水泳と柔道
最近はどうも寝不足だ。その理由はオリンピック観戦。特にトップスイマーの、力強くも美しい水中での身体の使い方には、つい見入ってしまう。平泳ぎを除けば、世界最高の泳ぎは誰のを見てもほとんど同じ。なるほどあれが理想の泳ぎかと思いながら観ていると、自分も明日からできそうな気がしてくる(決してできないのだが)。話は変わる。水泳よりもびっくりしたのは女子柔道。それは、57キロ級の松本薫選手だ。獲物を狙うような、鬼気迫る表情。間断なく繰り出される技の数々。場外付近で相手が防御姿勢をとっていても、無理やり引きずり込む。前に前に、先に先にと相手に迫るその姿勢。攻めて攻めて攻めまくる松本薫選手の柔道スタイルに大いに感動した。松本薫選手は日本人初の、そして今のところ唯一の金メダルを獲得した。実力があることは当然のこと、あの柔道のスタイルなら金メダルは自然の流れだ。寝不足でも実に爽快な気分にさせてくれた松本薫選手にエールを送りたい。