マンタナニ、ジュニアスクーバダイバー取得コース
7月の後半に入り、コタキナバルの街にもちらほら日本人の姿をみかけるようになり 夏休みシーズンが到来したのだなというのを感じます。 中でもこの時期は家族連れが多く、お子さんを連れて、必死に目的地を探している両親や 異国の地のいつもとは違う感覚を感じ取っているのか、興奮気味のお子さん方が歩いているのを見かけます。 前回のマンタナニでのダイビングライセンス取得コースの案内をしてから早速問い合わせがあり。 「子供も一緒に行き、ライセンスを取りたいと思うのですが、可能でしょうか?」 という問い合わせが何件かありました。 「はい、10歳以上のお子さんでしたらライセンス取得可能です」 ってなわけで今回は、3月に体験ダイビングをマンタナニでやり 7月の後半にまた戻ってきてくれ、ライセンスを取得した13歳の男の子の 記録です。(お母さんはライセンスをすでに持っていました、海の中は一緒に行きましたが) 「まだ小学生や中学生であの海の中で、あの呼吸するやつをつけてダイビングさせるなんて だいじょうぶなの?」 って思われるかもしれませんが、まずほとんどの場合、そうやって心配されるご両親が気の毒になるくらいうまいです。 子供はあれこれ、潜る前に頭で考えないで体で入っていけるので すんなりできます。 「お父さん、お母さんどうしたのー?簡単だよー」って言われてしまいます。 海の中の世界に入っていくにあたり、一番大切なことは余計なことは考えずに身をまかせるということです。 何かに抵抗したり、逆らおうとすると、力が入り人間は浮きます、そしてバランスを崩しやすく、呼吸も乱れます。 ダイビングや水中の世界にいるにあたり何もいいことはありません。 真にリラックスした状態が必要ですし、社会で身につけた余計なものはいらないのです。 そういう面では子供に学ぶべきものがこの場合多くあると思います。 こうやっていろいろなことに、体で瞬時に反応して、 対処できます。 勉強の方も、ちゃんとわかりやすく教えてあげれば、 理解してくれますし、思いがけない鋭くまとをついた質問とかが出て 教えているこっちも面白かったです。 「あいている時間にちょっとでいいから、復習しておいてね」って言ったら 「お母さんこれ面白いんだよ」って言って あいている時間みっちりと復習してくれていたようです。 自分で面白いと感じないとあそこまではやらないと思うので すごく感動しました。 もちろんやる時はしっかりやる、そして遊ぶ時もしっかり遊ぶ! 休憩時間や、その日のダイビングが終わった後も しっかり遊びます。 しっかり潜り、しっかり勉強し、(そんなにしっかりやらなくてもいいですけど)しっかり食べ、しっかり遊ぶ バジャオ族風手作りドーナツです。 アツアツがうまい! 日を追うごとに凛々しい姿になってきました 「今から行くでござる」 BCDに空気を入れてー アムロ 「行きまーース」 余裕のカメラ目線! 器材のセッティングや取り外し方 器材の洗い方も、水上コテージの上できれいな海を眺めながら みっちり身につけられます ダイビングが終わったら、ウェットスーツを部屋の前に干してしばし休憩 部屋の窓からもきれいな海と無人島が見られます。 無人島で遊び、ゆっくり休み、水上コテージ戻ってきて夕日を待ちます。 「ウワー夕日きれい、今日よくがんばったねー」と 親子の語らいの時間、 男の子はやはり親元を少し離れた方が成長していくのかなと思いました。 この4日間のうちで(コースは三日ですが、一泊延泊しました) 彼はまた成長したと思います。 3月会ったときとも印象が違っていましたし、コースが終わった後も 変わっていたと思います。 海の中ではその人の本質みたいなものがあらわれやすいと思います。 彼が、自分も慣れない中で母親のことを気遣う、助ける姿は印象に残っています。 今度彼と会うときはどんな、少年、男になっているでしょうか? 今から再会するのが楽しみです。