ランプシェードの注意書き
函館本線の滝川駅にほど近い老舗ホテルでのこと。デスクスタンドのランプシェードの注意書きが気になった。「この上で物を干さないで下さい」とある。この手の注意書きは斜陽のホテル(ここが斜陽ということではない)でたまに見掛ける。顧客満足を追求しない事業者によくあるものだ。先ず、物を干してはいけない理由が分からない。ランプ光源は蛍光灯なので、その熱で物が発火すると、一応推測できる。じゃあ、スイッチを切っていればOKか?注意書きは、例えば「物を干すと発火の恐れがあります」と、行為に伴うリスクだけ示せばよい。第2に、ゲストに物を干す行為を禁止する姿勢が気に入らない。客は部屋で洗濯し、干場がないからシェードに掛けるのである。物を干すことを禁止する前に、干す場所を用意するのがスジではないか?それが顧客満足の向上につながるはずだ。ランプシェードは部屋の雰囲気を左右する重要なインテリア。そこに無粋な表示をする前に、やれることはある。因みに、度々利用する全国チェーンの“〇〇イン”には洗濯物を干すロープを設置している。