アメリカ大統領選挙の少々回りくどいシステム & 明日午前中の両候補による「テレビ討論会」
今週NHK「キャッチ 世界のトップニュース」で今年11月に行われる「アメリカ大統領選挙」のためのバイデン候補とトランプ候補による「テレビ討論会」について特集していました。日本時間の28日(金)午前10時から同番組で詳細を特集するそうです。 大国アメリカを導くリーダーをどちらに選ぶのか、日本だけだなく世界中の経済や紛争問題に影響を及ぼすであろう選挙戦からはやっぱり目が離せません。 ちょうど「BOOK OFF」で「一気にわかる!池上彰の世界情勢 2024」をパラパラめくってみると第1章が「どうなるアメリカ大統領選挙」でその中に「ところであなたは、アメリカ大統領選挙の仕組みをご存知でしょうか?」の1文がありじっくり読もうと購入しました。 少々回りくどい選挙の仕組みらしいのですが、このシステムを理解していれば大統領選挙のニュースも分かりやすいそうです。 具体的には、50の州と首都ワシントンで独自に行われる選挙は大統領への投票ではなく「大統領選挙人」を選ぶ投票だそうです(間接選挙)人口によって選挙人の数は決められていて最少で3人、人口の多いカリフォルニア州は最多の54人です(続いてテキサス、フロリダ、ニューヨーク、激戦が予想されるペンシルベニア州はイリノイ州と同じ19人) カリフォルニアを例にするとまずは有権者がバイデン候補かトランプ候補に投票します(直接選挙)そしてバイデン候補が1票でも多いとカリフォルニア州の54人の選挙人は全員バイデン候補に投票する人が選ばれるようです。アメリカ全土の選挙人の数は全部で538人で過半数の270人を獲得すると勝利となるため選挙人の数が多い州は特に重要だというのが分かります。 私には不思議なシステムですが、これは1789年(日本は江戸時代です)アメリカで初めて大統領選挙があった年に憲法に規定されたもので、当時移民も多く識字率の低いアメリカで政治の知識が不足する一般国民には良い大統領を適切に選べないと考えられたからだそうで、このシステムの修正は難しいという理由からも維持されているという事です。 バイデン大統領は両手を前に。 トロンプ前大統領は手を横に広げて。 今週の「キャッチ~」の中で両候補が特に強調したい事を言う時のポーズにも焦点を当てていました。健康面、政策面で激論が予想されますがこの手の動きにも注目だそうです。そして最後にCNNからは「品位ある討論会になるように司会は全力を挙げる」というコメントです。前回は民主国家のお手本からは程遠い事件も起こした大統領選挙ですが、今年11月の選挙は両候補の「品位ある行動」に大いに期待です。