんじゃないのって。リアルこそがこれからのミニカーを担うキーワードであり、行く道なんじゃねーかしらん。もちろん、そうであるなら待ってる未来は世に言う「１/３５ミリタリーミニチュア冬の時代」なのかもしれないが、そうなりゃそうなったで、ドラゴンみたいな強力なカンフル剤が出てくるだろーし、まあ大丈夫だろ。つか、すでにスパークやＴＳＭといった後進メーカーが硬直化した現状ミニカーのカンフル剤である気がするんだが、それを受けて立つ力や気概といったものがミニチャンプスやエブロにはないわな。エブロはプラモに、ミニチャンは１/１８と１/６４にその軸足を移しつつある現時点は、４３コレクターは既に「冬の時代」のど真ん中にいてここが進退の分岐点、とゆーことかも。​

  2014.06.14

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  オークション気分（ディーノ２４６ＧＴタイプＥ）

  ​​　​ここのところ頻繁なアイドロンである。　様々な要因で、まるっきり元気のない量販ミニカー。特に、ミニカーといったらシロートさんがイメージするダイキャスト製品が壊滅的にダメである。金型製作に金がかかるうえに素材費も高騰のダブルパンチで、ｈｐｉの撤退もそれが原因と会社コメントが出てた（個人的にはソコじゃないと思ってはいるけれど）。となるとコレクター諸氏の思惑もいろいろと変わってくるよーで、曰くミニチャンプスが低調だからやめちゃおっかなあ～的見解が散見される。コレクター人生を左右するほど、そんなに凄いかねミニチャンプス？って感じ。確かに京商だのエブロだの国産が束になってかかってもかなわない老舗の味があるのは、なんとなくわかる。が、だからといって何が何でもミニチャンプスでなきゃダメな理由にはならんと思うんだが。。。まあ他人にとってはどうでもいいところに拘るのがコレクターだっちゃあそれまでだが、スパークやＴＳＭの新商品が目の前にあるのに手を出さず、ミニチャンから出ない、ミニチャン低迷してるとかって騒いでるのは、据え膳喰わぬは何とやらっちゅーか、武士は喰わねど何とやらっちゅー感じでアホらし、と個人的には思うが。そんな「ミニチャンプス至上主義」がｈｐｉを潰したんでねーの？ミニチャンがリーズナブルに入手できないからと作ってみたら「後出しジャンケン」と揶揄され、早急なラインナップ拡充をはかるため（ホントにそうかちょっと疑問なとこもあるが）まず広く浅くとあれこれジャンルを広げたら「節操がない」と叩かれっつーんじゃ割に合わねぇやってらんねえや、とゆーのもなかなかに納得できるんじゃね？　知らず知らずに、そーゆー弊害（老害？）を作っちまう、言ってみればバーニー老のよーなミニチャン至上主義な方々は、この際ミニチャンプスの衰退と同時に引退していただいてだね。。。っつったら言い過ぎかね(^^ゞアイドロン１/４３　ディーノ２４６ＧＴタイプＥ　まあ、量販向ダイキャストが不調であればハンドメイドへっちゅーのは流れとして可笑しくはないと思うが。つか、まずハンドメイドミニチュアモデルありきで、主に経済的動機から量販ミニカーへ流れるのが基本線、といっても実車愛と出来映えコスパを天秤にかけて最終的に決めるわけだが、まあ余裕があればアイドロンっつーのは私的に鉄板なわけ（所謂ハンドメイド至上主義）笑。　ところが、至高のアイドロンも、時々ヘンテコなもんを作っちゃうから困る。歴史に名高いカウンタックのウォルター・ウルフ・カスタムならばまだわかる。それと、どこぞの誰がやったかよくわからんカスタムモデル（今回のヤツな）と一緒くたにするのは如何なものか。まあ画像をググれば、どうやらバンパーレス・ライトカバー付きがないわけではなさそうなんだが、そんな金型使い回し品を出すくらいなら通常品番を再販しろや（怒）と思いながらもテを出してんのは、こーゆーわけ。なんかお買い得はねーかな？とジャングル通販をあれこれつついてたら、２４６ＧＴにたどり着いて。わりかし割引されてたんだが、上述のよーに怪しいカスタムメイドのモデル化なんで、ここは一端スルー。んで、日を改めて覗いてみたら、なんか値が下がってる、しかも連日。で、一週間追い続けたら５０パーオフくらいまで落ちたんで、ここが底値！とポチった次第。怪しいカスタムでも半額となりゃハナシは別(^^ゞオークションにはテを出したことがないんだが、なんかそれらしい気分を味わえたんでよろし(^^)　​

  2014.05.03

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  マスターピース（フェラーリ５１２ＢＢ）

  ​​　​今でこそこうしてミニカーやらクルマのことをあーだこーだと書いてるわけだが、昔からクルマ趣味があったわけじゃあないんだな。ガキの頃は乗り物酔いの持病（？）があってな、クルマどころか電車もバスもヒコーキも乗り物全部が苦手で、遠足だの修学旅行は出来れば避けたいイベントだった。だもんだから、我ら世代の男子殆どが感染したと言われてる高級外車羨望症候群、所謂スーパーカーブームにはまったくもって興味が湧かなかった（池沢さとしの絵柄も好きじゃいしな）。とゆーわけで、当時は同じく輸入されたＮＦＬアメリカンフットボールにぞっこんで、ルールブック買って週二回のテレビ放映（ドルフィンズ中心の試合とダイジェスト番組）に一喜一憂してたひねくれたガキだった。　とはいえ、学校に行けば休み時間の話題といえば、少なくともドルフィンズ全勝優勝しちゃいそうだぜ！ラリー・ゾンカの重戦車っぷりすげーなぁ！なわけは絶対なく、どこそこの番組になんちゃらってクルマが出てたとか新しいグッズを見かけたとかそんなんばっかで、たとえ興味がなくとも否が応でも情報は入ってくる。また、子供向けのお菓子にはスーパーカーのミニチュアなりカードなりをつけて購買意欲を煽るライダーカード時代でもあったんで、別にそれ目的で買ったわけじゃないが、うちにもスーパーカーのカードが一枚だけあったりした。それが、このクルマ。アイドロン１/４３　フェラーリ５１２ＢＢ　スーパーカーブームを牽引したのはカウンタックだったってのは中らずと雖も遠からず、と思うんだが。　おおよそ子供が想像し得るデザインと一線を画すっつーか子供のアタマじゃどう逆立ちしたって思い浮かばない近未来的なエクステリアに、ステージ映えするスイングアップドアは確かにイメージリーダーの役割を果たすに充分な存在だが、私的にどうにもあのデザインが（カーキチになった今でも）嫌いで。それよか、カウンタックのその脇でひっそりと従来の自動車デザイン枠に収まった５１２ＢＢやパンテーラのほうにシンパシーを感じるんだわ。まぁカウンタックにしても５１２ＢＢにしても、基本性能や出来映えに非常に偏りのある、悪く言えばハッタリだらけの「スーパー」とは程遠いクルマだったってことが後から判るわけだが、ミニチュアモデルだったら動くわけじゃなし、アイドロンの５１２ＢＢはさすがの出来。叩き売りで出てたら即買いなのは当然っちゅーことでガレージ入り。普段、ロードカーはあんまし買わないんだが、ここんとこレース車両に面白いのが出てこないんでね。世にマスターピースと呼ばれてるクルマは、やっぱ押さえとかないと、ね。しかし抜群の再現力を誇るアイドロンの悪い癖は、カラバリを出すのに実車カタログ上にない色まで作っちゃうところなんだが、はてさて黒ｘ黒のボディカラーってどうなのかね？と思ってググってみたら、ちゃんとあったのね。ゴールドホイールのほうはイマイチ怪しいが、黒ｘ黒ボディってジェンソン・バトンも所有してたのね(ﾟдﾟ)！ﾋﾞｯｸﾘ​

  2014.04.25

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  ノーリアクション（スカイライン３５０ＧＴハイブリッド）

  ​​　​クルマ業界にいた頃にゃ日に５０キロは確実に走ってたのが、今じゃ週に５０キロがいいところ。あれほど蔑んでた所謂サンデードライバーに転落しちまったわけだが、そうなったらなったで見えてくることもあるもんだ。走行距離が少なくなるイコールすれ違う車や前を走る車を眺める機会も減るわけだが、そんな状況でも見かける新車っちゅーのはホントに売れてるっちゅーことにならんか？ハチロクとかノートとかアクアとか、少ないドライブ機会でもよく目撃するぞ。対して、日産の持てる技術を集約したと噂される新型スカイライン（Ｖ３７）こいつはまったくもって見かけない(-_-;)本社機能が完全移転したお膝元とも企業城下町ともとれる街であるにもかかわらず、である。考えてみたら、ＣＭも作ってないし新聞チラシも売れ線の小型車ばっか掲載されてるしな。日産（Ｊコレクション）１/４３　スカイライン３５０ＧＴハイブリッド　先々代Ｖ３５から始まったプレミアムセダン路線もついにここに極まった感のあるオールグレードハイブリッド化のスカイライン（Ｖ３７）。ノーズの豚足エンブレムを除けば、Ｖ３５からＶ３６の流れを正常進化したような、しかしながらスカイラインのスカイラインたるリア丸目４灯を捨てたエクステリアにステアリング・バイ・ワイヤをはじめとする所謂バイ・ワイヤ技術を盛り込んだインテリジェントサポートなど、「技術の日産」がやりたいこと全部ぶっこみました的なクルマだから当然値も張るわけで、クルマ離れの世相からは完全にズレてるわけだ。だからって何のプロモーションもやんないのはどーなのかねえ。クルマのかたちもさほど変わってないんだし、日産と繋がりのない人の大半が新型出たって知らねえんじゃねーの？まあ、ハイブリッドハイブリッド言ったってサンデードライバーの場合、初期投資（車体価格でプラス１００万くらいかね？）はガソリン給油回数じゃ絶対ペイ出来ないからね。特にＤセグメントのハイブリッドは通勤に使わなきゃ絶対モトは取れんから、それでも欲しい人は値段がどうであれ欲しいんで、そーゆー人は広告うたなくても独自にリサーチしてくるから、一般世間向けのプロモはもう必要ないのかも知れんなぁ。　と思ったらＵ局のクルマ情報番組「岡崎五朗のクルマでいこう！」がスカイライン特集だった(ﾟдﾟ)！ﾋﾞｯｸﾘまあね、クルマ番組イコール太鼓持ち番組であるわけだからハナシ半分としても、今回の岡崎五朗はべた褒めだったな。少なくとも８割ケナシだったＶ３６に比べたら望外の高評価でこれまた(ﾟдﾟ)！ﾋﾞｯｸﾘけど、最終評価の段になって「スカイラインらしさをもっと出すべき」っつーのは一体何かね？アンタ「最新のポルシェが最良のポルシェ」とかしたり顔して言う業界人だろーが「最新のスカイラインが最良のスカイライン」とは思わんのかね。そんなこんなで、台無しじゃん、な番組だったが、藤トモ（この人の評価は割といいとこ突いてんよ）が「ハイブリッドじゃない仕様が欲しい」と開発コンセプトを根本からひっくり返す発言したけど、これ、よくぞ言った！だわね。私的には、前述のよーにハイブリッドはモト取れないんだから、心臓を２．５リッターターボに変えてスポーツ方向に振ったタイプＳとか出せばいーのに、と思ってたんで(^^ゞ始まりのスカイライン（プリンスＡＬＳＩ）と。​

  2014.04.20

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  ドン・アントニオの肖像（ランボルギーニ ミウラ）

  ​​　​２月ってのは、どの業界でも閑散期だと言われてる。　春先の人事異動とか春モデル投入待ちで買い控えとかゆー事情を抱えないミニカー業界は一見カンケーねえじゃん、と思うのだが、どっこいこれが、ほぼ１００％チャイナ委託の業界ゆえに、旧正月（春節祭）で一向に仕事が進まない、出せば売れるのにモノが出来てこないとゆー、もっとおハナシにならない状況なわけだ。２月にほぼ生産ゼロが後を引き、３月もあんまモノが入ってこない、と。つーか、入ってきてもこちらの購入意欲を掻き立てられるよーなモノが最近少ないんだよねーそーゆー時は、お金をセーブして来るべきドカン！に備えよう、などと殊勝な考えには全く至らず、既発売のあれやこれや（特にリリース当時はお高くて手が出なかったヤツ）をお買い得価格で仕入れるっつー始末(^^ゞ昔のように瞬殺完売の商品がなくて、ショップにうようよ残ってるのは助かるね（店にとっては困ったもんだ、なハナシだろうけど）などと浮かれポンチで買いまくる、まったくもってコレクターはよぉ。。。ってなハナシ。アイドロン１/４３　ランボルギーニ ミウラ Ｐ４００　いまさら説明する必要もない、時代を超えた名車、と呼ばれる一台。機能面や性能、操安性とか製造品質、そういったもんが果たして当時の世界基準を満たしていたか、と考えりゃあ甚だ疑問な点も多々あるが、ミウラの名車たる所以はスペック云々じゃなくってベルトーネ（マルチェロ・ガンディーニ）の流麗なボディデザインありき、だろうね。　そういった数字よりも感性で語られることの多いミウラゆえ、購入側の思い入れがことのほか邪魔をして、実車を正確にトレースしたモデル（これがまたスケールエフェクトの問題でなかなか難しいが）に対して、曰く上下にもっと厚い、曰くいやいやもっと低く幅広で、曰く目玉の睫毛が長すぎる、などなど「オレのミウラ」感が先行したのか、結構売れ残ってる（値段も雨後の筍のようなカラバリも影響大だが）イコール値崩れっつーワケ。か？なにせ今回買ったとこは、お門違いの所謂ブランド女性小物取扱い店で（アイドロンもブランド小物っちゃあそうだけど）何をとち狂ったんだか知らんがアルマーニやフェンディと一緒に売られてる(^^ゞ当然女性客主体の販売なんだから「クルマのおもちゃ（のくせに高額）」なんか売れるわきゃないわな。さっさと在庫処分したいのか、あまり叩き売りのないアイドロンにしちゃ破格の４割引き。そりゃ買うでしょ、さほど好きくないクルマだっても（爆）コレクターにゃ好き嫌いじゃなく押さえとかなきゃなんないアイテムってあるからさ。ま、果報は寝て待てっつーところだね。​

  2014.03.16

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  彼女のカレラＲＳ（ポルシェ９１１カレラＲＳＲ２．８）

  ​​　​麻宮騎亜である。　いつものように中途半端に終了した「彼女のカレラ」がまさかの続投決定である。いつものように出版社を渡り歩いての続編連載ってのも、麻宮らしいんだが、この人はどーしていつもそーなるのかねぇ？人間的にクセがありすぎんのか？なんか一言多そうだから（偏見）結果的に編集に煙たがれんのか？まあ、作家の人間性はどーであれ、麻宮顔に麻宮式Ｅ-ボディのおねいちゃんのマンガがまた読めるのは、なんにせよ喜ばしいことだ（たとえ途中で連載切られてもね）笑とゆーことで、カノカレ復活記念ちゅーこって。ビジョン１/４３　ポルシェ９１１カレラＲＳＲ２．８　言わずと知れた名車ナロー・ポルシェ「７３カレラＲＳ」をベースにスープアップさせたレーシング仕様。サーキット専用車両として４９台ほど限定生産された（らしい）ノーマルのカレラＲＳより（当然ながら）幅広のタイヤやそれを収めるための起伏に富んだ前後フェンダーなど、いかにもレース仕立てしました感が満載で、９０１系９１１の頂点と言っても過言じゃねーんじゃね？もちろんエンジン的にはノーマル２．７を３リッターまで引っ張り上げたＲＳ３．０があるわけだが、ビッグバンパー＆ビッグウィングがもうすでにナローを逸脱してんじゃんってことで、私的にはあんま好かん(^^ゞ２．７ＲＳは２．７ＲＳでナローすぎちゃって物足りない。そんなところへもってきて、メイクアップ（ビジョン）が先行２．７ＲＳに続いてＲＳＲを出すっていうじゃない。そりゃあ手に入れとかないテはないっつーわけで、唯、問題は結構発売されるカラバリの中でどれがどんだけ値下がりするか？ってハナシで、しばらく様子見してたら、この青白カラーが要はいっちゃん人気がないみたい（アマゾン調べ）で、赤字覚悟のお値打ち価格でお手元に、みたいな（笑）いや、これはよか買い物でごわした(^^)　本来だったら、麗菜の９６４ＲＳで撮るのがスジってもんだろうが、そいやあのルビーストーンのＲＳ（スパークの大半のロールバーがマトモに作れてないヤツ）どこにしまったっけ？​

  2013.07.20

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  All That Glitters is GOLD（ランボルギーニ・アヴェンタドールＬＰ７００－４）

  ​​　​"All That Glitters is GOLD"とくればそれに続くは"and she's buying a STAIRWAY to HEAVEN"なんだけど、こちとらフェラーリ６４０、ＭＰ４/４（２台分）、９１７Ｋとハイエンドモデル連チャンで、サイフの中身は「天国への階段」どころか一気に「地獄へ道づれ」だ(^^)そんなところにもってきて、ホントは購入活動自粛しなくっちゃあいけないのに、たまたま実車を見ちゃったらどーしても手にしたくってさぁ～(^^ゞ　フロンティアート１/４３　ランボルギーニ　アヴェンタドールＬＰ７００－４　いつも贔屓にしてるミニカーショップ前の街道に時々出没するといわれてたアヴェンタドール（白）に、予約商品を引き取りに行った際に出くわしちゃって。したら、もうこりゃ買うっきゃねーなあ、と。そもそもランボルギーニは、カウンタックだろーがミウラだろーがどれをとってもあんま好きじゃなかったんだけど、アヴェンタドールだけはどーゆーわけか気に入ったんだよね（ミニカーについちゃエポックなロードカーは一応押さえておこうって方針からカウンタックもミウラも持ってるけど）。ランボルギーニが資本的にアウディ傘下に入って、そのメカニカル音やプレスラインなんかの感じがドイツっぽくなったように思えるからかも知れん。ま、そんなすぐにラテン気質がゲルマンっぽくなるわきゃねーし、多分に気のせいだろーけど（笑）理由はともかく、買うとなったらアイドロンがとりあえずの頂点なのはわかってるけど、いくらアヴェンタドールとはいえそこまでのランボ愛はなくて、またせっかく買う労力を使うんだったらマテルは格下すぎて話にならない。現実的な選択肢としてはオートアート、ルックスマート、フロンティアート、ＴＳＭってことになるんだが、ウェブリサーチでいっちゃん評判のよかったフロンティアートをチョイス。もちろん他人の評判だけじゃなく各々の現物を目視しての結果だが、面のメリハリやウェッジのトンガリかたが一番で、こりゃさすがにノーライセンス商品で業界を唖然とさせたフルオープンのラークマクラーレンＦ１ＧＴＲを作った「ラッキーモデル」のＤＮＡだわなぁと思ったさ。　模型的見どころの６．５リッターＶ１２エンジンもパイピングの過剰演出がなされてて好感度アップ。リーズナブルな価格とは言い難いが、ダイキャスト量産品だって５ケタ間近な昨今、税込５ケタちょいオーバー（家電量販店なら４ケタに収まるし）はなかなかに「買い」な商品じゃないかい？結局、サイフの中は地獄だが気分は天国だったってことだあな(^^)​

  2013.06.09

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  コーダ・トロンカ新世代（ザガートアルファロメオTZ３コルサ）

  ​​　​ついこの間、お得意様から頂戴した恵方巻を頬張ったと思ったら、世はもう梅が咲いただの桃の節句だの２月ももうおしまい、まさに光陰矢のごとし。その間に、年に一度のＩＳＯサーベイランス審査をかなりいーかげんにやっつけて、ひと頃は審査準備の進捗の遅さ（一部の社員だけがシャカリキにってゆーよく陥りがちなパターンな）に胃痛になったりしたが、終わってみればよくゴマカセました二重丸ってことで(^^ゞ　んなことよかよっぽど重要重大なのがＰＣ買い替え。１３年間連れ添って、ボディは一部が割れてモニターの蝶番はぶっ壊れて自立すらできない末期的なメビウス（今じゃあＰＣじゃなくてマイルドセブンだ）だが、まあハード的に使えないわけじゃあなかったんだが、如何せん１３年前のもんだからＯＳがＭｅでエクスプローラーは６どまり、ついにＷｉｋｉもアマゾンも正攻法では開けなくなっちまったもんだから重い腰上げて買い換えに踏み切った、と。でまあ、最近どのショップでも至極当然なプロバイダーとのバーターでＰＣ本体価格はずんずんお安くなります、のパターンで、なんとミニカー５台分程度でウィンドウズ８がご自宅に！ってな感じ。ただ、それなりのドタバタはあって、ネットのプロバイダーはＡ社、メールはＢ社、でもって電話回線はＣ社っちゅー超変則な契約で、初期設定時にゃああのパスワードはこっちじゃなくてあっちに聞いて、ここのアカウントは一体どっちのよ？的コンフュージョンで、各社の相談窓口に電話かけまくりのドタバタ劇。ま、終わってみれば底辺仕様の新ＰＣとはいえ、比較対象が１３年前のＰＣだから、絶対的に快適快適(^^)とゆー騒動でバタバタしての更新遅れ、やっと巳年の正月一発目に謹賀新年画像で出しといたヘビのクルマにたどり着くっちゅー体たらくで(^^ゞビジョン１/４３　ザガートアルファロメオＴＺ３コルサ　ウチのミニカーコレクションじゃロードカーっつーのは圧倒的に少なくて、比率でいきゃあ多分９対１くらいかもしかするとそれ以下ってな感じだ。ミニカーで、特に日本車のロードカーを買うっつーんなら、その金貯めて実車買っちゃったほうがいーんじゃね？って思えちゃってな、どうも積極的に買う気にゃならぬ(-_-;)それでもクルマ史のターニングポイントとなるエポックなヤツ、例えばストラトスとか９１１とかそういった類のは押さえとこーか、とは思ってる。（このワンオフのクルマが真にロードカーかっつーと多分ちゃうんじゃないかとも思うんだが、まあいっか）　アルファロメオの創立１００周年およびカロッツェリア・ザガートとの提携９０周年を記念してワンオフで製作され、２０１０年のコンコルソ・デレガンツァ・ビラデステでデビューしたＴＺ３コルサ、そのグッドウッド・フェステバルでの実走仕様を国内ハンドメイドの雄メイクアップが親しみやすいお値段で商品化っつーわけだ。　ＴＺ３っうーからには１も２（ジュリアＴＺ/ＴＺ２）も当然あるわけだが、それらを踏まえて「んじゃあＴＺ３を造ろうよ」と言い出したのは、ドイツのいちアルファロメオコレクターってのがスゲーよなあ。ニューストラトスの時もそうだったが、熱烈なファンの期待に応える土壌ってもんが日本以外のカーメーカーには多分あるんだろう。無論、単なる成金が札束抱えて「俺のクルマつくってくれや」っつったって聞く耳もたずだろう。それなりに金使って、それ以上にそこのクルマに何年も、下手すりゃ何十年も愛情もってこそのワンオフ製造だろうが、それこそ本当の贅沢っつー気がするんだが。ま、なんにせよクルマを移動道具と割り切ってミニバンとかエコカーにしか興味のない国の富裕層にゃああんま縁のないハナシだあな。​

  2013.02.23

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