G細胞増殖中(S.H.モンスターアーツ)
今年の夏は五輪と某解散騒動のせいで、普段の夏休みの話題、行楽地の事故や渋滞とかエンタメのニュースなんかがまったく口端にのぼらない。高校野球でさえ、野球部員が全員県外者で応援のためにブラバン部員を甲子園に強制連行した学校が話題になったくらいだろう。まあ、情報化社会なので、テレビでマスコミが取り上げなくとも気になる話題は勝手に調べられるから問題ないっちゃあ問題ないんだが、個人が勝手に調べるのと公共電波で全方向に無秩序に発信されるのでは影響度合いは全然違ってくるだろう。 それでも「シン・ゴジラ」は順調に興収を伸ばして33億円だそうだ。ニュースのエンタメコーナーで話題になればもっと上がってんのかもしれないが、すでに直近日本版「ファイナルウォーズ」の倍以上、渡辺謙のハリウッド版も越える興収は(前評判が低かった分)大成功じゃね?怪獣映画としてどーなん?とか初号機の出ないエヴァ1~2話じゃんとか賛否も別れるが、個人的には肯定派。おかげでここ20年ずーっと一匹だったゴジラが増殖することになった(笑) 20年間のトレンドの流れは、キットを作る時代から第三国生産の完成品購入へと移行して、確かに今さらガレージキットでもないからその流れに倣う。バンダイ S.H.モンスターアーツ ゴジラ1954 1954年に初公開された「ゴジラ」のゴジラ、所謂"初ゴジ"。国内制作30本になんなる中で、唯一オキシジェン・デストロイヤーで殺されたゴジラ。可動フィギュアの宿命として関節部の処理が問題になるが、初ゴジはシリーズもこなれてからのリリースなんで、さほど気にはならない。オールドファンには「ゴジラといったら初ゴジ」な人、多いんじゃないんだろうか。目つきをはじめかなり再現率高いと思うんで、どうせならモノクロ撮影したほうが雰囲気よかったかも知れん。バンダイ S.H.モンスターアーツ ゴジラ 1995年公開の第22作「ゴジラvsデストロイヤー」のゴジラ、所謂"デスゴジ"(のリニューアルリペイント版)本来のデスゴジは、体内炉心の暴走でメルトダウン寸前で全身が真っ赤に発光って設定だったんで、それに沿った仕様で発売されたんだが、これはそうなる原因だったバース島消滅以前の(本編開始以前の)ゴジラとゆーことになろうか。モンスターアーツ初期の商品なんで、関節部処理は可動重視でポースによってはかなり隙間が目立つ(特に腰回り)が、初ゴジからシン・ゴジラまで造形が変化するゴジラの中で、一番バランスがいいんじゃね?と思うわ。バンダイ S.H.モンスターアーツ ゴジラ2000ミレニアム スペシャルカラー版 1999年公開の、今やいっぱしの主演俳優となっ阿部寛も出てた「ゴジラ2000ミレニアム」のゴジラ。これまた体色や背びれの色を変えたリペイント版。シリーズ後発の部類なんで、可動と関節処理(隙間)がようやく折り合い点を見つけた。パーツを増やして隙間を埋めるような工夫がなされている。イイネ!けど、もうね、背中のトゲトゲとかやりすぎだ。顔つきといい猫背ポーズといい足のカタチといい、正直おのれはガメラか?と(笑) 東宝ゴジラは大きく分けて、昭和シリーズ・平成シリーズ(vsシリーズ)・ミレニアムシリーズに分かれるわけだが、ちょうどそれぞれからひとつづつコレクトしたカタチ。60年もやってりゃ、そりゃ造形も変わるわなってのが一目でわかるが、それぞれに味があって捨てがたい魅力がある。とはいえ、このほかにも"モスゴジ"、"モゲゴジ(vsスペースゴジラ)"、"GMKゴジ(大怪獣総攻撃)"そして"シン・ゴジラ"とあるが、さすがにもう打ち止めかなあ。15センチ級とはいえ、尾っぽがバカ長くて置き場に困るんだわ(笑) ガキの頃、欲しくても買ってもらえなかったソフビのゴジラ(多分ブルマァクの)への執着が、こーゆーカタチで昇華されるとは、いやあ長生きはするもんだねえ。