[職場定着支援マニュアル]の記事一覧 | ボランティアキャリアコンサルティング

職場定着を支援する考え方（ビリーフ）集＜簡易版＞

★職場定着の為にあなたの支えになる考え（ビリーフ）集＜簡易版＞★ （生育歴と交流貧困の結果）「職場の全員を大切にすべき」と思い込まないこと。職場に一部いる誠実の人と十分に交流し、日和見主義者を多数派工作せよ。生育歴等が不幸な「悪い人」の①言うことを真に受けない。②感情的にならない。③退職すれば無関係　の３点を再確認せよ。「悪い人」は心が病んでいる。優しく誠実な言動は期待できない。相手の攻撃は主観にすぎず、要改善でもある。そうした言動はとりあわず、相手に存在意義（快楽）を与えるな。「悪い人」に改善を要求する場合は、繰り返し具体的に訴求せよ。相手の残念な言動も人間らしさのひとつ。（実はあなたにも何かしらあるのだ）　　「悪い人」にもある「愛嬌」を探そう。さらに「悪い人」の成育歴・環境に共感できると、自分が楽になり、思いやりも生まれる。自他双方のありのままをＯＫしよう。つまり自分の感じ方を大事にしよう。人間にはそれぞれ個性がある。自分の価値観・正義を押し付けないように。話しても分かり合えない人（例え誠実で真面目であっても）は多数いる。あなたもよい意味で個性ある普通の人間なのだ。集団に溶け込める人間なのだ。他人に過度に期待するな。裏切られたり、拒否される頻度が激増する。私のメンタルはまだ発展途上。成長させるために交流を続けて鍛えよう。悩みや問題を持ちながら、あるがままに受け入れて、他人によく見せようとしないこと。自分らしく振舞えないときでも、少しずつ振舞えるときが増えればそれでいいと考えよ。ユートピアでない以上、不要に期待せず、他人の長所をみつけ、不要な交流はさけ、毎日楽しいことに目を向けることだ。更に自分で改善できる余地もある。ストレスや疲労の蓄積はメンタル状態を悪化させる。ストレス兆候をとらえ、発散しよう。異なる存在が相手の恐怖心を煽ることがある。相手の心が病んでいればそれで悪い言動をするが、それは相手の事情によるので諦めよう。他人（特に大人）は自分自身のことのみ考えている。自分のことを考えている時間は意外なほど少ない。良いヤツ・できるヤツを演じると役割期待が過剰になる。等身大に背伸びせず、自然体で面接・初期業務に臨め。みんなと仲良くなりたい！と冷静さを失うことに注意。少しずつ自己開示が基本だが、それは観察した上で相手を選ぶことが必要。また、最初大丈夫そうだと思っても、危険だと確定したら、それ以上の交流は中止。すぐに覚えなくても、前向きなプロセスがあって自分の最善を尽くしたならそれでいい。激情型の決断を表明しない。その為には、睡眠・休養をとれ。疲労を極力抜け。対人関係が不調なほど、アサーション的な丁寧な交流をこころがけよう。自分へのネガティブな言動がパニックを生み、相手の言動への真偽判断をできなくさせる。相手の言動を真に受けさせる。良い意味で仕事での本来の課題に集中することも、気分を楽にさせる。前回の前後半版は長かったので、毎日繰り返して行えるように簡易版を作成しました。Ａ４サイズの１枚刷り（ワードで作成しているので、できるはず）などにしておく等して、毎日出社前か寝る前に読み返してメンタルを調整していきましょう。

職場定着支援マニュアル２　入社後編

【２．入社後３日間以内におこなうこと】＜心理面＞ ◆新環境での役割を理想化（例：抜群に仕事ができ、気が利いていて、相手の希望や欲求に応える）することは危険です。ありのままの自分の振る舞いを越えて、相手に過剰な役割期待を持たせてしまうからです。一度それができあがってしまうと、あなたはそれを無理して応えようとしてしまい、すぐに疲れ果ててしまいます。一方、背伸びしない等身大の役割期待をもってもらえたら、集団の中でも楽にいられます。 ◆従って、相手の期待をものすごく高めるような自己紹介を作成して言わないように自制したほうがよいでしょう。同様に相手の期待に全て応えるような振る舞いもやめておきましょう。初日こそ最も相手の目が気になる日の１つなのです。 ◆問題が発生した際にそれを客観的に分析し、パターンを発見すると今後にプラスとなります。できれば初日から３０分ぐらいは冷静な気持ちで１日をゆっくり振り返る習慣をつけていき、専用のノートなどに記録・対策案を記入いくといいでしょう。例）　先輩であるＢさんに職場で２回挨拶しても、無視されてしまった。事実：先輩方に挨拶まわりしたのだが、Ｂさんには２回とも無視されてしまった。私の考え：きっと何か自分に悪い言動があって、相手の怒りをかってしまったのかもしれない。今後の職場生活は辛いものになりそうだ。冷静な修正案：もしかしたら相手が考えごとをしていたのかもしれない。また本当に意地悪なのかもしれない。いずれにしても、１カ月ぐらいは様子を見てみよう。また他人の評価からもＢさんの人柄がわかるだろうから、その上で今後どう対応するか考えていこう。なお、修正案を作るときは、入社前の心理面の教えを復習してから行いましょう。 ◆はやくみんなと仲良くなりたい！職場に溶け込みたい！という気持ちで冷静さを失うことに注意しましょう。少しずつ自己開示（自分のことについて相手に語る）することは相手との関係を作るうえでよい方法です。ですが、それは観察した上で相手を選ぶことが必要です。最初大丈夫そうだと思っても、危険だとわかったらそこでそれ以上はやめておきましょう。 ◆一度教えたことは全て覚えておく、という考え方は完璧主義傾向であり現実的ではありません。メモをしたりしてなるべく早く覚えようという姿勢・考え方は前向きで正常ですが「ＩＢ：一刻も早く一度教わったことは全て習得すべきである」という間違った考えで自分を追い込まないようにしましょう。 ◆あなたの感情的な決め付けが激しすぎると、一時の激情にかられた決断をしてしまいます。「今決断するのは客観性を欠いているのでよくない。とりあえず一度しっかりコンディションを整えて、冷静に考えてからだ。」と思えるようにしましょう。＜環境面＞１．その日の振り返りを行う。教わった内容の復習と自分の気持ちの整理の２面。疲れている場合は、復習は週末にでも行いましょう。２．十分な睡眠時間をとりましょう。その為には、普段しないような行動も有効です。（例：タクシーを使う　外食で済ます　食器ではなく紙皿で食事して洗い物をしない）３．もしも家族などを安心して話せる環境にいるならば、そうしてリラックスするのはとても有効。親友とライン等を楽しんでもよい。ただし睡眠時間に注意。【３．入社後１ヶ月内におこなうこと。】＜心理＞ ◆このころになると、心の病人たちが既にあなたに対して「人として残念な言動」をしてくることが多いかと思います。繰り返しになりますが、全員があなたの味方であなたを大切にしてくれる職場などこの世にはないことを毎日再確認しましょう。 ◆信頼関係がお互いに無く、状況が悪いときほど、誤解が生まれないようにアサーション的なコミュニケーション①具体的に伝える　②双方の感情を考慮する　③自分の感情を伝える　④相手への要求を明確化する　が有効です。 ◆十分な量のコミュニケーションをもつことでしか、人間は相手の気持ちを理解できないとわりきるべきです。また、相手が交流していく対象になるかどうかをしっかりと観察していきます。まずは観察してみる。駄目そうならビジネスライクに対応する。 →大丈夫そうだと感じる →少し自己開示してみる良→相手が受け入れる　→　さらに少しずつ自己開示を続けていく悪→信頼することができないと判明したらビジネスライクに切り替えるこの流れが基本です。信頼できるようになれば、段々個人的なことも話してよいでしょうが、慎重に行って損はありません。観察期間も最低半年～１年間程度は置いたほうが無難です。 ◆信頼関係が成立していない。相手のことが殆どわからない。そうした場合に相手の自分に対する気持ちを確かめる方法には、　１．実験法（例：具合が悪そうですけど大丈夫ですか？と話しかける）、　２．アサーション的に話す　３．相手の立場や状況を配慮してみる　などがあります。繰り返しますが、観察は忘れず、全ての人と仲良くなる必要がないことを自分に言い聞かせましょう。＜環境面＞１．基本的に初日～３日目と同じになります。疲労が強ければ、回復に努めます。一方余裕があれば、自分にご褒美的なことをしてもいいでしょう。どちらにせよ、仕事中に疲労が残る行動は避けたほうが無難です。２．１日の振り返りを続けていくと、パターンが見えてくることがあります。そうすれば、パターンになったときに上手に対応できるようになります。さらには、まずいパターンになりそうなときに、それを避けることも段々上手になっていきます。【４．入社後３ヶ月以内におこなうこと】＜心理面＞ ◆この段階になると、最初はあなたの様子をみていた相手が、段々と本来の姿を表してくる頃になります。そして良好な関係・中立な関係・悪化していく関係に分かれていくものです。基本的には「ＲＢ：仕事はお金をもらって役割を果たすものである。人間関係などが恵まれたらなおさら幸せだろうが、問題点があっても職業上の責務を果たせばプロとして問題ない。」という社会人の自覚が有効になります。 ※ただし、あなたは社会人でありながら、人間でもあります。ですから、なるべく嫌な思いを減らせるなら、それに越したことはありませんね。 ◆自分について相手から特にネガティブに評価され（言動され）ると、非常事態となって冷静さを失います。また被害妄想をしてしまっても、勝手に非常事態になります。すると、誰が本当のことを言っているのかわからないという状態になります。結果、あらゆる人の意見に耳を傾けてしまい、矛盾する情報に前にパニックになります。またあらゆる情報をそのまま真実として吸収し、自分を見失います。それを防ぐためのいろいろな方法や準備が本マニュアルでしたね。 ◆いろいろと辛いと思える状態もおきることはある。そんなときは、他人から評価されるかどうかという観点から、本来の課題への集中状態へと変わっていくことです。実際、他人はいつも自分に注目しておらず、また自分の利害にあることだけに関心があること多いのです。それでもいつもあなたに悪くあたり続ける人は、心の病人なのはもうおわかりですね。例）　介護の司会業務でいつもお年寄りの爆笑を何度も作ってきたあなたに対して、Ａさんだけはいつも文句を言ってきている。「言われた内容をしていない！敬語をもっと使うべきだ！」さらには司会業務以外での「駄目な点」を言い続けている。１．Ａさんの言うとおりに、礼儀正しく全く爆笑が起きなくなる司会を行う２．自分らしく爆笑を何度も作る（本当に無礼なときがあれば適宜改善する）司会をする本来の課題への集中状態は１と２のどちらでしょうか。答えは２ですね。しかも司会をしているときは、他の職員の目を気にする必要はないのです。ただし、プロですから改善点を指摘されてもっともな内容ならば、前向きに改善していきましょう。 ◆相手の攻撃をあなたがとりあわなければ、相手のプライドは傷つけられ、あなたを攻撃するのが苦痛になる。一方、とりあえば相手に存在意義や快楽を与えてしまいます。ですから、気に入ろうと行動する必要は一切無いのです。無感情のビジネスライクの交流です。 ◆心の病気が重くて、自分のことを巻き込む人には具体的に絞った警告内容を繰り返し伝え続けることが有効策の１つです。例）　高齢者に対して「ちゃんづけ」を強要してくるＢさん。それができないなんて、お年寄りとの距離をわざと置こうとしているし、チームプレイも大切にしていない。あなたはトラブルメーカーだわ！とまた批判してきた。誤）あなたは高齢者のことを大切にしていないし、勉強も不足している。駄目介護者だ！正）「ちゃんづけ」することなのですが、私はＢさんのやりかたにも良い点があると思いますし、嬉しそうにしている老人の方もいるのは知っています。でも「ちゃんづけ」が子供扱いにつながるとはよく介護セミナーなどでも言われていますし、私は基本は「さんづけ」でいこうと思います。ですので、「ちゃんづけ」を強要することはやめてください。 ◆じつは…嫌いな相手にも愛嬌はあるものです。それに「笑える部分」もあるものなのです。相手に直接表すのは問題行動ですから、良心に従えばやめることをお勧めします。でも、相手も人間で、どこかしら弱点だったり、ちょっと愛おしいと思える面も意外とあるのです。それがわかると、ある程度心が楽になります。 ◆仕事になれて、次第に成果を出すことを周りから求められ始めがちです。自分でもそう思うようになることでしょう。前向きで具体的な努力は有効です。ですが、期待に応えすぎようとする行動は、根っこが完璧主義であり、他人の目を気にしすぎていることになっていることを忘れないようにしましょう。また、試用期間が３ヶ月と設定されている面が焦りを誘発することもあるでしょう。が、本当に大切なのは何ですか？それはあなたが今後自分の希望する期間、なるべく納得できる仕事生活をおくることでしたね。多少の頑張りはいいですが、心身を壊すような頑張りは厳禁です。＜環境＞１．多少の経済的余裕が生まれるならば、単発系のいつもと違ったお金の使い方をおこなってもいいでしょう。小旅行でストレス発散。買い物（例：電動機付自転車を買う）で日常生活を楽にする。２．ストレス発散の工夫を細かく、無理なく続けていきましょう。３．企業側は試用期間として、「あなたをプロとして通用するかという適切な評価」をしてくるでしょう。あなたもビジネスマンとしての評価を続けながら、成果を挙げたり成長につながること・改善に取り組んでいきましょう。ＰＤＣＡをまわす。上司・同僚と報告・連絡・相談をすることは基本ながら有効です。【入社後半年以内におこなうこと】＜心理＞◆この時期になると基本的な人間関係を作ることができると思います。良好な関係・中立の関係・悪い関係。共にあるとは思いますが、あなたの心理面視点で大切なのは日々どこか楽しい・幸せ・満足だと思える点です。ユートピアはこの世にないのですが、入社直後と比べ、次第に居心地の良い場所へと変化させていく工夫はできるものです。相手への働きかけも効果がありますが、大切なのはあなたの考え方・過ごし方・生き方でしたね。 ◆プロ視点でいえば、研修が終わって（若い人等ほど学ぶ割合も多いですが）成果をだしていくことが必要になるでしょう。基本的に企業側はあなたの仕事能力にお金を払っているのです。ところが、職場の同僚などはあなたの人間性のほうを実は重視することが多いのです。この違いに注意しましょう。企業（上司）が求める期待に、プロとして適切に応えることは、職業人としての活躍・成長に有効です。※ブラック企業などに無理な貢献を求められ、心身を壊すことは注意しましょう。＜環境＞１．パターンがうまれ、余力も生まれやすいはずです。この時期では、定期的なストレス発散法（例：テニススクールに通ってみる　週末は愛車でツーリング仲間とドライブに出る　息子のサッカーの試合を毎週見に行く）を実践してもいいでしょう。仕事に疲労を残すことなく、むしろ活力になる可能性が高いでしょう。２．仕事がわかってきたいろいろと見えてくることもあるでしょう。今後に向けた問題点の解消は基本的には自力で行うわけですが、自力解消が困難な場合には相談も積極的に行いましょう。社内相談で問題解消が難しければ、社外での相談も有効です。・ハローワークは、予約が必要がなく無料です。しかし相手によって力量のばらつきが大きく、時間も限られる。同一職業カウンセラーを選べないデメリットがあります。ただし、ヤングハローワーク・マザーズハローワークなどでは、時間も長く、同一カウンセラーが対応します。予約が不要なときもあり、こちらはある程度お勧めです。・地方公共団体が委託している公共系相談施設（例：東京都なら東京しごとセンター）も、同一カウンセラーがある程度の時間をかけて相談してくれます。一番おすすめですが、予約が必要だと重います。・リクナビ等の就職支援企業の相談員は、基本的に転職をしなければなりません。また企業ですので、あなたを商品として扱ってきます（仕方ないことです）。そのかわり、あなたの方向性や強み。相手が勧めたい企業。これが合致しているときは、最も有効に活用できます。【おわりに】長文を読んでくれてありがとうございました。とても疲れたとおもいます。でも人生の中で仕事をしていくことは大切なことの１つです。たくさんの時間も使います。ですから、私は「調子の良いこと」を書くつもりはありませんでした。デメリットとしては、就職活動や仕事には大変なことがたくさんあります。その結果こんなに長い文にもなってしまいました（笑）しかし、仕事は充実感や幸せなどの良い気持ち・嬉しい人間関係・成長・もちろんお金。いろいろなプラスをもたらしてくれます。だからこそ、本気で丁寧に書かせてもらいました。　私の願いはこのブログを読んだ人が少しでも就職活動や仕事で幸せになってほしいということです。それがキャリアコンサルタントである私の願いなのです。無料でストロングスタイルの情報提供をするなんて、と思う人もいるのでしょうね。でも、これが自分らしさというヤツなのです。実際これを仕上げて、僕はハピクルサワーを飲みたいと上機嫌です（笑）　幸せですよ（＾＾）　あなたの人生にも転機が訪れることを願っています。何か相談があれば、すぐに返答できないかもしれませんが、遠慮なくしてくださいね。では。

職場定着支援マニュアル１　入社前～

職場定着支援マニュアル【はじめに】就職活動の真のゴール。それは「入社後、自分の希望する期間、自分がなるべく納得した状態で働けること」なのではないでしょうか？当マニュアルは新しい職場に慣れるのが苦手な方。不本意に転職を繰り返す方。転職への不安が強い方向けに作成しています。読んで頂き、実際に活用したり、あるいは転職計画を立てる等に活用して頂ければ幸いです。【目的】効率よく職場に慣れることで、仕事を覚えること。人間関係を築くこと。力を発揮すること。それぞれに役立つようにする。必要なストレスや、どうしても避けては通れないストレスは仕方がないのですが、それ以外の不要なストレスを減らすことで、日々の生活の質を上げる。あなた自身の人生が幸せかつ充実したものとなった結果、あなたもあなたなりに他の人へ貢献することで、社会全体が幸せになっていく一助となれる（といいなぁ　笑）【期間でとらえる５段階】入社前におこなうこと。入社後３日間以内におこなうこと。入社後１ヶ月内におこなうこと。入社後３ヶ月内におこなうこと。入社後半年内におこなうこと。【１．入社前におこなうこと】　入社前の準備としては、１．心理面　２．環境面があります。なるべく両立することが望ましいといえるでしょう。　まずは心理面から準備していきます。入社前というのは、期待と不安が入り混じるものです。それでいいのです。ですが、今回の対象となる人は、えてして不安などのマイナス感情が先走ってしまう（結論の飛躍といいます）ものです。　ですから入社前に、 ×あなたを不安などのマイナス感情にさせる考え方から ○あなたを勇気づけ希望を感じさせる考え方へと変えておくことが望ましいのです。もちろんいいかげんな理由では効果がありません。心理学やキャリア理論などの学問や多くの社会人の実務経験に基づいた説得力のある考え方（◆で列挙しています）を学んでおきましょう。これらを読んで、特に自分が役に立つ・あてはまると思えるものをピックアップして、メモに小さくまとめたりして、毎日何度も読み返すことも有効な方法の１つです。＜心理面＞ ◆親と仲が悪かったり愛されなかった場合、人と信頼関係を結ぶことが苦手になりがちです。そうすると、「安心して交流できる人間関係が少ない」状態になります。そういう人は「ＩＢ：職場の人全てを大切にしなければならない」という間違った考え方をもちえます。しかし、職場には誠実で信頼できる人間は一部しかいないことが多いのです。その人たちをしっかり観察してみつけて、交流していくことです。それがうまくいくと、どっちつかずの風見鶏タイプの人達も味方につけることができます。 ◆職場には意地悪を楽しむような人も一部います。その人たちは生い立ちや環境がひどかったなど「何かしらの事情」を抱えて生きています。相手を変えることはできません。そのかわり、１．相手の言うことを真に受けない。２．感情的にならない。３．退職すれば一切無関係になる人だと意識する。　これらを意識しましょう。　また、気持ちの交流を一切持たずに（ビジネスライクといいます。例えば仕事の話はするけれど、休みに何をしているか等の話は一切しない）つきあいましょう。もしも無関係になれることができるなら、軽く挨拶だけする等でもＯＫです。 ◆自分は自分らしく。相手は相手らしく。それでＯＫの考えをもちましょう。人はあなたも含めて各自の事情を反映して、何かを思っています。尊重はするけれど、自分は自分の感じ方を尊重していいのです。なぜなら自分の感じ方は自分にしかわからないからですし、自分の事情は相手にはわからないからです。超重要な相手（親・配偶者・大親友等）でもない限り、伝える必要もありません。 ◆相手もいろいろな事情を抱えた一人の人間です。常に完璧に振舞えるわけではなく、不適切な言動を行います。それを理解できると、相手の批判や悪口が真実ではなく、現在の相手の感じ方に過ぎない、相手にも努力が必要なことがあると考えられるようになります。 ◆意地悪でネガティブな言動をしてくる人に対しては、「いろいろとあったのだろうなぁ。」「あんなふうに考えていたら自分が苦しいだろうなぁ。」と思ってみよう。相手のありのままを認めることができれば、相手に変化が生まれる可能性があります。たとえ生まれなくても、自分が楽になるのは確定です。そして、相手も複雑さと深みのある人間なのであり、不完全ながら一生懸命生きている存在だと認め、本当の意味で相手を気にすることです。お互い不完全な人間（自分も相手もＯＫ）なのです。 ◆悪口を行ったり意地悪したり、人として言動すべきでないことをしてしまう人というのは、つい言ってしまったひとか、何らかの形で心を病んでいる人なのです。（健康な人も一時的に病むことがあります。）心の病人には優くて誠実な言動を期待できないのです。 ◆人間は不完全ですし、いつも優秀にふるまえません。未熟な反応（例：からかい・嫌味）もします。だからこそ、もし相手が表面上合わせてくれていたら（例：本音は馬鹿にして笑いたくてもあなたにばれないように我慢している）むしろ感謝なのです。重要でもない相手の本心などは無視してよいのです。しかし、合わせる能力自体が無いような性格的に困難な人も一定数いるのです。 ◆他人の目が気になる人は「ＩＢ：自分さえきちんとすれば（親と同じように）相手は褒めて認めてくれるはずだ」という間違った考えを持っています。これは相手にも相手なりの考えや価値観があることを無視していて、相手を無視した押し付けなのです。相手の顔色を伺っている人は、あらゆる人に、どんなときにも好意的に受け止めて振舞うことを期待しているようなもの。自分を守りたい気持ちはわかりますが、問題のある考え方なのです。 ◆人間話せばだれでもわかるはずと思い込まないことです。無理は相手も一定数います。 ◆親が必要以上にあなたに関わろうとしたり、自然な対人関係をつくれないような人だった場合、あなたは集団へなじみたくても違和感を感じるかもしれません。その原因の１つが、自分は普通では無いはずとの幻想なのですが、あなたはありのままでよいのです。そもそも普通の人など世の中にいませんからね。 ◆他人に過度に期待し、過度に依存（頼って自力で何もしないこと）する場合も、傷つきやすくなります。裏切られたり、拒否される頻度が激増するためです。また行動自体よりも、人間関係に意識を集中しがちになってしまいます。 ◆いままでさんざん傷ついてきたから、一切心を傷つけたくないと思っている人は多いかと思います。確かにこのマニュアルを活用すれば、心の傷は最小限で済みます。ですが、心は多少傷つくことで免疫力がつくのです。それは人生を自力で切り開ける力の向上へとつながり、あなたの人生の質は確実に上がることでしょう。 ◆悩みを持ちながらも職場にとどまれるようになること。自分をあるがままに受け入れて、他人によく見せようとしないことです。ただし、本音は心の中に感じていても、それを相手に伝えたり、行動に表してもよいかどうかは、考えてから行いましょう。 ◆「そんなことを言われても、自分の本心どおりに振舞うなんて、こわくてできません…」という人もいるでしょう。でも、つい本心から離れた言動をしてしまう仮面をかぶる自分がいても、それでいいのです。できるところから素顔を少しずつ見せていけばいいのです。それに「ＩＢ：いつでも本当の自分であらねばならない」というのも、問題を起こす考え方です。 ◆自分らしい人物像のモデルの１つは、誠実に、お人よしにならず、見栄（みえ）をはらず、嘘をつかないことです。 ◆この世界には極上の居心地のよい場所などありません。自分と同質で、自分を傷つけない、そうした人だけが住んでいるユートピアなどどこにもないのです。仕事がいやなら、その仕事での良い点を見つけ、他人が嫌ならその人の良い点をみつける。（事実を客観視できる訓練ともなります）　または距離をとり、ビジネスライクになる。そして毎日を大切に生きて、その瞬間ごとの嬉しさ・楽しさ・幸せをあじわうことです。 ◆ストレスや疲れがたまると、敵意を蓄積させ、他人の言動を被害妄想的に感じる傾向が強まります。冷静さを余計に失いやすくなります。いっそう人目を気にさせてしまいます。ストレスの兆候をのがさないようにしよう。その結果、冷静さを保ち続けることができ、問題悪化を防いだり、問題改善へと言動していけます。ですから、日頃からストレス発散の習慣を身に付けておきましょう。また内定のお祝い旅行や飲み会などをするにしても、出勤初日に一切の疲れを残さないスケジュールで行いましょう。 ◆常に危険の兆候を探しながら生きている人にとっては、「自分と異なる考え・個性」を持つ新人が入社してくると、「危険」だと感じることがあります。同じでないことに自分が否定される可能性を見出してしまうのです。そういう人にはこちらから挨拶しながら、心の病人かどうかしっかりと観察してみましょう。また、相手がしてくるネガティブな評価は、事実ではなく、相手に問題があることを思い出しましょう。ちなみに、相手のやり方に似せて差異を少なくするテクニック（例：野球のファンでその話題が多いなら、自分もある程度その話題を多くして会話を交わす）もあります。 ◆実際に大人になってしまえば、思春期の学校時代と比べてそれぞれにやるべきこともたくさん出てきますから、あなたが思っているほど人は他人のことなどあまり気にもしないのです。思春期の人間関係様式を、人間の本性だと思い込むのは事実誤認です。誠実で信頼できる人も一定数います。＜環境面＞１．自分の待遇面を再確認しておき、出社初日等にもらえる雇用契約書で、条件面の違いがあるかどうか確認できるようにしておく。（もしも違いがある場合は、速やかに担当者に確認しましょう。そして許容範囲かどうかを長い視点で検討してみる必要があります。あまりにひどい場合には入社辞退でもかまいません。）２．提出書類を作成しておきましょう。そしてクリアファイル等への封入など、よごれないようにしましょう。３．筆記用具やはんこは相手からの要求がなくても、持参しておく。また、記録用のメモも持参しておく。４．一週間分の服装を準備しておきましょう。万が一最初の週がへとへとになっても、対応できるように。５．挨拶の準備をしておく。最長１分間程度で考えればＯＫ。ＮＧなのは自分の優秀さをＰＲしすぎたり、相手の期待を一切満たしてくれそうにない言動をしてしまうこと。・その職場に似合っている服装や身だしなみをしておく・時折相手の目をみながら（できれば笑顔を見せて）あいさつする・相手にわかりやすい内容にする・簡単な自己紹介と今後の抱負を盛り込む ★つまり、今後一緒に働きやすい人だと感じてもらうことです。生理的な嫌悪は６秒ほどで判断されます。また、理性的な判断は５分程度といわれています。最初に悪くない印象を与えられると、顔を合わすごとに相手の好感度は高まる傾向（ザイアンスの法則）にあります。６．パンフレット（またはホームページ）を全て読み込んでおきましょう。基礎知識として有効なケースもあります。一方その努力をアピールするのはやめましょう。７．業界研究をしておきましょう。自分の理解もはやまりますし、教える相手側もやる気を感じてくれるケースが多くなります。ただし他人の目を気にしてのアピールは不要です。８．通勤経路などを確認しておく。面接場所と就労場所が異なる場合は要注意です。事前に定期券を購入するかどうかは相手方との相談ですが、企業がまともなところかどうかを観察する期間を設けておくと有効なので、数日間は切符でもよいかもしれません。