ご報告(臨床心理士取得活動の終了について)
1年4か月間に渡って挑戦してきた臨床心理士取得活動ですが、残念ながら各大学院(4校受験)に合格することはできませんでした。(大正大学院及び目白大学院は一次試験を合格しましたが、面接で敗退しました) しかし本ブログを活用して下さっている方の中には、今後臨床心理士取得を目指す方がいる可能性があります。そこで今回は特別編として、私の活動を通じての情報を提供して参ります。<私の特徴>・年齢が50歳前後である・臨床心理学部以外の学部を卒業しており、公認心理士に挑む資格が無い。・20歳代にうつ病に罹患しており、それが他人への心理貢献のモチベーションになっている。<私の学科学習方法>・心理学についてはナツメ社の「臨床心理士試験」「心理学キーワード&キーパーソン事典」「心理学用語の学習」(間違いもちょっとあるので、他のサイトでの確認は必要)だけをやりまくりました。その結果、大正大学及び目白大学では(ほぼ)満点を取得できています。他2大学も8割以上は確実でした。・3つだけといっても膨大な範囲なので、細かい所までやりすぎると、基本的な内容があいまいになっての誤答につながりえます。出題傾向に合わせて、事前に調整しましょう。(私の場合、自閉症スペクトラム障害と見立てたクライエントに対し、CBTが適用可能と説明してしまいました。軽度統合失調症者と勘違いしての誤答でした)・英語については英検2級を受験して合格させた上(すなわち、英語の基礎を固めた)、心理学英語に特化しました。テキストは「心理英語 読解&文法マスター」を使用して文法を固めました。単語は「心理院単」を徹底マスターしました。あとはウィキペディアで、大うつ病を始めとする各精神疾患の英語解説を、ひたすら音読及び意味理解(翻訳はせず)しました。これで目白大学では満点だった可能性があります。立教等を受験する場合は、和訳の練習も積み重ねましょう。<現場の生々しいお役立ち情報> 結論から言うと、心理学科以外を卒業した社会人等「公認心理士受験資格がそもそもない人」は、現在非常に大学院に合格しづらい環境にいます。某X大学院のX教授によると、「全国どの大学院も公認心理士の実習時間の確保だけで疲弊しており、他学部卒業生の対応はおろか、公認心理士取得可能大学院生たちの卒業論文にも十分に注力できない現場状況になっている」との情報を頂きました。 また精神疾患に関して学び、また資格取得したいなら、合格率も高い(2022年時点で約60%超)精神保健福祉士を狙うのも1つの手だとのことでした。<受験校設定上のコツ> 大学受験時以上に、各大学院の特色が出ます。過去問題をやるのは当たり前です。また事前説明会等にも参加しておく方がよいと思います。<面接対策について> 「大学院受験対策 研究計画書編」に基づいて対応しました。就職面接とは違う面を前提としたうえ、ロールプレイで徹底的に鍛え上げました。セリフでは覚えずに、自己理解内容等はすべて要旨を理解しておく方法で対応しました。 就職活動上の面接でも「面接時の反省点を次回に生かす」ことは有効ですが、大学院受験においては非常に有効です。<研究計画書提出について> 「大学院受験対策 研究計画書編」に基づいて対応しました。しかし、これはおよそのノウハウを教えるだけなので(実例はあまり参考にならず)、自分が研究を計画している分野の論文を20~30ほど、読んでおくと良いかとおもいます。理由は、面接時の説得力、説明力、自信に直結する為です。つまり、面接突破の為のツールです。いわば就活における職務経歴書と同義だと思われます。<終わりに> 親族の瀕死をきっかけに、自分のキャリア開発・提供カウンセリングの質の向上を兼ねて挑んだ臨床心理士取得チャレンジでした。全力を出し切りましたが、結果は残念でした。私はそれを受け止め、得た内容は今後のカウンセリングで活用しつつ、社会福祉士取得に転向していこうと思います。「★The best ではなく、My bestを目指しなさい」という國分先生の言葉を実践し続ける私。今後もプランドハプンスタンスで、前向きに過ごして参ります。